ついに当ウェブサイトとしても、「あの問題」に正面から切り込まなければならなくなりました。そう、「酢豚パイナップル問題」です。この厄介な問題をもたらしたのは、何といってもあの国からの黄色い輸入物、というわけです。甘くて柔らかくて芯まで食べられる台湾パイナップルは、まさにこれまでのパイナップルの常識を変えかねないインパクトを有しているのですが、果たして論点は、それだけで済むのでしょうか。
緊急速報:ついに台湾パイナップルをゲット!
本日の「速報」です。今年3月の『台湾産パイナップル禁輸が中国へのセルフ経済制裁に?』でも取り上げた、例の「台湾パイナップル」問題の最新論点整理が整いました。
私たち日本人の多くは、パイナップルといえば真ん中がくり抜かれている「アレ」を思い出してしまうのですが、その理由は、パイナップルの真ん中には硬い芯があり、その部分は食べられない、とされているからです。
こうしたなか、本稿では、個人的な体験談を少し述べさせていただきます。
先日、都内某所の某食品スーパーにて、「果肉が黄色くジューシー 芯まで食べられるゴールドパイナップル」なる商品を発見。速やかに、1個ゲットしました(図表)。
図表 問題の商品(※クリックで拡大、大容量注意)
(【出所】著者作成。購入価格:消費税・地方消費税込みで753円)
これが、じつに優れた代物です。
なんと、その名にたがわわず、たしかに芯まで柔らかくて食べられるからです。
安易に投げると武器になる!
ただし、それについて報告する前に、ここで、少し注意点を申し上げておきます。
読者の皆さまも同種の商品を見かけた場合、安易に手を出すと怪我をします。わりとトゲトゲしい代物だからです。
これを投げれば武器になります。危険です。
もし道端でこれが落ちているのを見かけても、くれぐれもトゲにはご注意ください。
その点を踏まえたうえで、この「捌き方」について報告しておきたいと思います。
一般にパイナップルは、次のようにして処理することとされているようです。
一般的なパイナップル処理方法
- ①まずは上部2~3センチ、下部2~3センチ程度をそれぞれ切り落す
- ②パイナップルを立てた状態にして、上から見て8等分する
- ③8等分したそれぞれのパーツについて、真ん中の固い部分を切り落とす
- ④パイナップルの皮を下にし、皮と実の間に包丁を入れる
- ⑤食べやすく2~3センチ程度に切り分けて盛り付ける
とくに、①や④のプロセスに関しては、皮そのものが非常に硬いとされるため、ウッカリ手を切りつけるリスクもあり、注意が必要です。また、③の部分に関しては、忘れがちなのですが、これを失念すると、せっかく切り分けたパイナップルも固い部分が含まれてしまうのです。
ところが、この「ゴールドパイナップル」に関しては、これがかなり異なります。
まず、①、④の部分。
実がぎっしり詰まっていますので、切落としすぎないように注意してください。もったいないです。
次に、③の部分。
「ゴールドパイナップル」に関しては、そもそも真ん中に硬い芯は含まれていません。芯を切り落とす必要はありません。というよりも、全体的に非常に柔らかいので、力を入れ過ぎないよう、くれぐれもご注意ください。
食後感
肝心の食後の感想です。
ウマいか、おいしいかと尋ねられれば、次のように即答するでしょう。
「美味い!」。
以上です。
あなたは酢豚パイナップル派ですか?
さて、この台湾パイナップル、正直、そこまで売れるものなのかどうか、個人的には疑問でもありました。
フィリピン産などと比べればお高い(※某食品スーパーの事例で言えば、フィリピン産パイナップルは税別298円で売られていました)という点に比べ、実際に食べる前の状態だと、この台湾パイナップル、果たしてウマいかおいしいか、わからなかったからです。
しかし、食べてみてわかりました。
「これは、売れる!」
正直、買ってきた生のパイナップルが日本の食卓を彩るという機会は、これまでさほど多くなかったのではないでしょうか?(※個人的感想です。)
しかし、実際に目撃した事例だと、台湾パイナップルは店頭で山積みにされていたものの、飛ぶように売れているようであり、入荷が困難な状況だとも聞きます(※個人的に店員さんに聞いた情報です)。
やはり、この味に753円(※税込み)を支払う価値はあります。
ただ、そうなって来ると、大変な問題が噴出するでしょう。
それは、「酢豚パイナップル問題」です。
試しに、周囲の10人にアンケートを実施しました。
アンケートの概要
- 方法:口頭でのアンケート
- 調査期間:2021年5月3日
- 対象:東京都在住の30代~60代の男女10名(有効回答数)
質問①あなたは台湾パイナップルがおいしいことを知っていましたか?
- 知っていた…3人
- いま知った…7人
質問②あなたはパイナップルを食べるとき、どういう食べ方が最も多いですか?
- 生で食う…3人
- 料理に使う…5人
- その他…2人
質問③上記②で「料理に使う」と答えた人は、いかなる料理に使いますか?(複数回答可能)
- 肉料理…4人
- フルーツポンチ…4人
- パイナップルサラダ…1人
- 漬物…1人
質問④あなたは酢豚にパイナップルを入れる派ですか?
- 入れる…5人
- 入れない…5人
…。
とくに質問④に関しては、見事に答えが割れてしまいました。
台湾パイナップルの話題を出したところ、数名が「そういえば酢豚食べたい」と言い出したものの、「いや、酢豚にパイナップルはあり得んでしょう」という反論がなされ、それぞれに激しい知的格闘がなされている模様です。
ただし、当ウェブサイトにおいては、酢豚にパイナップルを入れるのが正解なのか、不正解なのかについての見解を示すことはしません。このあたりは今後、国民的な議論において論点が整理され、方向性が決定されるべき筋合いのものだと考えているからです。
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わりと最近台湾パイナップルを家族でおいしくいただきました、酢豚にはいらない派です。大昔給食で出たとき、文句を言いながら取り分けて、最後にデザートとしてまとめていただきました。デザートとしていただくとき、酢豚ソースは邪魔そのものでした(個人的見解です)。
一つだけ追加情報、皮近くがもっとも甘いので、へたに最初から皮をカットせず、最後にむしゃぶりつくことをお勧めします。
これはSustainableに売れると思います(個人的見解です)。
お早うございます。
台湾パイン、書かれているように甘くて柔らかいですね。
私は酢豚にパイン大歓迎派です。
特に台湾パインのように甘いパインなら是非とも酢豚に入れたい。
パイナップルは割と肉料理に使われることが多いようです。
理由としてパイナップルには肉を分解して柔らかくする酵素が含まれていて、肉料理が柔らかく仕上がるからだそうです。
私の胃袋は肉で出来てるんですが、そこへこんな過激なモノを入れて良いものか、いつも迷うのです。
もしも胃袋が分解されて・・・と考えると恐ろしくて。
なので、酢豚にパイナップルは、反対に1票です。
酵素は一般に熱を通すと効力を失いますから、酢豚に入れた方がむしろ安全かもしれませんよ?
もちろん人間の体はそう柔に出来てないので、酵素が反応してもせいぜい唇や舌がピリピリする程度ですけどね
私は単純に味で酢豚パイナップルは遠慮したいところです
門外漢さんの胃の中ではペプシンという蛋白質分解酵素が分泌されて胃液の塩酸と協力して肉(の中の蛋白質)を分解しています。
また門外漢さんの小腸では膵臓から分泌された膵液に含まれるトリプシンやキモトリプシンなどの蛋白質分解酵素がやはり蛋白質をどんどん分解しています。
そもそも門外漢さんが肉を召し上がられると、その肉は門外漢さんにとって栄養となるということは、召し上がられた肉は門外漢さんの身体の中で分解されているということの何よりもの証拠です。たとえ門外漢さんがパイナップルを召し上がらずとも。
ということで、門外漢さんの胃袋がパイナップルを食して壊れるような軟な代物でしたら,パイナップルを食べなくても門外漢さん自身の胃や膵臓が分泌している酵素でとっくに分解されてしまって、門外漢さんは既にこの世にいらっしゃらなくなってしまったのはまず確実でしょう。
門外漢様
胃粘膜は胃液の主成分である塩酸でも溶けないのですから大丈夫ですよ。
神経質にならずに食されてみてはいかがでしょうか?
強酸性(共産制)にも蝕されないFOIPの理念のような・・胃粘膜を信じて。
*一般的には胃腸が弱ってると胸やけサインがあるみたいですね。
台湾と香港で,現地の人のご招待で中華料理を食べたとき,酢豚のような料理が出てきたので名前を見たら,日本語訳すると「豚肉パイナップル炒め」ないしは「豚肉パイナップルソース」のような名前だったと思います。中国語だったので,詳しい方,教えてください。比較的甘みの少ないパイナップルが沢山入った酢豚味の料理でした。普通に美味しかったです。「普通に」というのは,他にもいろいろ美味しい料理があったので。全部で10回くらい食べた記憶があります。たぶん,日本で売っている「甘みの強い」パイナップルを入れたらダメだと思います。
香港も南国ですからパイナップルはよく料理につかわれます。パイナップル入りの酢豚の豚を海老に変えたり牛肉と炒めたりバリエーション豊富でフレッシュさを残した感じの炒め方のような印象です。
マンゴーも料理に使われます。
パイナップルチャーハンだってあります。
パイナップルは香港だと菠蘿。菠蘿油というパイナップルパンが、形がパイナップルに似ている日本でいうメロンパンも有名です。
愛読者様
wikiによると「酢豚」は日本でつけられた名称だそうです。
確かに中国本土では「酢豚」という名称はほぼ使われておらず、古老肉(咕咾肉)とか糖醋肉などの名称で提供されます。私が知る限り、北京等の北方地区では「糖醋肉」、上海以南では「古老肉(咕咾肉)」という名称が一般的です。
愛読者さんの仰る「豚肉パイナップル炒め」とは、おそらく「菠蘿炒猪肉(菠萝炒猪肉)」もしくは「菠蘿炒肉片(菠萝炒肉片)」のことではないかと推測します。主に豚肉とパイナップルを使う点は酢豚と同じですが、中国語の検索サイトで調理方法などを見る限り、酢豚とは若干異なる料理のようですね(と思いきや、酢豚そっくりな料理の方法もあるようです)。
ちなみに私個人の好き好みでいうと、日本で食べる酢豚は「パイナップルは不要」、中国で食べる古老肉などは「パイナップルは必要かな?!」です。
<酢豚>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%A2%E8%B1%9A
<菠蘿炒肉片(菠萝炒肉片)>(原文:中国語) ※酢豚とちょっと違う
https://home.meishichina.com/recipe-28853.html
<菠蘿炒肉片(菠萝炒肉片)>(原文:中国語) ※酢豚そっくり?!
https://baike.baidu.com/item/%E8%8F%A0%E8%90%9D%E7%82%92%E8%82%89%E7%89%87~/12993298?fr=aladdin
今は肉も柔らかいし黒酢を使うのであまり食べなくなりましたがです。たまに入っていると美味しく思ったりします。
たまにハンバーガーにパイナップルも食べます。
ハワイ生まれじゃないけどパイナップル入りのハワイアンピザやスペアリブを煮るのにパイナップルを使ったり肉と相性が良くてたまに食べたい。
焼いても美味しいです。パイナップルとスイカの串焼き食べたことあります。
酢豚にはパイナップルを入れる派です。パイナップルの甘さ、酸っぱさが丁度いい。
但し、糖度が高いパイナップルよりも、やや硬くて糖度の低いモノで、十分だと思います。あまり甘すぎると、また柔らか過ぎると、豚肉、ピーマン、玉ねぎ、にんじん等、周りの役者が引き立ちません。
つまりフィリピン産やエクアドル産でも十分です。台湾産は高級品。そのナマの状態でいただきたいです。
ここ1ヶ月で台湾パイナップル3っつ食べました。
始めは台湾応援のつもりで。
食べたらお値段少々高いですが、可食部考えると
決して高くなく何より甘くて美味しい^ ^
台湾パイナップルの件。マスコミはスルーですね。
これがBAKANKOKUならパイン特集を組んで連日報道するのでしょうね。
BAKANKOKUの日常の出来事、事件迄報道するのに台湾には冷たいですね。
パイナップル入り無し以前に、残念ながら酢豚は嫌いニダ。
パイン入りもパインなしも、どちらもおいしいからです。
だから私は中立です。この件では「戦略的あいまいさ」で行こうと思います。戦略なんてありませんけど(笑)
台湾産バナナも食べたいのですが、なかなか手に入りません。どなたか入手方法を教えて下さい。
とある福岡市民 様
通販だと確実に台湾産が届きそうなのは、こちらみたいですね。
https://www.tsukijiichiba.com/user/product/13244
商品レビューにもあるのですが、多少の個体差はあるみたいです。
安くはないのですが話のタネとしては許容範囲なのかな?・・っと。
(個人の主観です)
カズ 様
ご紹介いただきありがとうございます。
早速買いました。到着を楽しみにしてます。