人口減少社会でもIT化通じて労働生産性は高められる
最近、ちょっとした話を耳にしました。請求書を手作業で作成していた小規模事業主が、エクセルで請求書を吐き出すように関数を組んだところ、毎月の請求書作成作業が劇的に短くなったというのです。これなど、「人口減社会でも労働生産性を高めることは十分に可能である」という実例だと思うのですが、いかがでしょうか。
目次
手作業の請求書は面倒くさい!
最近、ちょっと興味深い話を耳にしました。
とある小規模事業を営む事業主さんを悩ませていたのが、請求書の発行事務だったのだそうです。
請求書はクライアントごとにフォルダを作り、PC上で管理していたのですが、月末になると前月分のファイルを開き、「請求書発行日」、「請求日付」、「請求明細」、「お支払期限」などの記述を書き換え、印刷してハンコを押し、郵送する、という流れです。
ただ、こう書くと作業としては非常に単純で簡単なものであるようにも思えますが、実際にはそうではありません。
たとえば、「請求書発行日」や「お支払期限」については、銀行の休日などの関係もあり、土日祝日と重なった時には前後にずらす必要が出てきます。
その事業主さんの場合、請求書は「月末締め・翌月末払い」としているのですが、その「翌月末」が休日(土日祝)だった場合は翌営業日にずらす必要があり、とくに12月末の場合は1月最初の営業日としなければなりません。
2024年12月の例でいえば、その末日である12月31日は大晦日で金融機関が休業となるため、その次の最初の営業日は2025年1月6日(月)です。
また、2025年でいえば、5月・8月・11月の末日については同様に補正が必要です。5月31日が土曜日なので6月2日(月)に、8月31日が日曜日なので9月1日(月)に、11月30日が日曜日なので12月1日(月)に、それぞれ変更しなければなりません。
さらに12月31日は大晦日ですので、その次の最初の営業日としては、2026年1月5日(月)を指定する必要があるのです。
ミスも多いし時間もかかる
この作業、人力でやっていると、なかなかに面倒です。
忙しい月末最終営業日に、いちいちカレンダーをめくりながら、「あれ?来月のこの日は何曜日だっけ?」、などと考えるのも大変ですし、ミスも起きやすいからです。
これに加えてこの事業主さんの場合、クライアントが複数存在するため、それぞれのファイルで同じことをしなければなりません。その過程で、請求明細の「~月分」の部分の更新をうっかり忘れて印刷し、そのまま郵送してしまうと、後日、その顧客から「請求書間違ってますよ?」、といった指摘が来てしまうのです。
しかも、クライアントによっては請求書は「毎月印刷して押印し郵送」、「毎月印刷して押印しPDFに取り込んでメール送付」、「数ヵ月分をまとめて印刷も押印もせずにPDFファイルに変換してメール送付」など、さまざまなパターンがあるのだそうであり、なかなかに大変です。
さらに困ったことに、この事業主さんはほぼ毎月必ず請求書を送付している相手だけでなく、最近はスポットで仕事を請け負うことも増えており、そうなるとスポット先についての仕事を集計して明細を作り、それを相手に請求するという仕事も発生しているのだそうです。
結果、この請求書作成と発送に関わる作業自体、毎月末に少なくとも2~3時間、場合によってはそれ以上の時間を要し、手間がかかるだけでなく、だいたい数ヵ月に1回は顧客から「請求書のミス」を指摘されて再送を余儀なくされるなど、地味にストレスがたまるものだったのだそうです。
エクセル化で時間が大幅に短縮された!
もちろん、ベンダーによっては個人事業主でも使いやすいよう、クラウドの請求書作成・送付システムを提供しているケースも多く、また、某社の場合は年間1万円未満とリーズナブルな価格帯で利用が可能であるなどのケースもあるようです。
ただ、この事業主さんとしては、請求書は外注せず、あくまでも自力で作成することに拘っていたようです。
それはそれでその事業主さんの判断です。
こうしたなかで、顧客ごとに請求書をもう少し簡単に作成できないかと考えていたところ、その事業主さんの知り合いにエクセルが非常に得意な人がいたことから、ある日思い切って知り合いに相談したところ、この知り合いは「あなたくらいの事業規模ならエクセルで管理するのが良い」と提案。
具体的には、顧客マスターのシートを作り、顧客番号、契約開始日、契約終了日、請求の頻度や請求書の作成方法、定額報酬といったデータをすべて入力し、あとは「請求書」シートに年月を入力したら、その年月に請求が発生するすべてのクライアントについて、自動で請求項目を引っ張ってきてくれるようにしたのだとか。
当然、合計金額も消費税額も全自動計算してくれますし、摘要欄の日付なども自動更新してくれます。
また、期末日の補正についても土日補正についてはエクセルの内部機能で実装できるほか、年末のときだけ「翌年1月4日が土日だったときは翌営業日、それ以外のときは翌年1月4日」を入金日として指定可能、といった工夫ができたのだとか。
(ただし、実務的には「月末補正」にはほかにも例外処理がいくつかあるのですが、その詳細については割愛します。)
これに加えて臨時で請け負った仕事についても、そのクライアント名と住所、明細だけ入力すれば、当月の請求書リストに自動で付け加えてくれたうえで、さらに請求金額や消費税額も自動計算してくれるという優れものだといいます。
結論からいえば、この事業主さんに関しては、このエクセルファイルを作ったことで、従来は少なくとも2~3時間、下手するとそれ以上の時間を要していた月末請求書の作成作業が、ものの10分で終わるようになりました。
エクセルで範囲指定して印刷し、それらにハンコを押してPDF化し、メールテンプレートでクライアントに流せばおしまい、となったからです。
受け取る側としてはエクセルだろうがワードだろうが関係ない
この話は、生産性という観点からは、いろいろと参考になります。
要するに、クライアントとしては適格インボイスを必要としているのであり、その適格インボイスを事業主たるあなたが1枚1枚手書きで作成したものであろうが、ワードなどを使用して作成したものであろうが、エクセルやアクセスなどを使って自動で吐き出されたものであろうが、クライアントとしてはまったく関係ないからです。
結論的にいえば、ワードで作成されたファイルであろうが、エクセルなどで作成されたファイルであろうが、相手先に届く書面、見た目はほとんど変わりませんし、必要事項(請求書を発行した事業者名・住所・連絡先・登録番号など)が書かれていれば、それはそれで問題がありません。
それだったら、やはりできるだけ省力化したいものです。
事業主自身が数時間という労力を費やそうが、ほんの10分で仕事を終わらせようが、成果物という意味ではほとんど変わらないわけですから、毎月3時間、年間36時間を節約すると考えると、エクセル一択でしょう。
しかも、ワードで1枚1枚、チマチマと請求書を起こすのは大変であるだけでなく、どんなに気を付けていても間違いも発生しますし、また、どんなに確認したつもりでも、最悪の場合、請求書の送付漏れなどが発生する可能性だってゼロではありません。
エクセル請求書はこうしたリスクをほぼ根絶することができるわけですから、省力化に加えて請求書発送事務という作業のクオリティを非常に高くすることができているという点で、まさに非の打ちどころがありません。
将来はペポルインボイス化も?
ただし、著者自身に言わせれば、この「エクセル請求書」についても、やはり不満が残ります。
さきほどの説明の通り、このエクセル請求書も、結局は紙に印刷する必要があり、また、ハンコを押す必要があるからです(クライアントによってはハンコ不要というケースもあるようですが、日本社会では実務上、まだ多くの会社が請求書にはハンコが必要との立場を取っています)。
この点、最近だと「ペポル(Peppol)」と呼ばれる国際的な電子フォーマットを使い、官民挙げて請求書もデジタル化しようとする動きがみられます(ちなみにペポルインボイスの日本版の標準仕様が「JP PINT」と呼ばれる仕組みです)。
会計ソフトウェア会社など9社で作る「デジタルインボイス推進協議会」のページの『デジタルインボイスとは』によると、JP PINTはすでにフォーマットが公開されているのだそうですが、これが普及していくと、ペポルインボイスで自動的に支払いや会計処理などが行われるようになるかもしれません。
ただし、現状、このペポル・インボイスは普及状況が十分とも言い難く、「大企業を中心にそのうち普及し始めるのでは?」、「国が音頭を取って大企業に義務付けるべきでは?」、といった声も上がっているものの、なかなか日本全体にデジタルインボイスが普及する気配もないようです。
しかし、全国の経理セクションにも労働力不足の波が押し寄せてくることを考えるならば、やはり経理作業の省力化は魅力でもあります。
正直、個人事業主レベルでペポルインボイスを採用するメリットがどこまであるのかは見えづらいところではありますが、それでも法人税・所得税申告書などは電子化がずいぶんと進んでいることなどを踏まえると、やはり将来的にはペポルインボイスなどを活用した業務効率化が進む可能性は高そうです。
人口減社会でも生産性は高まる!
いずれにせよ、この請求書発送事務ひとつとっても、たとえば、▼請求書の起票→自動化、▼印刷した請求書の送付→郵送からメール送付へ、▼請求書自体→印刷せずにペポルの仕組みでデジタル化―――、といった具合に、IT化が進めばかなりの省力となることは間違いありません。
これなど、「人口減社会でも労働生産性を高めることは十分に可能である」という実例だと思うのですが、いかがでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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IT化で、どこまで労働生産性を上げるのか、また上げることができるのかが、重要ではないでしょうか。
歴史を見れば生産力は人口ではなく技術によって高まっているのは揺るがない事実。むしろ人口が鉄器や蒸気機関といった技術革新による生産増で劇的に増加する時期があった。大なり小なり生産力は技術に依存しているのだから人口減を不必要に恐れることはないのですよ
すべての生産性改善ツールはオンラインサービス化して行く。
プログラミングの世界では、「AI エージェント」オンラインサービスが花開いていると NLP(自然言語処理)分野で腕を揮っている知人がチャットでこう伝えて来ました。発言を若干整えて再掲。
『ここ数ヶ月でプログラミングの環境ががらりと変わってきているようです。
コーディング支援やエージェントツールが一部の企業にはかなり浸透している。
Claude codeの話題で持ちきりです。
『私もClaude code少しだけ使ってみましたがいい感じです。
githubにレポジトリとして登録してissueをあげるとそれを解決するコード作成してくれたりとかしてくれるようです。
最近出た Claude 4 プログラミング能力はかなりあがっているようです。
いまは API を利用する従量課金スタイルで使っているが、MAXプラン(100USD or 200USD)が使い放題できるらしいのでかなりお得なようです。100USDにするかどうか思案中』
耳より有力情報というのは、信頼のおける知人が語る言葉というかたちでひとに伝わっていくものです。
果たして日本を代表する斜陽産業、新聞業界は「新聞記者用 AI エージェント」の自社開発に成功して、異次元の労働生産性改革、奇跡の業績V字回復を実践できるでしょうか。それとも「AI 小作人」となって人生の残りを送ることになるのでしょうか。
ブログ主さまは昔時々エクセル関係の記事をアップされていましたね。
私の職場はエンジニアが多いので、基本的にはエクセルは日常的ツールではあるのですが、貪欲に機能開拓したり、応用先開拓する人が多いかと言えば、そんな事ないかと。そういう開拓者精神は一種の才能のようです。
そんな才能に恵まれないその他エンジニアのやることは、才能あるエンジニアとの人脈づくり。自分自身が勉強するよりは早いし自分自身では見つけられない地平が開けていることもある。
例示された人もそれにあたるでしょう。
AIが進歩した今、そんな人脈に恵まれない一般人でもプロント次第でAIが助けになります。
確かにまだ生産性を上げる余地はありそうです。
新テクノロジー・新職種には新しい名前が要る。
新聞記者や官僚、学校教員は、明治以降の社会改革が生み出したそれまでなかった新職業でした。
ちょっと以前に「プロンプト・エンジニアリング」なる新造語が出現したとき、なんと面妖なと率直な感想を持ったものでした。ですが、AI さまとお話して有用情報を引き出すには、熟練もテニックも必要である。AI さまとお話できる技能を名付けて、プロンプト・エンジニアリングとは、実にうまく造語したものです。
『良き生徒であれ、されば与えられん』
カタカナ言葉連発で格好つけるのはなんだかと思いますけれど、そのうち優れた漢字命名が(多分中華語文明圏あたり)から出て来るのを期待して、はにわが考える新職業分類一覧。
1.利用者・活用者としての「プロンプタ」
2.データや知識を入力し続ける「エディター」
3.よろず知識を整理し、高度な統合と洞察を分担する「キュレーター」
4.魔法を進化させ続ける「AI エンジニア」
どんどん分化拡大していく未来が透けて見えます。
>はにわが考える新職業分類一覧。
面白いですね。
4の一部はhuggingfaceの登場者のイメージでしょうかね。
AI作画に特化してますが、コミュニティサイトのcivitaiでは、1,2の役割分担が見える気がしましたcivitaiではモデルの公開(改変含む)、モデルを使った作品の公開が可能です。(しばらくは見てなかったですが)
自ら大量の学習画像を用意してモデルを作る少数の人(2)がいて、性能のよいモデルはDL数が増え、それを使った作品(1)が溢れます。作品(絵)を作る人達は多数。プロンプトの工夫を競います。
出来上がった複数のモデルをマージ(1,2の中間)したものにも結構なニーズがあるようです。
人数でいえば 1>>2>4という感じ。
(civitaiの活動の原動力の主要素は「エロ」だと思います)
3はAIの高度利用者としての技術者という意味かと思いますが、世の企業や各種団体の数を考えればこれまた膨大なニーズがあるような気がします。
フリーのChat なんちゃらみたいなサービスは仕事で利用するには情報漏洩が心配ですね。
自分が入力した内容はビッグデータとしてAIの元ネタになるって分かってるのかな?って思います。便利ですけどね。
労働生産性を高めるインセンティブは何なのだろう。
競争圧力があれば、労働生産性向上は促進されると思うが、(潜在)成長力の高低で競争圧力には雲泥の差があるように思われる。
労働生産性とは、労働投入量に対する付加価値の割合である。
労働生産性アップのために、労働投入量(分子)を減らす努力はもちろん重要だが、
一方、なんで、この質の物やサービスを、(欧米と比べても)こんなやっすい値段で提供しているだろうと思うときはあります(分母)。
(分母)と(分子)が逆でした。
エクセルはただの表計算と思っていました。しかし、様々な国から上がってくる資料やデータを見るうちに結果は似たようでも、それぞれが工夫した形でレポートされていることにある時気づきました。それが関数でした。そのうち、マクロ(あるいはVBA)なるものを知ることになり、仕組みを知ることもなく利用していました。未だハードルは高いですが至極便利でした。
なつかしいなぁ。
人口減少で一番の問題は、需要縮小だと思います。マーケットが小さくなるので、国内マーケットに依存している業界は、相当厳しくなると想定されています。食品メーカーは、海外展開できるので、大きな問題にはなっていないかもしれませんが、日本の胃袋が小さくなったと嘆いています。
また、人口減少では、働き手の確保が厳しくなります。既に、厚生労働省は、ヘルスケア分野で連携を呼びかけており、ヘルスケアマーケットの供給構造を再編しようとしています。供給業者を絞って、コストを下げ、原資を介護スタッフの人件費に投入する算段のようです。流通構造を変えようとしています。
プログラム化できる事務処理を電算化し、業務時間の短縮を図るのは大いに望ましいことだと思います。どんどんやったらいい。
ただ、こういう措置を「労働生産性の向上」と大上段に振りかぶって評価することについては、自分はちょっと抵抗あります。こういう、エクセルで関数を組んで請求書の作成時間の短縮を図るみたいな話は、せいぜい、「業務効率化」とか「省力化」といった、身の丈に合ったレベルの言葉で評価してやるのが適当かと思います。
「労働生産性の向上」って、人手が足りないならIT化で何とか回していきましょうねみたいな、そんなショボい概念じゃないような気がしたものですから、ちょっとコメントしました。
労働生産性でいいんじゃないしょうか。何か知的な、あるいは商品価値の向上でないといけないとは限りませんし、人手が足りないのはしょぼいどころの話でなくて、重大な社会課題と当方は考えます。不安定でミスをしやすい人海戦術に頼らず省力化するのは工業化社会の原点でもあることですし。