野比(のび)さん、骨川(ほねかわ)さん、フグ田(ふぐた)さん、剛田(ごうだ)さん…。どれも、日本人であれば多くの方が知っている名字だと思います。ただ、調べてみると、どうもあまり実在の人物にこれらの名字が使われている形跡はありません。これに対し、今鹿さん、藍衣姫さん、菜愛華さん(読み方はいずれも「なうしか」さん)はどうも実在するようなのですが、果たして…?
とても哲学的な問いかけ
最近、某匿名掲示板を眺めていて、こんな話題を目にしました。
「『野比のび太』や『骨川スネ夫』は、日本人の人名としてあり得ない」――。
…。
たしかに、言われてみればそんな気がします。
なぜか私たちの多くが存じ上げている名前ですが、たしかに私たちの周囲で、とくに「野比さん」や「フグ田さん」、「骨川さん」や「剛田さん」は、あまり目にしません(※探し足りないだけかもしれませんが…)。
このあたり、不思議な気がします。
つまり、日本でも有名な某青狸が出て来るマンガ本のキャラクターは、それを読むと、子供でも「これは創作だ」とわかる、という仕掛けであり、このあたりの感覚を日本語をネイティブスピーカーとしない外国人に説明するのは難しい、という、ある種哲学的な悩みが出現する、というわけです。
知的好奇心のテーマとしては、なかなか興味深いものがあります。
ただ、名字に関しては、新しいものがなかなか世に出て来ません。
あり得るとしたら、在日外国人の方が日本に帰化し、新しい姓を名乗るときくらいですが、そんなときにわざわざ、「あの青狸」らに敬意を払い、「骨川」だの「フグ田」だのといった名字を名乗る方が多くいらっしゃるとも思えません。
やはり、「骨川太郎」だの、「フグ田花子」だの、「野比サザヱ」だのといった使命は、現実世界にはなかなか出現し辛い、ということなのかもしれません。
今鹿さんには藍衣姫さんという友人がいる
ただ、その一方で、最近だと「月」と書いて「ライト」と呼んだり、はたまた「ライト」をぶった切って「ラ」と呼んだりする人もいるようです。
一説によると、「月」と書いて「ライト」と読むのは、とあるマンガが原典なのだそうですが、そのマンガの作者の方が、自身のマンガの登場人物と同じ読み方をする子供がいじめられたりしないよう、作中人物にわざとあり得ない名前をつけたものの、現実社会でそのマンガを真似た名付けをする人が続出したのだとか。
その意味では、最近お会いした山田今鹿(やまだ・なうしか)さん(36)は、大変に興味深い事例です。
山田今鹿さんによると、ご両親がある映画作品に大変感動され、その映画の公開日の翌年に誕生した彼女にこの名前を付けたのだとか。
しかも、驚くことに、山田今鹿さんはこれまでの人生で、同じ読み方をする人に出会ったことがあるのだとか。
その一例が、佐藤藍衣姫(さとう・なうしか)さん(35)です。なぜ「藍衣姫」で「なうしか」と読むのかについてはよくわかりませんが、とにかく彼女も「なうしか」さんなのだそうです。
そして、今鹿さんと藍衣姫さんは、現在でも定期的に連絡を取り合う友人同士だということです。
「原子」で「あとむ」もさることながら、「核」で「あとむ」とか…
さて、2003年前後といえば、なぜか「原子」で「あとむ」と読む方もいらっしゃれば、「核」で「あとむ」と読む方もいらっしゃったのだそうです。
某マンガの設定によると、2003年4月7日、お尻からマシンガンを発射することで知られる少年型ロボットが誕生したのだそうですが、現実世界で誕生したのはロボットではなく、その名前の子供さんだった、というわけです。
ということは、今から約91年後の2112年9月3日にかけて、「青狸」と書いたり、「猫型」と書いたり、あるいは「傀儡」などと書いたりする名前が流行するかもしれません。
この予想が当たるかどうかは、それこそ91年後にならないとわかりませんが、そのときまで当ウェブサイトが存在しているでしょうか?
なお、青狸が宇宙空間に食品を不法投棄したとされる問題については、『「青狸」が不法投棄した栗饅頭が星団破壊の原因なのか』などでも議論しているため、本稿では繰り返しません。ご興味があれば、是非、過去論考をご参照ください。
「ヒアデス星団を破壊したのは太陽の1000倍の物質」、ということは…?当ウェブサイトでは、一見脈絡のない事象を巡っても、それらを関連付けると、意外な事実が見えてくることもあるのではないか、といった仮説を抱いています。こうしたなか、先月の『ネット「なぜ彼女は元特定意志薄弱児童を選んだのか」』で取り上げた話題に関し、重要な疑念を提示しておく必要があります。特定意志薄弱児童問題の論点整理当ウェブサイトを訪れてくださる方であればご承知のことと思いますが、「知的好奇心を刺激する議論」というものは、「前提条件... 「青狸」が不法投棄した栗饅頭が星団破壊の原因なのか - 新宿会計士の政治経済評論 |
それよりも個人的には、『ネット「なぜ彼女は元特定意志薄弱児童を選んだのか」』でも議論した、例の特定意志薄弱児童の監視員が、却って当該特定意志薄弱児童の自立を妨げているとする論点については、もっと人口に膾炙すべきと考えている次第です。
本稿では、最近巷間で囁かれている「特定意志薄弱児童監視員」という職業についている青い狸型ロボットの「お悩み相談」をもとに、特定意志薄弱児童の支援という、非常に困難な課題について議論してみたいと思います。最終的には、東京都練馬区に在住している小学5年生の男子児童に関して、彼が成人した際に意中の女性を射止めるかどうかという視点から深い議論を紹介したいと思います。重篤化する論点当ウェブサイトでは継続的にいくつかのテーマについてフォローアップしており、例の「チョコレートの奇祭」問題や深刻化する「ビア... ネット「なぜ彼女は元特定意志薄弱児童を選んだのか」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
View Comments (13)
藍衣姫とは、物語の中でババ様が伝説を語って聞かせるとおりナウシカは「彼のもの青い衣を着て金色の野におりたち」した姫、だからでしょうね。
名字が広島さんや長崎さんで名前が原子という様な人もあり得るのですね。
本論と関係ないですが、少年型ロボットの機関銃。
リンクを見ると何百発も発射可能らしいですが、どうやって内蔵しているのでしょうか?
こんにちは。
そういえば「骨川さん」はサザエさんで、サザエさんとマスオさんが買い物中、マスオさんの上司に出会った時にサザエさんが「まぁでは骨川様で。主人がいつもお世話になっております」って挨拶したらマスオさんが「あれは渾名なんだよ〜」っていう話がありましたw
ジャイアンの方のごうださんは何故か少ないが、違う字の「ごうだ」さんは結構いるぞ
フグ田さんや磯野さんは、先祖が漁村出身なら、あり得ない名前ではないはずだけどなー
一応彼は「猫型」なので、青狸はちょっとかわいそうかもしれません
「骨川」はウィキペディアで検索すると,
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AA%A8%E5%B7%9D
と,ちゃんと専用ページがあって「日本人の姓」という説明と共に,その姓の例が二つ挙げられています.その一つは例の国民的漫画のキャラですが,もう一つは実在する「骨川道夫」という名前のタレント(但し,本名か芸名かは不明)で,ウィキペディアには当該タレントのページはありませんが,日本タレント名鑑には次の通りページが登録されています.
https://www.vip-times.co.jp/?talent_id=M13-1074
「剛田」をウィキペディアで検索すると,
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?search=%E5%89%9B%E7%94%B0&ns0=1
という検索結果を見れば分かる通り,国民的漫画の関連のページが(当然と言うべきでしょうが)圧倒的に多くヒットしますが,それ以外にも当該漫画・キャラとは全く無関係なドラマの役名が幾つもヒットしています.
ですが,検索結果の全てをチェックした訳ではありませんが実在の人物名は見当たらないようです.実際,ウィキペディアでのページタイトルを「剛田」を前方一致の条件で検索すると
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:%E5%89%8D%E6%96%B9%E4%B8%80%E8%87%B4%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8%E4%B8%80%E8%A6%A7/%E5%89%9B%E7%94%B0
という検索結果で分かる通り,全て件のキャラ関連のページしか存在していません.
「野比」に関しては神奈川や東京(在住または出身)ならば知っている人も多いと思いますが,京急にYRP野比という駅名がある通り,横須賀市にある実在の地名なので苗字として実在していても何ら不思議ではないのですが,ウィキペディアで検索すると「野比」というタイトルの次のページ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E6%AF%94
が存在していますが,そこには「野比」の説明として上述の地名と件のキャラとしか書いておらず,ウィキペディアのページのタイトルを前方一致で「野比」で検索しても,
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:%E5%89%8D%E6%96%B9%E4%B8%80%E8%87%B4%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8%E4%B8%80%E8%A6%A7/%E9%87%8E%E6%AF%94
という結果で分かる通り,地名かキャラ名の関連のページしか存在していません.「野比」でググると私の場合には159件がヒットしますが,やはり全てが地名関連かキャラ関連のページばかりです.野比姓の人物は実在しないのでしょうか?
「実在苗字辞典」という便利なページがあります。
そこで見る限り、「野比」「剛田」「骨川」姓は実在していないようです。「骨田」さん、「骨谷」さんは実在するようですし、「野火」さんや「強田」さんは実在するようですけれども。地名があるくらいなので、「野比」姓は実在しても不思議ではないですね。
そういえば、かつて同級生に「原子」さんがいました。「げんし」ではありません。「はらこ」と読むのでした。
参考: https://myoujijiten.web.fc2.com/index.html
龍様,そういう辞典があるのですか.全く知りませんでした.
お教え下さってどうも有難うございます.
その手のやつで一番ありえんだろ、と思うのは
泡姫(ありえる)
ですね。女の子に付ける名前じゃないと思う。
あ、念の為、ポリコレとかではなく、職業泡姫の方々については卑下する気持ちは
まったくなく、自分の体を張ってる立派な方々だと思ってます。
TDaさん>
あの、「あ〇える」て登録商標では?(苦笑)
なので諸般の事情を斟酌して、P&Gさんはまず使用許諾を出さないのでは…
まぁ「あり〇る」以外の読み方だとしても、命名権の濫用(社会通念上明らかに名として不適当と見られるとき)で役所は出生届不受理するのではないかと。
夢と魔法の国の、泡姫の事では?
草薙君「ありがとう。君と泡姫」
新潟県岩船郡粟島浦村の粟島には「泡姫ちゃん」というゆるキャラがいるそうです。
源静は居るでしょう。
剛田武もありそうな名前ですが、妹が剛田ジャイ子ってのはどーなんでしょーね?