千里の道も一歩から?河野行革相の「ハンコ追放」

個人的に、中小企業を経営していて辟易するのは、役所の窓口があちらこちらに分散していることに加え、依然として役所の電子申請の使い勝手が悪く、申請書を物理的に印刷し、いちいちハンコを押さなければならないことです。香港から金融業者を誘致すると息巻くのは結構ですが、まずは役所の意識改革が必要でしょう。こうしたなか、「国会閣僚席次ナンバー2」の河野太郎行革相が、「ハンコ追放」に乗り出すようです。

国会閣僚席次ナンバー2の河野太郎行革担当相

菅義偉政権における閣僚人事の狙いとは、なにか。

そこにさまざまな狙いが込められていることは間違いないのですが、これについて、産経ニュースに昨日、こんな記事が出ていました。

首相「ポスト菅」候補へ河野、加藤、武田各氏らを処遇 小泉氏は「追試」

菅義偉首相の閣僚人事からは、将来の「ポスト菅」と位置づける次期首相候補の育成方針が読み取れる。<<…続きを読む>>
―――2020.9.23 18:12付 産経ニュースより

菅義偉総理大臣の人事を巡って、産経ニュースは「将来のポスト菅と位置付ける時期首相候補の育成方針が読み取れる」としつつ、河野太郎行政改革担当相や武田良太総務相、さらには加藤勝信官房長官らを起用・抜擢した狙いを、「複数を競わせて求心力を高める手法」などと述べます。

この産経ニュースの見方が正しいかどうかは別として、個人的に注目したいのは、河野太郎行革担当相です。

【参考】外相時代の河野太郎氏

(2019年7月19日付)

河野氏は安倍政権下で外相、防衛相を務め、存在感を発揮しましたが、菅総理がその河野太郎氏をわざわざ行革相に起用した狙いは、菅政権が行政改革自体を目玉にしているということを、国民と官僚に見せつけるためでしょう。

しかも、ただの行革相ではありません。国会でも「ナンバー2の席」(議場から見て中央演壇の右側)をあてがっていることに、行革の成果次第では、河野氏を「ポスト菅」の最有力候補に浮上させようとする菅総理の狙いが見えるのです。

ハンコ使用廃止を要求

河野氏を起用した狙いについて、産経ニュースは、こう述べます。

首相は河野氏の突破力や発信力に期待を寄せており、最重要課題とする『縦割り行政の打破』を任せた。河野氏は自民党で第2派閥の麻生派(志公会)に所属。同派会長の麻生太郎副総理兼財務相と首相は河野氏に実績を積ませて育てる考えで一致しており、河野氏の存在は政権の安定にもつながっている」。

麻生、菅両総理が「河野氏に実績を積ませて育てる考えで一致している」という点は情報源が示されていないのでよくわかりませんが、たしかに河野氏の存在は異彩を放っています。

では、その狙いはどう出て来るのでしょうか。

河野氏が、さっそく興味深いことを言い出したようです。

【独自】河野行革相がハンコ使用廃止を要求 「できない場合は今月中に理由を」

河野行政改革担当大臣が行政上の手続きではハンコの使用を原則廃止するよう求め、できない場合はその理由を今月中に示すよう、各府省庁に伝えていたことがJNNの取材でわかりました。<<…続きを読む>>
―――2020/09/23 17:57付 TBS NEWSより

TBSによると、河野氏は各府省庁に対し、行政上の手続でハンコの使用を原則廃止するように求め、できない場合にはその理由を今月中に示せ、と要求しているのだそうです。

情報源が情報源だけに、全幅の信頼を置くのは早計かもしれませんが、この報道が事実だとすれば、心の底から歓迎したいと思います。

不肖、当ウェブサイトの著者自身も中小企業の経営者ですが、役所に提出する書類に押すハンコは無駄に多く、また、提出書類も郵送で済めばまだ良いのですが、場合によってはわざわざ役所に出向いて直接提出しなければならないというケースも多すぎます。

これらのなかで事務処理能力が際立って低いのは、日本年金機構や日本年金機構、あと日本年金機構などですが、それだけではありません。IT化が進んでいると自認している税務署にしても、法人税の申告書の電子化については進んでいません。

ただし、いきなり「行政手続きをすべて電子化して欲しい」と要求しても、役所の側だけでなく、私たち国民の側も対応しきれません。そこで手っ取り早く、まずはハンコをなくすということからスタートするというのは、着眼点としてはなかなか面白いところだと思います。

挙証責任の転換

さて、このハンコ廃止という着眼点もさることながら、もうひとつ興味深いのは、そのアプローチです。

TBSニュースによると、「関係者への取材」の結果、河野氏は「ハンコの使用が廃止できないのならば、その理由を『今月中に』示せ」と求めているとわかったとしているのですが、これはどういうことでしょうか。

記事を読んでいくと、ハンコを必要とする手続が約11,000件あり、そのなかで役所が「(ハンコを)廃止しない方針」としているものがあるものがあるのだそうですが、これが事実なのでば、まさにそれを求めることに合理的な説明が必要だ、ということです(日本年金機構さん、聞いていますか~?)。

少し大げさな言葉で申し上げるならば、「挙証責任の転換」でしょう。

つまり、「挙証責任」とは、「~であることを証明する責任」のことですが、「ハンコを廃止するためには、ハンコが必要ではないと(行政改革側が)証明する」のではなく、「ハンコを継続したければ、ハンコが必要であると(役所側が)証明する」、ということです。

政治手法としてはなかなか興味深いものといえるでしょう。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ただし、「ハンコ」とヒトコトで言っても、さまざまなレベルのものがあります。

ハンコといえば、役所に出掛けて住民票や戸籍謄本を取得するときや、自宅に郵便屋さんが書留を持ってきてくれたときに押すケースもあれば、不動産取引の契約書、取引基本契約書のような大きな契約をするときに押すケースもあります。

「実印」、「印鑑証明」という制度自体を廃止したときに、契約書を締結する際の「真正性」(その契約が本当に成立したということ)を証明する手段が問題となり得ます。

個人的には、ハンコに代わってマイナンバーカードをさらに普及させるなどして、契約の成立などを電子的に証明できるようにするような社会的努力が必要と考えていますが、これについては河野氏ひとりが口頭で「やれ」といって実現できる話ではないでしょう。

そもそも論として、「電子政府の総合窓口」の使い勝手を本質的に向上させなければなりません(どうでも良いのですが、なぜマイナポータルや日本年金機構の電子申請はあんなに使い勝手が悪いのでしょうか?)。

その意味では、「ハンコ追放」は行革の取っ掛かりのひとつに過ぎません。

それでも昔から「千里の道も一歩から」と言いますので、これが重要な一歩であることを願いたいところです。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 古物商 より:

    企業内書類では、稟議書の押印。
    ズラーと並びます、印、印、印欄。いんらん、?。
    いらん。

  2. Epiya より:

    新宿会計士さま
     「….日本年金機構や日本年金機構、あと日本年金機構など」
     webで手続きができるって、そこから案内がきてたので、登録を進めていったら、最後に「会社の印鑑証明郵送しろ」ってもうバカじゃないかと。当然そこで、登録を中止しました。
     ともかく、事業やっていると国税、地方税、年金という完全に重複した手続きが鬱陶しいですよね。歳入庁で一本化できるはずなのに。
     河野大臣、官僚の抵抗、嫌がらせがあると思いますが、撥ねつけてください。期待しています。

    1. 牛人 より:

      Epiya様

      >事業やっていると国税、地方税、年金という完全に重複した手続きが鬱陶しいですよね。歳入庁で一本化できるはずなのに。

      激しく同意。

  3. 農民 より:

     ちょうど今日、農協へ栽培日誌(作付けや使用農薬を申告し、違反等が無いか農協がチェックする書類)を提出したところ連絡があり、
    職員「農民さん、この農薬登録外ですよ」
    農民「ん?それウチじゃ使ってない…あ隣の欄のヤツだわ、スンマセン」
     などとやったばかりです。A3紙にエクセル方眼紙みたいな書式で背景色分けすらないのでしばしばこうなる。これもweb申請して不備があれば登録時に違反表示出してくれれば済むのになー。デジタル化はよ。

     先日もコメしましたが、運転免許証のデジタル化(こちらは小此木 公安委員長から)など、「実務の改革」への具体性=本気度がよく伝わってきていて、看板だけのカイカクを叫ぶようなのと違って期待しております。

    1. 阿野煮鱒 より:

      迂遠に見えて、マスコミなどの既得権益団体を変えていくための布石が着々と打たれていくのかもしれません。過度に期待すると後の失望が大きいので、静かに見守ります。

  4. 海コン より:

    押印や印鑑より印鑑証明を取りに行く(行かせる)のが面倒くさいなと思う時がありました。
    申請が立て込んでいる時、思わず社長に対して「社長の実物は要らん。印鑑証明書だけくれ」と言ってしまった事があり、かなり凹まれました。

  5. カズ より:

    押印は意思確認と責任の所在を明確にするためのものなのでしょうが、印鑑証明の添付を要する厳格なものはともかくとして、認印で事足りるような役所への申請書であれば、「自署の場合は押印不要」でいいのでは?

    年金機構の各種申請書にもそう書いてあるのだし・・。

    1. 気球人 より:

      当方、零細企業経営者です。
      年金機構の書類は自署でOKと書いてありますが、実際にやると捺印が無いといって返送されて来ますので、ぜひ試してみてください。

      1. 新宿会計士 より:

        気球人 様

        コメント大変ありがとうございます。
        日本年金機構の書類、本当に腹が立ちますよね(怒)

        確かに、先日も社判を押さずに送付したら返送されて来ました。そのままもう一度送りつけてやろうと思ったほどです。
        また、本当に事務処理能力が低すぎます。ときどき個人情報の漏洩事件を発生させているほどですから。

        引き続きのご愛読とお気軽なコメントを何卒よろしくお願い申し上げます。

      2. カズ より:

        気球人様
        新宿会計士様

        3週間ほど前に国民年金の申請書を署名のみで申請済みです。
        コロナで受理要件が緩くなってるのか、個人での申請だからかは定かではないのですが、今のところ返送はありません。
        もう少し様子をみたいと思います。

  6. たい より:

    年金の受取手続きも、年金機構と役所のデータをリンクさせて、請求時はweb上で内容の確認と受取口座の入力、セキュリティのための暗証番号の入力くらいでできる様になれば楽なんですが。

  7. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    国会でもナンバー2の席をあてがっている。「ポスト菅」の最有力候補。更に加藤、武田各氏、追試が小泉氏。私はあと荻生田氏や世耕氏も選考に入れて欲しいし小泉氏は脱党して欲しいです(笑)。岸田氏、石破氏はもうええです。

    しかし、ハンコが要らなくなったら、印鑑屋という商売が無くなるだろうなぁ〜。年賀状やクリスマスカードの副業だけではやっていけませんね。でも特に難読の氏名の方には朗報だと思います。高い価格でハンコを買わなくて済みます(笑)。

    河野太郎行政改革担当大臣が行政上手続きでは、ハンコの使用を原則廃止するよう求めた件、賛同します。私も日本年金機構にはお世話になってますが、何度も出向き、その度にため息が出ました。

    できない場合は「できない」理由を示せ、とはまるで野党みたいなニュアンスが気になりますが(笑)、まあ、省力化だから良いでしょう。

  8. はぐれ鳥 より:

    今までのやり方だと、先ず、審議会を立上げ、有識者と利害関係者を集め会議し・・・となる処ですが、河野大臣の手法には、先の「目安箱」いい、何か新しい風を感じさせますね。あとは、これが早期の良い結果につながってくれればいいですけど。見守りたいと思います。

  9. HNわすれた より:

    武田総務大臣は「総務大臣」にはどんな方がなったのだろうとWikiで調べましたら、選挙では苦労されてるようです。そのためか、勝共連合のお助けも借り、更にハンコ議連の要職に就かれています。ハンコ使用をやめることができない理由を河野大臣にどのように今月中に述べられるか注目しています。
    ホントのところ、両大臣には期待しています。

    歳入庁が不都合な理由は何でしょうね?また、マイナンバー使用で個人の懐を除かれるのが嫌という国民が多いようですが、皆さんそんなにお金持ってるんですか。

  10. 茶筒 より:

    一つ疑問なのですが、現在実印は、実際どれほどの効力を持つものなのでしょうか。
     
    私個人として、万一実印を悪用されたら困るため、実印は、印鑑証明が必要なときだけ役所に登録して、使い終わったら登録を消しています。
     
    これらの処理は、免許証などの身分証明さえあればできてしますので、わざわざ印鑑を通す必要があるのか?ということに、強い疑問を持ちます。
     
    実印を使うことに、一体、何の意味があるのでしょうか?

    1. 匿名 より:

      実印押印の意味は、仮に融資の書類に押印があり印鑑証明書で○○さんの登録印鑑であることが確認できたとすると、それをもって○○さんが提出した書類と認める、という意味合いでしょうが、単に書類プラス免許証のコピーとかで済まそうとすると、免許証のコピーは別の機会に取得したもので書類は別の誰かが偽造したものだ、と主張される可能性があるからなのではないでしょうか。

    2. より:

      普通のサラリーマンをやってると、実印を使う場面なんて滅多にありません。社会人になった時、一応実印を作りましたが、使ったのは一度きりでした。
      ところが、最近、実印を必要とする状況になったのですが(理由はナイショ)、どこにしまったものやらさっぱり思い出せず、改めて実印を作成する羽目に陥りました(-.-)
      ああ、面倒くさい……

    3. 迷王星 より:

      そもそも運転免許証の場合、必ずしも誰もが持っているとは限りません。

      更に運転免許証を直接に提示するならばともかく、そのコピーではコピーを作成した日付の公的な証明が新たに必要となりますが、コピー日付の公的証明(運転免許証そのものと同等の信頼度のある公的な証明)は現実にはほぼ不可能ですから。

  11. G より:

    本人確認、なりすまし防止が印を押させる動機何でしょうが、印を押させることで真正性が確保できてると安心しきっているところはあると思われます。
    印影を偽造してなりすますのはまあそこそこの手間がかかるし、それそのものは「有印私文書偽造」で罪になるわけで、刑法にも守ってもらえてる。

    まあ、そう考えると案外印をなくすのは大変なのかな。印以外のところで真正性チェックをしなきゃいけないし。

    1. ケロお より:

      >印影を偽造してなりすますのはまあそこそこの手間がかかるし、それそのものは「有印私文書偽造」で罪になるわけで、刑法にも守ってもらえてる。

      PCと3Dプリンタでそれなりのクオリティの偽造はできそうな気がしますけど、実際のところどうなんでしょうね。
      そもそも、上記のような方法で偽造した場合、印影から「偽造」と証明することは可能なのか。司法手続き的に見た目同一の印影を偽造と断じることは技術的に可能なのか。わたし気になります。

      ちなみに、印鑑をめちゃくちゃな数押さなきゃいけないようなお役所のおエライさんの場合、全く印影の同じコピー印鑑、「完コピ印」が複数存在します。責任者印が押印されている書類が大量に必要な場合、手分けして押すんです、数人がかりで。当然、押印しすぎてすり減って印影が変わらないようにチタンかなんかでできたやつです。印鑑を彫るのも今はデータから自動で機械彫ですからね、完コピ印複数同時存在という、ゲームだったらバグか裏技だろうと言えるレベルのことがリアルで行われています。偽造じゃないですよ。印影的には同一ですから。個人向けは同じにならないようにコピーは作らないでしょうが、職印は同じじゃないといけませんからね。嘘みたいでしょう?闇深真実です。多分、大臣印なんかすごい数あるかもしれませんよ。まあ、大臣が「押してOK」といえる肩書の人が大臣がOK出した書類にだけ押してるんでしょうけどね。おっと、大臣完コピ印が存在していることを前提に書いてしまいましたが、大臣印に関しては推測です。私が知っているのは他の公的なエラい立場の人の印鑑事情です。「○○証明書」的な書類で通し番号が4桁以上で入ってるようなやつで印鑑押してあったら「完コピ印」を数人がかりで押しまくってると想像してください。

  12. 心配性のおばさん より:

    ハンコって、そもそも何?って、ググってみましたのよ(笑)。古代メソポタミアですって。古代において、荷物の授受を行う際の身分証のようなものだったのかしらね?

    日本でも印鑑でございますが、私、よく判りませんでしたのよ。印鑑が身分証になる根拠が。でもね、欧米のサインというのも納得がいきませんのよ。どちらも、本人証明とするには、五十歩百歩と思っております。

    さておき、菅政権がその政策の大きな柱とする行革とデジタル省ですが、その実現の大きなハードルがセキュリティだと思いますの。

    本人証明におよそ意味のないハンコ文化を一掃し、根拠のしっかりとした本人証明法を確立して頂きたいものです。

    そして、情報管理のセキュリティについては、基本、本人以外の閲覧については、本人の同意なくしてはこれを認めない。それを破ろうとする試みについては、監視、記録し、違反者については厳重な処罰をする法体制も必要です。それを準備して、初めて政府の情報管理に国民は信を置いてくれると思います。

    マイナンバーカードの情報入力を怪しげな中国企業に丸投げしたという報に愕然とした国民は私だけではないと思います。その後始末もした上でなくては、何故、日本政府の情報管理に信を置けるのでしょうね。

  13. 七味 より:

    押印の意味なんだけど、役所じゃなくて民間同士の契約なんかだったら、「押印していることをもって、その書類の作成の真正性を推認する。」みたいなことになってたと思うのです♪
    例えば押印している契約書があれば、本当に自分が作った書類じゃなくても、相手側にはその書類が真正なものと証明する必要はなくて、契約の履行を求めることができるみたいな話だったと思うのです♪
    その話を聞いたとき、押印って人の本人性確認じゃなくて、文書の真正性担保のだめにあるんだって、妙に納得したのです♪

    それで、役所が作る文書は、押印が無くても通常の手続きで作成したと認められる場合は、文書の真正性を推認されるんじゃなかったかな??

  14. 自転車の修理ばかりしている より:

    ハンコは嫌いです。
    皆さんのような高尚な理由ではありません。
    ハンコを押すのが下手なのです。
    傾く、ずれる、輪郭が切れる、二重になる、薄い、濃すぎて滲む…
    自分一人ならよいのですが、多くの印が連判状の様に押されている書類に押しそこなった時の気まずさと言ったらありません。
    自動押印機の導入を切に望みます(そっちじゃない)

    1. ケロお より:

      >多くの印が連判状の様に押されている書類に押しそこなった時の気まずさと言ったらありません。

      他の部署のエラい人に回る前に下っ端は先に押し終わってるのが普通ですが、手違いで他の部署どころか一番エライ人まで押した後に下っ端が押すことがまれにありますよね。そういうときに押し損なった場合は、気まずいどころかホラーです。心臓が縮みあがります。そういうつまらんことでストレスマックスになってしまうのは本当に嫌です。しかも、血判状みたいに押せる隙間に全て押印してあるような赤い書類は怖すぎです。

      1. 自転車の修理ばかりしている より:

        コロナ禍による在宅勤務導入で、押印順序が前後することが多々あり、このごろは頻繁にそういう恐怖の押印が回ってきます。ただでさえうまく押せないプレッシャーがあるというのに…ハンコイップスってあるのでしょうか。
        紙シールに押印したものを多数用意しておいて、切り抜いて貼るという案を上申したのですが、文字通り「こいつは何を言っているんだ(AA略)」という凝視にあいました。そりゃダメだよなぁ。

  15. 閑居小人 より:

    高尚な話ができるほどのお頭がありませんので、以前私が勤務していた頃の話を少し。
    もう10年以上前のことですが、わが社も電子決済を導入するとかで、遅ればせながら全員にパソコンを貸与し、文書を電算課と総務課で管理するようになりました。それなのに各部署業務で決裁を頂戴するためには起案書をプリントし決済印を押印してもらうのです。
    決裁区分によってはハンコが十数個も並びます。
    時間はかかるし、ひどいときにはお茶のしみ後まで付いてくるし、ハンコをもらうのは大変でした。
    とっくに退職してしまいましたので、今はどうなっているのか分かりません。

    1. ケロお より:

      あるあるですね。
      電子決済の書類をプリントアウトしてハンコをポンッして、ファイル(紙)を綴じて保存。
      ファイル(デジタルのほう)の立場は?
      そして電子決済書類になぜ「押印欄」を作るの?クリックしまくっちゃたよ?クリックすれば、電子押印されると信じて。

      1. 自転車の修理ばかりしている より:

        >電子決済の書類をプリントアウトしてハンコをポンッして、ファイル(紙)を綴じて保存。

        ふふふ…。
        最近はその押印された書類をPDFに取ってメールで送れ、押印済み紙書類は別送せよ、という脳みそのねじれる様な指示が来るのですよ。
        手間が増えてるだけじゃないかーい!

        1. ケロお より:

          「FAXで送れ」と言ってくれば完璧ですね。(何が?)

          1. 新宿会計士 より:

            いやそこは「印刷してハンコ押してPDF化してメールで送って、その原本を念のためFAXで送り、後日郵送」くらいがちょうど良いかと(経験者談)

          2. ちかの より:

            新宿会計士様
            ナイスーw パーペキw

  16. 匿名 より:

    学生支援機構もなかなかです。

  17. くろくま より:

    菅政権が発足して驚いたことは、各大臣の動きがとても速いことです。次々に政策が発信されています。これほど動きの速い内閣が今まであったでしょうか。河野大臣の目安箱の速さにはたまげました。
    まるで、みんな用意してあったことやりたいと思っていたことをじりじりと待っていて、号令が鳴ったさあ行くぜという感じです。
    よく適材適所に起用するという言葉が使われますが、今回位それを感じたことはありません。菅総理とそのブレーンの人事の妙には、恐れ入ります。
    既存メディアは、次々に打ち出される政策を伝えるだけで精いっぱいで、批判しようと漬け込む猶予も与えてもらえないように見えます。
    菅総理のリーダーシップもすばらしいですが、各大臣のやる気もすごいですね。次期首相候補がどうのなんてことはどうでもいい、消し飛んでしまうような強力な政権が出来上がっていくのではないかと思えます。

  18. 心配性のおばさん より:

    話が逸れるかもですが、以前お付き合いをさせていただいた大企業で、会社の決定資料の印鑑覧を12個から3個にした人がいます。無駄に印鑑覧が多いと決定に対する責任の所在が不明瞭になるというのが、それを主導した彼女の主張です。

    そうです、平ではありますが彼女はその会社の役員でした。女性で役員であるということは、常に無いこと無いことで足を引っ張られるという状態で、”半沢直樹”の世界が紳士クラブに思えるほどだと推察致します。

    彼女に心酔する人物を介しての話ですが、その勢力に憤る彼に、その無いこと無いことはどうでもいいと彼女は言い放ったそうです。

    結果が全てだと。その結果を得るために有効であるなら、無いことを有ることにしてもいい。墓に入っている親を掘り起こしても働いてもらうとのことでした。

    日本にもマーガレットサッチャーはいたのですね。

  19. 匿名 より:

    私は、実印は当面継続、認印は廃止でおkと考えています。

    認印は見てくれの話でしかないので不要です。サインの代わりなら分かりますが、サインと併用とかナンセンスですよねー。
    組織内部の決裁印については、ハンコそのものではなく絶対読みきれない大量の決裁文書が飛んでくる仕組みに問題があると思いますですね。そこをスリム化する前提ですが、デジタルで許可・指示のログが残るシステムを作ればハンコは省略できそうです。

    実印は疑問視する向きも多そうですが、現状あった方がいいです。
    個人の印鑑証明書は本人しか取れないので、本人確認の資料としてはそれなりに有能です。ただ実印と一緒に盗まれたらアウトなので要注意。有効期限は3ヶ月ですが、余ったら早めに処分しちゃいましょう。
    出羽守さんはサインガーって言いますが、ハンコがない国(たぶん日中台にしかないですけど。中国はテキトーでサイン証明兼用ですね)の大半は公証役場的な所でサイン証明書を取得するんですよ。どうも印鑑証明書よりだいぶめんどくさいっぽい。公証人の面前で宣誓とかするらしいので超々アナログですよw
    将来的には生体認証あたりが取って代わるんでしょうけど、人間が物理的存在であるうちはアナログ・物理を噛ませておいた方が安全なのでは、というのが私の考えですw

    かつて、かの小泉パパが電子政府とか言い出して、期限を切って巻きで色々作らせたまでは良かったんですけど、後詰めがグダグダで片手落ちのお手本みたいになりました。
    電子署名のシステムもその時に作られて今もあるんですけど、まあ普及しませんねえ……。無理に使おうとして手間を増やすよりはいいです……。
    私の願望としては、太郎がハンコという”旧弊”をテコに、システムの様々な不合理を刷新する野望を持っていてくれたらいいな、と思っています。デジタル云々より合理化が重要です。年金機構……、うっ頭が……。

  20. 阿野煮鱒 より:

    印鑑のみを廃止したところで、自筆署名の「真正性」の厳格化などといって書類主義が維持される限り、行政手続きの効率化は進行しない予感がします。「真正性」というと某国の「イルボンのお詫びには真正性がないニダ」を思い浮かべる私は穢れていますが、それはさておき、書類主義を脱するには、契約を電子化するに際しては、契約当事者ではない、信用ある第三者による信頼の担保が必要になります。これは、IT後進国日本では、まだまだ試行錯誤が続く予感がします。

    こうした嘆きとは別に、実は私、印鑑が好きです。理由は、素材が好きだからです。

    印鑑素材の最高峰は、CITES(ワシントン条約)により稀少な資材となってしまった象牙です。日本では、CITES指定前に輸入したという証明書、あるいは、アフリカの環境保全のための計画的頭数管理という名目で狩猟された象の牙を、経済産業省が輸入認可した証明書をもって市場に流通していました。この抜け道も、アフリカ各地で密漁が後を絶たないことから、疑惑を持たれています。その結果、国内外から象牙使用そのものが批判の対象となり、流通量が減少し、価格が高騰化しています。いずれ全く入手できなくなるかもしれません。

    それに替わって繰り上げ高級素材になったのがオランダ水牛の角です。また、かつては安価だった柘植(ツゲ)も大分と高級素材に扱いになってきました。さらに、チタニウムも印鑑材料として普及してきました。

    私はこれらの素材を色々と試してきました。まず、印鑑登録した実印と、銀行印は、まだ規制が今ほど厳しくなかった頃に象牙で作りました。認め印は、水牛角と柘植で作りました。自営業を始めるにあたって、業務用にチタニウムの印鑑を作りました。

    使ってみて感じるのは、やはり象牙のすばらしさです。押し心地が固すぎず柔らかすぎず、しっかりと印影を刻みます。比べると水牛角は、若干の柔らかさを感じます。それが問題かと言われると、それほどではありません。象牙に慣れていると少しだけ物足りないだけです。柘植(ツゲ)も、実は全く不満がありません。象牙に劣らない使い心地です。ただし木材ですので、加工前の乾燥が不十分だと、長期使用で変形が起こるかもしれません。チタニウムは、重くて柔軟性がなくて朱肉のノリが悪く、高級素材的なイメージの割には樹脂にも劣ると感じました。

    これから印鑑を作る方には、水牛角か柘植をおすすめします。どちらも何十年もの使用に耐えられるか、変形が起こらないかというと、若干の不安はありますが、三十年使ってきた体験では大丈夫でした。

    印鑑主義を守るべきだとは申しませんが、印鑑もある種の伝統文化だと思います。旧弊ではありますが、社会の効率を妨げない分野で、密やかに残ってもらいたいと願います。もちろん、ビジネス界で印鑑主義を貫くなどもっての外です。スピードで益々世界から取り残されます。

  21. なんちゃってギター弾き より:

    おはようございます。
    自分は新宿会計士様や皆様の批判に立たされている側に近いところで働いているので(汗)あまり偉そうなことは言えませんが、同じくらいの重要と思われる文書で、あっちは押印、こっちは押印不要みたいな話が割とありまして。(一応指針みたいなのはあるんですが…)、押印が必要な方の部署に「これ何でハンコ要るの?」って聞くとたいていが「今までがそうだから」って返ってくるんですよ。
    それで、河野大臣が「理由を出せ」って言ってるのは面白いなぁって思ってまして「今までが…」っていうのは公衆の面前には晒せないと思うんですよね。(晒したら大した根性だとは思いますが)
    関係者みんな理由を考えて悪戦苦闘中ではないかと思料しておりますが、これを機に不必要な押印が国から無くなったら、あちこちに波及して行くのではないかと期待しています。

  22. 門外漢 より:

    ハンコ行政というのは、ハンコを押すから非効率というものではありません。
    古物商 様が一番乗りで書かれている様に、ハンコが多すぎる事が非効率を、そして無責任を生み出しているのが問題なのだと思います。
    本当はここを改善して行かなければならないと思います。
    勿論、デジタル化のためにハンコ廃止と言う視点なら、それは理解します。

    私の経験から。
    企業改革の例として、国鉄がJRに変わって稟議書のハンコが50から20になった、と経営コンサルタントから講義を受けた当社(当時)役員が、一斉に下を向いた事がありました。
    当社でも稟議書には50くらいのハンコが並んでましたから。
    今でも変わってないと思います(苦笑)。

    1. 名古屋の住人 より:

      門外漢様
      >古物商 様が一番乗りで書かれている様に、ハンコが多すぎる事が非効率を、そして無責任を生み出しているのが問題なのだと思います。

      企業の内部監査部門に従事する立場として、「ハンコが多すぎる事が非効率を、そして無責任を生み出しているのが問題」というご意見に座布団10枚差し上げます!

      最近Twitterなどで見かける「現場猫」というキャラクターに「トリプルチェックの弊害」というものがあります。
      ●からあげのるつぼ さん
      https://twitter.com/karaage_rutsubo/status/1157112554910437377

      ハンコの多さはこの「トリプルチェックの弊害」をさらに助長するだけでなく、内部監査の現場では「決裁・承認権限の逸脱」等を生み出す温床とみています。

      被監査部門の担当者から「部門長が2週間海外出張中で、ハンコをもらえなかった。でも電話で承認をもらっているから大丈夫!」等の説明を受けるのですが、「確実に電話で承認を得た」という確証が得られないかぎり「残念ですが、×です!」としか言いようがありません。
      しかし、内部監査で「不備」とした場合、今度はその部門長が海外出張から帰国する2週間後まで「決裁関連書類を足止め」するといった過剰反応を招きかねず、それはそれで会社の業務執行上において無用なブレーキを踏ませることになってしまい、まったく悩ましいところですね。
      ハンコ業界の行く末も気になるところですが、個人的には今後はタッチパッドやスマホがあれば、いつでもどこでもできる電子決済の導入が更に加速するのかなと思っています。

      1. ケロお より:

        >「部門長が2週間海外出張中で、ハンコをもらえなかった。でも電話で承認をもらっているから大丈夫!」

        すごい組織ですね。ふつうに考えたら、副部門長の代決+部門長の事後承認で済ますと思うんですけどね。
        決裁権者が不在の場合の、代決権者が決められていないことが問題ですよ。ハンコ以前の問題。
        BCP的に、代々決、代々々決…って何人か先まで決めておかないとヤバいです。組織として急性機能不全起こしちゃいそうですね。

        1. 門外漢 より:

          ケロお 様
          そういう部門長に限って、順番を飛ばしたり事後承認だったりすると、ハンコを「横向き」に押したりするんですww

          1. ケロお より:

            >ハンコを「横向き」に押したりするんですww
            めんどくさい人ですねえw

            問題はハンコそのものでなく、組織運営上の稟議・決済システムを人治的に運営するのではなく、法治的というか明文化ルールに則り運営することでしょうね。意思決定と組織としての手続きの簡略化・迅速化はもちろんのこと、ルールそのものも様々な状況を想定して柔軟に運営できるよう設計しなければいけません。
            「ハンコの使用を原則廃止」というのは、押印そのものは象徴に過ぎず、また、デジタル化も手法に過ぎず、狙いは意思決定と手続きと責任の所在といったもののシンプル化ですが、そこらへんに踏み込んだ論評というのは新宿会計士さんの当エントリー以外あんまり見つからないですね。

      2. 自転車の修理ばかりしている より:

        赤ハンコ みんなで押せば 怖くない

  23. 匿名 より:

    公文書のハンコが廃止になれば、印鑑業界も打撃を受けます。ハンコの能率の悪さは百も承知ですが、小規模の事業者が多い印鑑業界もつらいところです。今後は、蔵書印とか開運印鑑とか、趣味性の強いものに力を入れて行くしかないでしょうか。

    1. 名古屋の住人 より:

      匿名様
      >公文書のハンコが廃止になれば、印鑑業界も打撃を受けます。
      私の祖父母が存命のころ、街の小さな酒屋さんを営んでいました。しかし、「酒類販売業免許」の取得条件が緩和され、スーパーやショッピングセンターの食品売り場で圧倒的に安い価格で酒類が販売されるようになったのち、祖父母の引退と共にその「街の小さな酒屋さん」を閉じました。
      日本の文化として、印鑑がなくなることはまずありえないでしょうが、時代の流れに対応できなくなった業種が淘汰され、新しい業種が脚光を浴びるのは世の常です。
      むしろ「岩盤規制」などで斜陽産業をかたくなに守ることが、却って日本という国の発展の足かせになりかねない一面もありますので、印鑑業界が新しい商品・新しいサービスを生み出すための支援をする方が、結果として良い方向に向かうのではないでしょうか。

    2. 農民 より:

      匿名様
       仰る側面はやはり考慮すべきなのですが、連想されるのはパチンコ業界です。あちらも台メーカー、ホール、関係各所とかなり大きな業界ですから、パチンコ廃止論に対して、ファンや関係者からは、同じように失業者が出る・町の活気が減るといった反論がまず上がります。しかし社会全体の多数から不要と烙印を押されるのが見えてきたのであれば、業界自身で生存か転向を考えなければなりません。
       ガソリン、タバコ、カメラフィルム・写真現像といったいずれ消えるであろう業界の最大手はどこも事業転換や多角化をしています。それらは大産業でしたが、消えていく予感が早くから確かで、変化もゆるやかだから対応できたのでしょう、それでも勇断だと思いますが。しかし、ハンコというか、「デジタル化による変化」は急速ですしね…最近話題に上る新聞屋もどうするのやら。

       ウチも人間の食糧が合成チューブメシな宇宙時代になったら畑捨てて何かしないとですね。

      1. ケロお より:

        写真関係は、すでに撮影スタジオや記念写真業者に業態変更しているか廃業してますね。

        食い物の生産は、未だに田畑+太陽光+天水+肥料が最強解です。今後もずっと最強ですよ。
        太陽光をLEDに変えても、電力を得るために太陽光発電をするという頭の悪さですから安泰ですよ(LEDじゃあ経済栽培はリーフレタスやミニトマトくらい)。
        土壌以上の多機能培養基は開発されていませんし、雨水・雪解け水以上の淡水供給能力も存在しませんし、現存肥料(化成肥料、堆肥、有機肥料)は理論上代替物資は考えにくいです。

        合成チューブ飯時代が到来しても、チューブ内容物質の原料はバイオマスか原油で、バイオマスなら1次原料は農産物。結局田畑の農産物がコスパ最強です。応援しますのでずっと農家を続けてください。

        1. 農民 より:

          ケロお 様
           ありがとうございます、励みます。
           仰る通りで、畑並みの環境を人工的に再現などそうそう不可能ですね。構造も微生物相も複雑どころか未解明、土中は小宇宙です。
           武漢コロナ禍にあっても今現在で影響はナシ(むしろ長梅雨と酷暑が…)、自分が生きてる間は、というか地球が健全な間はまず農業が絶えるなんてことはないとは思いますが、廃業に追い込まれた人々も想像しなかった場合が多いだろうなぁ、と。
           余談ですが、野菜工場と銘打ってガラス張りとLEDでレタスやら育ててる展示は何年か前からあるのですが、発展・定着する気配はないですねぇ。

          1. 阿野煮鱒 より:

            > 野菜工場と銘打ってガラス張りとLEDでレタスやら育ててる

            都会生まれ?の人間が、衛生的とか、安定生産とか、脳内で考えるとこういう生産方式を採用したくなるのかもしれませんが、美味しいかどうかは疑わしいですね。

            私は日本のあちこちで暮らした経験があります。それぞれの地元の野菜を食べると、同じ「サカタのタネ」や「タキイ種苗」の品種でも、かなり味が変わる事に驚きました。京野菜のような伝統野菜も、よその土地に持って行くとあの味にならないそうです。

            気候とともに、土壌の影響は大きいと思います。カオリナイトやモンモリロナイトとかいった鉱物性粘土の比率、pH値、団粒化の度合い、微生物や線虫など小動物の生息具合、もちろん大切なミミズさんの活躍、その他諸々の要素が相まって、その土地特有の味わいが生まれると思います。

            身バレするかもですが… 今私が暮らしているところには強酸性土壌の一帯がありまして、団粒化?ムリムリ!なのです。その辺りの農家の方はそれを逆手に取って特定の野菜を栽培していますが、厳しい環境で育つその野菜は非常に美味しいです。

          2. 農民 より:

            阿野煮鱒 様
             >こういう生産方式
             害虫が出ないのだけは羨ましいです。宇宙船内でやるとしたらこうなるのでしょうかね。
             どんどん話が逸れますが、盗まれたイチゴやブドウが向こうでどんな味になっているかとても気になります。絶対に買いませんので試せませんが。糖度で評価されがち(酸味風味も大事だと思うんですけどね)な果菜は特に環境依存が高そうですが、サテ。

        2. 阿野煮鱒 より:

          肥料は廃物の資源化でもありますからね。人糞尿、家畜糞尿は昔から堆肥化して活用押されていました。屠殺解体された家畜の残存物や、飲食店から廃棄される大量の廃棄物も回収して肥料化・飼料化されています。農業が社会に果たす役割は大きいと思います。

  24. ミディアムユーザ より:

    印影などというものは全く必要が無いと単純に考えていましたが、皆様のコメントを読んでいてある部分考え違いをしていたことに気が付きました。
    契約などの書面の正統性を担保する仕組みは必要ですね。署名ですむ場合も署名権者の署名登録を勤務先でやっていることを思い出しました。手続きの面倒さは印鑑証明も署名登録も同じかなと思います。
    ところで、ハンコ文化維持協会(正式名失念)は、外国との契約で印鑑の使用を認めさせる運動をしてみたらどうでしょう。契約書の文面が英語で署名がデフォルトであることを疑問に感じていませんでしたが、日本語で印鑑がデフォルトでもいいですよね。
    認印は全く必要が無いと思っていましたが、通販を受け取る時に署名よりハンコが簡単なことに気が付いて最近はゴム印ハンコを使ってます。
    役所や年金機構の書面はハンコはいらないと思います。

  25. ボーンズ より:

    出尽くした所で申し訳ありませんが、海外も含めて当面無くならない判子が…
    国璽と御璽(これは日本のみ)があります。
    手続きに使用するものではありませんけど。

    そいうや、太郎ちゃんは判子自体は好きみたいです。
    (判子自体の文化は否定しない)

    1. 門外漢 より:

      花押と言う文化もありますね。
      さすがに企業ではやって無いでしょうけど、これも無くなって欲しくはありませんね。

      1. 自転車の修理ばかりしている より:

        篆刻というのにも興味があるので、趣味としてやってみたいものです。

  26. 農家の三男坊 より:

    完全に出遅れてしまいましたが、
    考慮すべきポイントの追加です。
    ・「横領、なりすまし」対応をディジタルの技術で印証に代わるのもを実現すること。
      ディジタル化無しに単なる印証廃止はドコモ口座事件の二の舞の危険性がある。
      (少なくともお金・資産が絡むものは。)
    ・業務フロー見直し無しにディジタル化をしても効率化しない。
     =法令も同時に改正することが必要(これが今までの電子政府失敗の原因かと)
    ・個別業務群ごとに移行するとして、国・県・市町村の移行段取り&計画と予算措置

    1. 農家の三男坊 より:

      ついでにこれも貼っておきます。
      困難さが大企業を例に判りやすく書いてあります。でも成功させてほしい。
      https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00148/092400137/
      「2020年の崖」からはい上がるデジタル庁構想、だが成功確率は10%以下だぞ
      木村 岳史  日経クロステック/日経コンピュータ  2020.09.28

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