改正戸籍法で「火星(びいなす)」等は減っていくのか
山手線の駅名を冠した怪しい自称会計士が今年の夏ごろ、「最近の小学校の先生って大変らしい」とXにポストしました。これについては改正戸籍法で今年5月26日以降、戸籍にフリガナがふされるようになったことで、やはり「太郎(じろう)」のような読み方が認められなくなったことで、こうした難読ネームは徐々になくなっていく方向にあるのかもしれません。
2025/11/11 11:45追記
公開設定に失敗していたので手動で強制公開しています。
羅偉翔(らいと)天煌(あぽろ)宝翔(だいや)
当ウェブサイトで長らく議論してきた問題があるとしたら、「そうとは読めない名前」、という論点かもしれません。
最近、Xで少し調子に乗っている、山手線の駅名を冠した怪しい自称会計士がいるのですが、この者が今年8月頃に、なんだか意味がよくわからない内容をXにポストしました。
最近の小学校の先生って大変らしい。
羅偉翔(らいと)
天煌(あぽろ)
宝翔(だいや)
輝星(べが)
皇帝(さうざあ)
金星(まあず)
兎良(ばにら)
雪(あな)
諸星(らむ)
強敵子(ともこ)
混乱(まぜらん)
今鹿(なうしか)
海月(みづき)
心太(しんた)
遊女(ゆな)— 新宿会計士 (@shinjukuacc) August 13, 2025
なんでも「最近の小学校の先生って大変らしい」といいながら、こんな内容を続けるのです。
- 羅偉翔(らいと)
- 天煌(あぽろ)
- 宝翔(だいや)
- 輝星(べが)
- 皇帝(さうざあ)
- 金星(まあず)
- 兎良(ばにら)
- 雪(あな)
- 諸星(らむ)
- 強敵子(ともこ)
- 混乱(まぜらん)
- 今鹿(なうしか)
- 海月(みづき)
- 心太(しんた)
- 遊女(ゆな)
金星夫で「まあず」ってアリでしょうか?
最初の羅偉翔(らいと)、天煌(あぽろ)、宝翔(だいや)は今年の夏ごろに動画サイトYouTubeで大流行した『残クレアルファード』の曲に出て来たアレでしょうか?
ただ、金星で「まあず」は、相変わらず議論を呼んでいるいるようです。
MARS(マールス)は火星であり、ΑΡΗΣ(アーレース)とも称しますが、その一方で金星はVENVS(ウェヌス)、もしくはΑΦΡΟΔΙΤΗ(アプロディテー)ですので、金星で「まあず」は誤読ではないかとの指摘が出ているのも当然かもしれません。
余談ですが、マールス(アーレース)とウェヌス(アプロディテー)は恋人同士でもあるともされるため、「金星夫」で「まあず」、あるいは「火星妻」で「びいなす」、は、理屈が全く立たないものだ、という言い方もできなくはありません。
また、雪(あな)に関しては、とある姉妹から取られた事例ではないかと思うのですが(実際、千葉県にある遊園地にもそういう系統のアトラクションがありますね)、魔法を使えるのはアナさんではなくお姉さまのエルサさんであり、しかもそれは雪の魔法というよりも氷の魔法だったりします。
その意味では「金星(まあず)」や「雪(あな)」が同系であるという言い方ができなくはありません。
その一方で「皇帝(さうざあ)」に関してはいくつかのバリエーションがあり、たとえば「皇帝(しいざあ)」、「皇帝(ぷりんす)」、「皇帝(おうじさま)」などが有名ですが、なかには「こうた」「みかど」「れおん」「かいざあ」などの事例があるとの報告もあります。
さらには、「強敵子(ともこ)」はあきらかに「皇帝(さうざあ)」系と同じく某世紀末救世主系のアレとかかわってそうですが、「諸星(らむ)」に関しても同様に、また違う系統ではあるにせよ、電撃を宇宙一の浮気者に下す女性とかかわりがあるのでしょうか?
なお、「混乱(まぜらん)」や「今鹿(なうしか)」あたりは少しぶっ飛んでいますが、「海月(みづき)」「心太(しんた)」「遊女(ゆな)」あたりは単純に…、いや、なんでもありません。
さすがに「火星(びいなす)」のような名づけはみあたらないが…
なお、なぜ突然こんな話を持ち出したのかといえば、『たまひよONLINLE』が先月末頃に配信したこんな記事が目に入ったからです。
発表!【たまひよ 赤ちゃんの名前ランキング2025】改正戸籍法の影響は? 女の子の1位に初めて輝いた名前とは?
―――2025/10/30 11:00付 Yahoo!ニュースより【たまひよONLINE配信】
具体的なランキングについて本稿では述べませんが、戸籍法改正により読み方が併記されることになったことで名づけランキングに多少の変化が生じたようです。
ランキングをざっと確認したところ、さすがに「火星(びいなす)」のような印象的な名づけは見当たりませんでしたが、これも戸籍法改正の影響でしょうか?
法務省の見解
ちなみに法務省は今年5月26日に施行された改正戸籍法によるフリガナについて、こんな基準を示しています。
届出することができないフリガナはありますか
氏名のフリガナについては、「氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているものでなければならない」との規律が設けられました。
例えば、(1)漢字の意味や読み方との関連性をおよそ又は全く認めることができない読み方(例:太郎をジョージ、マイケル)、 (2)漢字に対応するものに加え、これと明らかに異なる別の単語を付加し、漢字との関連性をおよそ又は全く認めることができない読み方を含む読み方(例:健をケンイチロウ、ケンサマ)、(3)漢字の持つ意味とは反対の意味による読み方であったり(例:高をヒクシ)、漢字の持つ意味や読み方からすると、別人と誤解されたり読み違い(書き違い)と誤解されたりする読み方(例:太郎をジロウ)など、社会を混乱させるものや、差別的・卑わい・反社会的な読み方など、社会通念上相当とはいえないものは認められないものと考えられます。
(【出所】法務省・改正戸籍法『よくあるご質問』Q&A11番『届出することができないフリガナはありますか』)
こうした基準に基づけば、やはり「皇帝」を「ぷりんす」と読ませる名づけは難しいのかもしれませんね。
本文は以上です。
金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 X(旧ツイッター) にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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私の名前は、ノーベル。
所謂、きらきらネーム問題?問題かどうかはどうでも良いですが
私、思うに、よくもまあ、そんなオモロイ呼び名を付けて自分の親が如何にアホウだったかを一生背負って証明していく宿命もいいかもしれませんね。こう言ってしまったら非難轟々ですかね?でもでも、私はそう思いますね。そういえば、読みそのままで、悪魔ちゃんとか言うお坊ちゃまもいらっしゃいましたね。まあ、名前は気に入らなければ変えることができますから御本人の思い次第ですかね。
最近では子供が毒親に受ける最初の虐待なんて言われるようになったそうで。馬鹿に付ける薬はないがその子供が被害を受けるのはどうにか出来ないものか
皇帝で”れおん”は何でしょう……私が知っているレオン皇帝といえば、バレンヌ帝国30代皇帝なのですが。立派な人物ではあるものの、秘術に手を染め息子達のために非業の最期を遂げるので、あまり我が子のお名前には向かない気がします。まぁ「慈英羅愛流(じぇらーる)」君とかよりゃ良いですけど。(DQ5の翌年の作だし世代かな。)
>皇帝で”れおん”は何でしょう
直感ですが、フランス皇帝ナポレオンからきているんじゃないでしょうか。苗字が「南保(なぽ/なんぽ)」なのかもしれません
何十年も前にお見かけした名前で
「二千六百年」という方がいらっしゃっいました。
まだキラキラネームという概念がない時代
おそらくは、昭和15年生まれの方でしょうね
自分は所謂DQNネームではないけど、読み方が字面から想像できる
1位2位から大きく落ちて3位の読み方なので、初見の人にきちんと
読んで貰える事はほぼありません(人生で一回だけ全く同じ名前の
人と遭遇して、その人には読んで貰えた)。
その間違いを訂正するだけでも結構鬱陶しく感じるので、明らかに
普通には読めない名前、相手がおっかなびっくり、訝しみながら
読むような名前の人は本当に大変だろうなと思い、同情します。
アメリカでも極端に奇をてらった名前をつける親は、子供がそれで
恥ずかしい思いをしたり困る程度の事も想像出来ない、どちらかと
言うとおかしい部類の親であるケースが多いとか。
近年は不利益を被ったと改名を申し込むお子さんが多いそうです。