チョコジャンボモナカの存在が世界にバレる!
今回の東京五輪、コロナ禍のなか、海外からの観戦客の受入断念、無観客という異例ずくめの大会でしたが、ただ、大変に良い大会だったことは間違いありません。日本が獲得した金メダルの数が史上最多であるという点は嬉しいのですが、それよりも徹底したフェアプレイと相互リスペクトは、まさに日本の国の在り方そのものでもあります。
早いもので、もう閉幕
7月23日に開幕した東京五輪も、8月8日で閉幕です。
長いようであっという間だったと思われた方も多いでしょう。
個人的には、日本が獲得したメダルの数が現時点ですでにリオ五輪の44個を超えており、とくに金メダルに関しては、野球の試合が終了した7日夜10時過ぎの時点で史上最多の27個に達していることを、わがことのように嬉しく感じています。
ただ、嬉しいのは、それだけではありません。
今回の東京五輪自体が「五輪の精神」をあらわしたものである、という点にあります。
そもそも五輪は「平和の祭典」などといわれますが、これは一般に、古代ギリシャで4年に1度行われていたオリンピア(※現代ギリシャ語では「オリンビア」)の祭典が起源とされているからです。
日体大・オリンピックスポーツ文化研究所のウェブサイトにある『オリンピックの起源』というページに書かれている内容を要約すると、次のとおりです。
- 古代オリンピックはゼウス神の聖地・オリンピアで紀元前776年、ゼウス神に捧げる競技祭として始まり、4年に1度開催されていた
- 古代ギリシャではポリス間で慢性的な争いが起こっていたが、祭典のために「エケケイリア(聖なる休戦)」と呼ばれる休戦期間を設けた
- 出場者はポリスの自由市民に限られており、優勝者にはオリーブの冠が授けられた
古代オリンピックは自体はローマ帝国時代の392年にテオドシウス帝がキリスト教を国教に定めたことにより、393年を最後に異教として禁止され、その復活はフランスの教育者ピエール・ド・クーベルタン男爵が1896年に近代五輪をアテネで開催するのを待たねばなりませんでした。
ただ、同サイトによると、クーベルタン自身は五輪をたんなる「スポーツの祭典」ではなく、「スポーツを通じて平和な世界の実現に寄与する」ことを目標に掲げたのだそうであり、「勝敗だけではなく、ルールを遵守し正々堂々と全力を尽くす」という「フェアプレーの精神」が重視される、としています。
すなわち、五輪において重要なのは、五輪が①スポーツの祭典であり、②スポーツを通じて世界平和の実現に寄与することを目指していることであり、③フェアプレーの精神が重視される、という点だと思います。
五輪の精神、とりわけ「平和」と「フェアプレー」
このうち①については当然のことですが、②平和と③フェアプレーについては、少々補足しておきましょう。
まず、平和について。
『東京2020』公式ウェブサイトの『オリンピック休戦』というページによれば、2019年12月の第74回国連総会で、国際五輪委(IOC)や外務省などの協力のもと、186ヵ国が共同提案国となり、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催期間中のオリンピック休戦決議」が採択されています。
こうした決議の有無にかかわらず、五輪の精神に照らすなら、少なくとも五輪に参加する国は、普段からできるだけ戦争になることを避けるように努力する義務があるはずですし、また、五輪期間中は戦争だけでなく、領土問題などで相手国を挑発する行動も控えるべでしょう(※このあたりは著者私見も入っています)。
次に、「フェアプレー」について、です。
「ルールを遵守し正々堂々と全力を尽くす」というのは、じつはスポーツの世界だけの話ではありません。
企業経営も、国家運営も、本質はまったく同じです。
著者自身の定義で恐縮ですが、企業経営とは「ルールを守って最大限の利益を上げること」であり、政府の目的とは「国際法を守って国益を最大化すること」にあります。
これを「きれいごと」だ、「現実を見ない理想主義」だ、などと批判したければ、どうぞ批判してください。
実際、「『超大国』であるアメリカ合衆国は、都合が悪くなれば自分自身でルールを変えているじゃないか」、といった主張があることも承知しています(※これに関しては、もし余裕があれば、いずれどこか別稿で取り上げるかもしれません)。
ただし、ルールが存在しているならば、「そのルールを守りながら最大の成果を出す」というのは、大変に重要なことです。
そして、もっと重要なことは、勝負がつけば、勝った側も負けた側も、試合終了後にはお互いに笑顔で握手を交わし、健闘を称え合ったうえで「ノーサイド」になることです。じつは、メダルの数そのものよりも、こちらの方がはるかに重要でしょう。
選手同士の温かい交流、そして日米戦
とくに今回の五輪は、コロナ禍のさなか、外国からの一般の観戦客の受入も3月の段階で断念しており、さらには無観客という、非常に不自由ななかで開催されたものでであるにも関わらず、選手同士の温かい交流に関するツイートなども伝わっています。
さらに、昨晩の野球の日米戦では、日本が2対0で米国を下し、見事に五輪史上初の金メダルを獲得しています。
とくにこの野球の試合については、日本勢の活躍もさることながら、何よりもうれしかったのは、試合終了後に両サイドがにこやかに握手を交わしたことでしょう。
米国といえば、自由主義、民主主義、法の支配、人権尊重などの基本的価値を共有し、日本にとっては唯一の同盟国であるとともに、深い経済的関係を持ち、ヒト、モノ、カネのすべての面で非常に大きなつながりがある、最も重要なパートナーです。
しかも、野球の世界では日本にとって最大のライバルであり、そのライバル国である米国とお互いを尊重し、ルールを守りながら全力を出し切り、ぶつかり合ったのです。
そして、試合終了後は「ノーサイド」。
まさに、五輪の精神そのものです。
「アレ」の存在がバレた!
こうしたなか、今回の東京五輪では、裏側で大変な事態が発生していました。
私たち日本人が特権的に楽しんでいた「アレ」が、世界に見つかっちゃったのです。
ここではまず、森永製菓の公式ツイッター・アカウントの「意味深なツイート」を確認してみましょう。
【参考】『チョコモナカジャンボ』
(【出所】アマゾンアフィリエイトリンクより)
いったい、何でしょうか。このツイートは。
じつは、今回の東京五輪では、アイスをはじめ、日本の美味しい食品の存在が、全世界にバレてしまったのです。
なぜ、バレたのでしょうか。
おそらくその「原因」の一部は、外国人記者にあります。ここでは、シンガポールに拠点を置く汎アジア報道機関である『チャンネルニューズアジア』(CNA)のシニアジャーナリストであるマシュー・モハン氏のツイートをいくつか検討しておきましょう。
マシュー・モハン氏はいくつかのツイートで、森永製菓のチョコモナカジャンボ、森永乳業のピノなどをツイートで紹介しているのですが、これに対し日本人と思しきツイート主が、グリコのパピコ、ジャイアントコーンなどの「日本のアイス」の写真を次々とリプライしていくという壮絶なやり取りがなされています。
日本人が美味しいものを食べていたことが、外国人にバレてしまった、というわけですね。
また、選手村の食堂も大変ににぎわっていたようですし、おいしくて安全な福島産の食材を含め、大変に評判も良かったようです。
パラリンピックにも期待したい
さて、おいしい食品の存在が世界にバレたことはひとつの珍事として、今回の五輪は「日本にしかできない大会」だったのではないかと思います。
JOCが掲げた「30個・上位3位」も視野に入るほど多くの金メダルを日本勢が獲得したこと自体ももちろんうれしいのですが、それ以上に嬉しかったのは、ツイッターなどで伝わる外国人選手の反応です。
コロナ禍という未曽有の事態にありながらも、ひとりひとりの選手が最高のコンディションで戦えるよう、おいしい食材と清潔な選手村でのおもてなし。徹底したフェアプレイ、そして試合後のさわやかな握手…。
どれをとっても、この五輪は、さまざまな意味で歴史に名を遺すものとなりそうです。
コロナ禍という制約のなかでも、日本選手団が「ちゃんとルールを守って全力を出し切る」ことができ、外国人選手団にも快適な滞在を楽しんでもらえたという意味では、いかにも日本らしい「フェアな五輪」だったのではないでしょうか。
なぜなら、「フェアプレイ」は、スポーツだけでなく、日本という国そのものの在り方でもあるからなのです。
そして、今月24日以降のパラリンピックでも、引き続き、日本勢の活躍とフェアプレイを期待したいと思う次第です。
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”This is Japan.”な写真です。
BBCの許可はとっていませんので、新宿会計士様に削除されるかも。
https://pbs.twimg.com/media/E8BOOKkWYAAtvL9?format=jpg&name=360x360
副題が「チョコジャンボモナカ」になってるのは意図的なのでしょうか?
今回の五輪は「開催されることに意義がある」、全日程がつつがなく消化できれば御の字(まだ終わっていませんが)と思っていたので、私にとってはうれしい誤算です。この後、コロナのいわゆる「感染爆発」で「やってよかった」という世論が反転しないか心配ですが…
たか様
同感です。
ただ、マスコミというものはトヨタの弁ではありませんが、なにをしてもイチャモンをつけずにはいられない体質だと思いますけど。
フェアプレイの話の中申し訳ないですが、野球でドミニカが最後にあの国を下してくれたのは嬉しかったです。
ドミニカ万歳!
Naga様
ホント、ドミニカ銅メダルおめでとうございます!
Nagaさま、ちかのさま
イキっていた、女子バレーもセルビアに勝ち目は有りませんので、メダル無しでしょう。
御意!
いろいろと嫌がらせを仕掛けてくる半島国家(以下、「アレ」)がありましたが、今回のオリンピックでは、重要な試合(局面)で「アレ」が顔を出すことが少なかったように思います。つまり、早々と敗退してくれた種目が多かったようです。
この結果、日本勢が勝っても負けても、嫌な後味が残ることが少なかったのではないでしょうか。
こんなことなら、「アレ」には早めにボイコットしてもらいたかったですね。
そうすれば、ラグビーワールドカップ2019の雰囲気が再現できたのに。
今からでも遅くありません。「アレ」には、これからの日本での国際大会への参加を未来永劫ボイコットしてほしいな~。
スッキリも「アレ」的な照射が!
『チャンネルニューズアジア』マシュー・モハン氏のツイートは、森永製菓のチョコモナカジャンボ、ピノ、PARMなどを紹介しています。いや〜日本の感性(口当たり、美味しさ、余韻、パッケージのセンスの良さ)を理解していただいたようで、嬉しい限りです。
私もアイス好きですが、PARMのチョコ赤箱はイチオシです(土曜日はアイス全品半額になる店があるので、混雑しますが買いに行きます)。それと白くまのフルーツバー、井村屋のあずきバー。これがベスト3です(笑)。
反対に他意はないのですが(モロ、あり過ぎやろ笑)、GHANA
、雪見だいふく、爽、スイカバー、レディボーデンは買いません。アレ?何でかな。
五輪は無観客ですが、大過無く大成功で終わりそうです。15分ぐらいの外出は報道陣に許可されてるようですが、「日本のコンビニは世界一」という声もツイートされてます。
確かにそうですが、それは来日中の皆さん目当てに、店と商品本部がフルストックで絶え間なく補充したからでもあるのです。フツーのコンビニに同じ事を期待すると、ガッカリしますヨ(笑)。
最後に「徹底したフェアプレー、試合後のさわやかな握手」にまたもや水を差す行為が隣国から行われ、顰蹙をかいました。サッカーのニュージーランド戦ノーサイド直後、決勝ゴールを上げたNZ選手の握手を隣国選手は拒否した。卓球も日本男子団体が勝った試合もそうです。試合後、整列もしなかった。
五輪宿舎に開催国を侮辱する、好戦的な幕を貼り出し、IOCが撤去を求めると虎のヘタクソな絵を出して来た。日本への挑発です。
そんな嫌な事もありましたが、豪州は宿舎に「THANK YOU」「ありがとうございます」と張り出してくれた。とても嬉しい気持ちになります。
ドミニカ国さん、よくやってくれた!野球で銅メダル。6カ国で4位に落ちたチームは、ここ5年で明らかにスポーツが退化してます。つまり責任は政府、大統領にあると思う。
小さい頃からの世代別強化もせず、北との宥和、統一しか頭に無いので、五輪なんてどうでも良かったんでしょう。訪日阻止出来て、本当に良かったです。
今回のオリンピックは日本以外だったら、財政的に耐えられない惨事になっていたと思います。
日本にとっては「不幸」だったかもしれませんが世界にとってはこの上なく幸運だったことでしょう。
なにしろ観客収入が吹っ飛びましたからね。放映権料で潤うIOCはともかく、大会組織委員会の最終収支は、それはそれは恐ろしいほどの赤字になるでしょう。日本だから、東京だから、これほどの大赤字にも耐えられたというのは、間違いない事実だと思います。日本でも、東京以外の都市ではまず不可能だったでしょう。
これでまたオリンピック開催に手を挙げる都市が減るかもしれませんね。すでに冬季オリンピックでは手を挙げる都市がかなり減っており、次回の北京もほとんど競争相手がいなかったように記憶しています。巨大化しすぎたオリンピック・ムーブメントも転換期に差し掛かっているのかもしれません。
> 日本以外だったら、財政的に耐えられない惨事になっていた
まったくその通りでしょうね。
ただ、日本以外だったら、恐らく有観客でゴリ押ししてた気もしますw
結果論ですが。。。
金メダル決まった後、無観客の会場に一礼、アメリカベンチにも一礼、そこでアメリカの選手が監督の合図でベンチから出てきて日本の選手全員と握手。日本の伝統的な勝利のセレモニー「胴上げ」はそのあと。
韓国を破った時も会場に一礼、相手ベンチに一礼は同じくしているそうです。誰が相手でも等しく相手を尊重する。これがスポーツマンシップですね。これを受けて、「自分が上位だからひれ伏してる」とか歪曲しちゃうのがあの国です。
メダルロスの韓国について中央日報から
【社説】「金メダルのような4位」一層成熟した五輪文化=韓国
https://news.yahoo.co.jp/articles/3458c0b2bcdefdf2decc1aa43eba6e200a47d8ca
衰退を成熟とし、4位を金メダルと精神勝利する、突っ込み所満載のホルホル記事です。
思わず投稿します。
本当にオリンピック成功おめでとうございます。
隣国の懸念もそうですが”テロ”も心配でした。
今日の閉会式と選手の帰国まで気は抜けませんがこのまま行って欲し~い