ネット人気票騒動と組織票の教訓
ネットを昔からやっている人であれば、「田代砲」や「コイルショック」、「一日一条、五日で五条」などを耳にしたことがある、というケースも多いでしょう。わが国では2000年代からインターネット上の「悪ノリ」という現象は普遍的に見られたものですが、言い換えれば、これらはまさに組織票の威力を示す事件だったともいえるかもしれません。
目次
ネットvsオールドメディア、ほぼ勝負がついた
世間の人がネットの威力を思い知り始めたのは、いつだったのか―――。
これについては諸説あることは認めます。
なにせ、ネットの隆盛は現在進行形のお話であり、ネットの社会的影響力はずいぶんと浸透したといえる反面で、今でもネットとあまり縁がない人たち―――たとえば、一部の高齢層―――には、依然として、ネットの影響力は新聞・テレビなどオールドメディアのそれと比べて見劣りがします。
著者自身は、ネット対オールドメディアの戦いについてはもうほぼ完全に決着がついており、高齢層においてもネットとオールドメディアの社会的影響力は、遅かれ早かれ、オールドメディアと逆転することは間違いないと考えており、あとは時間の問題であると思う次第です。
田代砲、コイルショック、五日で五条
ただ、本稿で少し考えておきたいのは、ネットの威力が絶大であるからといって、それが正しく使われるとは限らない、という点でしょう。
わかりやすい事例が、「ネット投票騒動」です。
わが国ではこうしたネット投票騒動にはいくつかのパターンがあるのですが、そのうち最も古いもののひとつは、2001年に発生した「田代事件」でしょう。
つまり、米『タイム』誌の毎年の特集『今年の人』(person of the year)として、テロ組織アルカイーダの創設者であるテロリストのウサーマ・ビン・ラーディンを抑え、わが国の芸能人である田代まさし氏が選ばれそうになったという事件のことをさします。
田代まさし氏への投票を呼び掛けたのは匿名掲示板『2ちゃんねる』で、『タイム』誌公式ホームページへの多重投票用スクリプトも用いられ(いわゆる「田代砲」)、結局、『タイム』誌はウェブ投票の中止に追い込まれた、というオチが付きました。
ただ、こうしたネットの悪ふざけはその後もときどき発生しています。
有名どころのひとつが「コイルショック」です。
これは2008年に公開された人気アニメ作品シリーズの映画のキャラクター人気投票で、当初は最下位だった「コイル」というキャラクターへの投票が組織的に呼びかけられ、ピカチュウさんを追い抜いたのですが、最終的には運営者側の介入などもあり「コイル」が1位ではなく2位に終わったとされるものです。
ほかにもとあるサッカー系のアニメ作品を巡り2010年に発生した「五条勝事件」というものがあります。
これも同様に、そのアニメの主人公ではなく「五条勝」という名前の登場人物を1位にしようとネットで呼びかけられたもので、しかもかつての「田代砲」などの飛び道具は用いられず、「一日一条、五日で五条」などの標語とともに組織的な投票がなされ、最終的にこの「五条勝」氏が人気投票を制したのです。
組織票の怖さ
正直、これらの騒動は、その後のさまざまな人気投票などにおいて教訓とされたようですが、それ以上に「組織票のこわさ」という観点から、大変わかりやすい事例であることもまた間違いありません。
誰がどう考えてもおかしいと思えるような投票の結果、アニメやゲームなどの制作者側もまったく意図していないモブキャラなどが突然1位に浮上し、そして、その結果としてこれらのキャラクターに、「1位」にふさわしい主役級の待遇をすることで、結果的にそのアニメやゲームなどが廃れてしまうのです。
しかも、そのゲームなり、アニメなりの本当のファンがそれを行ったのであれば、まだ話はわかるのですが、どう考えてもネットの住民(たとえばVIPPERなど)の悪乗りでそれが行われることで、最終的にはそのアニメやゲームが潰されることにもなりかねないわけですから、クリエイターにとっては大きな脅威です。
いや、もちろん、こうした人気投票を制作者側も好意的にとらえているケースもないわけではないのですが、しかし、その場のノリで、「ピカチュウの1位を阻止しろ」といった行動をとり、それによってオリジナル作品が台無しになるのならば、こうしたネットの悪乗りは困った話です。
もちろん、だからといって、こうした行動に刑事罰を科すのは現行法では困難ですし、ひとりが何度も投票できる仕組みを設けている方が悪い、といった批判が成り立つこともまた事実でしょう。
しかし、組織票がときとして、こうした悪乗りを通じて「キャラクターの人気投票に参加する」という子供たちの楽しみをゆがめ、ひいてはそのアニメ、ゲームなどのコンテンツを傷つけるわけですから、いたずらも度が過ぎると笑えません。
昨今はキャラクター人気投票も多くのサイトで、「1日ひとり1回」などの工夫が加えられているわけですが、それでも「田代砲」のようなBOT系のツールが封じられたという話に過ぎず、匿名掲示板などを通じてどう考えても人気のないキャラクターをいきなり押し上げるということも理論上は可能です。
だからこそ、もしあなたがそのアニメ、ゲームなどのファンであるならば、キャラクター人気投票には参加した方が良い、ということです。そうでないと、悪意のあるVIPPERなどに目を付けられたら、いきなりキャラクター人気投票の結果が歪められることもあるからです。
現実社会でも組織票が強い?
され?
この話、どこかで似たようなものを見た記憶はありませんか?
そう、現実社会の選挙でも、これと同じようなことがいえるのです。
『国民民主が候補積極擁立…選択肢が増えるのは良いこと』でも取り上げたとおり、現実の選挙では、組織票を持つ候補が選挙で当選しがちです。
これについて、具体的な数値例で考えてみましょう。
たとえばある小選挙区の有権者が20万人で、このうち現職が5万1人の「組織票」を持っているものとしましょう。そして、この現職候補者が選挙のたびに勝利し続けるため、有力な候補者がほとんど出現せず、投票率も毎回50%(つまり投票する有権者が10万人)だとしましょう。
この選挙区では、この構造が続く限り、現職はとくに何もしなくてもほぼ自動的に当選し続けます。どうせ投票総数は毎回10万人ですので、このうちの5万1票がこの候補に入り続けると、「トップ候補者が当選する」という小選挙区制度の性質上、この候補者は毎回必ずトップ当選が保障されているのです。
しかも毎回、野党系などの泡沫候補が2~3人出現するため、現職候補の組織票5万1人を除く残り49,999人の票も分散するため、「一対他」の構図が出来上がり、現職は安泰です。
一致団結して野党に投票する、ということは考え辛いからです。
だからこそ、個々人が積極的に、選挙で必ず投票するという態度を取ることが大事なのではないでしょうか。
自民党総裁選もコイルショックみたいなもの?
さて、「田代砲」や「コイルショック」、「五日で五条」は、いずれも組織票が(おそらくは)正しく投じられなかったケースの典型例と考えられますが、組織票が正しく使われなかった典型例は、もうひとつあるかもしれません。
それは、昨年9月の自民党総裁選です。
そもそも昨年9月の自民党総裁選では、高市氏が第1回の党員票で1位を獲得し、また、金融市場も「高市総理」を織り込み、アベノミクス継続への期待から円安と株高に振れていたのが、決選投票でひっくり返り、石破茂氏が選出された瞬間、日経平均株価も1,500円以上急落し、為替も円高に動きました。
アベノミクス終了に市場が大いに失望した格好です。
ただ、石破総裁が確定した瞬間は、まだ自民党総裁選の熱気もあり、また、自民党内にはそれなりに人材層も厚いと考えられていたためか、株価はすぐにある程度回復し、岸田文雄氏に代わって首相に選ばれた石破茂氏が衆院解散に踏み切ったあたりまでは、自民党政権の安泰を予想する意見も多かったようです。
しかし、選挙戦で石破執行部が「政治とカネ」の問題をみずから選挙の争点化し、旧安倍派の幹部らに対し、重複立候補を認めなかったり、非公認としたりするなどの「二重の懲罰」を加えるなどしたことで、(おそらくは)自民党の保守層が失望。
ふたを開けてみると、10月27日の選挙で自民党は大敗したのです。
自民党の得票はずいぶんと減ったのですが、それ以上に投票率が大きく下がり、おそらくは自民党を嫌気した人が棄権したか、他の政党に投票した、とする考え方は、あながちピント外れなものではありません。
余談ですが、最大野党である立憲民主党は、獲得議席数は前回と比べ52議席増えているのですが、獲得議席は選挙区では約7万票しか増えておらず、比例代表ではむしろ前回比147万票減っています。これなど、立憲民主党が受け皿とならなかった証拠でしょう。
結局は投票への参加が大事
余談はこのくらいにして、もうひとつ、ちょっとした希望もお伝えしておきましょう。それが、ネットを利用した選挙運動の積極化、という論点です。
わが国では2000年代初頭あたりから定着し始めた「ネットを通じた運動」という意味では、今後は「ネットを通じた組織票」というものも出来上がるかもしれません。X(旧ツイッター)などのSNSを通じて、特定候補者への投票を呼び掛ける、といった投票の在り方が、今後は一般化するかもしれないのです。
もちろん、すでに一部の候補者、一部の政党などの熱心なサポーターは、すでに事実上のネット選挙活動を活発化させていますし、必然的に各政党、各候補者はもうネットを使わなければ得票もおぼつかない時代になりつつあるのかもしれません。
そして、オールドメディアが力を失うのと軌を一にして、ネット経由で選挙に関心を持つ人が増えてくれば、結局は投票率も上昇し、既存政党としてもネットなどの世論を無視できなくなるはずです。
著者自身が石にかじりついてでも当ウェブサイトを9年間続けてきたのも、結局のところ、日本を変えることができる唯一の人物に、その思いを託したいと思っているからです。
日本を変えることができる唯一の人物って、誰かって?
それは、
あ な た
です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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コメ騒動について、私が以前から言っていたように竹中平蔵(SMBC日興証券社外取締役)と小泉進次郎(元農水大臣)が農林中金(資産150兆円)に目をつけて、大阪商品取引所にコメの先物取引を開設したのではないかと思われる。
こんなことをしていたらコメの相場は上がりっぱなしになる。農水省がコメの緊急放出をしたと発表しているが一向に下がらない。
これは小泉進次郎が糸を引いているのではないか。報道がそれを黙秘しているのではないか。
こんな疑問について、意見をもらいたい。
コメ先物市場に「現引き」があるということは「高い先物価格」を売って精算時に手持ちのコメを引き渡すということができるのだろうか。
これができるなら農家がコメを手放さないということもあるだろう。そうだったら現物市場に安く米を出荷するバカはいない。
伊能忠敬が、このような現先運用で伊能家を再興したと聞いたことがあります。
現先のような裁定取引では、いずれ価格が収束してくるので、ずっと大きな乖離を維持することはマーケットの本来持つ機能で難しいのでは?
利益を生むタイミングをつかむことが、江戸時代より情報伝播速度が格段に速くなっている現代では、さらに難しい。
もしも農家が売り惜しみしているのなら自民党や官僚が言っていた「食糧安全保障」って何だということになる。
食糧安全保障を日本の農家に頼れないということになれば輸入自由化、関税撤廃だろうね。
仰るように、農家あるいはJAが相場を見ながら米の売買をするようになると、高関税による保護政策は正当性をうしないますね。
米騒動が起こるかも知れませんね。
ネットの活動は指一本でできるが
投票はわざわざ足を運ばねばならない
交通費の自腹を切らねばならないケースもあるだろう
したがってネットの評判と実際の投票行動に結びつくとは限らない
若者よ、投票など煩わしいことは避けるべきだ、ねばねば
コイルショック懐かしいな。。。運営は大変だったと思うけど。随分盛り上がって笑った記憶があります。エンタメとしては大成功だったのではないでしょうか。シランケド
国政選挙でも(それ以外でも)、宗教団体や労働団体などなどなど、いろいろな団体が自己の利益のために団結して投票してて、新聞やTVなどのオールドメディアは、世論を誘導して組織票を醸成しようとしているし、実際してきたと思います。それがネットに置き換わりつつある過渡期なのでしょうね。
先の衆議院選挙で公明党の党首が落選したのも、そうした「ネット組織票」の賜物であると思いますが、ただ、まだまだ組織票と呼ぶには、ネットの力はそんなに大きくないかもしれないです。
組織票と言えば、現在は団塊の世代の組織票(?)が強くて、政治はこの世代に媚びてきたように思いますが、いよいよ世代交代にあたり、次の組織票が氷河期世代(団塊ジュニア)に移りつつある中で、併せて政策もそちらに偏りつつあるように思います。
特定の団体や世代に偏らないためにも、多くの人に本当に選挙に行ってほしいです。
TVばかりにかじりついている一定以上の年齢者はある意味、組織票。先回衆院選で、こともあろうにコメンテーターの言うことを鵜吞みで投票してた。あと数年はお元気。
一定以下の年齢者は歌と踊りに惑わされる。理論より乗りの良いリズムに惑わされる。
いつも楽しみに拝読しております。
面倒くさがらず投票に行くという観点からは、公明党の創価や立民の連合など、未だにリアルな組織票は強そうです。現実にこうした組織票がある以上、悪ノリにならない程度のネット投票運動もありかなと思います。
変化の過渡期となる次の選挙結果がどうなるのか、ネット上の動きだったら、不買運動ならぬ不投票運動の方が盛り上がるのかもしれませんね。
田代砲、懐かしいです。
私も微力ながら参加させていただきました。
超新星田代砲ならプロキシを変えながら一度に一万回も投票できたとか。
あの頃はネットも2ちゃんも輝いていたw
当時はFLASHファイルでしたがyoutubeで閲覧可能になっています。
【FLASH】片翼の田代【4K】
https://www.youtube.com/watch?v=M0__bPwJ2Kc
懐かしい思い出ですね。コイルショックは当時、多くの人を笑わせた素晴らしいエンタメだったと思います。特に運営の苦労を考えると、あの盛り上がりは感慨深いものがあります。政治と組織票の話も興味深く、ネットの影響力が強まる中で選挙の形も変わってきているのでしょう。ところで、氷河期世代への政策シフトは本当に必要な変化だと思いますか?
おっと、新宿会計士さん、スフィンクスのワサビを忘れてもらっちゃ困るぜ
世紀末的考察(189人へのメッセージ)
Q.強敵と書いて何と読む?
A.「とも」
Q.石破支持者・・・・は?
A.「こうさくいん」
・・。
・・・・・
隣国からの使者が有能ならば何も与えるな。無能ならば大いに歓待せよ。 さすれば、隣国では無能な者が重用され、有能な者が失脚し、隣国は滅ぶ
*なんか、自国を「左派・メディア」。隣国を「自民党」に読み換えればそのまんまなのかと。
政権発足後何十日かはハネムーン期間だか何だか言って政権批判を控える慣習があるみたいですが、安倍総理・麻生総理のときはそんなの全く無く初日から批判全開だった記憶があります。
>安倍総理・麻生総理のときはそんなの全く無く初日から批判全開だった記憶
左派・メディアらの言説は、政策の真偽を測る羅針盤。
「彼らが根拠なく批判してるときは正しい」ってですね。
田代砲や湘南ゴミ拾いオフの頃は、
私たちもネットに何ができるのか力を試していたような気がします
生まれた時からネットがある世代は、ネットに対してそんなに情熱はないかもしれません
ネットの力、情熱といえば、2ちゃんねる閉鎖騒動を思い出しました。増加し続ける通信量に耐えきれずサーバー運営が破綻しようというとき、軽量化cgiを書いたUNIX板有志から自粛して見守る各板住人、お祭りワッショイする者まで、それぞれに事態を乗り越えたという、伝説的な出来事でした。(当時はひろゆきがまさかここまで有名になろうとは。)
まとめフラッシュが動画化され上がっていたので懐かしみながら観てみると、冒頭日常風景として懐かしい曲とともに2001年の書き込みが切り取られていました。
63 名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日・2001/06/05(火)
政治家はもっとネットを活用して
生の声が読めるようにしてほしいなぁ。
65 名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日・2001/06/05(火)
政治家はネットに関する認識が甘すぎる
もっと活用するべきだよね
後略
アーリーアダプターの先見、情熱。当時から四半世紀、良いところも悪いところも、やっとここまではきたかというべきか。
新聞社やTV局なども、おそらくは我々が時代を切り開いたのだというような矜持はあるでしょう。しかし黎明期からのネット民としても、同じようにそんな気分を感じます。
ご指摘のように何事も万能ではなく、悪乗り系エンタメならまだしも、中国の認知戦がじわじわ浸透しつつあるSNS界隈に注意しないと日本の選挙を乗っ取られるかも、です。
ネット/SNSはおろかWindowsもiOSも無かったドスの時代が懐かしい。
・・・・ドスって、ヤーさんの話じゃありません。