WSJ「北が何をしようが文在寅氏は人道支援を推進」

米メディアのウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に数日前、「アメもムチも北朝鮮の非核化には役に立たなかった」などとする記事が掲載され、そのなかで文在寅(ぶん・ざいいん)大統領については「北朝鮮がいかなる行動を取ろうが人道支援を推進しようとしているし、そうすることで金正恩体制が下支えされている」、などと指摘されているようです。

日韓は近い国?それとも…

私たちの国・日本にとって、韓国とは、地理的には対馬海峡を隔てて隣り合う国であるとともに、経済面では「3番目の貿易相手国」として、密接な関係を持っている国です。

といっても、最近の月次データだと、韓国は台湾に抜かれて「4番目の貿易相手国」に沈むことも増えて来ましたが(『台湾が韓国を抜き「3番目の貿易相手」に浮上した意味』等参照)、それでも産業面では日本にとって重要な相手国であるという事実に変わりはありません。

やはり、朝鮮半島自体、日本が1910年から45年にかけての35年間、統治した地域でもありますし、言語的にも非常に密接な関係があるとされ(※1)、基本的な語彙についてもかなりの部分が共通している(※2)など、日本にとってなじみやすい国であることは間違いないでしょう。

(ただし、※1で触れた「言語的な関連性」については学者により諸説ありますし、※2で触れた「基本的な語彙」については、韓国における漢字廃止の影響もあってか、同じ単語でもかなり意味が違うものがあるとは個人的に感じていますが、この点は本稿の本筋ではないので割愛します。)

日韓の価値観の違い

日本人は誠実な民族だ(良いか悪いかは別として)

ただ、こうした表面的な近さは、ときとして私たちが相手を誤解するきっかけにもなりかねません。

そのなかでも最たるものは、行動様式の違いです。

当ウェブサイトでは「客観的に確認できる事実」をもとに話を進めることに努めているつもりですが、ここから先の話はあくまでも個人的な主観に基づくものであるとお断りします。

私たちの国・日本は、むかしから「ウソをつかないこと」「正直であること」が美徳とされ、また、「一所懸命」などの単語にもあるとおり、「同じことをずっと続けること」に価値があるとされる文化を持ってきました(それが良いことか悪いことかは別として)。

結果として、「ウソをつかない」、「ルールを守る」、「努力をする」、「他人を助ける」といった自助努力型、善隣友好型の国民性を作ってきたのだと思いますし、それが良い面に出れば高度経済成長を果たすことができる反面、悪い面に出れば国際社会で騙される、ということにもつながるのではないでしょうか。

ただ、それと同時に、現在の「万国公法」である「国際法」が、こうした日本人の愚直さとは非常に相性が良いのも事実でしょう。実際、日本はじつによく国際法を守る国ですし、そうした積み重ねが長い目で見れば日本の国際的な評価を高め、日本のためになるはずだと、個人的には確信している次第です。

インチキ外交の国・韓国

これに対し、韓国の外交は、まったく異なります。

当ウェブサイトでよく「5つのインチキ外交」と称しているのが、次のような外交です。

【参考】北朝鮮や韓国が大好きな「5つのインチキ外交」
  • ①ウソツキ外交…あることないこと織り交ぜて相手国を揺さぶる外交
  • ②告げ口外交…国際社会に対してロビー活動を行い、相手国を貶める外交
  • ③瀬戸際外交…協定・条約の破棄、ミサイル発射、資産売却などの不法行為をチラつかせる外交
  • ④コウモリ外交…主要国間でどっちつかずの態度を取り、それぞれの国に良い顔をする外交
  • ⑤食い逃げ外交…先に権利だけ行使して義務を果たさない外交、あるいはドロボー外交

(【出所】著者作成)

ここ数年で、私たちは嫌というほど、この①~⑤のパターンの外交を見せつけられました。

これらのうちわかりやすいものとして、①のウソツキ外交の事例を紹介しておきましょう。それが、今から3年前、2018年12月20日に発生した、韓国海軍駆逐艦「広開土大王」による海上自衛隊P1哨戒機への火器管制レーダー照射事件です。

これは、発生した場所が石川県能登半島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内だったという点の異例さもさることながら、その場所で韓国軍がいったい何をやっていたのか、そしてときと場合を間違えば「戦闘行為」とみなされかねないレーダー照射をなぜいきなり実施したのか、など、謎が大変に多い事件でもあります。

しかし、それにも増して異例なのは、韓国側が頑として火器管制レーダーを照射したという事実を認めず、それどころか「日本側が低空威嚇飛行を仕掛けてきた」などと明らかなウソをつき、「日本はこの疑問に答えなければならない」、などと逆ギレしてきたことです。

いや、もう少し正確にいえば、韓国側は当初、「悪天候で艦に搭載していたレーダーを稼働させていたところ、たまたまそのひとつが当たってしまった」などと述べていたのですが、日本側が12月27日になり、当日の動画を公開したことで「悪天候だった」というのがウソだと判明し、それで慌てて言い分を変えたのかもしれません。

それに、翌・2019年1月4日に韓国政府が公開した「反論動画」も、ぜんぜん反論になっていないという代物でした。

日本側が当日のP1哨戒機から撮影した映像を淡々と記録した動画を公開したのに対し、韓国側はおどろおどろしい音楽をつけ、「なぜ日本は低空威嚇飛行をしたのか説明すべきである」などとするメッセージを流すという、じつに噴飯物の動画だったからです。

良いか悪いかの話ではない

いずれにせよ、結局この火器管制レーダー照射事件については、日本の防衛省側がきちんとした証拠付きで事件の概要に関する最終見解をわかりやすくまとめたページを作成していますが、韓国政府側はその説明からいまだに逃げ回っている状況です。

韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案(最終見解)

―――2019/01/21付 防衛省HPより

ほかにも挙げていけば枚挙にいとまがありません。

なかでも深刻なものといえば、普段からしばしば言及している自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題などの歴史問題であり、これらの歴史問題については韓国はウソもつくし約束も破るという意味で、私たち日本人にとっては本当に理解に苦しみます。

ただ、くれぐれも注意しなければならないのは、相手国を自分の国の価値観で見てはならない、という点でしょう。べつに韓国や北朝鮮に同情するつもりはないのですが、正直、彼らのふるまいも、大国間に挟まれた場所にあって、彼らなりに生存していくための戦略なのかもしれません。

実際、彼らの「最後の王朝」である李朝は、1392年に成立し、日本に併合される直前の1910年まで、じつに500年以上存続しています。中国の王朝が異民族の侵略や革命などで200~300年ごとに滅亡していることを思い出すと、異例の長さと言えるかもしれません。

いずれにせよ、韓国や北朝鮮の行動については、これを「良い」、「悪い」という価値観で見るのではなく、単純に「私たちとは違う」という認識を持ち、私たちは彼らが「価値観が異なる国」であるという前提に立ち、それなりの対応を取る、ということに尽きるのです。

WSJの北朝鮮論

WSJの少し遅すぎる論考

もっとも、私たち日本人にとって、韓国や北朝鮮が「約束破りのウソツキ国家である」という事実はよく知られている話ですが、外国だと、この認識がかなり遅れているフシがあります。

ただ、8月に生じた米軍のアフガン撤退とアフガン政府の崩壊劇(『「アフガンと韓国は違う」」:空虚に響くバイデン発言』や『次に陥落するのが「ソウルではない」という保証はない』等参照)は、米国に対してもかなりの衝撃を与えているようです。

こうしたなか、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に数日前、少し気になる記事が掲載されていました。

The North Korea Nuclear Temptation

Carrots and sticks have both failed to stop Pyongyang’s advances.<<…続きを読む>>
―――2021/09/15 18:39 ET付 WSJより

リード文にある「ニンジンとムチ(carrots and sticks)」、英語表現では嫌がる馬をうまく走らせるための工夫というたとえで英語表現で一般的に使われるものだそうです。日本語だとさしずめ、「アメとムチのどちらも北朝鮮の核武装を止められなかった」、といったところでしょう。

米国の対北朝鮮外交の大きな失敗といえば、北朝鮮に対して「アメ」を与えて非核化させると約束したものの、北朝鮮側が約束を守らず、核開発を継続していたことにあるのですが、やっとWSJがその認識の一部に追いつきつつある、ということでしょうか。

北朝鮮は瀬戸際外交の国

WSJはバイデン政権の外交について、イラン、ロシア、タリバンなどと交渉をする際、「最初は威勢の良いことを言いながら、相手に対する厳しい姿勢を貫くことができなかった」と酷評したうえで、「北朝鮮もこれに続くことになるかもしれない」と述べています。

具体的には、北朝鮮が水曜日、2発の短距離弾道ミサイルを日本海に向けて発射したことを巡り、北朝鮮の意図が「バイデン政権の覚悟を試す」ことにあると指摘。

これに加えて、韓国が水曜日、「潜水艦発射弾道ミサイル」(SLBM)の発射実験に成功したと発表したことや、先月、米韓合同軍事演習が実施されことに対する、北朝鮮なりの対抗措置である、というのがWSJの指摘でしょう。

ただ、米国を代表する「クオリティ・ペーパー」(?)であるWSJにこんなことを申し上げるのは大変失礼ですが、北朝鮮が相手の出方を見極めながら、「越えてはならない一線」を微妙に探るのは、いまに始まったことではありません。

瀬戸際外交というものは、「越えてはならない一線」の向こう側で歌って踊ることで、こちらを挑発しまくることをさします。「短距離弾道ミサイルの発射が米国の出方を探るためのものだ」というのは、古くからの朝鮮半島ウォッチャーにとっては、ごくあたりまえの話にほかならないのです。

卑近な例だと、韓国の自称元徴用工訴訟で、ほぼ換金できない資産をわざと差し押さえてみせ、「そら資産を差し押さえたぞ」、「このままだと大変なことになるぞ」、などと日本企業を強請っているのが、典型的な瀬戸際戦術です(『個人的実体験に基づく「自称元徴用工訴訟の不自然さ」』等参照)。

WSJの指摘は鈴置氏から4年遅れ

ただ、今回のWSJの記事で、少し参考になる記述があるとしたら、次のものでしょう。

South Korean President Moon Jae-in will push for “humanitarian relief” on his way out of office regardless of what Mr. Kim does. Any assistance will benefit Pyongyang elites while shoring up the Kim dynasty and shouldn’t come without concrete and verifiable concessions from the North.

(※ “Moon Jae-in” とは文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領のことと思われます。また、英語では “South Korea” という表現は一般的に用いられていますが、本稿では「南朝鮮」「南韓」などの用語ではなく、敢えて「韓国」と意訳していますのでご注意ください。)

わかりやすく意訳すれば、「北朝鮮の金(※)が何をするかとは無関係に、韓国の文在寅大統領は『人道的支援』を推進する」、という指摘です(※なお、「北朝鮮の金」とは北朝鮮の独裁者である金正恩(きん・しょうおん)のことでしょう)。

そして、そのいかなる「人道的支援」も、結局のところは金王朝を下支えすることにつながり、そのことが北朝鮮による非核化を妨げてきた、というのがWSJの言いたいことだと思われます。

つまり、文在寅政権そのものが北朝鮮の非核化を妨げてきた犯人だ、という認識に、2017年5月に文在寅政権が発足してから4年以上が経過しようとしている今になってWSJが指摘したのでしょう。優れた韓国観察者である鈴置高史氏の仕事と比べるのは酷ですが、鈴置氏から4年遅れ、というわけです。

正直、遅すぎます。

気になる米国の今後の動き

さて、WSJに「北朝鮮の非核化を妨害していたのが文在寅政権の北朝鮮への人道支援姿勢だ」という趣旨の内容が(不十分ながらも)指摘されたというのは興味深い点ではありますが、ただ、それと同時に米国が韓国をどう考えているのか、今ひとつ見えてきません。

もしかすると、WSJの編集部やワシントン界隈は、「文在寅政権が交代したら韓国は北朝鮮の非核化に協力するようになるだろう」、くらいの認識でいるのかもしれません(米戦略国際問題研究所、すなわちCSISあたりの認識はそういう感じでしょう)。

実際、米中対立が激化する局面においては、地理的に中国の首都・北京にもほど近い朝鮮半島に設けられた米軍基地を自由に使えるというのも、米国にとってはそれなりの利点には違いないでしょう。

もっとも、仮に2022年3月の韓国大統領選で、「保守派」(?)の有力候補とされる尹錫悦(いん・しゃくえつ)氏が勝利をおさめたとしても、韓国が米国の同盟国として頼りない、という状況が一挙に改善されるようにも思えません。

あえてお叱りを覚悟で申し上げるなら、「反米派」とも噂される李在明(り・ざいめい)氏が次期大統領にえらばれ、米韓同盟の衰退が加速する、というのも、「劇薬」という観点からは、長い目で見れば日本にとって悪いことではないのかもしれません。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. バシラス・アンシラシスは土壌常在菌 より:

    韓国の状況を考えたら
    北朝鮮に核と長距離ミサイルの両方がなくても
    戦争になればソウルは火の海だから
    徹底的な融和政策に走るのは一つのやり方ではあるかもしれない

    1. sqsq より:

      漢も一時期匈奴に対して毎年貢物をして侵略されないようにしていた。

      大陸や半島の人たちにはこういう発想があるのかも。

  2. j より:

    お疲れさまです。

    尖閣問題、募集工問題を起こす基本的価値観を共有しない国とは、TPPなどで一緒にならない方が良いと思います。

    商売でも経験がございますが、いずれ日本にとってよくないトラブルを起こす気がします。
    最初から断る方が、トラブルを起こさないだけましだと思います。

    全部自称なのですから、慰安婦のDNAでまず正確な年齢を証明すべきだと思います。
    裁判自体、自称裁判、魔女裁判、私は完全な戦線布告と受け止めてます。
    本来なら、この裁判をすること自体制裁の対象になると日本人の一人としてとらえてます。

    今は諸事情により、現金化まで猶予なのだと思います。

  3. サムライアベンジャー より:

     北朝鮮は「ウリ」(私たち)なのでかばうのでしょう。制裁中なんだから国際法を無視してる韓国をたたいてほしいものです。

     会計士様のおっしゃる通り、アメリカ(欧米)は韓国・朝鮮半島情勢の理解が遅い。中東関係も中国も、政策が間違えまくっているのは、アメリカ人は英語のできる人の話を聞いてしまうためです。(英語ができる=正しい情報を知っている、わけではありません)。これがアメリカ人の欠点です。

     WSJも韓国系か、中国系から賄賂をもらってか、定期的に「反日」の記事を書いています。数年前ありましたが、見出しは、安倍首相が成人式に訪問して20歳の若者と写真を撮っているだけの画像でしたが、なぜか写真とは関係なく慰安婦問題の記事であり(しかも何も新しい点のない記事)、続く記事では、南京大虐殺だー、安倍はA戦犯の岸の孫、慰安所と言えば中曽根も軍人だった時に作られたとか、定番の特亜の主張の「コピペ文」でした。WSJ、どこのメディアもそういうレベルなんです。

     韓国批判の記事はさっぱり見当たりません。「反日」の記事は、日本人が思う以上に定番で、年がら年中載っています。反日記事で定番は、「日本の安保タダ乗り論」、「POW(戦時捕虜の扱い)」「南京大虐殺」「捕鯨」などなど。日本のメディアも朝日、毎日、時事、共同なども一緒になって反日記事を出してるのが厄介です。Web上のコメント欄もその手の人間があふれ、この様子を見て怒りがわいてくるでしょう。個人では彼らと戦うすべがありません。慰安婦問題一つにしても、英文で一から書かなくてはいけないからです。

     一方韓国に関しては、「ヒュンダイはトヨタに勝った」(WSJではありませんでしたが)というようなホルホル記事が海外でも不自然に満載で、日本もプロパガンダ戦で対抗しないと主張が通らないと思います。

     バイデンさんは「一つの中国」論を支持して中国側に一歩引いて見せる姿勢を見せており、全く期待できそうにありません。拉致問題に関心を寄せた、トランプさんのほうがまともでしょう。

     アメリカでは先輩⇔後輩の関係が無いため、知恵を蓄積するのが苦手(?)で、過去のことをすっかり忘れる悪い癖があります。アメリカの若い兵士がたくさん死んだ朝鮮戦争、アメリカ議会でもやり玉に挙がったベトナムでの韓国軍の蛮行、アメリカの軍事機密を中国に漏えいさせている事実、などなど、「反日」に時間を割くなら、韓国を非難してほしいと思うこともしばしばあります。アメリカも日本と同じように、何度も韓国から裏切られているのですから。ようやく韓国が味方ではない、と気が付いたかと思う反面、まだ甘いと思います。

  4. だんな より:

    アメリカは、北朝鮮を金王朝の独裁国家で、韓国はアメリカが作った自由民主主義国家と区別して考えていると思います。
    南北共に住んでいるのは、朝鮮人だというところに辿り着かないと次の考えに進まないでしょう。

    1. sey g より:

      だんな様

      南北ともに住んでるのは朝鮮人。
      この真理に気づかず、間違いをおかす人がなんと多い事か。
      自分も学生の頃、韓国を正義だと思ってました。

      ただ、学習すべき事実は同じ朝鮮人でも、北の民衆は食うや食わずの生活なので、南と違って静かです。
      これをヒントに南を静かにできる可能性あるかもです。

      1. だんな より:

        sey g さま
        私が子供の頃、韓国は軍事政権で、怖い国だと思ってました(幼稚ですね)。
        当時、興味や情報が少なくて、南北の区別はあまり意識しなかったですね。
        韓国を意識しだしたのは、民主化以降。丁度日本のバブル崩壊と韓国の経済成長が同時期に起こって、経済的に意識するようになりました。
        私の若い頃に韓国旅行に行くとなりゃ、買春目的と言われるのが当たり前でしたね。

        1. sey g より:

          だんな様

          自分の時は、左翼が北が正義だと言ってたんで、なら韓国の方が正しいと思ってました。
          まぁ、90年代なんで民主化してたからですかね。

          慰安婦問題は、韓国よりも 日本のマスコミや政府の弱腰の方が不満でした。

          朴槿恵に期待する位には、韓国をマトモにみてましたから、やはり文大統領から、人として価値観が違うとハッキリ思いました。

          だから、思い返すと文大統領以前は北はオカシイ南はマトモとなんとなく思ってたので、文大統領の威力はすごかったですね。

  5. めがねのおやじ より:

    まず始めに、北朝鮮のミサイル発射について。
    潜水艦の水中発射型ミサイルは、「失敗に終わった」という記事を(ソースは覚えてませんが)読みました。世界でも何か国も持って無い技術です。発射後、異常な方向への推進を繰り返し、1,500km飛行して着水したと。

    次いで列車砲ならぬ列車発射台によるミサイルですが、これは一応まともに飛翔してます。しかし「神出鬼没」の兵器と言う専門家も居ますが、wwⅡの欧州戦線でもあるまいし、狭い北朝鮮の中で移動して発射しても、だいたい初弾で発射地点は推測出来ます。その周辺を猛攻撃し、ついでに「流れ弾」が平壌と核貯蔵庫、発射台を潰す。

    それ以前に、北朝鮮の貧弱な鉄道路盤が、移動や発射に耐えれるのか?またパレードに出てくる16輪トレーラーに載せられたミサイルなどは、トンネルの寸法を越えています(北朝鮮は電化されてない為、パンタグラフ+架線を考慮する必要が無い、つまり高さが低いトンネルで、主に単線です)。

    さて、米国の対北・南施策ですが、対北朝鮮外交では「アメ」を与えてばかりで、やらずぶったくりに遭ってばかり、非核化など北朝鮮はする気ありません。米国にとって中国やアフガニスタン、イランは最重点だけども、極東のちっぽけな北朝鮮など二の次だと思うのは当然でしょう。

    しかし、甘く見過ぎた。トランプ大統領も中途半端な会談に終わるなら、あの時点でサージカルアタックを敢行するべきだった。ビッグディールにならないと辞めてしまいましたが、ああいうタイミングはなかなか無いと思います。

    また韓国も北とは同民族、文大統領は統一が悲願です。韓国の文大統領は『人道的支援』を推進し、それが結局、北朝鮮の息を長らえさせている訳です。WSJなど米国の観測者、まったく「オクレ」ですね。

    文の次は李在明氏有力と言われてます。全開で反日、反米をやって欲しい。米国が朝鮮を諦め、平沢基地や烏山基地を縮小或いは撤退し、日本列島線ー台湾ーASEANを最終防御ラインにすれば、自由主義国側が下がる事になります。

    また中国への至近距離にある駐韓米国基地を失いますが、日本本土からも中国は狙えますし、日本海に常に米国太平洋艦隊と日本海自空自が遊弋すれば、同じ効果があります。

    その時点で、韓国から脱出する難民で収拾がつかないでしょう。でも情けは無用!日本は追い返すだけ、抵抗する者、非合法に入国する者は、命を落とす事になっても仕方ないです。

    1. ミネソタの減量中 より:

      北鮮については、御面倒でもアブレイターを持っているのかどうかといったところから伺いたく存じます。米国のメディアについての「オクレ」は正確な表現ですが、評価とすると全くの褒めすぎになるかと。今は基本的に難しいことは外国人がやっている国で、平均教育水準が低いだけでなく、指導層の高学歴無学がすでに問題にもされなくなっている国でもあります。苛立たれるのは当然ですが、安倍氏以上にあちらに食い込むようなリーダーが出て来られない限り、米国は我々を失望させ続けるでしょう。来た者は追い返すべしとは全くの正論ですが、来てみようかという気を起こさせないところまで国境の壁を高くできないところに問題はあるのだと思います。

      1. めがねのおやじ より:

        ミネソタの減量中様

        コメントありがとうございます。
        お説を読み、更に深く考えて駄文を発表したい気がして来ました。何を北朝鮮や南朝鮮がしようがどうせ瀬戸際外交、気にせずに我が道を行き、ちょっかいを出させぬ用意は必要かと思います。また日本の主敵は中国です。でもココとだけは武器を使う戦いはせぬ方が良いと思っています。

        1. ミネソタの減量中 より:

          勝ったら手弁当で中国の人口を食わせるつもりかという宇垣一成の指摘は今も生きていると思います、ええ。勝っても負けてもいけない、友好と対立のまぜこぜを堅持しなければならない国も、信用に関わるから損をしても付き合ってはいけない国もあるのだと、淡々と受け止めていくしかないのではないかと。再拝。

    2. ちょろんぼ より:

      めがねのおやじ様

      列車砲ならぬ列車からの発射型ミサイルとは凄いですね~。
      一つ疑問があるのが、写真では線路上で発射していますよね。
      発射時の衝撃による線路のバラスト飛散やそれに伴い使用箇所の線路が
      再度直ぐ使用できるのでしょうか? 発射後速やかに人民が線路補修するのでしょうか?
      知りたいですよね。

      列車発射式ミサイルの戦時対策は、先ず最初はトンネルの出口破壊ですね。
      トンネル以外の時は、列車であれば直ぐ破壊するという、ノルマンデー時の
      米軍の対処方法があります。 線路が無ければ、発射できない。
      注)湾岸戦争時、スカッドヌサイルの破壊が難しかったのは、スカッドニサイル
      発射機が自動車で運搬・発射できる為、隠蔽しやすかったからです。

      1. めがねのおやじ より:

        ちょろんぼ様

        ご返信ありがとうございます。
        北朝鮮の風景、人民の生活を隠し撮りした写真集を見た事があります。鉄道は基本、幹線はディーゼル機関車牽引の貨車、客車、軍用車輌。地方線区は蒸気機関車牽引の貨車、列車が載ってました。地下鉄は電動車でしょうが、今の逼迫した電力事情で、地下鉄やトロリーバスなど正常運行がされているのかは疑問です。

        「発射時の衝撃による線路のバラスト飛散やそれに伴い使用箇所の線路が再度直ぐ使用できるのか? 発射後速やかに人民が線路補修するのか?」の件について書かせていただきます。

        車輪はレールから外れないよう、双方をまとめて固定させ、また車台全体も激しく揺れるでしょうから、日本で言う高所作業車や電源自動車のように、タイヤを浮かせて地面から直に固定させているのではないでしょうか。

        トンネルから出た所ばかり画像が出回っています。私はあのトンネルには入れず、逆方向から押して来て、そこから発射させた可能性があると見ています。もし、寸法足らずでトンネル壁面を擦ってしまえば、大惨事になります(爆発せずとも)。また車輌の床面を低くして、ミサイル積載をする手もありますが、それだけの為に、図面書いて、金型起こして試作、完成、走行、試射ーーまでの資金力があるか、疑問です。

        レール、路盤の復旧は「速度戦」「12時間連続戦闘」などの標語の元に村人、軍が動員されたと思います。但し、技師や専門家が居るのかどうか、何十回か列車を走らせてレール、路盤を落ち着かせる(笑)のではないでしょうか。  失礼。

  6. クロワッサン より:

    主旨から外れちゃうのですが(;^_^A

    >また、「一所懸命」などの単語にもあるとおり、「同じことをずっと続けること」に価値があるとされる文化を持ってきました(それが良いことか悪いことかは別として)。

    「石の上にも三年」ではないでしょうか?
    「一所懸命」は何か一つの事に不退転の決意で取り組む事とかじゃないかと。

    1. 伊江太 より:

      クロワッサン様

      わたしも「一所懸命」の表現にはちょっと違和感を覚えたのですが、
      「石の上にも三年」は、なにか「隠忍自重」っぽい感じがつきまとって、
      能動性に欠けるような気がします。人それぞれに解釈の違いはあるでしょうが。

      「真っ当な道を歩む」、「正道をゆく」、「お天道様に恥じない」等々、
      考えてみれば日本語には、ここでの文脈に即した表現が、数限りなくあるようです。

      (おでん文字の方では、どうなのかな? 笑)

  7. パーヨクのエ作員 より:

    いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。

    WSJが何を主張したいのか当方は理解不能ですが、韓国が北朝鮮を支援する事を止めさせる確実な方法が1つだけあります。

    日本とアメリカを確実に「奇襲すれば滅亡させる」だけの核兵器等とその投射手段を「韓国に供与する」事です。
    具体的には核ミサイル搭載で日米で探知不可能な静粛性を持つSLBM搭載原潜と「宇宙条約ガチ無視」で宇宙から最終投射される核兵器搭載ミサイル人工衛星や宇宙から上空の航空機を攻撃、無力化可能なレーザー兵器や電磁投射砲を与えると良いと思います。

    後はブラックボックスと脆弱性無しの制御システムを脆弱性と冗長性を考慮してヨンコイチで与えれば良いでしょうか(笑)。
    ピースアイの様に4つ渡せば1つ機能しますよ(笑)。

    もちろんそういった兵器システムを与えれば「核兵器の現実に使用」を行い日米に「世界の強国である韓国」に相応しい対応を求めると思います(笑)。

    キチ○イに刃物を与えるとどうなるかを日米含めて数億人の命で実験したいならばWSJはどう主張するべきか当方なりに考えてみました(笑)。

    この場合は北朝鮮は韓国に植民地支配されるでしょうが(笑)

    1. だんな より:

      パーヨクのエ作員 さま
      速攻で日本に撃ち込んでくるでしょう。

      1. パーヨクのエ作員 より:

        だんな様
        当方の駄文にコメントを賜りありがとうございました。

        >速攻で日本に撃ち込んでくる

        はい。当方もそう思います(笑)
        北朝鮮の核兵器問題はそもそも
        「主権国家に必要な条件を考慮せず」半島の南北に主権を与えた米ソが悪いのですよ(笑)

        それを是正せず主権国家として勝手に行動する事を許しているのがこの体たらくです。

        当方ならば解決策は1つです。

        ①日本等は韓国の行う反日行為の結果被る被害を見える化して被害額として記録しておく。

        ②韓国と北朝鮮を同時に破綻させて中国でも代払いできない金額の被害額を日本を含めて他国から請求する。

        ③こんな金額は払えないから主権を取り上げてもしかたないよね(棒)とうそぶいて南北共にロシアの2級国民にする(西側には国民は等級が新設できないので(笑))

        ④半島の南北はそれぞれ東西の陣営から人間を手配して新たに米中露の緩衝地帯にする。

        こうするしかないと思います。
        国際政治と言う舞台でキチンと演技ができないゴミ役者たちは

        「舞台から降ろすしかない」のです。

        そう思いませんか(笑)

  8. PONPON より:

    珍しく文大統領が北の弾道ミサイル発射を「挑発」と批判し、またそれを受けて北も猛批判を返しました。
    また北の脅威に対するものとして韓国は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を行い、それを受けて北もまた猛批判しました。

    上記一連の行為&言動は明らかに出来レース、北と南の合意に基づくものでしょう。
    将来の核を所有したままの南北統一を実現させるため、それまでにアメリカの目を眩ます必要がありますから。。
    果たしてアメリカ政府がそれを認識しているのかどうか。。

    1. はるちゃん より:

      > 上記一連の行為&言動は明らかに出来レース、北と南の合意に基づくものでしょう。

      仰る通り私も韓国と北朝鮮は裏で繋がっていると思います。
      韓国軍も含めて。
      火器管制レーダー照射事件は、韓国軍と北朝鮮が連携して緊急事態に対処していた現場に自衛隊機が現れたため取られた緊急避難的対応です。

      韓国と北朝鮮はプロレスよろしく避難合戦をやっていますが、そんな三文芝居にアメリカが騙されている筈は無いと信じたいところです。
      日本ではこの様な可能性に対する検討はされているのでしょうか?

      1. はるちゃん より:

        避難合戦 ×
        非難合戦 ◯

        でした。

      2. PONPON より:

        はるちゃん様

        >日本ではこの様な可能性に対する検討はされているのでしょうか?

        おそらく防衛省内部ではその可能性につき認識しているのではないでしょうか?
        レーダー照射問題のみならず、日常的な韓国軍との接触において韓国兵の自衛隊員に対する態度が明らかに敵意の表情に変わってきていると聞いたこともあります。

        但し、客観的な証拠を防衛省が握っているかといえば可能性は低いように思いますので、政府内ではあくまで疑心暗鬼というレベルなのではないでしょうか。
        但し米軍は、瀬どり等で韓国軍と北朝鮮との現場レベルでの連携の証拠を握っているものと思います。しかしそれが青瓦台の意志なのかは確信を持っていないでしょうし(また持ちなくない)、アメリカとしても同盟国韓国との関係を現段階では悪化させたくないので、青瓦台の意志が確認できるまでは気づかないふりをしているのかもしれませんね。

  9. はぐれ鳥 より:

    敢て異論を。

    日本にとっては、北朝鮮を将来的にも現状維持させることが最善ではないでしょうか?つまり、この地域の平和のためには、北朝鮮を極貧国でかつ核保有国のままで存続させることが、現状とり得る中では最良の選択肢ではないかということです。そしてそれを見据えれば、韓国の対北人道支援も悪いとばかりは言えないと思います。日本にとり北朝鮮の核は脅威には違いありませんが、北朝鮮が経済的に弱小国である限りその核を先制的に使う(日本への侵攻など)ことは困難で、事実上、自国防衛以外には使えないと思うからです。

    上戦略も選択肢になり得るとして、ここでは将来とも北朝鮮の国力を「生かさず殺さず」の飢餓線上で維持させる必要があります。そのためには、中・韓からの最低限の経済支援が必須です(日本からは、国民感情上無理ですが)。何故なら、現状、北の体制崩壊が半島情勢改善につながる保証はなく、そのような保証が可能になるまでは現状維持に徹するのも戦略の一つだからです。よって、北朝鮮経済が今以上に疲弊し体制崩壊しないよう、最低限の支援は見て見ぬふりをするのが良いということです。多分、中国も同じことを考えていると思いますが、韓国のは北のご機嫌取りだけが目的のようにも見え心もとないです。ただここでは、人道支援レベルを越えて、北を「太らせる」レベルの支援は望ましくありません。ましてや、南北統一(北のイデオロギーが南の軍事・経済を支配する形態になる可能性大)は阻止すべきです。この点では、中国とも利害が一致するので協力できるかも知れません。

    要注意なのは米国の出方です。米国は、半島が統一しようとしまいと、友好的で自国の利益になりさえすればどちらでも構わないと考えるでしょう。その政治体制が金一族専制であろうと民主政府であろうとどちらでも良いはずです。その核保有は望ましくないでしょうが、それ以上に便益(主として中国包囲網形成に関して)が大きければ黙認し、軍事・経済支援する可能性があります(米国には専制体制を支援した過去が幾度もある)。ですから、現状の北朝鮮(米国に敵対的)に対しては、このWSJの記事のように人道支援にも否定的ですが、友好的に変われば、周辺国の思惑を無視しいつでも手のひらを返しすることが有り得ます。つい最近も、アフガン親米政府を見捨て、オーストラリア原潜導入に関しフランスのハシゴを外しました。とは言っても、米国もアフガンで失敗したばかりですし、過去にもベトナム、イラン、イラク他で苦汁をなめていますので、簡単にはこれ以上深入りしないはずですけどね。

    1. 迷王星 より:

      北を極貧国で存続させることは良いとしても核保有を許したまま存続させるのは論外です.

      ましてやその極貧国だが核を保有する北にSLBM搭載潜水艦を配備し原潜も持ちたくて仕方のない南が人道支援という名の経済援助をするのを許すなど,日本にとって悪夢以外の何物でもない.

      韓国は日本を核攻撃できる体制を整えたくて仕方ないのですよ.「むくげの花が咲きました」という韓国映画が大ヒットしたり,小学校低学年の生徒たちが日本を核攻撃する絵を多数描いて,それらの残虐な絵が地下鉄の駅の通路に平気で展示される国を甘く見すぎです.

      北の核兵器と南の先端技術(半導体やコンピュータなど)を組み合わせれば,最近,韓国海軍に配備され始めたSLBM(潜水艦発射型弾道ミサイル)を搭載する通常動力潜水艦の島山安昌浩級に搭載されているSLBMの玄武-2改の弾頭として北の核を小型化して積めるようになるのは確実ですし,魚雷発射管からも撃てる玄武-3巡行ミサイルの弾頭としても核弾頭を搭載できるようになるでしょう.

      そうなれば,韓国は日本をいつでも好きな時に核攻撃できる体制を完成し,日本を幾らでも恫喝して金でも技術でも好きなだけ日本から巻き上げるという韓国民の悲願を実現できるのですよ.

      北に核保有したまま存続させ南に北の援助を許すのが日本の国益に適うなどというのは空理空論の非現実的な理想論どころか反現実的で,実際には日本にとってはこれ以上ない最悪の事態への一本道です.

      韓国という感情をコントロールできず虚偽の歴史に浸っている国や民族に対して,もう一つの片割れと結びついて独自の核を保有する可能性を許すなど,正に何とかに刃物以外の何物でもない.

      1. はぐれ鳥 より:

        >北の核兵器と南の先端技術(半導体やコンピュータなど)を組み合わせれば,・・・・北の核を小型化して積めるようになるのは確実ですし,・・・・日本を幾らでも恫喝して金でも技術でも好きなだけ日本から巻き上げるという韓国民の悲願を実現できるのですよ.(少々長かったので、貴文章を省略し引用しました。ご容赦下さい)

        ですから私も、そのような事態を惹起する南北の統一は阻止すべきということを言ってる訳です。もし、韓国の人道支援を見逃すことも、そのような事態に直結するというのであれば、止めさせるしかないでしょう。私もそれ程詳しくありませんので、その判断はできません。

        ともあれ、これは一種の思考実験の積りです。できるだけ様々なケースを想定し、その場合にどんなことが起きうるか今から考えておくのも無駄ではないと思い、問題提起してみた訳です(それが「敢て異論を。」の意味)。北の核を廃棄させたいのは山々ですが、現状を見ているとかなり困難に思えます。とすれば他にどんな方途があるか考えてみたかっただけです。他意はありません。

        1. 迷王星 より:

          どこか核技術を持つ国と統一したのですか?

          南北が統一しなくても仲良くなれば核技術の移転は有り得るのですよ.北はどうやって核技術を手に入れたのですか?

          南がSLBM搭載潜水艦という「核弾頭を手に入れれば極めて強力な兵器と化す」ような兵器を保有してしまった以上,北に核技術を持ったままで放置するのは日本にとって非常に危険なのです.

          まして南に北を人道支援させて南北融和への道を歩むのを許すなど論外です.北が核を保有している限り,南北は徹底的に対立させておくことが,日本の安全保障にとって最低限必要なことです.

          >ともあれ、これは一種の思考実験の積りです。・・・中略・・・北の核を廃棄させたいのは山々ですが、現状を見ているとかなり困難に思えます。とすれば他にどんな方途があるか考えてみたかっただけです。

          それは良いですが,思考実験をするならば,その前提となる現状把握をきちんとせねば思考実験で得られる結果は現実離れした単なる幻想か夢物語にしかなりません.

          はぐれ鳥様の今回の思考実験は,韓国民の非常に強い反日感情(日本を核兵器で攻撃したい,そこまで行かなくとも日本を核で恫喝し全ての日本人を韓国の奴隷にしたいという悲願)を全く無視しているのが致命的で,その結果として正反対の結論(北を核保有のまま存続させ韓国に北を支援させることが日本にとって利益であるという,日本の安全保障の観点からは全く正反対の結論)になってしまったのです.

          物理学や天文学でも核兵器の開発でも計算機によるシミュレーション(数値実験)では計算に用いる様々なパラメタの値の選択が極めて重要です.パラメタの値が現実を無視した値ならば全く正反対の結果も簡単に得られます.

          それと同様に,思考実験で現実にある問題に対する適切な解を探そうとするならば,問題を取り巻く様々な対象に関する正しい現状把握(これが計算機シミュレーションでのパラメタの値に相当)が何よりも重要だと思います.

          1. はぐれ鳥 より:

            拝承です。ご教示ありがとうございました。

    2. より:

      北朝鮮を極貧国のままに留めるというのにはひとまず賛成しますが、核保有を容認すべきとは思いません。最大の理由は、核拡散の阻止という点にあります。
      北朝鮮が核を自国内に留めているぶんには、面倒はあってもそれなりの対処法も考えられますが、経済的に窮した北朝鮮が核を後先考えずに輸出した場合、収拾がつかなくなる事態を引き起こしかねません。
      それくらいならば、核を放棄させた上で、死なない程度に支援を行うほうがマシであると考えます。金氏王朝が継続しようがどうしようが構いませんが、核を放棄させるということがまずは最優先であると思います。

      1. はぐれ鳥 より:

        日米が、そして潜在的には中国も、北の核廃棄を強く望みながら事態が好転しない現状に鑑み、この情勢を現状で固定(これ以上核開発を進めさせない)する手段があれば、それはそれで、一つの選択肢になるのでは?と考えたわけです。それが、韓国による人道支援の黙認というのは、上で迷王星様仰せのように、確かに適切ではないでしょう。

        とすれば、他にどんな手があるかですね。このまま放置すれば北は増々核技術を高度化せていくでしょう。それに対し日米他西側諸国が、北経済をさらにきつく締め付け体制崩壊に追い込もうとすれば、半島の混乱を恐れる中・韓が逃げ道を与え骨抜きにするでしょう。現状が、まさにそうなっている感じです。ですから、この堂々巡りからどうやって抜け出すか知恵が欲しい処です。或いは、その答えは、北への対応ではなく、中国や韓国への対応として見出せるのかも知れませんが、視界は五里霧中ですよね。(笑)

        1. PONPON より:

          はぐれ鳥様

          結論から言えば、コントロール不能、どうしようもない、ということでしょうね。
          そもそも核を他国が強制的に放棄させた例はありませんし、そもそも放棄したことをどう証明するのか?
          また放棄したとしてもいつのまにか再武装するかもしれず、同じことの繰り返しです。
          アメリカも事実上消極承認しているものと思われます。
          トランプ大統領が、アメリカに届く長距離ミサイル以外は問題視しなかったのは、極めて現実的な正しい判断だったのでしょう(あくまでアメリカにとって)。

          核保有しているという現状を踏まえて、日本がどう対処するかということに尽きるかと思います。
          教科書的な答えですが、外交力と軍事力、それを担保する経済力、それしかありえません。

          1. はぐれ鳥 より:

            PONPONさま

            結局は、そういう結論(答無きを以って答とする)に落ち着くのでしょうね。あとは、北が南の経済力を利用しにくくさせること位で、そのためには南の国力を徐々に削いでいくということでしょう。そして南には悟らせるべきですね、核保有した北を援助したり、それと統一しようとすることは、韓国の利益にならないということを、です。もっとも韓国人は、そんなことを正面切って言われれば激高し、逆効果になる可能性があるので、無言で実行するのが上策でしょうけど。

        2. より:

          まずは韓国による人道支援を止めさせるべきでしょう。北朝鮮に対する人道支援はWFPなどの国際機関に限定すべきです。実際問題として、このような措置に不満を覚える、または困る可能性があるのは韓国だけですし。
          とにかく、韓国が「民族の核」という妄想を完全に捨て去らない限り、韓国に北朝鮮を支援させてはなりません。

          もっとも、このところ北朝鮮の体制内部で何らかの異変が起きているのではないかという噂が流れています。信憑性に関しては何とも言えませんが、絶対にありえないとするほどの根拠もありません。北朝鮮の崩壊を誰よりも嫌っているのは中国ですから、中国の動きはちょっと注視しておいたほうが良いかもしれませんね。

  10. カズ より:

    >北が何をしようが文在寅氏は人道支援を推進

    北に対しての”アメとムチ”が機能しないのは、
    南に対しての”アメの無知”のせいでもある・・。

  11. 同業者 より:

    米国にとって北朝鮮は遠すぎて、脅威を感じていないのでしょうね。
    国民もあまり関心がない。
    朝鮮戦争で血を流しているはずなのですが。

    Hebei Spirit 号原油流出事故のような無法裁判を未だに止めようとしないところを見ると、
    もはや救いようがない国なのでしょうね。

    「海外で韓国人に間違えられない方法はないか」と聞かれたことがありますが、
    「嘘をつかないことですね」と答えました。

  12. sqsq より:

    北のミサイルはアメリカには向かいません。やればボコボコにされるのわかっているから。
    北のミサイルは日本には向かいません。やれば小泉さんが約束した1兆円が消えるから。
    残るは韓国しかない。
    韓国人は北は南にミサイルを打つことはない、なぜなら同じ民族だからと信じているようですが、これ自体北のプロパガンダくさい。朝鮮戦争のとき同じ民族同士殺し合った事実を忘れている。

    1. はるちゃん より:

      基本的に、核兵器は報復と威圧を目的にしていると思いますので、使う事は無いと思います。
      使えば自滅です。

      ただ北が核保有国になれば、得意の瀬戸際戦術でより高圧的になり、今まで以上に無理難題を吹っ掛けてくるようになりますので、核兵器は絶対に持たせてはいけません。

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