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今年の命名…男性は「ようしょう」(?)さんがトップ

時代の流れでしょうか、子育ての在り方も大きく変わっているようです。かつてテレビは子育ての必須アイテムだったフシがありますが、いまだとPCやタブレットなどで動画サイトや絵本アプリなどを似せるのが世の中のトレンドとなりつつあるようです。こうしたなかで、もうひとつ気になるのが、名づけの最近のトレンドかもしれません。明治安田生命保険相互会社によると男性の命名トップは「陽翔」さんだとか。

テレビよりも画質も安全性も高いネット

やや高齢の方からすると、昨今の子育て事情は、いろいろと興味深いのではないかと思います。

絵本は昔から子育てのシーンにおいて重要な役割を果たしていますが、最近だとタブレットやスマートフォンで「えほんアプリ」をインストールし、画面で絵本を読ませる親御さんが増えているとか。

子供の立場からすれば、生まれたときからPC、スマートフォン、タブレットなどのたぐいが身近にあって、下手をするとテレビよりも接している時間が長かったりする、という事例もあるのではないでしょうか。昭和時代のPC事情、今よりも音源、画質ともにはるかに低かったことを思い出しておくと、まさに隔世の感があります。

逆に、最近だと地上波テレビの画質は2Kが限界です。

ネット上のVOD(ビデオ・オンデマンド)は4K画質が一般化しているなかで、また、SNSや動画サイトの普及などにより情報源が多様化しているなかで、今後は若い人ほどテレビを見なくなる傾向が強まるのではないか、などと思う次第です。

(というか、わけのわからない番組が流れている地上波よりも、YouTube KidsをiPadなどにダウンロードした方が、コンテンツの安全性は高いのではないか、という気がしますね。)

今年の名づけランキング

さて、年末となれば、なかば恒例化しているのが「その年の赤ちゃんの名前」だそうです。これは、明治安田生命保険相互会社が毎年発表しているもので、昨年(2023年)のランキングは同社ウェブサイトで確認可能です。

こうしたなか、その2024年版が13日、同社から発表されたのだそうです(現時点で同社ウェブサイトには掲載されていないようですが)。

2024年生まれの名前「紬」と「陽翔」が1位に 明治安田生命調べ

―――2024/12/13 09:00付 Yahoo!ニュースより【朝日新聞デジタル配信】

報道によれば、同社が2024年9月時点の契約情報から、2024年に生まれた1万4325人を調べたところ、女性のトップが「紬」(つむぎ、でしょうか?)、男性のトップは「陽翔」(ようしょう、でしょうか?)だったのだそうです。

なんだか興味深い話です。

お子様の名づけは、親からの最初の贈り物だといわれますが、親御さんとしてはやはり「世界にひとつだけの名前」をあげたいと思うものなのでしょうか?

ちなみに2023年のランキングは、男性の1位が「碧」(へき?ペキ?)、2位が「陽翔」と「暖」(だん?)、4位が「律」(りつ?)、5位が「蒼」(そう?)、女性の1位が「陽葵」(ようそう?)、2位が「凛」(りん?)、3位が「紬」、4位が「結愛」(けつあい?)、5位が「結菜」(けっさい?けつな?)です。

そういえば、最近だと著名人にも「萌咲」(もえさき?)と書いて「さき」と読ませる事例などがあるようですが、やはり時代の流れでしょうか。

読者コメントが興味深い

ちなみにこの記事には読者コメントが付いているのですが、まるでXのコミュニティノートのような注意書きがあります。

記事にも少し書かれていますが、このデータは、明治安田生命保険を契約してい方が調査対象なので、日本全国の名前ランキングではありません。調査会社によって異なり、『たまひよ』だと異なる名前が1位となっています」。

『たまひよ』とはおそらく、ベネッセが運営するサイトのことだと思いますが、たしかにそのランキングでは、男性の1位は「碧」(へき?)、女性の1位は「凛」(りん?)だそうです(どうでも良いですが「凛」は男性の名前にも使われるようです)。

ただ、個人的にツボに入ったのが、こんな趣旨のコメントです。

  • とある鉄道ファンの方に女の子が産まれた
  • 奥さんから「あなた子供の名前にひかりとかのぞみとか特急列車の名前から取っちゃ絶対ダメよ」と言われた
  • 子供の名前は奥さんと話し合って「はるか」と決めた。
  • 京都と関西空港を結ぶ「はるか」という特急があることに、あとから奥さんが気付いた

なかなかに興味深く、おあとがよろしい、などと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (11)

  • 同年代の子の名前が「陽翔」です。
    また、若い子と接する仕事をしているので、さすがに「陽翔」と書いて「ようしょう」とは読まなくなりました
    当たり前にこの名前を読むことができますが、自分と異なる世代の方、例えば年配の方などは読めないのかもしれませんね
    世代間ギャップとでもいうのでしょうか

    • おっさんの偏見といわれるかもしれませんけど、漢和辞典で引けない読み方とか、送り仮名だけを除いた読み方とか、音読み訓読みの一部だけを読ませる読み方とかは、違和感を覚えますね。
      ジェネレーションギャップというやつですか。

  • 都内の某保育園に子供を預けています。
    結構平均所得が高い地域なんですが、たまひよに乗ってるような名前の子供、いないですね。思いつくまま列挙しても

    上の子のクラスが
    ショウヘイくん、タツヤくん、ユイちゃん、ナオユキくん、ナギサちゃん、ハルキくん、テツヤくん、ユミちゃん、コハルちゃん

    下の子のクラスが
    アキコちゃん、ミスズちゃん、ショウタくん、ミノリちゃん、リュウスケくん、ナツミちゃん、あと外国人とのハーフでユリアちゃん。

    高所得層が集まる地域、変な名前の子はあんまりいないかな。子供の習い事で「ドレミちゃん」ってのが居たくらいで。少なくともケツアイちゃんやヨウショウくんみたいなのはマズ見かけることがない。

    不思議とテレビ持ってない人も多いみたいだし、こないだ父母会で名刺交換したら都心の結構名の知れた会社に勤めてる人が多い印象。

    • 所謂、常用的な読み方の名前をつける親御さん方と、キラキラ((DQN)ネームをつける親御さん方では、学歴と収入に明らかな差があるという記事をだいぶ前に読んだことがありますよ。
      私は都心在住ではありませんが、周囲でも確かに顕著で国公立や有名私大を卒業した友人達の子は、男の子なら◯幸(ゆき)や◯平、◯◯郎、女の子なら◯◯子(こ)や◯美(み)等、フリガナなしで誰でも読める名前が圧倒的です。
      逆にヤンチャだった友人達は、無理に英語名を当て字にしたり、龍や虎といったやたらと威圧的な(時には読めない)名前の子達が多いですね。

      • アメリカの調査でも、子供に奇妙な名前を付ける両親は学歴や経済力、
        社会的地位が総じて低いというデータがあった。
        変な名前の子供は周囲から奇異の目で見られたりして恥ずかしい思い
        をする、その程度の想像力と常識も無いという事で。
        自分は所謂DQNネームでは無いけど、字面から想像される1~2位から
        大きく落ちる第三候補くらいの読み方なので、初見で名前をきちんと
        読んでもられる事はほぼ無い。
        それを訂正するだけでも結構鬱陶しいと感じるので、明らかに普通には
        読めない特殊な名前の人は本当に大変なんだろうなぁと思う。

    • 某区のタワマン住みです。お父さんとお母さんが共働きでバリキャリの高収入って家は子供の名前がまともになるかそれか思いっクソぶっ飛ぶかどっちかですね。実家が太くて親の支援でタワマンを買った人って頭沸いている系のマタニティハイで変な名前を付けてる人がたまにいます。ただ、大企業の人事部だと就活生を見てDQNネームだと弾く傾向にありましたが最近だと、人手不足もあって名前が偏というだけの理由ではじかれることもなくなりつつあります。ただ打ちの子を通わせてる保育園って確かに変な名前の子は少ないかな。陽翔でハルトなんてアホな名前見たことない。

  • 個人的にはシンプルな名前がベストと思いますねえ。

    ①まず本人が生涯で何回自筆で署名するのか?
    画数が多いほど人生の無駄。
    試験で名前を書く時間だけ損だし。
    ②同様に普通に読めないから確認のやりとりを生涯で何回求められるのか?
    ③個性的より匿名性が心地よくなるお年頃になってさてどうするのかな。

    平安の昔よりそもそも名前は秘すべき扱い。
    配偶者にだけこっそり教える類の。
    ドヤッ!と前面に押し出すの?

    うーん。
    まあ、匿名よりはマシなんですけどね。

  •  陽翔なんて空母あったっけ、と0.2秒ほど考えてしまった。もうharutoで変換できてしまうんですねぇ……(google日本語入力)
     オタクにも品性というものがございます。例示の鉄っちゃんはかなり上等で、愛娘に「陽菜」と名付ける艦オタならよし、「夏春都」と名付ける戦車オタはどうかと思うのです。(秋本先生ごめんなさい。つーかなんで変換できるんだ……?)

  • 今の子供の名前には重みがない、読み方も当て字ばかりが目立つ、と、断じる方も居りますね。
    (うちの親父の言ですが・・笑)

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