高齢者の5.4人に1人が1回目接種完了、医療崩壊リスクは急激に低下へ?
コロナワクチンの接種状況、だんだん加速してきました。政府が公表するワクチン接種状況に関する生データを入手し、加工して分析したところ、先行して始まった医療従事者等へのワクチン接種が累計で800万回を超えたほか、65歳以上の1回目ワクチン接種も656万人に達しました。とくに高齢者に関しては、対象者(約3549)のおよそ5.4人にひとりが、少なくとも1回目のワクチン接種を終えた計算です。東京五輪も慎重ながらも7月下旬に開幕できるかもしれません。
目次
「菅義偉政権のコロナ対応の失敗」
最近の内閣支持率等に関する調査を眺めていると、決まって「菅義偉政権のコロナ対応を『評価しない』」とする回答が多数を占めています。
メディアが報じると、なんとなく、「あぁ、やっぱり菅政権のコロナ対応は問題だらけなんだな」、という印象を抱く人もいるかもしれません。さらには、「東京五輪を即刻中止せよ」、「菅義偉という無能はさっさと辞めよ」、などと主張する人もいます。
まさに新聞、テレビの受け売りではないかという気がしてなりません。
ただし、当ウェブサイトでは、「何事も数値化できるものは数値化する」ことをひとつのポリシーとしており、この「菅義偉政権のコロナ対策はダメダメだ」とする説についても、何とか検証できないかと考えてきました。
果たして、本当に菅義偉政権のコロナ対策は「ダメダメ」なのでしょうか――。そのひとつの答えがあるとしたら、ワクチンの接種状況ではないかと思います。
「生データ!見ずにはいられない!」
『1回目接種を完了した対象高齢者は「6人に1人」に!』でも報告しましたが、先日から当ウェブサイトでなかば「定点観測」的に眺めるようになったのが、政府CIOポータルというウェブサイトに掲載されている、『新型コロナワクチンの接種状況(高齢者等)』というウェブページです。
生データ自体は、簡略化したcsv形式ファイルが上記ウェブページに掲載されているほか、年齢階層別、都道府県別の詳細な生データについては、ウェブブラウザのURL欄に次の文字列を打ち込んでいただければ、ファイルとして落ちてきます。
https://vrs-data.cio.go.jp/vaccination/opendata/latest/prefecture.ndjson
もっとも、この生データ自体はちょっとしたスキルがないとなかなか加工し辛いものでもありますが、いったん加工してしまえば、あとはデータを取得して更新するだけの話ですので、データの扱いに慣れていらっしゃる方であれば、直接加工して検証してみても面白いかもしれません。
データを加工する
データにはさまざまな不備もあるが…
ただし、このCIOポータルなどを経由して取得できるのは、4月12日以降の接種分で、かつ、医療従事者等に対する接種分が含まれていないデータです。
4月9日以前のデータ(おそらく「医療従事者等」+一般人の合計値)については厚生労働省『新型コロナワクチンの接種実績』のページに、また、4月12日以降の医療従事者等に対するものは首相官邸『新型コロナワクチンについて』のページに、それぞれ公表されています。
- 4月9日以前のデータ…厚生労働省『新型コロナワクチンの接種実績』
- 4月12日以降のデータ
- 医療従事者等に対するもの⇒首相官邸『新型コロナワクチンについて』ページのエクセルファイル
- それ以外の一般人に対するもの⇒CIOポータル『新型コロナワクチンの接種状況(高齢者等)』
どうしてこういうわかり辛いことになってしまったのかは存じ上げません。
また、上記のデータから判明する接種数をこちらで手集計したものと、首相官邸ウェブサイトの『これまでのワクチン総接種回数』のページに表示されている接種数は一致しませんが、これは厚労省と首相官邸でデータがちゃんと続いているのか、疑問に感じてしまう部分でもあります。
データがわかり辛いのは、それだけではありません。
医療従事者等に対する接種状況のデータについては、公表されるのが2日程度遅れるほか、土日祝の接種分については休み明けにまとめて計上され、CIOオープンデータもデータがあとから付け加わるため、後述するとおり、グラフにすると変な形になってしまうのです。
ただ、こうしたさまざまな不具合はあるものの、国民の関心事が非常に高いワクチンの接種状況について、こうやって国民が共有できるようになったことの意義は非常に大きいと言わざるを得ません。これこそまさに「行政の見える化」といえるでしょう。
グラフがデコボコなのは仕方がない
さて、先ほど「接種数のデータをグラフ化すると変な形になる」と申し上げたのですが、実際の姿を紹介しておきましょう(図表1、図表2)。
図表1 1日当たり接種数(医療従事者等+一般人)
(【出所】『新型コロナワクチンの接種状況(高齢者等)』オープンデータ、首相官邸『新型コロナワクチンについて』公表データより著者作成)
図表2 1日当たり接種数(1回目+2回目)
図表1はCIOオープンデータから「合計」と「65歳以上」の接種状況データを、首相官邸のウェブサイトのエクセルファイルから「医療従事者等」の接種状況データを、それぞれ取って来て合算し、1枚のグラフに表現したものです。
また、図表2は、CIOオープンデータと首相官邸データを合算し、「1回目接種」と「2回目接種」を合計して1枚に示したものであり、図表1では除外されている「64歳以下」「年齢不詳」がデータに含まれるため、図表1と比べて数値が少しだけ大きくなります。
この2枚のグラフ、いずれも月曜日ないし休み明けに数値がポンと跳ね上がり、土日祝には数がグンと落ち込むうえ、最新のデータに関してはなぜか大きく落ち込むという、なんだかヘンテコなものでもありますが、これはデータの特性上、仕方がない話です。
現時点で手に入る最新データである6月3日の接種状況は、データ上では前日と比べガクンと落ち込んでいるのですが、その理由は、医療従事者等に関するデータ公表が1日遅れる点に加え、CIOオープンデータも最新のデータが不完全であるためです。
6月3日(木)までのデータを正確に反映させたグラフは、下手をすると月曜日以降にならなければ作成できません。
したがって、図表1、図表2のいずれで見ても、手に入る最新の6月3日(木)時点のワクチン接種数がガクンと落ち込んでいますが、これは6月3日に何か特別なことが発生したからではなく、普段からデータの更新が遅れがちである、というだけの話だと考えて良いでしょう。
接種回数は毎週8~10万件ずつ増えている
もっとも、現時点で入手可能なデータだけでも、いろいろと興味深いことが判明します。
たとえば、4月15日(木)以降のデータを使い、その日から1週間の接種数の合計(A)を求め、その(A)を単純に7で割ったもの(B)を示したものが、次の図表3です。
図表3 4月15日(木)以降の毎週の接種数合計と単純平均値
期間 | 接種数合計 | 1日当たり/前週比 |
---|---|---|
5/27(木)~6/2(水) | 3,779,334 | 539,905/+80,989 |
5/20(木)~5/26(水) | 3,212,410 | 458,916/+97,258 |
5/13(木)~5/19(水) | 2,531,601 | 361,657/+137,943 |
5/6(木)~5/12(水) | 1,566,000 | 223,714/+169,614 |
4/29(木)~5/5(水) | 378,702 | 54,100/▲119,809 |
4/22(木)~4/28(水) | 1,217,368 | 173,910/+87,552 |
4/15(木)~4/21(水) | 604,504 | 86,358/+27,685 |
(【出所】『新型コロナワクチンの接種状況(高齢者等)』オープンデータ、首相官邸『新型コロナワクチンについて』公表データより著者作成)
4月29日から5月5日までの接種数が極端に落ち込んでいるのは、この期間がちょうど「ゴールデンウィーク」に該当しているためでしょう。こうした一時要因を除けば、1日当たりの接種数は、毎週、着実に8~10万件ずつというペースで上がってきています。
もしかすると、当初は「打ち手」の側も集団接種に慣れていなかったのが、徐々に練度が上がり、「打ち手」1人あたりが打てる人数も増えてきているのかもしれません(※このあたりは憶測にすぎませんが)。
また、今後は職域でのワクチン接種も始まるとの報道もありますが、そうなれば、来週から再来週あたりには、休日を含めて1日平均60~70万件、平日に限れば70~80万件も視野に入ってくるかもしれません(※過度な期待は禁物ですが…)。
いずれにせよ、本件についてはあくまでもデータで見る限り、不毛かつ有害な無差別PCR検査の能力を拡充するよりも、ワクチン接種キャパシティを増やした方が良い、というのが、政策上は当然に行われるべき判断、と考えて良いでしょう。
急激に低下する医療崩壊リスク
いまや65歳以上の5.4人に1人が「1回目接種」を終える
ついでに、累計の接種数と「接種率」についても、最新データを紹介しておきましょう。
まずは、CIOオープンデータのみを使い、65歳以上の累計接種率と65歳以上人口に占める接種率を計算したものが図表4、「医療従事者、65歳以上、64歳以下、年齢不明」のすべてのデータを足し上げてその累計と日本全体の人口に占める接種率を計算したものが図表5です。
図表4 累計接種数・接種率(65歳以上)
(『新型コロナワクチンの接種状況(高齢者等)』オープンデータより著者作成。なお、「接種率」とは累計接種数を『令和2年住民基本台帳年齢階級別人口』【※エクセルファイル】記載の日本の65歳以上人口3548万6339人で割った数値。図表5の「接種率」とは分母が異なる点に注意)
図表5 累計接種数・接種率(医療従事者等+それ以外の一般国民の合算)
(『新型コロナワクチンの接種状況(高齢者等)』オープンデータ、首相官邸『新型コロナワクチンについて』公表データより著者作成。なお、「接種率」とは累計接種数を『令和2年住民基本台帳年齢階級別人口』【※エクセルファイル】記載の日本の人口1億2712万8905人で割った数値。図表4の「」接種率)とは分母が異なる点に注意)
まず、65歳以上人口に関しては、1回目接種を終えた人が、木曜日時点で18.49%、すなわち「およそ5.4人に1人」にまで増えてきました。ざっくり、「65歳以上人口」の1%が、毎日、ワクチンの接種を受けているという計算です(ただし、2回目接種まで完了した人はまだ全体の1.73%に過ぎません)。
一方、対象を全人口に拡大すると、64歳以下の若年層に対する接種はほとんど進んでいないのですが、医療従事者等に対するワクチン接種がかなり進捗しており、しかも2回目接種まで済ませているケースも多いという特徴があります。
このため、1回目接種率はまだ9.11%と、全体の10%に到達していませんが、2回目接種率に関しては3.05%であり、65歳以上に対する接種率を上回っているのです。
高齢者への接種を優先する意味
ちなみに厚生労働省が作成する『新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識』という資料によれば、診断された人のうち、重症化率、死亡率が高いのは、圧倒的に高齢者です(図表6)。
図表6 診断された人のうち、重症化する割合と死亡する割合(6-8月)
年代 | 重症化率 | 死亡率 |
0-9 | 0.09% | 0% |
10-19 | 0% | 0% |
20-29 | 0.03% | 0.01% |
30-39 | 0.09% | 0.01% |
40-49 | 0.54% | 0.10% |
50-59 | 1.47% | 0.29% |
60-69 | 3.85% | 1.24% |
70-79 | 8.40% | 4.65% |
80-89 | 14.50% | 12.00% |
90-99 | 16.64% | 16.09% |
(【出所】『新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識』P3)
さらに、『新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識』の4ページに掲載されている図表によれば、「30歳代と比較した場合の各年代の重症化率」は、60歳代で25倍、70歳代で47倍、80歳代だと71倍にも達します。
30歳代と比較した場合の各年代の重症化率
- 10未満…0.5倍
- 10歳代…0.2倍
- 20歳代…0.3倍
- 30歳代…1倍
- 40歳代…4倍
- 50歳代…10倍
- 60歳代…25倍
- 70歳代…47倍
- 80歳代…71倍
- 90歳代…78倍
(【出所】『新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識』P4)
「とにかく人口密集地帯から順に、重症化リスクが高い高齢者に対し、重点的にワクチンを接種する」という菅義偉政権のやり方が、科学的見地に照らしても、政策的優先度に照らしても、非常に合理的であることは間違いないでしょう。
東京五輪、できちゃいますね
すなわち、人口密集地帯などの高齢者に対するワクチン接種が進んでくれば、(ワクチンが効けば、という前提ですが、)社会全体の重症化率も死亡率も急激に低下することは間違いなく、医療崩壊リスクも急激に低下します。
もちろん、最近だとワクチンが効かない変異株などが出現し始めている、といった情報もあるため、油断はできませんが、それでももともと欧米などと比べて死亡率が格段に低い日本において、高齢者接種が一巡すれば、コロナリスクの社会的リスクはかなり軽減されます。
当然、慎重に慎重を期しながらの対応は必要ですが、7月下旬の東京五輪の開催にもめどが立ったと考えられます(※ただし海外からの一般観客の入国は難しいでしょうが…)。
さらには、現状の「1日60~80万回接種」という状況が続けば、計算上、残り200日もあれば、希望者全員への2回接種を完了することができるかもしれません。つまり、例年伝染病が流行する秋から冬場にも、ギリギリで間に合う、というわけです。
現時点で「コロナが終わった!」と楽観することは厳に慎まねばならないにせよ、少なくとも決して悲観する状況ではないことだけは間違いなさそうです。菅義偉政権のコロナワクチン対応政策、決して悪いものではありません。
いずれにせよ、今後は国民が一丸となり、ワクチン接種をさらに進め、コロナとの戦いに勝利するという姿勢が大切なのではないでしょうか。
View Comments (60)
五輪できちゃいますね。
中止を世論の如く迫って、防疫失敗ってことに仕立て上げて政権を糾弾したかったのに、なんて事だ、と
反日左翼の皆さんが怒ってますよ。
強行開催は許さないと、悔し紛れに罵る見出しが続くでしょうね。
(特に海外の一部の声を大袈裟に拾って)
何となく予想していた、何の根拠もありませんが。
それにしても、立民や社民は内心では被害が大きくなるのを望んでいるのか。本当、信頼に値しない政党だ。
同感です。
人類の敵はコロナなのに、
選挙でダメ出しされ続ける
少数の特定野党さんにとっては、
コロナは
社会と政権攻撃の願ってもない友軍援軍!
と、正義と多数を騙り張り切って
見える姿を軽蔑します。
枝野さんとかはしっぽを出しませんが
韓流政党立憲民主党地方組織では、
今を千載一遇の好機(?)として・・
的な檄が飛び交っていると耳にします。
まあ、衛生面が細菌繁殖で
心配な梅雨時夏場ほど
台所でカサカサ黒いのが活発になるように、
コロナと特定野党さんの関係が
そうした様相に映るのは、
日頃のありよう含めていたしかたない
ものなのでしょうなあ。
雑感ですが、一番テレビのワイドショーを見ていると思われる高齢者層が、ワクチン接種が進むにつれて不安も減り大人しくなると思います。
しかも、そのワイドショーが、今月になって武漢肺炎(新型コロナ)関連の比率をグッと小さくしだしたような感じですね。テノヒラ、クルー?
オリンピックが始まれば、日本国じゅうテレビ観戦になり視聴率もUPするでしょうし、外飲みをするよりも自宅で缶ビール片手に観戦する人も多くなるので、市中感染も減るという予測もありますよね。
ちかの 様へ
>そのワイドショーが、今月になって武漢肺炎(新型コロナ)関連の比率をグッと小さくしだしたような感じですね。
ということは、ワイドショーは、次の数字のもとを探している、ということでしょうか。
駄文にて失礼しました。
引きこもり中年様
視聴者の不安や恐怖を煽っても、もう視聴率につながらないと自覚したのかもしれませんが、菅政権打倒を画策するための新たなネタ探しは続くと思います。
って言うか、野党もマスコミも日本のことも国民のことも全くかえりみていませんよね。国益なんて二の次で、目先の損得だけのような感じです。
ちかの様
ナベプロ所属のジジ・ババアイドル コロナ芸者ハルエチャンの出番が無くなりますね! 3年後のあの人は今(一発芸人枠)が今から楽しみです。ムーディー勝山と共演です。
シナから、シナから コロナが来てる~
埼玉県民様
>コロナ芸者ハルエチャン
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えーと、医者でもなんでもない、教養学部のタレント教授のあの人のことですか?(棒。
ちかの様
国内のコロナ被害を煽ることでオリンピックが中止になると、広告収入の激減でテレビ側が大損害になると思い始めたのではないでしょうか?
先月テレビ朝日の玉川コメンテータがゲストの医者に「PCR検査の感度は99.99パーセ」と質問しかけたのですがそのゲストに途中で「そんな数値はありません。」と即否定されました。この程度の理解でPCRケンサガーとやかましく発言しているとは。
ちょこみんと様
民放各社はワイドショーなどで武漢肺炎(新型コロナ)への不安や恐怖を煽ると、視聴率は上がるけれど社会活動が停滞して広告収入が減る、という悪循環にネをあげた?のかもしれませんけどね。
玉川さんは、存在意義ゼロ(マイナス?)、論外だと思います。
多摩川さん(漢字間違ってるー笑)は、テレ朝(赤字会社)の社員で、給料をもらう為、芝居をやり続けているのでしょう(社員をヒールに使うテレビ朝日) ここまでバカを演じる社員は見事ですね。
退社後は、その貢献で、左翼(反日勢力)の支援もあり、バラエティー番組とかのバカ番組が待機中で、更に貢献すれば次も約束されつつあるのかもしれませんね。
NHKとかが待機しています(笑) 貢献度によります。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(そう自分に言い聞かせないと、日本マスゴミ村と同じく、自分は間違えない存在と自惚れそうなので)
人は自分の周囲より外のことを知るには、(ネットを含む)マスコミなどに頼るしかありません。そして、(普通は)そのマスコミの内容を、ただ、聞いているか読んでいるだけです。(つまり、自分で数値を検証しないのです)
蛇足ですが、日本マスゴミ村にとって重要なのは、どうやれば数字が取れるか、です。つまり、数字がとれるとなれば、突然、「菅義偉総理の新型コロナ対策は、素晴らしい」と言い出すことも、あり得るのです。
駄文にて失礼しました。
日本は1)残念ながら未だワクチン開発国には到らず。ワクチン純輸入国です。2)日本は割と早期に西側各国のワクチン開発会社に青田買いで投資して「ワクチン枠」を取っていたはずです。3)しかしながら主要なワクチン開発国である英米は日本と比較にならないコロナ死者を出したと言う事もありちゃんとカネを払って居る日本などへの供給を「ワクチン主権」と言って勝手にシャットアウトして自国民優先で供給させました。4)この為中共ワクチンやロシアワクチンを戦略的に無償援助してもらった人口の少ない途上国にも日本はワクチン接種では遅れをとる、と言う自体に陥ります。5)既にワクチン供給がダブつき、入国者にも無償接種、薬局で接種しても希望者が大して集まらず、駅前で無償切符とか宝くじ付きとか出血大サービスを付けてワクチンしたがらない国民にワクチン接種をする状態にアメリカはなりました。6)この段階になってアメリカはやっと遅らせていた日本への有償供給をはじめました。それでもアメリカ自体にリスクのある(国境を接した)カナダメキシコの次の優先順位で。カナダは知りませんが、メキシコが日本以上に先手を打ってワクチン青田買い(莫大な資金援助)に参加したとは失礼ながら思えません。アメリカは「自国民への接触リスク」としてカナダメキシコを日本以上に優遇して「枠」を与えたのでは無いか?またメキシコ以外の中南米各国にも「裏庭」を良いように中共ワクチンに先を越されたので大急ぎで挽回策で供給して居ると思われます。これら「裏庭」各国は(昔の韓国の様に)今やアメリカと中共とのワクチン提供ショーケースになって居るのでは無いか?
もちろん中共の手に落ちるわけにはいかない日本でありますから、アメリカの靴底を舐めようが自国向け有償ワクチンを台灣に贈ろうがその事は良いのですが(台灣も台灣で、幾ら防御してもワクチン開発国でない限りワクチン輸入に頼らざるを得ず、「中共からか、英米からか」で究極の選択。多分有償でワクチン枠も取ってあったとは思うが、WHOからも邪魔され、「ワクチン開発国のワクチン主権」にも邪魔されて爆発的感染が始まって居るのにワクチンが届かない。台灣は困っていたが、「国の存立条件」として屈するわけにはいかないので中共ワクチンは受け取らず耐えていた。
ここで疑問。【何故アメリカはワクチン純輸入国日本が有償購入したワクチンを無償援助もするのにワクチン開発国のダブつき始めたワクチンを台灣に援助しないのか】という事です。日本に花を持たせてくれたと言う事なんでしょうか?それとも米中直接対決でICBMが降ってくる先を日本台灣を尖兵に立ててちょびっとかわそうと言う逃げの姿勢でしょうか?
そう見てみますと中共が怖くて洞ヶ峠に陣取って援助クレクレ言う韓国から見たら日本の対応は対中対決一本槍で「わざわざ自腹で買ったワクチンを無償提供なんて酔狂だなぁ」「米中対決なんだから知らんぷりしてどっちにも良い顔して色々ツートラックして貰えるものは何でも貰っとけば良いのに」と訝しがるのでしょう。
ある程度、日本の立場からはアメリカはアメリカで日本を利用しようとして居る少なくとも「ワクチン主権」ではカナダメキシコより下に置いた、自国でクジや無料電車切符で釣らないと接種に応じてくれないレベルになるまで日本にはむざむざと死者を出させ放置した。と言う事も押さえて置くべき観点だと思いました。
名無しさまこんにちは、
台湾にはアメリカよりワクチン供与が有るそうです。たぶん一部アメリカ海兵隊が駐留しているのがバレた為かもしれませんが。
トトちんさんこんにちは。
>アメリカが台灣に
それは良いことですね。
現金が当たるクジとか切符のプレゼントまで付けなければもう接種に応じないレベルまで自国民ファーストで打って打って打ち尽くしてから、(カナダメキシコの後に)日本や台灣に出すと言うアメリカのやり方は見ておくべき(割と見過ごしている)点では無いかと思った次第です。
名無しさん様
そもそも国民国家とは利己的なものです。トランプのアメリカ・ファーストは言うに及ばず、パーマストン(19世紀英首相)の言のように、「永遠の友(同盟)、永遠の敵は存在せず、あるのは永遠の国益のみ。」です。さらに、「天は自ら助くる者を助く!」という諺の真意は、この世に天・神などは存在せず、頼りになるのは自分だけということです。ですから米国(それ以外の国々も当然)は、自国益のためとあれば何でも利用するでしょう。為にならなければ、敵にはしないまでも、冷淡にはなるでしょう。他国支援も、利己の姿は隠しても、結局は巡り巡って自国に益するものに限定するはずです。
ですから、今回のワクチの件もそうですが他の外交・安保・経済に関しても、米国の無条件の好意(日本に対する)を期待すべきではないと思います。日米同盟と言っても、所詮は上記パーマストンの言葉のように、相互に利用し利用される関係なのですから。友情に見えるものがあるとすればそれを包むオブラートにすぎません。これは善し悪しの問題ではないです。それが現実と割り切るしかありません。その上で、我々も自利益最大化を考えれば良いだけです。
とかく日本人は、我が国憲法前文に麗々しく謳う「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持云々」を理想と信じ、それに向かうのが正しいと考えがちです。ですからマスコミ・リベラル人士等もこの立場から、国益追求を即、利己主義・国家主義と断じ、禍々しいものとして難詰する傾向がありますし、一般国民もそれに同調する傾向があるように感じます。しかし現状の世界、特にパンデミック禍の最中にあっては、これは偽善というか、「無責任な夢追い人」的行動にすぎないと思います。
今回のコロナ事態では、ワクチン確保問題(自国開発能力の低さ)だけでなく、我国の、官僚機構の非効率性、非常事態における私権制限規定がない(国会等も傍観するばかり)、政府の足を引っ張るだけで対案提案能力のない野党・マスコミの存在など等、国家体制の様々な弱点が露わになりました。これを是非、今後の教訓として活かすべきだと考えます。
https://www.youtube.com/watch?v=qv-horMzQAo
アペプラでジャーナリストの佐々木さんがなかなかいいこと言ってます。
https://www.youtube.com/watch?v=V_2vL_X1c_s
こちらの夏野さんのもついでに。
まあどっちも、メディアが問題だ!なんですけれども、、、まったくその通りですね。
リンク張って終わりじゃなくて、動画見れない人もいるんだから内容まで書きなさいよと言ってみる
賛成。
ここに来る人で動画(source)が見れないような情弱な人はいないだろうと思ってます:-P
通りすがり様
夏野さんの言ってること全くその通りです。
頭の悪そうなオンナは何枠で出ているのか?
「30歳代と比較した場合の各年代の重症化率」に各年代別の人口・ワクチン接種実績をそれぞれに乗じれば、分母となるリスク指数と実質的な進捗指数が算出できたりするのかな?
今更ながら、医療関係者・高齢者優先のワクチン接種で間違いないですね。
残念ながら、ワクチン接種「標本」に重み付けをしてる時点で、そういう統計処理はできません。
6月中旬からの職域接種が開始されれば接種率は更に急カーブを描いて上がると思います。今も日本の「カイシャ」の組織力は「お役所」を遥かに凌駕しますから。
某野党党首がPRC検査だの何だの言っても、庶民の本音は「自分も早くワクチンを打ちたい」であって、マスコミに歪曲された報道を真に受けて政策論争を仕掛けても勝てないと思うのですが、某K国大統領のように裸の王様になってしまっているのではないかと心配です😜
日本の「カイシャ」の組織力は「お役所」を遥かに凌駕しますから。 そのとおり。
また ある程度の規模の会社(除くマスコミ関係、フロント企業など)であれば 接種時に混乱を招くような輩は 既に排除済なので とてもスムースに進むと思います。昔 会社の厚生年金担当が厚労省の年金事務所のデータ管理が杜撰で困ったと言っていたのを思い出しました。
時折問題視される職域内の同調圧力もこの場合ワクチン接種率向上に資するものといえましょう…?
日本は今やワクチン確保のフェイズは終わって、ワクチン接種のフェイズのみに移っています。両方並行でやらなきゃいけない韓国とは状況が違います。もうワクチンはあるのですから、少々ミスでワクチンを無駄にしてしまうのは無視しても、1日あたりの接種数の拡大に努めるべきです。
ワクチン不平等論争も、ワクチンのまだ足りない韓国とは違って不要です。使用されるワクチンの種類の数も少ないので、どこ製ワクチンかによる不公平もほぼありません。
高齢者の接種が先行していくことで、感染死亡者数の激減、医療崩壊の防止、に繋がります。
いま、まだ、「新規感染者数」が重視されていますが、これからは、医療逼迫度合いと、感染死亡者数で現状把握をしていくべきでしょう。まあ、今更「PCR検査拡大」など周回遅れなことは間違いありません。
正しく(?)医療逼迫度合いと感染死亡者数の評価が市井世論のこのウイルスへの脅威度判定の中核に据えられてこそ、五類指定に繋がるんでしょうね
規模を縮小しての五輪開催が落ち着きどころですね。
…元ネタは人間を辞めた人かなあ。