昨日、中央日報日本語版が報じた「APAホテルの会長が中国人の予約は受けない」と述べたとする報道が、先ほど確認したところ、同ウェブサイトから削除されています。やはり「捏造記事」だったのでしょうか?<<…続きを読む>>
やっぱり捏造記事だったのか?
昨日、『APAホテルを全面支持します』と題する記事を配信しました。この記事に、本日付で「追記」を記載したとおり、どうも中央日報がこの記事を削除したようなのです。
問題のリンクはこちらです。
日本アパホテル会長「中国人の予約は受けない」(2017年01月24日08時32分付 中央日報日本語版より※リンク切れ)
中央日報がこの記事自体を削除したためでしょうか、リンクは切れてしまっています。ただ、「リンク切れ」であっても、一応、著作権の都合があるため、全文の引用はできません。記事の要旨だけ抜粋すると、冒頭で
「自身が経営するホテルの客室に極右主義書籍を置いて物議をかもした日本アパホテルの元谷外志雄会長がまた激しい発言で非難を受けた」
としたうえで、23日付の中国共産党の機関紙「環球時報」の報道を引用する形で、
「右翼関係者らが開催したフォーラムに出席し、『客室から書籍を撤去することは考えておらず、中国人の予約も受けない』と述べた」
と報じています。
元谷会長が本当に「中国人の予約を受けない」と発言したのかどうかは、この記事だけでは確かめられませんし、実際に昨日、APAグループが昨日、これに対して反論したと考えられる報道発表を行っています。
一部報道について(2017/01/24付 APA GROUPニュースリリースより)
同社によると、元谷会長の発言は
「公式HPがサイバー攻撃を受けてダウンしており、現在中国の旅行代理店が不買運動を実施しているため中国から予約ができなくなっている」
とするものであり、しかもAPAホテル側としては
中国からの宿泊予約は歓迎しており、「中国人の予約は受け付けない」という発言はしておりません。
と力強く断言しています。先ほども「追記」で述べたとおり、私は普段から捏造を垂れ流す中央日報の記事よりも、同社のこのニュースリリースの方が遥かに信憑性が高いと考えています。
一貫するAPAホテルの姿勢
また、一連の騒ぎを受けて、APAグループが昨日、もう1本のニュース・リリースを公表しています。
中国国家旅遊局の記者会見に関する報道について(2017/01/24付 APA GROUPニュースリリースより)
これによると同社は
「政府が一民間企業の活動を個別に批判することに対しては疑問を感じますが、中国政府の政策に対してこちらがコメントする立場にはないと考えます」
と、極めて真っ当かつ常識的な反応を示していますが、これに加えて
「なお、本件によって書籍を撤去しない方針に変更はありません。」
とあり、おり、その意味で同社の姿勢を全面的に支持するとともに、同社の「一貫した姿勢」に対し、深い敬意を表したいと思います。
View Comments (1)
いやー、会計士なのに保守派の論客って珍しいパターンですね。うちに監査に来ているセンセーとは大違いですw
アパホテル頑張って欲しいですよねー