日台友好!台湾「3位浮上」を歓迎します
財務省税関は金曜日、貿易統計を発表しました。これによると、中国が相変わらず日本にとって最大の貿易相手国であるものの、日本の対中貿易赤字額が減少しつつある傾向が認められたほか、「3位と4位」、すなわち「台湾と韓国の貿易相手国としての重要性」が逆転し始めているという特徴があります。本稿ではまずその概要について紹介します。
目次
日本経済と貿易統計
数字でみる日本経済分析のダイナミズム
当ウェブサイトが好む議論手法のひとつは、何らかの「客観的事実」などをもとに、それに「ロジック」を当てはめることで、何らかの仮説や結論などを導くことにあります。そして、議論の出発点となるべき「客観的事実」には、さまざまなものがありますが、それらのなかでも最も扱いやすいもののひとつが「数字」です。
とくに、金融評論サイトを標榜する当ウェブサイトとしては、一般に「経済活動の3要素」と呼ばれる「ヒト、モノ、カネの流れ」には、ウェブサイト発足当初から注目してきたつもりであり、その「成果」のひとつが、昨年株式会社ビジネス社様から刊行させていただいた『数字でみる「強い」日本経済』という書籍でもあります。
ただ、この「数字を使った分析」の厄介な点は、次々と新しいデータが出て来ることです。
とくに、新型コロナウィルス・武漢肺炎禍という未曽有の社会的激動のなかで、「コロナ以前」と比べて大きな地殻変動が生じている分野もあることは間違いありませんし、コロナで日本と外国との「ヒトの流れ」が激減するなかで、さまざまな前提条件も変わらざるを得ないのでしょう。
しかし、それと同時に、「生の数字」を追いかけていくと、ほんのちょっとした統計的変化も、わが国の先行きを予測するうえで大変有力な手掛かりとなり得るのです。
だからこそ、ウェブ評論はやめられないのでしょう。
ヒトの流れは停滞も、モノ、カネは活発
さて、当ウェブサイトでは、コロナ禍以前は「ヒト、モノ、カネ」のすべての流れについて詳しく調べていたのですが、残念なことに、このうち「ヒトの流れ」については「開店休業」状態にあります。先ほど申し上げたとおり、コロナ禍で日本と外国との人的交流が激減したからです。
ただ、それ以外の「モノ」「カネ」の流れについては、大変活発に続いています。
ことに、普段から当ウェブサイトで報告しているとおり、日本の貿易構造には、「最終製品」よりも、むしろ「モノを作るためのモノ」(つまり生産装置や中間素材など)の輸出で稼いでいるという特徴があります。
こうしたなか、コロナ禍の影響で、むしろ日本の輸出高は増えています。
恐らくその理由は、中国を含めた「世界の工場」から全世界への製品の輸出が増えていることを受け、これらの「生産拠点」に対する「モノを作るための材料」への需要が高まったことから、日本の輸出高全体も押し上げられているからでしょう。
7月分の貿易統計が出てきた
こうしたなか、財務省税関が金曜日に発表した、2021年7月における『普通貿易統計』を分析していくと、なかなか興味深いことが判明します(図表1)。
図表1 2021年7月における相手国別の貿易(貿易額上位10ヵ国)
相手国 | 輸出額/輸入額 | 貿易額/貿易収支 |
---|---|---|
1位:中国 | 1兆5806億円/1兆6378億円 | 3兆2185億円/▲572億円 |
2位:米国 | 1兆3839億円/7245億円 | 2兆1083億円/+6594億円 |
3位:台湾 | 5381億円/3213億円 | 8594億円/+2169億円 |
4位:韓国 | 4661億円/3050億円 | 7711億円/+1611億円 |
5位:豪州 | 1815億円/4594億円 | 6409億円/▲2778億円 |
6位:タイ | 3477億円/2406億円 | 5883億円/+1072億円 |
7位:ベトナム | 1914億円/2250億円 | 4164億円/▲336億円 |
8位:ドイツ | 1838億円/1924億円 | 3763億円/▲86億円 |
9位:香港 | 3376億円/95億円 | 3471億円/+3282億円 |
10位:UAE | 684億円/2501億円 | 3185億円/▲1817億円 |
上記以外 | 2兆0768億円/2兆5511億円 | 4兆6279億円/▲4743億円 |
全世界 | 7兆3560億円/6兆9166億円 | 14兆2727億円/+4394億円 |
(【出所】財務省税関『財務省貿易統計・国別総額表』より著者作成)
2021年7月における貿易額は、輸出が7兆3560億円(前年同月比+1兆9880億円)、輸入が6兆9166億円(前年同月比+1兆5339億円)で、貿易総額は14兆2727億円(前年同月比+3兆5219億円)と、非常に大きく伸びました。
昨年4~7月頃といえば、コロナ禍のため貿易が急減していた時期でもあり、そこから力強く回復したという言い方をしても良いでしょう。
各論が面白い
中国への輸出は増加しているのに赤字は減少?
ここで、相手先別で見て、個人的に興味深いと感じた点を3つほど指摘しておきます。
1点目は、相変わらず最大の貿易相手国が中国であるという点ですが、これについては若干の「変化」も生じています。それは、対中貿易赤字額が縮小しているという傾向です。図表2は、中国との貿易額について、輸出をプラス、輸入をマイナスに表示し、右軸に貿易収支を示したものです。
図表2 中国との貿易の状況
(【出所】『普通貿易統計』より貯砂作成)
これで見ると輸出額が増えているにもかかわらず、輸入額はさほど増えておらず、結果的に対中貿易赤字が縮小しているのです。
これは、なかなか興味深い現象です。
中国への輸出が増加しているのに輸入は全然伸びていない、という意味だからです。
米国の輸出相手としての重要性が回復傾向に
次に2点目。
相変わらずに日本にとっての最大の輸出先が中国であるという状況は変わらないものの、米国に対する輸出額がこのところ持ち直す傾向を示しているようです。図表3は、輸出総額を国別に集計したもののうち、中国と米国だけを抜き出したものです。
図表3 対中輸出高と対米輸出高
(【出所】『普通貿易統計』より著者作成)
この傾向が今後も続くのかどうかはよくわかりません。
ただ、現状の中国が「世界の工場」である以上、やはり「中国への輸出高が非常に多いという状況」は、世界の中国製品に対する需要が多いという状況から来ています。その意味では、対中輸出高は世界経済と密接に関わります。
その一方、日本の対米輸出は自動車などの最終製品の比率が高いため、日本の対米輸出高については純粋に、米国の景気動向と密接な関係があると考えて良く、その意味で、日本の対米輸出の動向については米国次第、ということでしょう。
台湾と韓国の関係逆転は定着?
そして、3点目が、貿易高での「台湾vs韓国」の逆転が、7月に入っていよいよクッキリしてきた、という点にあります。台湾と韓国の2ヵ国について抜き出してグラフ化してみます。図表4は輸出高、図表5は貿易額(輸出高+輸入高)です。
図表4 対台輸出と対韓輸出
(【出所】『普通貿易統計』より著者作成)
図表5 対台貿易額と対韓貿易額
(【出所】『普通貿易統計』より著者作成)
輸出高、貿易高いずれに関しても、明らかに「台湾>韓国」、という基調が定着しつつあるように見えてなりません。
図表1でも確認したとおり、台湾との貿易は、輸出が5381億円、貿易額が8594億円であり、これは韓国との貿易(輸出4661億円、貿易額7711億円)をいずれも上回っていますが、こうした傾向はすでに昨年春先から生じていたことがわかります。
予告:品目別分解
台湾といえば、日本の周囲には珍しく、自由・民主主義を標榜し、国際的な約束についても、わりとよく守ってくれる国でもあります。
また、台湾は東日本大震災で巨額の支援を申し出てくれた「国」でもありますが、日本が先日、アストラゼネカ製のワクチンを最優先で台湾に提供したのも、こうした温かい関係が裏にあることは間違いありません。
いずれにせよ、日本と基本的価値を共有し、戦略的にも非常に重要な場所にある台湾との関係が深まることは、日本にとって決して悪いものではありません。個人的には「3位浮上」を心から歓迎したいと思う次第です。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
さて、普通貿易統計を確認する際に、最も面白いのはその品目別分解です。
ただし、大変申し訳ないのですが、個人的事情により、本稿では基本的に品目別分解に踏み込むことはしません。これについては、もし可能であれば、月曜日以降のどこかのタイミングで紹介していきたいと思います。
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脱中国 >
個人的には、取引先であった三洋電機の事を思い出します。2002年当時そろそろ経営が傾き始めていた三洋電機は中国のハイアールと提携して三洋ハイアールを設立し、日本向けの業務用冷蔵庫の一部を中国産に切り替えたのです。
結果は・・・無残なモノでした。コストカットの一貫としての製造拠点の移転だったのでしょうが、安かろう悪かろうは物作りの原点であるなぁ~、としみじみと思い知らされたモノでした。毎日のように届く、納入先からのクレームの嵐の日々。知り合いのサービスマンに訊いたところ、内部で使われていた部品には国内工場で製造していた時には見たこともない物が使われていたとの事でした。
具体的にはコンデンサー、当時三洋電機は日本でも有数のコンデンサーメーカーでもあったのですが、中国産の製品には第三国製造品と思しきが使われており、その多くから液漏れ等の症状が確認できた、との事でした。他にも製品の作り込みが甘く完成品のチェック体制も杜撰だったのでしょう、納入後しばらくすると扉が開かなくなる冷蔵ショーケースの報告等もあちこちで耳にしましたし、対応マニュアルも出回るようになったのです。
ご存じのように三洋電機はその後パナソニックに吸収合併され、以降こうした不具合を聞くことはほぼなくなりました。そして2011年に白物家電や業務用洗濯機(コインランドリー機器等)事業を主にするハイアール三洋エレクトリック他9社をハイアールに売却するなどして、2013年には中国から完全に撤退することとなりました。
まぁこれは私が一番中国に接近していたであろう頃の体験ですが、これ以外にも様々な理由で中国離れした、あるいはしつつある企業は今後も増えていくのではないか、と考えています。
愛知県東部在住様
15年ほど前に単身赴任しました。家族は受験直前の中学生、小学生、妻ですので当然付いて来ません。学費もかかる為、できるだけ単身の家財道具を節約するため、洗濯機は恥ずかしながら「ハイアール」(確か19,800円)にしました。ベッドも折りたたみ式(10,000円を7,800円に値切る(笑))の安物。
ところが、洗濯機は昼間に動かしても、異常な振動と爆音がします。近くの販売店は「そんなものだ」と言う(笑)。「ハイアールですからね~」。夜、疲れて帰っても、溜まった洗濯物は回せません。お隣さんが怒鳴って来るのではないかと。
結局1年間使って、後輩が「譲ってほしい」とありがたい申し出があったので、私が運転して運びました(サービスのつもり)。勿論無償です。それ以来、二度と中国製は買わないゾッと心に誓いました。
自宅に戻ってからも、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機等は必ず日本のメーカーで日本で組み立てた物である事を根掘り葉掘り聞いてから主にネットで購入してます。勿論、部品や細かい所は海外のパーツもあるでしょうが、それは仕方ないかと思ってます。エアコンなんて日本制作はダイキン、パナソニック、日立、三菱電機の4社しか無いそうですね。
家電メーカーはずっと以前なら松下電器(パナ)、東芝、ソニー、日立、シャープ(早川)、NEC、三洋電機、三菱電機、三菱重工、ゼネラル(今もありますね)、ビクター、コロムビアとかありましたが(音響メーカー等除く)、数自体多過ぎ、淘汰されたと言えると思います。それと中韓への技術移転し過ぎです。
めがねのおやじ 様
コメント有り難うございます。
ハイアールの洗濯機の件、まことにご愁傷様でした。(笑)
私がが苦労させられた三洋電機の業務用機器がハイアール製の物だとは当時知りませんでした。三洋電機の関係者からは、中国のメーカーに委託生産させている程度の説明しかなかったもので。
当時親交のあった三洋の関係者の中には、その後ハイアールが作った新たな日本法人に移籍した方達もけっこういると聞いたことがあります。
皆さん無事に過ごしていれば良いのですが、定年退職した身ではその後の彼らの消息までは知る由もありません。
めがねのおやじ様
考えてみるともうずいぶん以前になると思いますが、マンションなどで階上の住人が夜中に洗濯をするのが迷惑と、トラブルになることがあるというはなしを、結構よく聞きました。今わが家で使っているH社製の洗濯機の場合、壁ひとつ隔てた部屋でも運転音すら聞こえない。お知らせ音に気付かなければ、いつ止まったのかも分かりません。
国産機ならそれが当たり前なんでしょう。うるさい消費者の要求に応え続けた挙げ句が、そういう改良に繋がったのでしょうが、ご投稿を読んでふと感じたのは、果たしてこれがメーカーにとってはいいことだったのかということ、
あれだけの容量の水を洗濯槽に湛え、洗濯物を絡めて激しく回転させるのですから、大きな音も出れば、激しく振動するのも、むしろ当たり前。国産の静謐な洗濯機など、海外にもっていけば異様な代物と言えるのかも知れません。
無論価格の問題はあるでしょうが、サンヨーその他の国内家電メーカーがハイアールに喰われてしまったのは、よく言われている「要求水準が高い」という表現より、製品に対する「異常な嗜好性をもった」と言った方がふさわしい、日本の消費者に適応しようとした結果なのかも、という気がしました。
>製品に対する「異常な嗜好性をもった」と言った方がふさわしい、日本の消費者
日本人消費者の品質(安全性、耐久性、故障率、騒音など)に対するこだわりは、良い方と悪い方との両面に働いてると思います。良い方では、世界でも最高品質の製品を生み出しますが、悪い方では、コスト高・保守的な製品設計になり勝ち、などでしょうか。特に家電品など民生向け製品は、外国では、まあまあの品質で安価なものか、斬新なデザイン・機能のものが好まれますので、日本製品はどうしても競争に負けてしまいます。それが、現在の日本家電品の、惨憺たる現状ということです。
現在、日本の民生向け製品で頑張っているのは車くらいで、他にはゲーム機くらいでしょうか?その車にも、情報機器化の大波が来ておりいつまで頑張れるか分かりません。ですから日本のモノづくりは、素材・材料・製造装置などB2Bで何とか凌いでいるという感じですね。その点米国などは、一時民生分野のモノづくりを止めたかのように見えましたが、それでも今なおしぶとくメーカが生き残っていますよね。情報化が急速進展する中ではありますが、日本も、この分野を根本的に見直し再生を図る必要があると、切実に思います。 ※以上は、かつてモノづくりに関わっていた老人の繰り言です。
ん?アメリカの製品で世界で売れてるものってもうなくないか?
スマホだけでしょ
もう韓国製品は中国製品に駆逐されつつあるから、中国製品が次は東南アジアの製品に駆逐されるだけ
伊江太様
愛知県東部在住者様
お返事ありがとうございます。H社製の洗濯機!=「ビートウオッシュ」でしょうか?私も日本製を探してソレを購入しました(笑)。特に最後のエンディングテーマ曲がいいですね♬。実は示し合わせた訳ではなのに、長男家も次男家も偶然同じ時期に同じものを購入しました。
「洗えたら何でもいい」という民族の方には分かって貰えなくて結構です(笑)。やっぱり日本人が異質なんでしょうね。
>特に最後のエンディングテーマ曲がいいですね♬。
米国在住です。
30年以上の間使っていたパナソニックの炊飯器のガラス製の蓋をちょっとした不注意で割ってしまったので、最新式の鼻の長い動物のトレードマークの炊飯器を購入しました。これが極めて優秀な製品で、日本産の白米でも米国産の玄米でもインドのサフラン米でもふっくら炊けるので良いのですが。
しかし実生活で使ってみると、違和感と言うか、玉に瑕と言うか、不快感とするか不明ですが、この炊飯器のスタート・テーマ曲が「きらきら星」で、それも極め付きの昭和のゲーム機感覚の安物の電子音なのです。
「作業開始」のテーマ曲として全然必然性の無い「きらきら星」をチョイスした感性もアレですが、それを一番原始的で安物的な電子音で実装した製品開発責任者の正気を疑います。
ドイツの Krups とか、スイスの Nestlé の製品ならばこんなに消費者を小馬鹿にした中二病的な機能は付いていません。
新宿会計士様が示されたデータからみるに、明らかに
1.対米国輸出 最終消費財、その傾向は変わらず
2.対中国 最終消費財と中間資本財 やや中間資本財の比重が高まりつつある
3.対台湾&韓国 中間資本財 輸出額は台湾が急速に韓国を上回るようになった
といったところかと思います。
数値傾向として重要なのは、新宿会計士様おっしゃるように、中間資本財をメインとする対韓国輸出額を、同じく中間資本財をメインとする対台湾輸出額をあっという間に上回ったことです。
つまり、韓国との製造サプライチェンがか台湾に急速にシフトしつつあるということであり、それは明らかに、各企業が自主的な経営判断で韓国リスク&デメリットを踏まえて台湾を選択した結果です。
政府による各種経済制裁と違って、企業の経営判断による韓国離れはWTOに提訴されることもなく、市場原理に基づく実質的な制裁であり、韓国側は何もすることができず、韓国企業は歯ぎしりしていることでしょう。
更に重要なのは、中間資本財の輸出は、最終消費財と違って相手国の国内市場規模に影響されない、つまり世界全体が潜在的な市場なので、無限の利益(逆に言えば損失)を生み出す可能性をもったものであるということです。
また特に対韓国については、日本の中間資本材を用いてスマホ等の最終製品を作り輸出し、莫大な利益を得ていました、つまり日本からの中間資本財の輸入の減少は、本来獲得できたであろう莫大な利益の機会損失となっていることから、韓国側にとっては手痛いダメージとなっている可能性が大です。
韓国は、日本に対して行っている国際法違反行為や無数の理不尽な嫌がらせ行為が韓国リスクを増加させ、ごく普通の健全な商行為をしている良き市民である日本企業が、韓国そのものに見切りをつけはじめている、という恐ろしい現実に目を向けるべきでしょう。
>中国への輸出が増加しているのに輸入は全然伸びていない、
完成品の購入だけにとどまらず、中間資本財の原材料調達においても”脱中国”の流れが来つつあるってことなのかな??
この辺は謎ですが、スポーツ用品やファッション関連で、日米欧ブランド品の中国製がベトナムやインド、その他へ移行しているのは実感しています。(トップエンド品は中国製だったりしますが)
それで、中国ブランド品を日本人が好むのかというと、どうなんでしょうね。 私はファーウェイやシャミオは買わないし、中国ブランドのファストファッション品など全く興味がありません。(韓国ブランドもそうですが)
福岡在住者様
確かに、衣料品はASEAN産が増えてきましたね。
ベトナムやバングラデシュ製をよく見ます。
食品も中国製を避けるのが当たり前になってきています。
象徴的なところでは、近隣のスーパーを席巻していた中国産の低価格帯蜂蜜が南米、ウクライナ産などの中価格帯製品にに置き換わっています。
カズ様
日本の対中貿易は、輸出に関しては中間資本財の比率は高いですが、輸入に関しては高くなく、主として完成品(電化製品や機械類、衣料等)の比率が高いようです。
従って中国からの輸入が増えていない可能性としては、日本の消費市場の伸び悩み、もしくは中国の完成品そのものの販売が頭打ちということが考えられます。
なお、対中国輸出において中間資本財の比率は大きく、また減少していないことから、対台湾に比較しては伸びていませんが、対韓国ほどの落ち込みにはなっていない、と言えるのではないでしょうか?
なお、前年度ではありますが、JETROのデータが参考になりますのでご覧頂ければと思います、傾向としては大きな変化は無いと考えられますので。。
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2021/114272012ce2ba22.html
福岡在住者様
PONPON様
なんとなく輸出だけが伸びてるのは、中間材の原料(希少金属や蛍石等の資源)を他国産で代替しちゃったからなのかな? とも思ったのですが、最終消費財(完成品)の購入については、人件費上昇のコストが製品価格に転嫁された状況で『別に中国産でなくても』ってところなのかもですね。
輸出品目の中で比較的シェアの高い半導体製造装置と科学光学機器についての私見です。
科学光学機器は露光装置やフォトマスク検査装置なので半導体製造装置と思っていいと思います。中・韓・台(科学光学機器は少な目)ともこれまで同様高い水準で今後、輸出されると思っています。特に副会長が仮出所したサムスンは投資を加速させ、その影響で輸出額において韓国が台湾を超える月があってもおかしくないと思います。
半導体材料ですが、韓国で一部日本メーカーが生産開始している反面、ほぼ輸入している台湾と差が出ているのかもしれません。
来年後半から投資が本格化する米国への半導体製造装置と科学光学機器の輸出額の急増も予想しています。
あと補足ですが、中国には工作機械、組立用ロボットの輸出が急増しています。
オールドメディアやその手の人達に
いまだ蔓延る韓流ゴリ押しももはや
日本の多数派国民良識層には通用しなくなり
台湾と半島の人々との違いが
ネットでの交流や情報で日々
明らかになりつつあるなかで
実質経済の面のデータでも
正しい方向に向かっていることが裏打ちされた
ことを紹介いただいた記事には
喜ばしいことと感じます。
防衛白書でも示されてるように
韓国はアセアン11か国のあとの
13番めに重要な国似すぎない位置づけです。
ただ、半島のみならず
日本の韓流メディアはそれに逆行する
無理筋な韓流ゴリ押し記事が
日々垂れ流されている
おかしな状況には呆れます。