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選手村で大人気の餃子は「味の素の冷凍食品」だった!

そもそも冷凍食品自体が前回東京五輪と関係するとの報道も

東京五輪の選手村で、外国人選手から「世界一美味しい」などと絶賛された餃子が、味の素の冷凍食品だったという可能性が急浮上し、ネット界隈は騒然としています。これについていくつかの記事を調べていくと、日本の「美味しい冷凍食品」自体、東京五輪と密接に関わっているという話も出て来ました。ただし、「東京五輪」といっても、それは前回の五輪ですが…。

意外な食材が外国人選手に人気=東京五輪

連日の盛り上がりを見せる東京五輪ですが、ちょっと興味深い話題を発見しました。

『アサ芸ビズ』というウェブサイトに昨日掲載された次の記事に、東京五輪を巡る「意外な事実」のひとつが掲載されているというのです。

選手村で世界のアスリートの胃袋をわしずかみにする”意外な食材“とは?

―――2021年8月4日 10:00付 Asagei Bizより

(※記事タイトルの「わしずかみ」は原文のままです。)

何の話題かといえば、選手村のメインダイニングで提供される食材です。

リンク先記事によると、「スポーツ紙記者」によるこんな話が紹介されています。

  • 今回、日本が用意した選手村のメインダイニングは24時間営業
  • 日本、西洋、アジア料理など地域別のほか、ベジタリアン向け、グルテンフリー、ハラルなど、あらゆる食文化に対応できるよう、700種類のメニューを準備した
  • 提供されるのは1日4.5万食分
  • この数とラインナップは、おそらく過去の五輪の中でも突出しているはず

競技を終え、糖質制限などが外れた選手たちにとって、最大の楽しみのひとつが「心行くまで食べること」であろうことは、想像に難くありません。そして、「700種類のメニューが24時間食べ放題」といううらやましい状況で、このスポーツ識者は、こんなことを指摘します。

そんなこともあり、お気に入りの料理を自身のTikTokなどに投稿するアスリートが急増しているんです」。

これは、意外な盲点でした。

今回の東京五輪、海外からの観客も入国できず、国内でも無観客で実施されていますが、かわってインターネットの発達により、選手らが選手村での生活を、SNSなどを通じて気軽に自国民に知らせることができるようになり、それらの情報発信に世界が注目している、というわけです。

こうしたなか、『アサ芸ビズ』は、こんなことも指摘します。

なかでも、海外のアスリートたちにダントツ人気なのが、餃子なのだとか」。

選手らが餃子を食べる様子を投稿すると、「海外の餃子ファン」からの「私も初めて食べた餃子の味が忘れられない」、「確かに日本以上のものは食べたことない」といったコメントが寄せられるのだそうです。

と・こ・ろ・が!!

ところがこれにはさりげなく、衝撃的な事実が紹介されます。

じつは、この選手村で提供されている餃子の正体は、「日本五輪委(JOC)のオフィシャルパートナーである味の素が提供している冷凍餃子」だというのです。

前出のスポーツ記者は、これについて、次のように述べます。

味の素冷餃子が世界に認められたということです。味の素は海外でも『gyoza』という商品名で販売していますから、五輪を機に海外で日本の餃子ブームが起こる可能性は大きいですね」。

【参考】『冷凍味の素ギョーザ

(【出所】アマゾンアフィリエイトリンク)

まさか、わが国の家庭の食卓に普通に並ぶ餃子が、東京五輪を契機に全世界で認識される可能性が出ているとは…。

冷凍食品と前回の五輪との関連

しかも、冷凍食品自体が1964年の東京五輪と関係がある、とする情報も出て来ました。

今から約6年前にウェブ評論サイト『東洋経済ONLINE』に掲載された、「TBSテレビ『ものづくり日本の奇跡』取材班」が執筆した次の記事が、興味深いです。

追い詰められた男の発想が変えた食材の歴史

―――2015/03/23 6:00付 東洋経済ONLINEより

1964年の東京五輪を控え、大会期間中に必要になるであろう莫大な食材を調達するために、大会期間中に一気に購入するのではなく、事前に調達して冷凍するという案が浮上。

シベリア抑留の経験もある帝国ホテルの料理長・村上信夫が、シベリアの大地で固く凍ったジャガイモに熱湯をかけて風味をよみがえらせた経験をもとに、食材ごとに、冷凍していても美味しく解凍する技術を編み出した、というものです。

記事を読んでいて、「五輪大会期間中に選手村で大量の食材が必要になるというのは、べつに1964年の東京大会に限った話ではないのではないか」、という疑問が頭に浮かぶ点はさておき、このTBS取材班の記事が事実であれば、日本の美味しい冷凍食品のルーツのひとつは五輪にあるのかもしれません。

五輪スポンサー企業にとっても、せっかくの五輪期間であるにも関わらず、トヨタ自動車が五輪関連のCMの放送を取りやめる(『五輪ヘイト煽るメディアに「広告主離れ」のブーメラン』等参照)など、企業広告の世界ではあまり明るい話題はありません。

しかし、今回の味の素の事例は、広告宣伝効果としてはバッチリであり、これを機に明るい話題が増えてくれたらうれしいと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (28)

  •  これは味の素の冷凍餃子が店頭から無くなるな……無くなる前に買い占めなきゃ!

     …となってもさすがにスガノギョーザが各家庭に配布されることはないでしょう。

    • 味の素食品の社長のゴルフ仲間のAさんの麻雀仲間のBさんの遠い親戚のCさんの友人の友人が菅総理の昔馴染みだった。
      癒着が~

  • 記憶違いかもしれません。
    シベリアから帰還したムッシュ村上が勤務した帝国ホテルは進駐軍に接収されていて日本の寄生虫を恐れていた米軍が米本土から持ち込む冷凍野菜などの素材を使用するよう命じられ、使用に慣れていたのも冷凍を思いついた理由の一つだったような気がします。
    ムッシュ村上は酒飲むと暴れる人だったなんて、エピソードとも書いてあったような。

    • 占領軍将校宿舎だったホテルニューグランドの入江シェフも選手村のシェフを勤めていますから、他に慣れた料理人もいたのかと思います。

  • 味の素の餃子は少し高いけど作るのが楽かつマジで美味いからね
    下手な店よりも美味いしく作れる

  • なんとなく日本の発明のような印象がありますが、実際には米国が圧倒的な冷凍食品大国なんですね。
    TVディナーとか、日本のコンビニ弁当に相当するのでしょうが東京オリンピックより前に発売されて売れていたようです。

  • 販売価格を下げるために、味の素の餃子も、以前、大きさを小さくし餡を少なくしました。価格が上がっても、以前の大きさのままでおいしかった状態であって欲しかった、と思っている人も多いと思います。

    それでもおいしいと言ってもらえているので味の素は満足しているのかもしれませんが、KITKATというチョコレートが辿った販売価格政策(小さくした、言い訳は高カロリーだというユーザー指摘があったので[会社のQ&Aに出ている])の結果を見ると、製造メーカーはおいしいものがわかっている客の心理がわかってないなぁ、と感じます。

  • 日本の消費者は、絶え間ない食品企業の製品開発努力により、世界一優秀な選別能力を自然に持つようになっています。
    それがまた、製品開発努力につながるようにループして、世界を大きく引き離していると思います。
    日本人が美味いと思う物は、世界中の誰が食べても美味しいでしょう。
    日本人は慣れているので、ガラパゴス化の結果は、食べた事が無い人が食べないと分からない。

  • こちらでは味の素の油がいらない冷凍餃子をう売ってますね。油が出すぎてちょっと怖い。
    日本の餃子はニンニク風味が強すぎると思うんだけど、あれがウケてるのか?

  • 味の素の冷凍餃子は確かに美味しいですね、王将等の専門店の餃子にひけをとりません。
    昔から私の食べ方は、冷凍餃子に若干水をかけて電子レンジでチンして解凍、その後トースターで焼き目がつくまで焼く、というものです。
    フライパンを利用するのに比べて油が不要なのでヘルシー、後片付けも楽ちんです。
    なおチンする際に、ニンニクチューブからひねり出したニンニクをかけるのが好みです。

    定期的に大幅値引きで売っているのも魅力です。

  • ラグビーワールドカップで好評だったヤマザキ”ランチパック”もプレス向けに提供され、人気を博してるみたいですね。

    パッケージのロゴは、消されてるみたいですけど・・。

    • カズ様

      ヤマザキ”ランチパック”の中でも、ピーナッツバター味がダントツ人気のようです。
      以前何人かの欧米人に聞いたところ、やはりピーナッツバター味が人気でした。

      私はピーナッツバターはそんなに美味しいとは思えない、むしろ苦手なのですし、日本人の知人に聞いても同じことを言っていました。

      なぜ欧米人はピーナッツバター味が好きなのか、不思議です。

      • PONPON様

        私は、ピーナッツバター大好きですよ。タマニタベルトオイシイデス

        ピーナッツバターは、海外の方に馴染みのある食材でありながらも、日本独特の”甘い食味”が受けている・・って聞いた気がします。

        海外のピーナッツバターは甘くないみたいですね。

        • カズ様

          そうですね、ランチパックでもピーナッツバター味が一番人気なので、好きな人は好きなんでしょうね。
          私の周囲には好きだという人は聞いたことありませんが、あっさりたんぱく味、ナチュラル系の食べ物が好きな人が多いからなのしれません。

      • ピーナッツバターが大好きなのは、欧米人というより、米国人に限定な気がします。

        アメリカ人「ヨーロッパじゃピーナッツバターを食べないって本当なの?」海外の反応
        http://blog.livedoor.jp/drazuli/archives/6680562.html
         ↑
        欧州では人気がありませんね。

        米国人のみならず、世界中の子供達に愛されるコミック「ピーナッツ」。スヌーピーでお馴染みでが、主人公は一応、やチャーリー・ブラウンということになっているらしいです。そのチャーリーがいつも弁当に持たされるのがピーナッツバター・サンドウィッチ。大抵は「またか…」という反応で食べています。

        でも、パン二枚の片方にピーナッツバター、片方にイチゴジャムを塗って、合わせて食べるととても美味しいそうです。

        米国のピーナッツバターは、ピーナッツをペースト状になるまで砕いたもので、塩を入れることはありますが、砂糖は入れないそうです。

        日本のピーナッツバターは、砂糖や水飴を添加します。正式にはピーナッツクリームと呼ぶんだとか。

        ジャムを加えなくとも甘いところが米国人に好評なのではないでしょうか。

        私も実はピーナッツバターが好物なのですが、糖質と脂質が山盛りなので、今は我慢しています。

        あ、アメリカ人がピーナッツバターが好きな理由を私は存じませんでしたが、Wikipediaによれば、南北戦争が切っ掛けだそうです。
        https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%BB%E3%82%A4

        • 阿野煮鱒様

          私がピーナッツバターを嫌いな理由が解りました、まさに脂質と糖質の塊、それも燃料的な感じがするからです。
          一口目はまあまあ美味しく感じるのですが、二口目からは胸がムカムカして、三口目には体が拒否します。

          確かにアメリカのピーナッツバターはしょっぱいですが、それに甘みの極致のジャムをつけるなんて、食べている人を見ると戦慄感さえ感じます。
          リンク先の画像を見ても、いかにも美的要素はなく、食欲は全くそそられません。

          ピーナッツバターに限らず、アメリカのジャンクフード全般、ハンバーガー、ピザ、オートミール、各種ケーキ等、殆ど受け付けないですね。

          ちなみに韓国料理も見かけは悪いですが、美味しいものが多いと思います。
          中華は見かけも味もOK、フランス料理も同じくOKです。。

          • なるほど、PONPON様は生来の美食家ですね。体に悪いものは自然に受け付けないという… 羨ましいです。

            私は、高カロリー大好きな悪食家なので、アメリカンなジャンクフードは嫌いではありません。というか、ビッグマックもKCフライドチキンも大好きです。ジャムとピーナッツバターのコラボレーション、想像しただけでうっとりします。ああ、脂質と糖質が奏でる背徳の美味よ…

            そうやって激太りしたので、今は一日の摂取カロリーを1800kcal未満にすべく、自炊を続ける日々です。

          • 阿野煮鱒様

            マックで単なるハンバーガーを買って、家でレタスのせん切りやトマトスライス、きゅうり(私の好み)を加えマスタードやマヨネーズ、ケチャップ加えるのも美味ですよ。 スクランブルエッグも有ですね。

            問題は、「オッサン!安いものだけ?」という定員さんの顔。 まあ肉モドキ2枚入までは有りですが、、、。

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