「中国に呑まれる韓国、対峙する日本」――。こんな構造が、いっそう明確になって来ました。4月3日の福建省・厦門における中韓外相会談と、5日のテレビ方式で行われた日中外相会談を経て、中国に対して物申すことができない韓国と、中国に対し米国と結束して立ち向かう日本、という構図が出来上がったのです。こうした日中関係に着目した良文が、韓国メディア『ハンギョレ新聞』に掲載されています。
目次
あらためて、昨日のお詫び
最初にお詫びです。
昨日、当ウェブサイトに『日本に「大国・中国に逆らうな」と要求する中国の焦り』というタイトルの記事を掲載したのですが、このタイトル自体、環球時報(英語版)の “Chinese FM’s call ‘timely reminder’ for Japan at crossroads: observer” という記事を参考に付したものです。
ところが、 “to stop heading in the wrong direction by ganging up with a ‘certain superpower,’ and …” という部分について、当初当ウェブサイトではこれを「中国が自分自身を超大国と呼び…」などと解釈してしまいました。
しかし、これは文脈上、 “a certain superpower” は「中国」ではなく「米国」と考えるべきであり、非常に初歩的な文章解釈ミスです(これをコメント欄でご指摘くださった「農家の三男坊」様には重ねて御礼申し上げます)。
したがって、明らかにおかしな部分を削除したうえで、記事そのもののタイトルを『環球時報の主張は「FOIPが日本の正しい道」の証拠』に改題しております(※一度公表した記事を改題するのは異例ですが仕方がありません)。
読者の皆さまにはご迷惑をおかけしましたこと、大変申し訳ございませんでした。
あらためてお詫び申し上げます。
外務省のトップページのメッセージ
スライドショーで読み解く日本外交
さて、この日中関係を巡って、外務省のウェブサイトを眺めていると、あらためて興味深いことに気付きました。外務省のトップページのスライドショーです。
「スライドショー」というのは、一定時間で一連の画像を順繰りに表示していくという仕組みで、最近多くのウェブサイトで見かけます(※当ウェブサイトの場合、基本的には現在のところ、スライドショーを使うつもりはありません)。
ただ、このスライドショーは、必ずしも「最新記事」とは限りません。多くの場合は、そのウェブサイトの設置者(この場合は外務省)が「是非とも伝えたい」と思うものを選んで、ハイライト的に示しているものだからです。
逆にいえば、スライドショーを眺めれば、日本の外交当局が「是非とも伝えたい」と思っている内容をうかがい知ることができる、というわけです。
まずは、日本語版です(図表1)。
図表1 外務省ウェブサイト日本語版トップページのスライドショー(2021年4月8日)
(【出所】外務省ウェブサイト・2021年4月8日午前10時頃閲覧)
日本語版ウェブサイトのスライドショーで流れて来るのは、次の6項目です。
次に、英語版です(図表2)。
図表2 外務省ウェブサイト英語版トップページのスライドショー(2021年4月8日)
(【出所】外務省ウェブサイト・2021年4月8日午前10時頃閲覧)
英語版ウェブサイトのスライドショーで流れてくるのもやはり6項目です。
- Japan-Indonesia Foreign Ministers’ Meeting
- Japan-U.S. Security Consultative Committee (Japan-U.S. “2+2”)
- Japan-Australia-India-U.S. Leaders’ Video Conference
- G7 Leaders’ Video Conference
- Japan-Australia-India-U.S. Foreign Ministers’ Telephone Meeting
- Fourth Japan-UK Foreign and Defence Ministers’ Meeting(“2+2”)
日中外相会合はどこへ?
いかがでしょうか。
日本語版、英語版のそれぞれのページの「スライドショー」に登場した国は、次のとおりです。
- 米国…日本語版で5回、英語版で4回
- 豪州…日本語版で2回、英語版で2回
- インド…日本語版で2回、英語版で2回
- 英国…日本語版で2回、英語版で2回
- 中国…日本語版で0回、英語版で0回
- ロシア…日本語版で0回、英語版で0回
- インドネシア…英語版で1回
(※ただし、米英両国については「G7」を1回とカウント)
「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)にコミットしている米、豪、印の各国と、同じくFOIPに関心を示している英国、さらには東南アジア諸国連合(ASEAN)の大国であるインドネシアがスライドショーに登場しています。
これに対し、日本の周辺大国であるはずの中国とロシアは、ここに登場しません。
この点、ロシアの場合、最近、あまり目立った会合が実施されていないという事情もあるのかもしれません。
しかし、中国については、4月5日に茂木敏充外相が王毅(おう・き)外交部長官(※外相に相当)と電話で会談したばかりです。しかも、会談時間は90分にも及びました(これについては冒頭に示した環球時報の記事でも同じことが書かれています)。
しかも、日本側は中国に対し「中国海警による尖閣領海への侵入、南シナ海醸成、香港情勢、新疆ウイグル自治区の人権状況についての深刻な懸念」を伝達したと公式発表されています。あの「外交事なかれ主義」の外務省のウェブサイトに、です。
これに対し、中国側は環球時報を通じて、「日本は特定超大国と結託して誤った方向に行くのをやめ、中日両国関係を正常な軌道に乗せるべきだ」と宣言したわけですが、これはこの外相会談で日中双方が正面から激突したことを示唆しているように思えてなりません。
その日中外相会談がスライドショーに出てこないというのは、個人的に、非常に興味深い事象でもあります。
FOIPは中国に対する牽制としては理想的
いずれにせよ、現在の日本は、そう簡単に中国になびくようなことはしないでしょう。
もちろん、日本にとって中国は最大の貿易大国でもありますし、また、2019年において、日本に入国した中国人は1000万人近くに達していました(※ただし、2020年3月以降はコロナ禍の影響もあり、日本に入国した中国人の人数は激減しています)。
日本は経済的に、中国とはすぐに切れないほど深い関係になってしまっていますし、また、もしも中国が台湾海峡などで軍事的に暴発した場合には、近隣国である日本にも大きな影響が及ぶ可能性が非常に高いといえます。
だからこそ、現在の日本は、中国を正面切って挑発するわけにはいかないのですが、それにしても「自由で開かれたインド太平洋」、すなわちFOIPを引っ提げ、「価値同盟」で中国に対抗する枠組みを作った安倍晋三総理は、外交的には間違いなく、稀代の政治家でしょう。
逆にいえば、「偉大なる中国」という前時代的な覇権主義を掲げる中国への対処としては、FOIPは極めて賢明なやり方です。少なくとも(表向きは)中国を名指しせず、あくまでも「法の支配」「航行の自由」といった普遍的な価値を前面に打ち出したものだからです。
「法の支配」や「航行の自由」そのものは、人種、言語、民族、宗教といった違いを超越して、現代国際社会では多くの国に支持される理念でもあります(逆に、これを支持しない国は無法国家、というわけです)。
そして、FOIPとは、日本が国際社会に対し、「どんな国でも賛同できる理念」を呼びかけたという意味で、画期的な構想でもあるのです。まさに安倍総理の最大の置き土産でしょう。
韓国メディアの目
ハンギョレ新聞のキル・ユンヒョン氏が日中関係に注目
ところが、中国の台頭により本来は苦しむであろう国の中で、このFOIPを公然と無視する国があります。それが韓国です。
韓国の左派メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に本日、キル・ユンヒョン記者(※本稿ではこの表記をします)が執筆した、こんな記事が掲載されていました。
[ニュース分析]中国外相の毒舌「日本は独立自主国になれ」
―――2021-04-08 08:13付 ハンギョレ新聞日本語版より
なかなか興味深い論考です。
キル・ユンヒョン氏は3月中旬から4月初めに展開された「米中の熾烈な外交攻防戦」をまとめているのです。記事タイトルは「日本と中国」ですが、内情は米中の対立が激化する中で、韓国が困った立場に立たされている、というものです。
少しだけ余談です。このリンク先記事に限らず、ハンギョレ新聞の場合は「米日」「中日」など、やたらと日本を貶めた表記が目立つのが鼻につきます。
もちろん、韓国語で韓国人向けに執筆された原文で「米日」だの「中日」だのと表記するのは自由ですが、少なくとも日本語版記事については日本人をメインの読者層と想定しているはずでしょう。こういう細かい配慮ができないというのも、韓国メディアの特徴かもしれません(あるいは確信犯でしょうか?)。
バイデン政権の動きは対中牽制、対する中国も迅速に動く
余談はこれくらいにして、記事の中身自体は非常に面白いものです。キル・ユンヒョン氏らしく、各国の動きを丹念に追いかけているからです。最初に出て来るのは、今年1月に就任したジョー・バイデン米大統領です。
- 2月19日のミュンヘン安保会議のビデオ演説では、同盟国に「中国との長期的・戦略的競争に備えるべき」と述べた
- 3月3日の「国家安保戦略(NISS)指針」では中国を「安定して開かれた国際システムに持続的に挑戦しうる唯一の競争相手」だと指摘した
- 3月12日には「米日豪印首脳テレビ会談」に出席した
- 3月中旬にはアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官を韓日両国に派遣した
- 3月18日から19日にかけ、アラスカ・アンカレッジで中国外交のツートップである楊潔篪政治局員と王毅外相を迎え、1時間にわたるタグマッチ舌戦を繰り広げた
- 4月2日にはメリーランド州の海軍士官学校で韓米日3ヵ国安保高官会合を実施した
- 4月16日には菅義偉首相と就任後初の外国首脳との対面会談に臨む
これらの動きは、いずれも中国との対決というテーマで一貫しています。
これに対し、キル・ユンヒョン氏は中国の王毅外相の動きも次のように示します。
- 3月22~23日、ロシアのラブロフ外相と桂林で会談し、24日からはイランなど中東6カ国を歴訪
- 3月30日に帰国すると、ASEAN4ヵ国(シンガポール、インドネシア、フィリピン、マレーシア)の外相と面会
- 4月3日には福建省厦門で鄭義溶・韓国外交長官と協議した
このような俯瞰的な視点は、非常に助かります。
キル・ユンヒョン氏は日中関係を正確に理解
さて、本稿でキル・ユンヒョン氏の論考を紹介しようと思った理由は、同氏が日中関係について、かなり正確に現状を理解しているからです。
キル・ユンヒョン氏は今月5日の日中外相会談を巡り、日中両国の外務省のウェブサイトに注目し、「話した内容は同じはずなのに、日本と中国の強調点にはあまりにも大きな隔たりがあった」という点に強い違和感を覚えたと述べているのです。
つまり、日本側は尖閣諸島、香港、ウイグル、南シナ海などにおいて、中国の「具体的な行動を『強く』求めた」としつつ、北朝鮮問題についても「非核化に向けた連携」「安保理決議の完全な履行」について日中の「意見が一致した」と述べている点を指摘。
そのうえで、キル・ユンヒョン氏は次のように結論付けます。
「日本は同会談で、中国が東シナ海(尖閣諸島の含まれた地域)や南シナ海、香港、新疆ウイグル自治区などで見せている傍若無人に近い行動を強く牽制し、非核化に向けて北朝鮮に圧力を加えるために、中国が安保理決議を徹底的に履行するように確認するという目的を達成しました。」
韓国人記者でこれが指摘できる人物は、そうそうはいないのではないでしょうか。
しかし、キル・ユンヒョン氏の議論は、これで終わりません。
「一方、中国はどうだったでしょう。中日外相会談を伝える中国外交部の発表でも、ひとまず中日関係を安定的に管理したいという両国の意向が読み取れます。しかし中国は、米日両国が米日同盟やクアッドなどを掲げ、中国を包囲している状況に対する敵愾心を隠しませんでした。」
それどころか中国は日本に対し、「米日同盟とクアッドの枠組みを活用して中国の内政に干渉する日本を強い口調で攻撃した」、というのです。これが記事タイトルの「米国の言いなりにならず独立自主国になれ」の意味でしょう。
困った立場の韓国
さて、最後に余談です。
こうした状況に関し、キル・ユンヒョン氏は、次のように述べます。
「勢力を誇示するための米中の熾烈な外交戦の真只中に、大韓民国がいたのです」。
韓国メディアがこのように書くときは、「米中がわが国を取り合っている」などと誇らしげに述べることが多いのですが、キル・ユンヒョン氏の指摘は、おそらく、そういう意味ではありません。米中のやり取りが激しくなるなかで、韓国が苦しい立場に立たされている、という予言と受け取るべきでしょう。
実際、記事の末尾では、次のような趣旨の主張が展開されています。
- 韓国はインド太平洋地域で米国が日本の次に重視する二番目の同盟国である
- もし韓国が日本に続き、韓米同盟を強化し、韓米日の3ヵ国協力を強化して中国と対峙すれば、今後公開される韓中の発表でも「自主独立国」になれという中国の毒舌が見られるだろう
- こうした状況を避けるべく、今のような曖昧性を維持したら、数年内に韓米同盟は大きな試練に直面する
…。
おそらくキル・ユンヒョン氏の立場では書き辛いのだと思いますが、もっと踏み込んで言えば、まさに日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏が解く「米韓同盟消滅」の議論そのものでもあります。
【参考】『中国に立ち向かう日本、つき従う韓国』
(【出所】アマゾンアフィリエイトリンク)
いわば、米韓同盟は、中国の台頭とこれに対する日米を中心とした太平洋勢力の結束という濁流の中で、脆くも崩れ去り、流されそうになっている、ということでしょう。
ことに、韓国は3月中旬の「米韓2+2」以降、露韓外相会談、中韓外相会談などを経て、いまや「どっちつかずのポジションにあること」が全世界にバレてしまっています。
こんなときに、日韓がかつてのような関係にあれば、日本が韓国に対し、積極的に手を差し出して、こうした状況から救い出そうとしたかもしれません。しかし、現在の日韓関係に照らせば、日本が韓国に対し、手を差し伸べづらい状況が、韓国自身の手によって作られているというのもまた事実でしょう。
だいいち、濁流に呑まれる人を下手に助けようとしたら、自分自身も濁流に呑まれかねません。
日本は日本で、あまり外国のことに気を遣わず、とにかく今は自分の国のことをしっかりと考えるべきであることは間違いないといえるでしょう。
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中国は、「日本は、独立国になれ」と言いつつ、日本の防衛強化を批判します。
ただ「日米離間」をさせようとする戯言です。
米中対立で、日本がどちらに付くかは、ある意味決定的な要因になるので、中国も必死なんだと思います。
韓国は、決定要因には不足しますので、アメリカを選択しなければ良いと言い、そのうち落ちて来るのを待てば良いのです。
新宿会計士様がおっしゃるように、確かにキル・ユンヒョン氏は韓国人記者にしては冷静客観的に日本を分析していますね。
日本は中国に対して言うべきことを言い、また要請もしっかり伝え協力の意思を取りつけた、一方韓国は言うべきことは何も言えず、その割に何ら得るものは無い、と。
確かにその通りですね、なぜハンギョレにいるんでしょうか?
韓国人が欲しているのは、深く広く冷静に現実を見据えて将来を憂うが故に、効きすぎて毒になる可能性もある薬、至言ではありません
国民全員で酔える反日というモルヒネです
なのでこの記事も、保守派からすらもそっぽを向かれることでしょう
更新ありがとうございます。
キル・ユンヒョン氏の言う、「韓国が今のような曖昧性を維持したら、数年内に韓米同盟は大きな試練に直面する」。氏はハンギョレ新聞という反日の権化みたいなメディアでは珍しく、公平で深い思考力があります。
でも読者や社風を考えれば、書き辛いのだと思いますが、いやいや、「数年内」は甘すぎます。「もうスグにでも」おかしくないでしょう。どっちつかずのポジション、二股外交なんて結局ぶっ潰されるだけ。股裂きに遭いますよ(笑)。それでも懲りないのが朝鮮ですネ(笑)。
ユンヒョン氏の言う、「数年内に・・・」の認識が甘いような気がしますね。今、というか数年前に直面したのを放置している、が正しい気がします。
めがねのおやじ様
わたしはあの
>韓国が今のような曖昧性を維持したら、数年内に韓米同盟は大きな試練に直面する
の文章、このままでは双方から圧迫されて、にっちもさっちもいかなくなるから、
もうそろそろ
>「自主独立国」になれという中国の毒舌が見られる
ような事態にならないように、
レッドチーム側のクニなんだと、己の立ち位置をはっきりさせるべき、
と言ってるように読んだんですが、どうでしょう。
菅政権がそこまで釈然と中国と対峙しますかね?
対峙してたら米国に梯子を外されたこともありました。
米中対立がいつのまにか日中対立に変化したら最悪です。
同盟国だから米国側につくのは当たり前だけど、信じてもいるけど、それでも一応テコは最後まで持っておいても良いかと。
菅総理と二階氏の関係が冷えきっていて、逆に二階氏に気を遣う必要がなくなったことと、二階氏自身の自民党内での発言力が低下していることから、自民党内の親中派にあまり気を遣う必要はなくなったと思います。中国と対峙しやすくなったのはいいですが、菅総理の自民党内での足元も怪しくなっているので、全体としては難しいです。
アメリカにとって習近平政権は危険すぎて、はしごをはずすことはないと思います。ただ、日本も強い軍事力は持ってないとアブナイです.
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> 菅政権がそこまで釈然と中国と対峙しますかね?
この文脈では、「釈然」ではなく「毅然」ではないでしょうか。
「釈然」では釈然としません。
キル・ユンヒョン記者の分析自体についてはおおむね同意できるものですが、その一歩先への踏み込みが足りないと感じます。つまり、「中国と地理的に近く、経済的関係も深い」という点では共通するはずの日韓両国が見せている姿勢の違いについて触れていません。
なぜ韓国は中国の強圧的姿勢に唯々諾々として従うのか、それに較べ、なぜ日本は主張すべきことは主張し、中国と対峙する姿勢を維持できるのか。理解できていないのか、それとも理解していても書けないのかはわかりませんが、その辺にキル記者、あるいは韓国言論の限界を感じます。
韓国に近い立場なのは日本よりも台湾だと思うので、そこに踏み込んだまとめと論考も見たいですね。台湾の対中貿易依存度って今どうなってるんだろ?
中国韓国を見ていると、国家の性格は中々変わらないのだなと感じます。
中国は国力が上がると、俺様がルールだと膨張していき、韓国は常に自らは努力せずに、どのポジションにいたら安全かを考えて行動する。
日本は常に平和ボケしているが、嵐に放り出されると、自らを環境に最適化して生き延びようとする。ただ、第二次世界大戦では、状況が変わっても過去の成功体験が忘れられず変われなくて滅びました。
歴史を知る事は、未来を見る一助になると思います。
日本然り中国然り、力をつけた新興国がオイタをする歴史が繰り返されてきたし、この先、インドやインドネシアがそうならないとも限らない。中露が暴れているのを奇貨としてそれを防ぐ仕組みを作りましょうというのがFOIPの出発点になっていると思います。それは安倍さんのバンドン会議演説や戦後70年談話(元はその前の豪州国会両院総会演説でしたっけ?)にも色濃く現れていますし。中国には「そこは日本が90年前に通った道だ。歴史から学べ」、他の国には「日本が言うと説得力があるでしょ?」っていうw
誰も突っ込んでないので僭越ながら私めが。
>韓国はインド太平洋地域で米国が日本の次に重視する二番目の同盟国である
いや、二番目は英連邦だから。ってか、日本と英連邦(豪)がツートップ?
今度来るクイーン・エリザベス空母打撃群にはオランダも入ってるみたいですが。
■クイーン・エリザベス空母打撃群
<旗艦>クイーン・エリザベス(R08)
・45型駆逐艦 ダイヤモンド(HMS Diamond:D34)
・45型駆逐艦 ディフェンダー(HMS Diamond:D34)
・23型フリゲート ケント(HMS Kent:F78)
・23型フリゲート リッチモンド(HMS Richmond:F239)
・タイド型給油艦 タイドスプリング(RFA Tidespring:A136)
・補給艦 フォート・ヴィクトリア (RFA Fort Victoria:A387)
・アメリカ海軍 ザ・サリヴァンズ (USS The Sullivans:DDG-68)
・オランダ海軍 エバーツェン (HNLMS Evertsen:F805)
<航空勢力>
617 SQN:ダムバスターズ F-35B
VMFA-211:アメリカ海兵隊 F-35B
815 NAS:ワイルドキャットHMA.2
825 NAS:マーリンHC4/4A
845 NAS:ワイルドキャットHMA.2
https://flyteam.jp/news/article/132030
クイーン・エリザベス空母打撃群は台湾海峡を通過するのかな?台湾有事を見越して続々と集まってくる各国艦隊を見て、う、うちもいっちょがみしとかなきゃとドイツが船を送ってくるレベル。