以前、『【FAQ】どうして当ウェブサイトで人名を日本語読みするのか』のなかで、当ウェブサイトでは中国人や韓国人の人名を基本的に日本語読みするという基準を示したことがあります。これについて、韓国のメディアの報道を眺めていると、どうにも理解に苦しむことが増えて来ました。
目次
なぜ韓国人を現地読みするのか
以前から当ウェブサイトでは、基本的に漢字表記された人名は日本語風に発音する、ということを心掛けて来ました。たとえば、「習近平」であれば「しゅう・きんぺい」、「文在寅」であれば「ぶん・ざいいん」、という形です(『【FAQ】どうして当ウェブサイトで人名を日本語読みするのか』参照)。
ところが、わが国のメディアの報道を眺めていると、最近、中国人の人名については日本語読みと北京語読みが半々くらい(たとえば「習近平」は「しゅう・きんぺい」、「シー・ジンピン」双方の事例あり)で、韓国人についてはほぼ100%、韓国語読み(「文在寅」については「ムン・ジェイン」)です。
韓国人については「むかし、在日韓国人がNHKを相手取り、韓国人名を日本語風に読まないように裁判を起こした」、という事情があり、それに忖度して日本のマスコミが韓国人の人名を韓国語読みに切り替えて行った、という事情もあるようです。
(※このあたりの事情は文化庁が昭和61年12月から2年間、開催した『第17期国語審議会』の『第5回総会』で、産経新聞の論説委員・コラムニストの石井英夫氏が問題提起しているのが参考になると思います。)
韓国の人名表記
基本:漢字は日本語読みします
この点、当ウェブサイトの場合は、「日本語読みが可能な場合」には、極力、日本語読みを貫いています。
その理由は簡単で、「ここは日本だから」です。
日本人が外国人の名前をどう呼ぼうが自由であり、逆に、外国人が日本人の名前をどう呼ぼうが自由です。たとえば、北京語では、「麻生太郎」を「あそうたろう」ではなく「マ・シュン・タイ・ラン」と発音するそうですし、「安倍晋三」は「あべしんぞう」ではなく「アン・ベイ・チン・サン」になるのだとか。
同じような事例は、外国にもあります。
たとえばフランシスコ教皇は、ラテン語ではフランキスクス、イタリア語ではフランチェスコ、英語ではフランシスと呼ばれているようですが、英語圏で「フランシスではなくフランキスクスと発音すべきだ」、という主張が強い勢力を持っている、という話は聞いたことがありません。
現地語読みするケース
ただ、ありとあらゆる漢字を日本語発音で表記するのが適切とは言い切れません。その際の判断基準は、①漢字表記がなされているかどうか、②日本国内で定着した地名・人名が存在するかどうか、です。
たとえば、地名のなかには「香港(ホンコン)」、「北京(ペキン)」、「上海(シャンハイ)」のように、ほぼその読み方が確立してしまっているケースもありますし、香港のアクションスターの成龍氏は「せい・りゅう」ではなく、「ジャッキー・チェン」と呼ぶことが一般的です。
これに加えて最近だと、たとえば韓国メディアの日本語版の記事では、著者の人名欄に漢字が併記されていないケースも増えて来ましたし、英語などのメディアでは中国人、韓国人の名前が現地風の発音で表記されているため、そのようなケースで漢字をわざわざ逆検索し、日本語変換するのも無理があります。
さらに、昔は広義の漢字文化圏だったベトナムでは、現在、漢字が用いられておらず、たとえばベトナムの革命家・政治家の「ホーチミン」については、「胡志明(ほう・しめい)」と表記すると、逆に誰のことを指しているのかわかりません。
これらのケースだと、結局のところ、「漢字表記にしたうえで日本語読みする」というルールを適用することが不可能であったり、不適切であったりもしますので、現地読み(あるいは慣習に従った読み)をすることにしています。
北朝鮮の人名
ところで、このような基準を設けるならば、北朝鮮の人名をどう表記するか、という問題が必ず出て来ます。なぜなら、北朝鮮では表面上、漢字が廃止されているからです。
ただ、北朝鮮の人名については、不思議なことに、たいていの場合は漢字が併記されています。
たとえば金正日(きん・しょうじつ)やその長男の金正男(きん・しょうなん)の場合も、なぜか漢字表記が明らかにされていますし、現在の北朝鮮の独裁者である金正恩(きん・しょうおん)にも漢字があてられています。
実際、中国側でも北朝鮮の人名に漢字が充てられていることが確認できます(たとえば昨年6月の中朝首脳会談に関する人民日報記事が参考になります)。
习近平同朝鲜劳动党委员长金正恩举行会谈(2018年06月20日05:06付 人民日報より)
したがって、「北朝鮮では漢字が廃止されている」からといって、「北朝鮮の人名に漢字表記が存在しない」という意味ではない、ということだと考えて良いでしょう。
ダブルスタンダード
中国人の人名をどう表記しているのか
どうしてこんな話を長々と申し上げたのかといえば、韓国メディア『中央日報』にこんな記事が掲載されていたからです。
王国務委員、河野外相に会って「一方主義に反対」明言(2019年08月21日09時09分付 中央日報日本語版より)
以前から気になっていたのですが、韓国メディアでは中国人の人名を表記するときに、ルビを振っている事例を見たことがありません。ためしに、この記事についても最初の1行目を引用してみましょう。
「中国の王毅国務委員(外交担当)兼外交部長が20日、河野太郎外相と会って保護主義と一方主義に反対するという考えをはっきりと明らかにした。」
「王毅」は日本語発音だと「おう・き」、北京語発音だと「ワン・イー」ですが、韓国語発音だと「ワン・ウイ」、でしょうか。
「文在寅」に「ムン・ジェイン」という読みを併記するなら、「習近平」には「スン・クンピョン」、「温家宝(おん・かほう)」には「オン・カボ」、「李克強(り・こっきょう)」には「イ・グッカン」という読みを併記しなければおかしいと思う次第です。
それとも、「本当は中国の人名に韓国語発音を併記したいと思っているけれども、それを併記すると中国から怒られるのが怖い」「だけれども日本語の読みを併記するのはプライド(?)が許さない」、「だから発音は絶対に併記しない」、という心理でもあるのでしょうか。
日本人から見て中国はただの外国ですが、韓国人から見て中国は「恐れるべき宗主国だ」、という話をよく聞きますが、このあたりの心理は、私たち日本人にはよくわからないところです。
「文在寅」は「ムン・チェイン」では?
ところで、「文在寅」の表記を眺めていると、どのメディアもおしなべて「ムン・ジェイン」と表記しています。
ただ、「文在寅」の韓国誤表記は『문재인』ですが、これを素直に読むと、「ムン・ジェイン」ではなく「ムン・チェイン」となるはずです。なぜわざわざ「チェ」を「ジェ」と表記しているのでしょうか。
さらに、この『문재인』のローマ字音写は “Mun Che In” ではなく、 “Moon Jae-in” です。
外国(米国や欧州など)の空港で韓国人を呼び出すときに、空港の係官が発音に苦慮しているというケースはよく聞くのですが、韓国人のローマ字音写は非常に読み辛く、また、法則性もあまりないので、これも仕方がないのかもしれません。
もちろん、朝鮮語は母音の数がローマ字よりも多く、日本語で「エ」に聴こえる発音も2種類くらいあるそうですが、これをローマ字で “e” 、 “ae” と綴り分けることは、まだ仕方がないと思います。
では、 “Park Guen-hye” については、どう考えれば良いでしょうか。
これは「朴槿恵(ぼく・きんけい)」という人名のローマ字音写だそうですが、「朴槿恵」を韓国語で表記すれば『박근혜』であり、これを素直に読めば「パク・クンヒェ」または「パク・クネ」であり、ローマ字に音写すれば “Pak Kunhye” あるいは “Pak Kuenhye” などと表記すれば良いと思います。
しかし、なぜかこの「朴」は “Pak” ではなく “Park” と、原音に存在しない「R」の文字が混じっているのです。
意味が分かりません。
原音どおりに読んでほしいのならば、原音にない発音をわざと混ぜるなと言いたい気持ちでいっぱいです。
いずれにせよ、韓国人の人名については、表記の揺れが激し過ぎることに加え、正確に発音することが難しいことも、当ウェブサイトとしては「日本語表記」を推奨する理由の1つなのです。
いっそのこと「ウェン・ザイイン」で!
さて、不思議なことに、韓国は日本に対しては「韓国人の人名を韓国語読みしろ」と要求するわりに、中国に対してそのような要求をしている気配はありません。
もちろん、中国語には表音文字が存在しないため、新聞等の媒体に発音を表記することができないという事情もあるのですが、それでも中国の政府・メディアが「文在寅」を「ムン・チェイン」と呼称しているという話を聞いたことはありません。おそらくは「ウェン・ザイイン」と呼んでいるのではないでしょうか。
もし韓国人が「漢字表記された韓国人の人名を韓国語表記しろ」という要望をなさるのならば、それは中国に対しても徹底すべき話ですし、逆に韓国人は中国人の人名をハングルで読まず、中国語の原文で読むべきでしょう。
いずれにせよ、このあたりのダブルスタンダードについても、非常に理解に苦しむ点なのです。
View Comments (23)
聞きかじりで正確な情報ではない事を考慮して読んで下さいね💦
以前(2009)、韓流俳優のファンだった頃の知識で
イ・ジュンギ 李準基
下の名前だけで呼ぶ時はチュンキが正式で
氏名で呼ぶ時は一文字目に濁点が入ると聞いたことがあります。
後、韓国のローマ字表記は個人の自由で決められるようでLee Gunki、 Lee Goon gi
今はまた違うかもしれませんね。
以前ネットではお花畑と揶揄された韓流ファンもそれが一番のきっかけであの国をもっと知りたいと思い、知った上での許せない気持ちになったのです。
>イ・ジュンギ 李準基
ハングルでは「이준기」で、英語に直すと「LEE JUN-GI」ですが、本人は「LEE JOON-GI」と綴りますね。
駄文にて失礼します。
日本人は、カを静音、ガを濁音ととらえますが、韓国人は、カを激音、ガを平音(語頭を除く)として捉えるそうです。
https://kankokugo90days.com/pronunciation/dakuon/
参考までに、中国人は、カを有気音、ガを無気音ととらえます、
https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/yamayan-ntu/entry-11599501364.html
これはもう、そういうものだと理解するしかないと思います。以前、外国人に、なぜ日本をにほんと読んだりにっぽんと読んだりするのか聞かれ、答えることができませんでした。
私はあの国が嫌いですが、ルールが理解しにくいことは劣っていることを意味しないと考えます。仮にそうなのだとすれば、訓読みを有する我らが日本語は世界の最劣等言語と言わねばフェアではないでしょう。東海林がしょうじなんてどう説明できるでしょうか。すみません話がそれました。敵を知り己を知れば何とやら、、、と考え申し上げました。
韓国人の表記は個人の自由で決められる、、、というのは、より正確には、国家が主導して「こういう表記方法で行こう」と決めたのが2000年とごく遅くそれまで野放し状態になっていた、、、ということだと理解しています。
http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/nomahideki/romazi01.html
ほんとうに韓国人にはルールという概念が馴染みませんね。
名前という他者に認識されることで意味を持つものにさえ統一的なルールを作ることが出来ないのでしょう。
(気分的に)自分がどう呼ばれたいかや力関係等の事情を優先し、社会としての機能を無視するのは、法律や制度へのアプローチと同様に見えます。
付き合いにくい、というより付き合えない相手です。
確か日本の報道で韓国人の人名が韓国語読みに変わったのは、「全斗煥」大統領の時だったと思います。
ある日から「ゼントカン」が「チョンドゥファン」に変わったわけです。
事前に韓国側から、我が国の大統領は「ゼン」ではない、「チョン」だ。
我が国の大統領は「チョン」と呼びなさい!という要望があったかと思うと何だか笑ってしまいます。
韓国人の女子プロゴルファーに「全美貞」という人がいます。
「全」ですから「チョン」になるはずですが、「ジョン」という登録になっています。
彼女が出てきたころは、日本人から「チョン」て呼ばれるのが嫌だから、むりやり「ジョン」にしてるのかな~なんて思っていました。。。
「全美貞」はハングルで「전미정」、英語で「Jeon Mi-Jeong」となります。ハングルの単語で先頭に「ㅈ、ㅂ、ㄷ、ㄱ」から構成される音が付くと濁音になりませんが、前に他の文字があると濁音になります。ところが、ハングルでは清音と濁音の区別があいまいで、「全」を「チョン」と発音しても「ジョン」と発音しても通じます。
同様に「釜山」はハングルで「부산」、英語で「Busan」になります。「釜山」は「プサン」でも「ブサン」でも通じます。
蛇足ですが、「釜山大学」の英語表記は「Pusan University」で何故か「B」ではなく「P」になってます。
駄文にて失礼します。
文章内に出ていた中国要人の韓国語読み次のようになります。
漢字 ハングル 読み(カタカナ)
王毅 왕이 ワン・イ
習近平 신진핑 シン・ジンピン
温家宝 원자바오 ウォン・ジャバオ
李克強 리커창 リ・コチャン
ただし、温家宝については「온가보」、「オン・カボ」と読む人もいるみたいです。これは「ウォン・ジャバオ」が中国の発音をなぞっているのに対し、「オン・カボ」は韓国での漢字の発音から来るものです。
つまり、韓国語読みの名前も韓国では通用するので、日本で日本語読みの名前発音したところで、韓国に文句を言われる筋合いはありません。また英語にすると
漢字 ハングル 読み(カタカナ) 英語
朴 박 パク PARK
李 이 イ LEE
崔 최 チェ CHOI
金 김 キム KIM
文 문 ムン MOON
となり、キム以外は韓国語的な発音になりません。つまり、韓国人は日本人が韓国の人名を日本語読みすることに文句をつけるだけで、実際に自分たちが使う名前は臨機応変(特に英語)に変更します。朴正熙元大統領は英語で書くと「Jong-Hee Park」となります。小生の住む京畿道は英語では「Gyeonggi-do]となります。カタカナでは「ギョンギ-ド」となります。
駄文にて失礼します。
HNを入れ忘れました。
韓国在住日本人です。
失礼しました。
韓国在住日本人様、
英語からの視点で見ると、こうですね。
Lee (李) は英語にもある名前でわかりやすい。
Kim (金) は原音に近い発音が期待できる。
Park (朴) も Pak と書くよりは発音してもらいやすい。(Pak だと英語にない綴りなので発音に困る)
Moon (文) も Mun と書くよりは発音してもらいやすい。(Mun だとマンになる)
Choi (崔) 不明...
一応、英語ネイティブに発音してもらいやすいことを期待してそうですが、あんまり法則性はないってことですかね…
チキンサラダ 様
詳細な解説有難うございます。
なおCHOI (崔)についてはハングルを見ると分かります。「ㅊ(子音)」が「CH」、「ㅗ(母音)」が「O」、「ㅣ(母音)」が「I」になります。組み合わせて「최」になります(二重母音)。発音は「チェ」です。英語的に書けば「CHE」だと思うのですがハングルでは「최」以外にも「체」「채」「째」「쩨」など全て似たような発音になります(小生が聞き取れないだけかも・・・)。これを英語表記にすると順に「CHOE」「CHAE」「JJAE」「JJOE」となります。
駄文にて失礼します。
韓国在住日本人様、
きちんとした解説ありがとうございます。なるほど、ハングルで似た音と差別化するために、CHOI になったのですね。とてもわかりやすかったです。ありがとうございます。
英語圏ではMoonってlunaticみたいなネガティブな意味はないんだろうかと調べたら、
動詞 自動詞
1〔+副〕(あてもなく夢心地で)うろつく,ぼんやりする 〈about,around〉.
2〔+over+(代)名詞〕〔…に夢中になって〕ぼーっと時を過ごす.
He's still mooning over her. 彼は彼女にぼーっとなって夢心地で時を過ごしている.
3《俗語》 (いたずらや人を侮辱するために)露出した尻を突き出す.
というのがありましたね。
統一に夢中になって・・・
ピンク・フロイドをパロディにして恐縮ですが、
『The Dark Side of the Moon』は直訳したら「ムン大統領の暗黒面」ですね。
実際に邦題では「狂気」になっていますし、文大統領の現状にピッタリな気がします。
ジャンルもProgressive Rockですから、きっと南北統一に対しても
革新的な石(意志)を強くお持ちなのでしょう。
りょうちんさま、
lunatic の意味は有名ですね。moon のネガテイブな意味は英語を勉強し始めた頃私も調べたことがあったので、アメリカに来てからも少し意識しています。
が、実生活では moon という言葉にネガティブな意味を込めることはほぼありません。
若い子はケツ(及びケツだし)の意味で使うこともあるようですが、私は聞いたことはありません。
https://www.urbandictionary.com/define.php?term=moon
ass の意味とか他の意味で使うのは、さらに珍しいだろうと感じます。
ただ、実際に使わなくても俗語の意味はネイティブスピーカーなら知っている場合も多いので、ネガティブな意味と文大統領をひっかけたジョークは今後生まれてもおかしくないですね。
文 を Moon 朴 を Park を書くことについては以前もコメントしたのですが、英語の感覚からするとそう変でもありません。
アメリカ人が現地語を音写する際、近い発音の英単語で書くことは珍しくはありません。
韓国人が自らの名前をそう書く理由を私は知っているわけではありませんが、Pak と書くより Park と書き、Mun と書くより Moon と書いたほうが、本来の音に近い発音を期待できるのは間違いないでしょう。
そして名前の綴りについて、アメリカ人だけでなく西洋人全般はあまり気にしてないように思います。
自分の名前の綴りを現地風にあわせて変えてしまうことはよくあります。
私の友人でプーシキンという名の人がいます。かのロシアの文豪の子孫なのですが、彼の家族はフランスに移住していて、現在ではフランス風に Pouchkine という綴りに変えています。(もともとはロシア語を英語転記した綴り、Pushkin を使っていた)
Queen のボーカル、フレディ・マーキュリーは本来 Farrokh という名前でしたが、インド系の名前を嫌って似た発音の名前 Freddie に変えています。Farookh (ファルーク)と Freddie (フレディ)なんてほとんど別の名前じゃないかと思うかもしれませんが、西洋人はそれくらい表記ゆらぎには鷹揚なのだと理解していただければよいかと思います。
タイやフィリピンでも表記ゆらぎには鷹揚に感じます。タイ人は同音異字をわざと使う(本来のタイ語では間違いになる)のが大好きです。
表記に厳密にこだわる日本人の方が世界の中では珍しいのかもしれません。
もっとも、韓国人が西洋にあわせている理由は私にはわからないのですが。(ハングルが表音文字だからというのは短絡的すぎる気がします)
https://allabout.co.jp/gm/gc/58558/
このサイトの説明が、分かりやすいかと思います。
韓国人の表記不統一の問題は、言語的なものというより、正書法制定の遅れという政策的失敗によるところが大きいと思います。
一方で、日本語において加藤さんを katou さんでも katoh さんでもなく kato さんと呼ぶことが一般的になっており混乱が少ないのは、ヘボン式 (を簡略化した外務省式) の表記が明治のころから制定され徹底されてきたことの恩恵が大きいと思います。
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kenminseikatsu/0000003567.html
中国の場合、かつてはウェード式という表記方法だったのが、50年代にピンイン式に変わりました。変更直後は混乱もあったでしょうが、現在は統一されてきています。最近は、北京を peking とする英語表記はほぼ見ず、 beijing が浸透しています。
政策的な対応の早さと、その後に徹底する努力、そのいずれもを満たしたのが日本、後者を満たしたのが中国、両方満たしてないのが韓国、、、と考えています。
親韓人間ではないです。戦争にかつには敵を知らねばなりませんので。
xf 様、
とてもわかりやすく、かつ腑に落ちる話です。ありがとうございます。
なるほど、公の統一した記述法がないのが根本原因だったのですね。
なお、実は日本も公式なのはヘボン式ではなく訓令式で、教育を受けた年代や地域によっても転記の手法が違うようですね
さらに教育レベルの低い人だとそれらをごっちゃにした上でかつ変な間違いが入ってたりします。
とはいえ、大多数の日本人は名前のローマ字転記はヘボン式で行っているわけで、そこは韓国との大きなちがいですね。
やっててよかったヘボン式
言ってみたかっただけw。
正直、無価値無意味な情報が混じってるだけで読みにくくてしょうがないです。
読み仮名ないほうがいいと思いますよ。韓国人政治家の名前の読みなんて誰も興味ないし
ちょっとだけ独学したハングルの知識と
韓国語を生でヒアリングした経験から参考までに
ジェインの表記のハングルでは平音ジウと呼ばれる
左側の部分は、日本語発音では濁音の発音が近い
ようです。なのでチェではなくジェと発音したほうが
現地では通じます。
逆に日本語のチェと発音するのは、ハングルで激音チウと呼ばれる上に点がついたハングル表記のケースです。
参考までに、韓国語ではザ、ズ、ゼの発音が無さそうです。
なのでこれらは上記ジェインの平音ジウで代替されて
韓国人が発音すると順にジャ、ジュ、ジェとなってしまいます。
なので、よく使う「ありがとうございました」は
韓国人が話すと「ありがとうごじゃいます」になったりします。
また、話がずれてしまい、すみません。
私が住んでいた時、
「ハングルは世界のあらゆる言語を表すことができる素晴らしい言葉だ」
と言う韓国人が何人かいました。
この発言は、ハングルが発音記号だということから、
すべての言語を表せると信じていることからくるものと思われます。
しかし、コメントにもありましたが、日本語の、ざ、ず、つ、は表せません。
また、ハングルは実際発音する時になると、変化もします。
たとえば、鍾路はチョンロとハングルで書きますが、実際話す時になると、
チョンノになります。
それと、発音記号なので、同音異義語が多く、文章がわかりにくいのです。
ご存知かもしれませんが、防火と放火は同じハングル表記です。
というように、欠陥があるにもかかわらず、素晴らしい言葉と自慢するのが
この民族らしいです。
そして、ハングルの素晴らしさをアピールするために、
ハングル博物館(正式名称は忘れました)まで作ってしまうんですからね。
日本語を学んでいる外国人に、「日本語は素晴らしい言語だ」って、
日本人が言いますか?
元韓国駐在員の妻 様
小生も「韓国語は世界最高の原語だ!!」という言葉を何人もの韓国人から聞いております。
正直、言語に優劣があると考えていることが小生には理解できません。小生は仕事柄日本語、英語、韓国語を使い分けますが、それぞれに長所と短所を持っています。一概にどっちが優れているだの劣っているだの言えません。
「ハングルは最も体系化された文字だ」という韓国語の専門家にと話しをしたことがあります。小生が「では何故こんなにも不規則な発音あるのだ」と例を(仰るような鍾路とか国民とか)上げて聞くと、「それは言語だから100%ではない」と意味不明な返答が来ます。
ハングルは不規則変化があまりに多く、発音記号としては失格です。
駄文にて失礼します。
初コメします。
最近ここを知ったのですが、なんでわざわざ朴槿恵(ぼく・きんけい)とか書いているのか不思議でした。
香港がホンコン、北京がペキン、また大田がテジョン、大邱がテグ、釜山がプサン、西帰浦がソギポであるのが自明なように、文在寅はムンジェインで朴槿恵はパククネと自然に読んでしまいます。
タブレットでも一発変換できます。ぼくきんけい では僕近景って出ました。
(日本語の)漢字の音読みのバリエーションの一つみたいな感覚です。
大昔に豊田有恒の小説やらなんやらを読んでいて自然とそうなりました。
また厳密な日本語の音読みに拘ると余計な面倒がおきたりします。
キムジョンイルが金正日か金正一か不明な時期があったし、
キムジョンウンが金正恩か金正雲か不明だったのは記憶に新しいです。
だから他の人も書いていたように、いっそふりがななんて要らないのかも。