ワクチン2回接種を完了した人口は日本の4割に達する
昨日、東京都では新規陽性者数が過去2番目の水準を記録しました。メディアは「感染爆発」などと大騒ぎし、一部のコメンテーターはツイッターなどで、「ガースーがすべて悪い」、「パラリンピックは中止だ中止!」などと叫んでいる状況です(しかも朝日新聞社が主催する高校野球には何も文句を付けずに、です)。ただ、非常に不思議なのですが、テレビ局員らが感染爆発の原因である疑いが濃厚であること、ワクチン接種がすこぶる順調であることを、なぜメディアは報じないのでしょうか。
当ウェブサイトで陽性者数データを追いかけるわけ
以前から「定点観測」的に当ウェブサイトにて紹介し続けてきたデータが、東京都における新規陽性者数です。
これについては、正直、「一喜一憂したところで仕方がない」、「医学・感染症の素人がそんな分析をしても信頼できない」、といった疑念ないし批判があることはそのとおりだと思います。
ただ、メディアが日々、「感染者(※)が過去最多を更新した」(※ただし、「感染者」とは多くの場合、「新規陽性者」の誤り)、「医療崩壊が現実のものとなりつつある」などと恐怖を煽っています(※そのわりに、そのテレビ局員自身が感染拡大の原因のひとつだったという疑いも濃厚ですが…)。
また、ネット上の某まとめサイト、ブログサイトなどを見ていると、「感染爆発は東京五輪が原因だ」、「感染爆発はガースー(※)の責任だ」(※「ガースー」は菅義偉総理大臣のこと)などといった書き込みも多いのが現状です。
さらには最近、ツイッターなどで(おもに左巻きの)著名人が来週24日に開幕するパラリンピックを巡り、「中止だ中止」、「パラリンピックより命を!」などとするハッシュタグを付け、その開催を妨害しようとしているのも気にかかります。
(※どうでも良いのですが、パラリンピック中止を要求する人たちは、株式会社朝日新聞社が主催する高校野球については頑なに文句をつけないのも、大変に奇妙です。)
そのような観点からは、東京都における陽性者の状況のデータを定期的に紹介するサイトが、世の中にひとつくらいあっても良いと思う次第ですが、いかがでしょうか。
東京都の「感染」は危機的状況…?
さて、東京都の昨日の「感染」状況に関しては、すでに報じられているとおり、「新規陽性者数」が前日よりも増え、8月13日(金)の5773人に次いで、過去2番目の多さとなりました。
東京都・8月19日(木)の状況
- 新規陽性者数…5534人(前日比+148人、前週比+545人)
- 7日間平均値…4774人(前日比+78人、前週比+798人)
- 重症者数…274人(前日比▲1人、前週比+56人)
- 新規死亡者数…4人(前日比▲2人、前週比▲2人)
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
この点、重症者数についてはここ数日、横ばいが続いており、また、新たに亡くなった方もヒトケタ台を維持しています。しかし、重症者数については過去最多水準が続いています。ここ1年間の新規陽性者数と重症者数については図表1、新規陽性者数と新規死亡者数については図表2にまとめたとおりです。
図表1 新規陽性者数と重症者数
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
図表2 新規陽性者数と新規死亡者数
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
若年層に偏る新規陽性者
ただし、ワクチン接種が急速に進んだためでしょうか、新規陽性者全体に占める高齢者の割合は非常に減って来ており、昨日の5534人を分解してみると、20歳から39歳で全体の半数を占めていて、70歳以上は全体の3%あまりに過ぎないことがわかります(図表3)。
図表3 東京都における新規陽性者・年齢構成別割合
年齢区分 | 新規陽性者 | 構成割合 |
---|---|---|
0~19歳 | 856 | 15.47% |
20~29歳 | 1,674 | 30.25% |
30~39歳 | 1,106 | 19.99% |
40~49歳 | 911 | 16.46% |
50~59歳 | 621 | 11.22% |
60~69歳 | 182 | 3.29% |
70歳以上 | 184 | 3.32% |
合計 | 5,534 | 100.00% |
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』より著者作成)
とくに、7月頃までは新規陽性者に占める20歳代と30歳代の割合が非常に高かったのですが(図表4)、最近だと19歳以下に加え、新規陽性者に占める50歳代の割合がジリジリと上昇している(図表5)状況にあるのがやや気がかりです。
図表4 東京都における若年層の新規陽性状況
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』より著者作成)
図表5 東京都における中高年層の新規陽性状況
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』より著者作成)
また、年齢階層別の新規陽性者数と重症者数を突合してみると、時期により微妙な違いはあるものの、重症者数はおおむね60歳代以上の新規陽性者数と密接に連動しているという傾向が認められます(図表6)。
図表6 東京都における重症者数と年齢階層別新規陽性者数
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
粗い仮説ですが、「20~40歳代のテレビ局員らが東京都などの要請を無視して深夜営業する飲み屋などで無謀な呑み会を繰り返して感染し、ウィルスを自宅に持ち帰り、50歳代以上の親世代や未成年の子世代に感染させた」、というストーリーは、十分に説得力があります。
(※どうでも良いのですが、テレビ朝日さんは依然として、8月9日未明の不祥事について、ほぼダンマリを決め込んでいるようです。)
いずれにせよ、医療従事者等と高齢者に対する優先接種が7月末でほぼ完了したなか、「後回し」にされたなかで最も重症化リスクが高いとされる60歳~64歳の層、次いで50歳~59歳の層に対する接種が急がれるのは、ある意味で当然のことでもあるのです。
毎週1000万回ずつ増える接種回数
いずれにせよ、現在、接種実績を「ワクチン接種記録システム(VRS)」にリアルタイムに入力することを怠っている自治体がかなり多いとみられ、リアルタイムの数値把握は困難ですが、それでも「増分」ベースで見てみると、接種はとても順調に進んでいます(図表6)。
図表7 1000万回ごとの達成日
区分 | 達成日 | 累計接種回数 | インターバル |
---|---|---|---|
1000万回達成 | 5月20日(木) | 10,044,247 | |
2000万回達成 | 6月4日(金) | 20,686,594 | 15日 |
3000万回達成 | 6月14日(月) | 30,739,554 | 10日 |
4000万回達成 | 6月22日(火) | 40,585,249 | 8日 |
5000万回達成 | 6月29日(火) | 50,193,600 | 7日 |
6000万回達成 | 7月7日(水) | 61,452,954 | 8日 |
7000万回達成 | 7月13日(火) | 70,213,303 | 6日 |
8000万回達成 | 7月21日(水) | 80,822,388 | 8日 |
9000万回達成 | 7月30日(金) | 90,941,359 | 9日 |
1億回達成 | 8月6日(金) | 105,265,550 | 7日 |
1.1億回達成 | 8月11日(水) | 110,740,461 | 5日 |
(【出所】昨日時点で取得したVRSオープンデータをもとに著者作成。なお、8月6日に1億回を超えているのには、8月4日に7,723,380回分の職域接種データが加わった影響も考えられる)
ちなみにVRSのデータはいまだにバックデートで修正・加算され続けていて、さらには職域接種などのデータも加減算されるため、この図表は、作成日時点においてどんどんと書き変わっていきます。
そして、7月下旬の4連休や8月中旬の盆休みなどの影響で多少遅れている週もあるとは思われるものの、接種実績はだいたい1週間ごとに1000万回ずつ増えており、この分で行けば、当ウェブサイトの当初予想どおり、8月末までに1.3~1.4億回、9月末までに1.7~1.9億回の達成は可能でしょう。
国民の4割が2回接種を終えている
なお、昨日時点までの首相官邸データと本日時点のVRSデータをもとに、著者自身が手元で計算した昨日までの接種実績は図表8のとおりです。
図表8 総接種回数と接種率
区分 | 総接種回数 | 接種率 |
---|---|---|
全体合計 | 115,968,135 | |
うち1回目 | 65,334,819 | 51.39% |
うち2回目 | 50,633,316 | 39.83% |
65歳以上合計 | 61,808,469 | |
うち1回目 | 31,502,579 | 88.77% |
うち2回目 | 30,305,890 | 85.40% |
高齢者以外合計 | 54,159,666 | |
うち1回目 | 33,832,240 | 36.92% |
うち2回目 | 20,327,426 | 22.18% |
職域接種 | 10,579,702 | |
うち1回目 | 6,761,659 | ― |
うち2回目 | 3,818,043 | ― |
重複計上 | △3,902,839 | |
うち1回目 | △2,705,274 | ― |
うち2回目 | △1,197,565 | ― |
(【出所】VRSオープンデータおよび首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』データをもとに著者作成。8月20日時点で取得したVRSデータ、8月19日時点で取得した職域接種データ・重複計上データなどを使用。「接種率」とは累計接種数を『令和2年住民基本台帳年齢階級別人口』【※エクセルファイル】記載の人口で割った数値。高齢者接種率は累計接種回数を3548万6339人で、「高齢者以外」の接種率は、接種回数合計から65歳以上接種回数を引いた数値を、9164万2566人で割って求めたもの)
単純計算すると、国民の過半数が1回目のワクチン接種を終えたほか、2回目の接種を終えた人の割合もほぼ4割に達しています(ただし、職域接種の重複カウントが増えるため、本日午後から夕方に更新されるであろう首相官邸ウェブサイトのデータ上の接種実績は、上記よりも減るはずです)。
しかし、現実にはVRSへの未入力がかなりの回数分、積み上がっていると考えられ、社会全体の接種完了率は40%を優に超えていると考えて良さそうです。
逆にいえば、東京都の場合、ここまで新規陽性者が急増しているにも関わらず、これまでのところ重症者数が300人未満に踏みとどまっていて、新規死亡者数も(平均値がジリジリ上昇傾向にあるとはいえ)冬場と比べて非常に少ないのは、菅政権の「何が何でも高齢者向けワクチン」主義のおかげといえるかもしれません。
いずれにせよ、「菅義偉政権が感染爆発させた犯人」という事実をデータからどう読み限れば良いのか、首をかしげざるを得ません。むしろデータからは、「新規陽性者の急増にも関わらず、この程度で済んでいる」とも読み取れるように思うのですが、いかがでしょうか。
View Comments (18)
毎日の更新ありがとうございます。
先日コメント(https://shinjukuacc.com/20210818-02/#comment-181339)しましたファクターXに関するわかりやすい論考を発見しましたので共有させていただきます。グラフも多用されて諸外国とも比較されておりますので、本ブログ読者の皆様にもなじみやすいと思います。
ファクターXはもうなくなってしまった 永江 一石
https://www.landerblue.co.jp/55172/
こちらアゴラにも掲載されていたのですが、不都合な真実だったのか、掲載が取り下げられていましのでCacheのURLとなります。
http://cache.yahoofs.jp/search/pcache?c=gfl9TsryuPsJ&u=https%3A%2F%2Fagora-web.jp%2Farchives%2F2052656.html&p=HLA-A24%20
この方は、2020年5月 門外漢にもかかわらず、HLA仮説あてておりました。
日本(アジア)の新型コロナ感染者、重症者、死者が欧米よりはるかに少ない理由はHLAと仮定するとドンピシャにはまる
https://www.landerblue.co.jp/50000/
永江 一石:ストラテジスト
ブロガーじゃなくストラテジスト。サイト集客が専門。灘中退学歴がネタ。バーチャル政党「危険な受動喫煙撲滅党」党首。ブログは最高月間200万PV。週2パーソナルトレーニングと波乗り。
専門がネットマーケティングなので、思考方法や検証方法が小職と極めて近いので個人的には腹に落ちます。 不謹慎きわまりないですが、新型コロナの感染をネットマーケティングに比較してみると下記のようになります。
①広告配信 ウイルス汚染・暴露
②広告クリック PCR検査陽性
③一次成果(お試し) 発症
④二次成果(正規初注文) 重症化
⑤最終成果(優良顧客) 死亡
ファクターXはスパイクタンパクの取り込み抑制に効果があったようなので②③を1/2~30程度に抑制したと考えられます。 PCR検査のCt値が過敏(35以上)だと、悪質なネット広告のように、本人の意図(ウイルス感染)関係なく間違ってクリックしてしまい、異常なクリック率UPによりクリック数(陽性者数)無駄に増やしてしまいます。発症からの重症化や死亡は、各国民の体質(肥満・持病率)に関係するように見えると永江氏は指摘しております。
今回のデルタ株ではファクターXが効かないので、②③は2~30倍と欧米並みになるわけです。
ワクチンは②③④⑤の何れのステージでも有効であるので、陽性者・感染者が増えても、ワクチン接種者の発症・重症化・死亡がそれほど増えないわけです。ワクチン未接種については、分母が2~30倍になれば、発症者数や重傷者・死者数が増えますが、40代以下では重症化率が低いので、結果として未接種の50代重症者が増えるわけです。
埼玉県民さま
HLA-A24がファクターXであるという永江説は根拠がなく、拡散しない方が良いと思います。
永江氏に引用された論文の著者も、はっきりと否定しています。
https://twitter.com/SystemsVirology/status/1380727690278236162
おそらくラストオーサーの佐藤氏は、こんなことで引き合いに出されて相当に困惑・迷惑していることでしょう。
ちなみに当該論文では、コロナ(武漢株)に掛かって治った人から、HLA-A24拘束性のT細胞応答が検出されたこと、HLA-A24で提示されるペプチドがL452を含むこと、L452Rに変えたペプチドでは、当該のT細胞応答が見られなくなること、を述べているだけです。
このあたり、ご理解いただければと思います。
現様
論文著書twitter 紹介ありがとうございました。
いずれファクターXの正体も明らかになると思います。
いずれにしても、デルタ株には、ファクターXは有効では無いようですね。
主旨はよくわかりました。丁度大阪府のデータが出ていましたが こちらのほうが訴求力大だった。・・・コロナワクチン2回接種で発症0.4% 重症・死亡なし 大阪府分析
https://www.sankei.com/article/20210818-S7KN7RLQ2BJR5IXONNSBOQCC6I/
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(そう自分に言い聞かせないと、日本マスゴミ村と同じく、自分は間違えない存在と自惚れそうなので)
先進国で、新型コロナワクチン接種3回目の動きが出ていますが、そのうち、日本マスゴミ村も、「高齢者の安心のために、いまだに接種していない人より、2回の接種を済ました人への3回目の接種を優先すべきだ」と言い出すのではないでしょうか。つまり、不安をかきたてるために、「2回の新型コロナワクチン接種では、安心できない。3回目のワクチン接種をしないのは、菅総理の失策である」と言い出すということです。
駄文にて失礼しました。
新型インフルエンザ等対策特別措置法第3条第1項「国は、~ 新型インフルエンザ等が発生したときは、自ら新型インフルエンザ等対策を的確かつ迅速に実施し、並びに地方公共団体及び指定公共機関が実施する新型インフルエンザ等対策を的確かつ迅速に支援することにより、国全体として万全の態勢を整備する責務を有する。」
国全体として、コロナ対策に万全の態勢を整備する責務があり、その最高責任者は本特措法に規定する新型コロナウイルス感染症対策本部長である内閣総理大臣です。
メディアや野党による対策批判、それに洗脳されている国民もどうかとは思いますが、問題なのは「コロナ対策に万全の態勢が整備されていない」と多くの国民が感じてしまっているのですから、結局は「ガースーが悪い」と言われても仕方なく、政府はその程度の説明やメッセージしか発信していない(国民に伝わっていない)ということだと思いますよ。
勿論、コロナ罹患者を減らす効果的な方法として、ワクチン接種を推進・加速させていることは素直に評価してよいと思っています。しかし、逆にそれ位しか評価するポイントがない(見えない)とも言えます。
確かに新規陽性者の増え方に比べて、新規死亡者数は少ない(亡くなる人が少ないなんて、不謹慎な言い方ですが)ですね。高齢者のワクチン接種がほぼ終わりつつあるからと思います。
現役世代の50代40代は、早く予約→接種をオススメします。
「8年前、自ら手を挙げ、勝ち取った五輪開催の栄誉。それは同時に、世界のアスリートに対して「開催責任を負った」ことを意味する。その使命を放棄する五輪返上の運動は、日本をとんでもない信用失墜に追い込む危険を孕(はら)んでいた。そして五輪反対勢力はそれだけでなく、アスリートたちにも牙を剝(む)いた。白血病から生還した競泳の池江璃花子選手にまで罵詈(ばり)雑言を浴びせ、五輪が始まって以降も、多くの選手がツイッターなどを通して、心ない誹謗(ひぼう)中傷を受けた。」これは門田隆将氏の産経新聞(ネット版)に掲載された文章です。(抜粋)私も突然出てきた五輪中止論を「日本に恥をかかせたい勢力」の謀略だと感じています。五輪開会の時より感染状況は格段に悪化しているのに観客を入れて興行しているプロ野球や関係校応援団OKの高校野球には何も言わないのは、コロナを心配しているわけではないということです。 突然むくむくと湧き出てきて、いかにも自然発生的に反対運動が起こったように見せるのは例のシールズの時と似ているような気がします。メディアが「こんなに多くの人が反対しているのに強行するんですか?」もそっくり。
ワクチン接種と三密回避等のNon-Pharmaceutical Interventionsの組み合わせを続けることが予防には重要ですね。これだけ早くワクチン接種が開始できたのは、これまでの疫病流行ではなかったことではないでしょうか。
一方、治療の部分では病床数確保が課題となっています。ただ、厚生労働省と自治体からすれば、新型コロナ流行前までは地域医療構想による病床数削減(特に地方での)を推進し、どうせ新型コロナ収束後はこの構想の実現に再着手することになります。このため、「新型コロナ流行時だけは病床を確保して」なんて、これまでとは真逆の都合の良いことを言うのは避けたいのではと思います。
ちなみに、勤務先の医療機関は新型コロナ患者受け入れのための空床確保料の交付がなければ昨年は完全に赤字でした。ただ、今後は実際の受入状況を精査するようです。東京都は臨時医療施設の開設以前に、もう少しこの作業を早くすれば良かったと思いますよ。
(日経:コロナ病床実態調査へ 政府、補助金受け消極的な病院も)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA192LC0Z10C21A8000000/?n_cid=NMAIL007_20210819_Y
フジロックフェスティバル 苗場で きょうから3日間 1日15000人規模で開催ですって。
ここでクラスターが発生しても 感染経路不明でとぼけるのでしょう。そして 観客が全国に病原体拡散。主催者責任取ってくれるのでしょうか。
興行中止でも 国は十分な補償してくれない。
だから やめない。
国が悪い、菅が悪い。 ということにするのでしょうか。
いまは 3密でなく 1密でも危ない。
県境をまたいでの 移動、旅行は自粛してください。
と 政府はお願いしている。
流行防止に反したことをやって 流行を政権のせいにするマスコミ医、烏合の衆 おかしいとおもわないのですかね。
「五輪」にしろ「甲子園」にしろ、その他の中止になった様々なイベントしろ、大会実行の機会は平等に与えられています。
過去の事例に基づいて、今般のコロナリスクを評価し、
どの様な日程、様式で実施するか計画し、
計画を遂行するための人員、体制を組んで
スケジュール通りに実行する、
そういったいわば「実行能力」の差によって、開催できる,できないの、結果の不平等が発生する。
それは民主自由主義の根幹でしかありません。
だから、五輪反対論を唱えるマスコミを擁護する気は毛頭無い。
一方で
「甲子園実施するのだから、文句付けるな」的な発言は控えた方が良い気がします。
それこそ、
「五輪をやるのだから、自分は人流を作っても構わない」
みたいな言い訳を誘発すると思います。
現在のコロナ禍は天災です。
政府も、各地方自治、マスコミこぞって、
・現在のコロナ禍に今どんなリスクに直面しているのか
・回避するために何をすべきか
に集中して発信すべきです。
例えば台風が来たら、来る地域来ない地域の不平等にかかわらず、毎日の様に「身を守るための行動を」と言っているではないですか。
関係無い地域の、「俺たち関係無い」的な報道は一切せず、
被災した方々が直面している問題をこぞって報道しているではないですか。
責任の押し付け合いのために、
不平や不満や言い訳を垂れ流す様な発信を互いにしていれば、
それを見た一人ひとりに、その責任押し付け合いを言い訳に、
自分勝手なコロナを広める行動を誘発する事になってる気がします。
感染拡大は、菅さんの責任だとはちっとも思いません。
ワクチン接種も順調です。
ただ、まだざっくり無防備な感染者予備軍が6000万人はいるということで、簡単に感染者数は減りませんし、これだけ母数が大きければ、マクロでは世界的に見れば大した数値ではなくとも、自宅死亡の40代の女性や、感染妊婦の早産児など、マスゴミの印象操作には最適な例はどうしても出てきます。こういった例が出たときに言い訳が立つような対策をほとんど打ってない、という点が問題です。
このままでは、菅退陣、単独過半数割れが心配です。
私も菅さんはワクチン確保、接種については良くやっていると思います。ただ、時として都道府県知事がやるべき案件まで自らボールを拾ってしまう傾向があり、そこをマスコミに突かれているように見えます。東京都の場合は特にそうです。コメントを含めて、不器用さが目立つのが残念で、このままでは厳しい選挙結果になるのではと懸念します。