当ウェブサイトでは「読者投稿」を歓迎しており、投稿要領等につきましては『読者投稿要領と過去の読者投稿一覧(コロナ騒動等)』などでもまとめております。こうしたなか、『【読者投稿】パチ物語~パチンコ業界の「栄枯盛衰」~』でご登場いただいた「まんなっか」様というハンドルネームのコメント主様から、パチンコ業界についての論考の第2弾を頂きました。いったいどのようなことが書かれているのでしょうか。
目次
読者投稿
昨年の『お知らせ:読者投稿を常設化します』でもお知らせしたとおり、当ウェブサイトでは読者投稿を歓迎しております。投稿要領や過去の読者投稿一覧につきましては『読者投稿要領と過去の読者投稿一覧(コロナ騒動等)』にまとめておりますので、ぜひ、ご参照ください。
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さて、今回は、『【読者投稿】パチ物語~パチンコ業界の「栄枯盛衰」~』でご登場いただいた「まんなっか」様というハンドルネームのコメント主様に、第2弾をご投稿いただきました。
オリジナルのタイトル案は『「規制の歴史に、また1ページ」ー遊技台の規制ー』ですが、記事タイトルについては当ウェブサイト側にて変更しています。
(※これ以降がまんなっか様の投稿本文です。なお、文意を変えない範囲で、細かい表現を修整している箇所があります。)
「規制の歴史に、また1ページ」ー遊技台の規制ー
まえがき
前回の投稿は読んでいただけましたでしょうか、まんなっかです。
皆様の色々なコメント、ありがとうございます。全て目を通させていただいております(読まれた方の中には、自分よりよほど詳しい方もいらっしゃるようですが…)。
引き続きご感想等ありましたら、よろしくお願いいたします。
今回は遊技台の規制についてです。
規制?それで投稿としての文章量を満たせるのか、と疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょうが、余裕で行けます。前回の投稿を「概論」と看破した方もいらっしゃいますが、今回はもうちょっと各論寄りです(といいますか自分に個別のディープな事情を知る力はありません)。
あとひとつお断りですが、パチンコ台とスロット(パチスロ)台は当然色々異なり、今回からはパチスロ台についての記述の分量が増えます。筆者は2010年ごろからはほとんどパチスロしか打っていないため、特にここ数年のパチンコ台の規制の推移については(細かくは)わからないのです。
ご了承いただけたらと思います。
規制からは、日本の様々な矛盾や官僚機構からの圧迫、業界を取り巻くシビアな現実が見え隠れします。
よろしければ、お付き合いください。
遊技台とは何ぞや?
さて皆様、パチンコ台&パチスロ台の遊びってどういった流れで進むと思いますか?
「7」が揃えばいっぱい出る?確変に入れば何千発?〇〇が出れば大当たり?
実は上記はゲーム性としては正解ですが、プレーヤーから見た遊技台の動作としては極めて単純です。
パチンコの場合は
- ①球を打ちます
- ②入賞口に入ると賞球が払い出されます
以上です。
へっ?何言ってるの?となってしまうかもしれませんが、原理的にはこれだけです。
パチスロ台はもうちょっと手順が増えますが、やはり非常に単純です。
これらを打って楽しいのか疑問に感じる方が多数だろうと思いますが、現にパチンコはこのゲーム性+αしかない機種も存在しています。
ではパチンコ台で、普段液晶画面で色々アクションがあって、7が揃うと大当たりで、確変に入ると次のあたりがすぐ来るとかはどうなってるのか。
今の遊技台の基本となる部分は『遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則(昭和六十年国家公安委員会規則第四号)』の「第二章 型式の検定」にて定められています。
たとえば「大当たり」は「別表第2 技術上の規格における用語の意味」における「ぱちんこ遊技機に係る用語の意味」の「(2)ト 特別電動役物」の項で定められています。
遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則 別表第2(2)
ト 「特別電動役物」とは、電動役物のうち、大入賞口の入口を開き、又は拡大するものをいう。
こんな感じで各機能を事細かに定めてあり、それに沿って台は作られています。
「なるほど、じゃあ液晶画面が「特別図柄表示装置」なんですね!」(※特別図柄=大当たり図柄)…と言いたいところですが、じつは違います。機種によっては液晶で図柄が揃っても、それが特別図柄を意味しないものもあります。
いちユーザーとしてはこちらの話の方が理解できててやりやすいんですが、こういった細部の技術的な話を掘り下げると際限無くなるので、切り上げます。
さて、前回の投稿で「1日50万円負けることは不可能だ」と書きましたが、その理由は簡単で、玉の発射速度が毎分100発以下と決められているからです。貸し玉料金1玉4円なら、12時間では72000発、計288000円が理論上の最大の負け額です。
もちろん入賞する球もあるので、実際はもっと少ないです。
(※ちなみに昔の違法行為で、この発射速度を上げる改造があったはずです。110発にすれば売り上げ10%増しになりますので。)
いずれにせよ、内部の仕様は遊技機試験、検定の有効期間などから内部基盤の様式、記録方法、事務、名称、そして最大賞球数や期待出玉数に至るまで、かなりの細部まで規定されています。法学部出身者ならすんなり理解できましょうが、大学理系学部中退のブルーカラーにはちんぷんかんぷんです。
日工組の内規
前述の規則に則れば好きなように台を作って売る、それができれば話は単純なのですが、実際にはそうではありません。
その一例が、パチンコメーカーが100%加入する日本遊技機工業組合(日工組)という組合の存在です。パチンコに関しては釘や球の動きというアナログ的要素があるため、門外漢の参入が難しいのが一因でしょう。
パチスロ業界は良くも悪くも混沌としている部分がありますが、パチンコ業界は比較的結束していて、このこの日工組で「内規」と呼ばれる自主規制があります。先ほどの「規則」を大まかな枠組みとしたら、こちらの「内規」は細部を定めているものです(もちろん、パチスロ台にも内規はあります)。
メーカーはその内規に則って台を作成し、検定を経て、ホールに販売されて設置されるというわけです。
ただ、ここでふと疑問に感じるのが、
「内規は本当に自主規制なのか?内規作成の後に所轄官庁に出向いて説明し、お墨付きを貰っていないのか?」
という話です。
素人の自分には全く持ってわかりませんが、きっと警察で「だいたいそれならいいんじゃないかな」と、意見貰ってから内規を決定していると思うんです(「なんとなく、ちょっと問題ある気がする」と言われた内規で台を作成した場合は、後で試験で軒並み落とされる未来しか見えません)。
その一方で、この「内規」には、メリットがないわけではありません。「規則」の改正は面倒ですが、「内規」の改正であれば、面倒な規則改正無しに警察の一存で台の仕様の幅をある程度変えることができるようになるからです(こう考えると、業界は警察に頭が上がらないですね、困りました)。
保通協の試験
そうやって完成した台をお上に認めてもらう機関があります。
一般社団法人保安通信協会、略して「保通協」です。
同団体はデジタルフォレンジック(コンピュータ犯罪分析調査)なども業務としてありますが、ここでは「遊技機の型式試験業務」もやっています。建前上は「独占機関」というわけではありませんが、これは建前だけです。
本来、検定は各県の公安委員会が行うこともできるのですが、実質的には保通協に依頼して試験を行っています。1台ごとの試験を簡素化して型式試験としています。ここに電話帳のような厚さの仕様書を出し、お金払って試験を通れば晴れて世に送り出せるわけです。
試験1回のお値段は、1,442,000円(パチンコ台の場合・条件によって変動)+諸経費。高価ですが定価で遊技台1台何十万もするものですから、納得の価格でしょう。
…現実がそんな簡単なら誰も苦労はしません。
保通協の統計資料をご覧ください。
統計資料(令和2年4月1日付 保通協HPより)
ここで受理件数と適合(合格)の割合考えると、合格率は25~40%程度です。しかもこの合格率には開発上のプロトタイプ、世に出す予定のないダミー機なども含まれているため、実際の合格率はさらに下がります。
そう、受かるまで何度も何度もこの申請を要求されます。当然費用と時間は毎回かかります。設計上違法とか計算間違いなどはもちろん、提出文書のケアレスミスでも駄目なものは駄目なのです。
実射試験時に規則・内規で許容されている範囲を超えて球が出てしまうと不合格になります。たとえ1000回に1回しか起きないようなレアケースでも問答無用です。
とくにパチスロ台(資料では回胴)だと合格まで10回以上かかることもあります。計算上内規ギリギリの仕様だと20回とか必要になった機種もあります(自分の知ってる範囲では29回が最多だった気がします)。
しかもこれ、申請内容が以前のものと全く同一だと受けてくれません。機種名とかを一文字だけ変えて作り直ししてましたが、今は本当に内容に差異が無いと駄目だったはずです。
型式名●●Aが●●B、●●C、●●D…みたいに兄弟機がたくさん出来ていきます。複数スペック試験して採用された中で最も良い物を使う場合もあります。検定通らないので発売延期になったりお蔵入りしたりすることも…。
ひっくるめて高価な貢物ですが、しかたありませんね。
保通協を擁護しますと、大昔はもっとおおらかな試験だったのです。内規も大体それに近い挙動すれば通っていました。でもメーカーが、ブラックボックス作ったり不正改造した爆裂機作ったり重箱の隅を楊枝でほじくったり抜け道探したり強弁したり規制緩和を逆手に取ったりするものですから…
仕様・試験は細かくなり、雁字搦めになっていったのです(もちろん不正対策を進めるためという側面もありますが)。
そして現在の規則は「お上の意図した仕組みの台だけ作っていれば良い。規制を破ることなど罷りならん」と言わんばかりの鉄壁ぶりで、遊技性の幅が無くなりマニア的には絶望しかありません。
「おおむね」
さて、この検定通過率は、パチンコ台とパチスロ台でも異なります。
パチスロ台は検定通過率が非常に低いのですが、パチンコ台についてはそこまで悪くありません。これはパチスロ台が「設定」機能で出玉率を調整するのに対して、パチンコ台はそれが無いのが一因です(最近になってパチンコ台にも設定機能を付けることが認められましたが、一般的ではありません)。
ちなみに「設定」は最大6段階まで認められているのですが、前述の実射試験も設定ごとに実施が必要であるため、検定合格率は単純計算で「1-検定不合格率」の6乗です。検定だけを考えるなら「設定」などない方が良いのですが、機械的にデジタルなパチスロ台では運用上必須なので仕方ありません。
これに対し、パチンコ台はどうやって出玉率を調整しているのでしょうか?
じつはそこに関して先ほどの規則には規定がありません。出玉調整などの現場の運用はお上の与り知らぬところですね。
実際に打たれたことのある方ならご存知かと思いますが、盤面の釘を調整して運用しています。その釘に関しては先ほどの規則に規定がありまして、こう書かれています。
別表第4 ぱちんこ遊技機に係る技術上の規格(第6条関係)(2)ホ(ロ)
「遊技くぎ及び風車は、遊技板におおむね垂直に打ち込まれているものであること。」
…「おおむね」?
おおむねってどれくらい?
そう、この文言こそがこの業界の暗黙の了解であり、日本的な運用の極致。矛盾の極み。
釘調整が現実に必須でありながら付きまとう文言であり、パチンコ台の運用者を悩ませ、時に警察からの圧力ともなる実に汚いやり口なのです。
(※釘調整に興味のある方は、ウィキペディア『釘調整』をご確認ください。ヘビーユーザーの自分から見てもドン引きするレベルの詳細な記載があります。)
釘が折れたり抜けたりしたのを直すのも釘を曲げることに関しても、厳密には公安委員会への届け出が必要です(『風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律』第9条)。現に無断で釘調整する事が大っぴらになって警察の目に留まった場合、指導が入ります。最悪無承認変更で営業停止です。
店長がパチンコ台の釘曲げる 違法認定、営業停止処分に
(有料会員限定記事)
―――2019年6月6日 6時45分付 朝日新聞デジタル日本語版より建前なようで建前ではないのです。
牧歌的な時代、昭和の頃はこの記述でも問題ありませんでした。警察も大らかなもので、釘がぐにゃぐにゃに曲げられて本来の使い方ではない運用であっても、見て見ぬふりをしてました。
それどころか機種によっては、曲げられること前提の機械すらありました。じつは前回の投稿で出た「ダービー物語」事件も、逮捕の容疑は機能を誘発させるための釘曲げによる無承認変更でありました。
警察が釘調整を問題視
ところが2015年になって、
「型式試験時と現場運用時の釘調整が大きく違っている」
として、警察が釘調整を問題視するようになりました。
なぜ警察がこれを問題視したのかについて、その後に規制された内容等をあわせて推理すると、おそらく当時、業界側は検定通過時に始動口の釘を閉め一部入賞口の釘を意図的に開けて検定を通過させ、現場では大幅に違う調整で運用することをやっていたからではないかと思われます。
業界衰退の流れが加速する中で、パチンコ台の運用として出る出ないを荒くしたい現場と、穏やかな運用で社会問題化を防ぎたい行政の思惑の果ての事柄でしょう。前回の投稿で「今の台はきちんと打つと5万円負けるのも結構大変」と記載しましたが、この問題が関係しています。
以前と比べれば、内規も「大当たり」以外の入賞口からの払い戻しが一定以上の割合になるように変更されており、運悪く「大当たり」が出なかったとしても、負けるスピードが以前より遅くなるような仕組みが設けられているので、それを現場の釘調整で大幅に変更することは明確に違反となります。
(※もっとも、裏を返すと、「大当たり」の出玉量が払い戻しの割合的に少なくなっているので、運が良くたくさん大当たりしても大して勝てないということを意味しますが…)。
余談ですが、ホールの客単価上昇(=客が大きく負ける)と合わせて考えると、負けるペースは変わらないのに運が良くてもなかなか勝てないという、勝率がすごく切ない事になるのがわかりますね。
さて、この釘調整問題、掛け声だけなら(業界的には)良かったのですが、実際に一般社団法人遊技産業健全化推進機構が入って調査を行っています。
さらにはこうした釘調整問題、当初は「デジタル」の台をターゲットにしていたものですが、これがデジタルのない、アナログ台にも飛び火しました。アナログ台は玉の動きを楽しむものであり、その多くは釘の運用が命であって、釘調整なくして台のゲーム性は存在しません。
しかし、釘調整が問題視されたことに加え、さらに前述の内規変更で「大当たり」以外の入賞口からの払い戻しを増やしたため、「出る」「出ない」が出玉率に忠実に動き過ぎてゲーム性がほとんど成立しなくなってしまいました。
勝てる台は簡単に勝てて、負ける台はすぐに見切られてしまいます。大幅な釘曲げによるゲーム性改造もできません。現場のホールで使いにくいことこの上ない。
こうしてパチンコ台についても、遊技台の個性も大幅な釘調整も封じられました。
現在の規則では「お上の意図した仕組みの台だけ使っていればよい。打ち手に勝てる希望なぞ抱かせること罷りならん」と言われてるようなものです。
タイムリミット
でもまあ、警察がお墨付き出したのだから、その内規に沿って台を作成していればいいわけです。大ヒット機種なら何十年もお店で活躍してくれるでしょう…。
ここまで読んでくださった皆様なら話のオチが読めているでしょうが、そうはいかないんです。
時代とともに規則は色々と変化し、大体追加されていきます。社会問題化した場合は特に厳しくなります。
また、ゲーム性は時とともに進化していきます。世の中の情報化が進んだように。
反面、昔なじみの機種を何年と渡って楽しむプレイヤーもいて、以前は10年以上にわたって設置される台もありましたし、地域によってメジャーな台が異なるということもありました。
ところが、前回の投稿で触れたCR機の社会問題化で、検定を受けたはずの機種が問題となってしまい、1996年に爆裂CR機を自主的に撤去しなければならなくなりました(といっても猶予期間があり、撤去までしばらくかかったのですが)。規制強化が始まっていったのは前回の投稿の通りです。
そして2004年に規則改正があり、2006年規則改正後3年が経過して当時の「みなし機」も完全撤去されました。
…突然出てきたこの「みなし機」ですが、これは、検定を受けたものと「みなし」た機種のことです。
前述の保通協の検定には「3年」という有効期間があります。それ以後も使いたければ、「認定」を受ければ、認定を受けた日から「3年」使い続けることができます。この間は部品修理も入れ替えも自由です。都合最長6年になります。
ただし、この認定を受けないか、もしくは有効期限が切れた場合、検定を受けたものと「みなし」た機種として、暫定的に置き続けられたものが、「みなし機」です。法律的にかなりグレーで、台を外すことも部品修理もできません。いったん取り外しての再設置は明確に違法です。
そして、これまで述べてきた「規則」、改正されると業界的に甚大な影響が出ます。
なぜか?
それは規則改正後、猶予期間を経てそれまでの旧規則機を完全撤去しなければならないからです。今までが適法だったものが、規則改正後は全て違法になってしまうのです。官僚主義ここに極まれりです。
それまでに検定&認定を受けたものは切れるまで使い続けられますが、切れたら終了。みなし機など許されません。最近、行政が残った規則のみなし機の撤去の為ホールに立ち入りし、首都圏近郊のみなし機は壊滅したはずです。
そして直近の規則改正は「2018年2月」。つまり検定&認定切れの最終期限は「2021年1月」。
ここまでに現行規則で作られた台以外は全て撤去せねばなりません。一台残らず。
次の『プレジデントオンライン』の記事によれば、現在ホールに残っている台数は2020年1月時点で275万台ほどといわれています。
「新型コロナに規制と禁煙…」三重苦にあえぐパチンコ業界、店舗減は必至/厳しい状況に追い打ちがかかった
30兆円産業・庶民の娯楽・不況に強いなどと言われ、栄華を極めていたパチンコ業界。だが、その華やかさは失われ、今や斜陽産業となりつつある。<<…続きを読む>>
―――プレジデント 2020年5月1日号より一台当たりの価格を安く見積もって30万として、すべて入れ替えるとするならば…
30万円×275万台=8250億円。
この費用を投じて入れ替えなければなりません。あと半年ちょっとで。これが遊技台の寿命問題です。
これで去るのは今まで人気のあった機種たち。入ってくるのは行政の手で隅々まで計算された、穏やかな利益の出にくい機種。
利益が出ないだけでも問題ですが、新規則では作れない機種特性のものも多数あります。
この問題だけ見ても、業界のこれから先に不安しかないのは自明でしょう。お先真っ暗です。
終わりに
いかがでしたでしょうか。業界の置かれている状況の一端の理解につながれば幸いです。
前回の投稿で様々な業界の問題を述べましたが、問題の一つ一つどれをとっても数年~10年に一度クラスの問題か、構造的な宿痾です。それが山のように積み重なっています。これにコロナウイルスです。正直前向きに対処されている業界人の方を尊敬したくなるレベルです。
そしてさらに問題が増えました。
大阪の松井市長がパチンコ業界を名指しで批判し始めました。現時点ではアドバルーンかガス抜きだと個人的には思っていますが。
マグマが溜まっているのが目に浮かびます。
業界擁護の声があまりないサイトですから敢えて言いますと、店舗数の97%位は要請に従っています。3%の声が拾われるのが辛いところです。
そして。
前回の投稿で述べた問題、まだ何も起きてはいないはずです。
店舗名公開で名指しされた店は「公衆の敵」となり、耐えきれず要請に応じ営業休止したところが出てきましたので、このまま何事もなく終わるといいのですが。
次回の投稿で、その問題の核心に触れることになります。
しばしお時間をいただいて、連休明けあたりに投稿する予定です。それではまた。<了>
読後感
…。
いかがでしょうか。
前回に続き、「パチンコのヘビーユーザー」という視点で、パチンコへの愛情が溢れつつも、どこか突き放したような視点で記述する論考にはグイグイと引き込まれますし、また、業界の現状や官僚機構の腹黒さ、さらには経済へのインパクトなどが見えた点も面白かったと思います。
いずれにせよ、そして、パチンコ業界の過去から現在に至るまでの眺めを振り返れば、その延長線上として、パチンコ業界の将来も何となく予測できます。また、種明かしにつきましては、次回以降に持ち越しとのことですが、これについても楽しみにしたいと思います。
まんなっか様、今回も貴重な論考を賜り、大変にありがとうございました。
View Comments (38)
特殊景品交換所の裏話もお話し頂けると、ありがたいです。
次回はパチンコ業界のグレーゾーン
三点方式に触れるのでしょうか
まんなっか様の投稿趣旨とはズレる
かもしれませんが、大阪府では
IRカジノを見据えて規制論がでて
きてますが淘汰されていくのか
在日朝鮮人オーナー、関係者の
方々はこれを機に店じまいして
祖国に帰られればと思います
https://www.sankei.com/life/news/200428/lif2004280035-n1.html
東京、全パチンコ店が休業 公表見送りの見通し
東京の店舗は、その核心である何かを恐れたのでしょうか。
特殊景品に関しては闇社会にお金が流れないように考えられた苦肉の策ですよ。
一般景品に交換できるかぎり特殊景品をなくしても換金されるようになります。
グレーなゾーンですがそれを言い出すと風蔵産業はどうなの?となりますから
グレーはグレーのままが良いのではないでしょうか。
射幸性は明らかに上がっているので、個人的には30年ほど前の
40発交換で釘調整もある程度黙認で1日1万程度の幅で動くような
状態が理想的ではないかと重います。
なるほどです。
スロットは弟が一時期仕事終わりによくやってました。吉宗が主人公のやつです。
次回も期待します。
今は疎遠になっている実の母親が生活保護の金をパチンコですってる人生を送っていると怒りをこめて発言していた子持ち女性がいました。
えっ、するってぇと、美玉一心のライバルだった釘師サブやんは、犯罪者だったんですね?
日本(法治国家)では遡及法が適用されないので彼はセーフなのだと思います。
法規の制定前に遡って裁かれてしまうと罪人だらけになってしまいますものね。
*でも対決とはいえ破れたガラスでプレイヤーが傷ついたら傷害罪ですね・・。
この4月から健康増進法の全面施行もありますね。パチンコなんて「あんなのきれいさっぱり無くなればいい」と思っていました。
半年後までに遊戯台の大量入れ換え、2020年4月からパチンコホールの全面禁煙に加えて、予定に無かった武漢ウィルスの蔓延による営業自粛と(避けられないでしょうね)深刻な不況。パチンコ業界って存続できるんだろうか?
もしかして政府はパチンコ業界の抹殺とIRリゾートへの誘導を目論んでいるとか?
面白い読み物でした。ありがとうございます。
パチンコ業界も、相当、警察に寄生いや規制されてチュウチュウされているのがわかりました。
パチスロで、なんか手を変え品を変え、既存のIPを次々に買って新機種を出す背景がわかったような気がしました。
「道路に穴を掘って埋めるだけでも経済効果は発生する」とはよくGDPの説明に出てきますが、まさにパチンコ業界の規制は、経済効果を発生させるものなのだなあともw
店を閉めないパチンコ屋に税務署が調査に入るって動けばいい。おそらく、慌てて閉めますよ!