病児救済巡る日韓協力と、「あれはあれ、これはこれ」

先月の『韓国メディアの本音は「米中二股外交で日本も協力を」』では、韓国人の女児が日本政府のチャーター便に便乗し、無事に韓国に帰国できたという「美談」をもとに、韓国メディアから「白血病児の奇跡を韓日関係回復の転機にせよ」、とする主張が出てきた、とする話題を紹介しました。その「続報」が、これ見よがしに韓国メディアに掲載されているようですが、はてさて、その狙いとは。

本稿はちょっとしたショートメモです。

先月の『韓国メディアの本音は「米中二股外交で日本も協力を」』では、韓国人の女児が日本政府のチャーター便に便乗し、無事に韓国に帰国できたという「美談」をもとに、韓国メディアから「白血病児の奇跡を韓日関係回復の転機にせよ」、とする主張が出てきた、とする話題を紹介しました。

韓国メディアの本音は「米中二股外交で日本も協力を」

これは、シンプルに素直に素晴らしい話だと思います(というよりも、子どもたちの健やかな成長と幸せを祈るのは、子を持つ親、あるいはそのくらいの年齢の大人であれば、国や時代を問わず多くの人が感じる自然な気持ちでしょう)。

当ウェブサイトでも、本件に関しては「韓国に無事に帰国できた女児が元気に回復することを、個人的に願っている」と申し上げたのですが、これに関連し、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に、その「続報」として、こんな記事が出ていました。

韓日7200キロメートル協力の奇跡…インドから搬送の白血病韓国人女児が全快

インドのニューデリーで急性白血病の診断を受け、約7000キロメートルを移動しこどもの日の先月5日に韓国に到着した5歳の韓国人女児が1カ月間の治療を受け全快<<…続きを読む>>
―――2020.06.07 09:49付 中央日報日本語版より

中央日報によれば、この女児は約1ヵ月間の治療を受け「全快した」とのことであり、報道が事実なら、素直に「良かったね」と思いますが、それと同時にリンク先の記事は女児が受けた治療や現在の体調、将来の治療方針などについてダラダラと書かれている代物です。

あくまでも個人的な気持ちを言えば、「野次馬的にいちいち追いかけずにそっとしておいてあげれば良いのに」、と感じてしまいますし、それと同時に、「なぜ、これを大々的に報じるのか」という違和感がこみあげてくるのです。

おそらくその狙いのひとつは、「日韓協力」を演じることではないのか、と、ふと感じました。というのも、記事にこんなくだりがあるからです。

女児の帰国当時、韓日は互いにほぼ入国禁止に準ずる査証免除中断措置を施行中だった。だが女児をめぐって協力する姿を見せ話題になった。/日本当局は女児の家族の日本経由ビザ発給と検疫免除措置など、必要な領事助力を提供した。

つまり、「女児の帰国を巡る『日韓協力』という美談」を日韓関係改善と絡める、といった意図を疑ってしまうのですが、それにしてもよくわかりません。

わが国を含めた西側諸国には「対立していたらありとあらゆるすべての協力関係が途絶える」、といった考え方は存在しません。たとえ対立している国に対しても、人道上の支援については惜しまない、というのが普通の発想でしょう。

いずれにせよ、私たち日本人にとっては、「あれはあれ」、「これはこれ」、で、個別に判断するのが正解と考えて良いでしょう。

読者コメント一覧

  1. 名無しさん より:

    中央日報の記事では「韓日の協力で」とありますが、「日本側の代償を求めない一方的な助力のおかげで」が正しいと思います。ここ一つでも言語としておかしい。もう、この様に書くことは新聞社として不可能な所まで来ているのでしょうね。
    日本のマスコミも随分おかしな所に来ていますが、韓国「マスコミ」を見ますとまだまだ「おかしさ」では韓国に追いつかないと思います。

    1. 門外漢 より:

      名無しさん 様へ

      >日本側の代償を求めない一方的な助力のおかげで

      ホントですね。韓国が何を強力したんでしょうね(笑)

  2. 引きこもり中年 より:

     独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
    (自分が間違う存在であると、自覚しているので)

     (スレ違いかもしれませんが)本日の読売テレビ『そこまで言って委員
    会NP』で、近藤大介氏が「今日の韓国が、5年後の日本」と発言していま
    した。(5年後の日本は、中国に飲み込まれるという意味らしいです)
     勿論、5年後の世界が、どうなっているのかは分かりませんので、当たっ
    ているとも、外れているとも言えません。しかし韓国は、これを信じて動
    いているのではないでしょうか。

     駄文にて失礼しました。

    1. 門外漢 より:

      引きこもり中年様へ

      >5年後の日本は、中国に飲み込まれるという

      その時には、先に呑み込まれていた方が偉い!って理屈なんでしょうね。

  3. 田舎人 より:

    美談仕立ては用日の観点からでしょう。

    国際関係がどうあろうと、病人に救済の手をさしのべるのは、人道上当たり前のこと。

    ですが、これが通用しないのが邪悪極まれりの韓国・朝鮮民族。

    コロナ過で隣国も苦しんでいるときでさえ、マスクだの検査キッドだのは決して送ってはならない、と外交カードにして、言わば隣国の病人ならば見殺しにしても当然だとの国論を張ったのは彼ら。

    今回、数々の不祥事が噴出、経済もままならない状況の中、日本の対韓世論の悪化が進むのを恐れ、韓日友好とばかりに女児救済の話を持ち出してきている。

    こんな報道、真に受ける必要はないでしょう。

  4. イーシャ より:

    新宿会計士様は、ナディア世代ではないのですね。

    「今の君に、いい言葉を教えてやる。それはそれ!これはこれ!」

    この前に「いいかチxン、」と書きたかったのですが自主規制。

  5. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    何で急性白血病の子がニューデリーに居るの?現地の医療では無理?ま、詮索しないけど。美談に仕立てたいんですね。
    「日韓友好」(嘲笑)。「日韓不幸」(爆笑)。

    交戦中でも赤十字船は出るで。ショボい美談。

  6. だんな より:

    日本のお陰なんだから、韓国から譲歩するとかいう話は、出て来る事は、有りませんやね。
    「助けて貰ったから、今度は抱きつくニダ」ですかね。

    1. 匿名 より:

      助けさせてやったのだから、礼くらい言えっ!

  7. オブ より:

    こんなことまで引用してにじりより、自分たちの都合をねじ込んでくるとは呆れますが、あくまでも是々非々で事務的に処理していくしかないですね。

  8. 恋ダウド より:

    ここは韓国お得意のツートラックとらやで、それとこれば別でと言わないと
    今まで言ってきたことの整合性がとれないんじゃないかと思われます。

  9. 七味 より:

    記事の最後に

    >女児の入院期間には日本当局から女児へのインタビューを要請したりもしたという。

    >だが女児の治療がすべて終わったものではないだけに、女児の母親はメディアなどのインタビュー要請をすべて固辞していると医療陣は伝えた。

    というのを見て、

    「治療中の子どもに無理矢理面会を求める非常識な日本と、それを撥ね除ける善良な韓国医療陣」
    という対立を描こうとする意図を感じたあたしは、何かに毒されているのでしょうか?

    (;´д`)=3トホホ・・

    1. カズ より:

      七味さま

      とんでもない。いたって正常な反射だと思いますよ。

      私は"日本当局"って文字から「中央日報の日本総局」のことを想像してしまいました・・。

      「日本の方からキマシタ・・」的な・・。

       

      当局(コトバンク)
      https://kotobank.jp/word/%E5%BD%93%E5%B1%80-579986

      >3 郵便局など「局」と名のつく機関で、その局をさす語

  10. カズ より:

    緊急帰国時においての乗り合わせは日韓相互に実施された訳なのだし、ごく当然のことなのだと思うんですよね。

    これを美談仕立てとして大きく取り上げる動機は。振り上げた拳の落としどころ探しなのでしょうか?

    そろそろ日和りたくなってるんだけど、振り向いてもらえないから懸命に秋波を送ってるところなのかもですね。(「日本が擦り寄ってきたから譲歩してやった」って状況がほしいのでしょうね。

    *そんなに難しいことなのかな?上から目線でさえなければ、降ろしどころなんていくらでもありそうな気がするのですが・・。

  11. 匿名 より:

     本件、窮した在インド韓国大使館がインド駐在の各国大使館に座席の提供を呼びかけ、日本大使館が2席なら用意できると応じた。

     それに対して韓国大使館は「2席じゃ足りねぇ、3席寄こせ!」と要求し、結局、搭乗予定の日本人がさらに1人席を譲った。

     患者さんが適切に治療機会を得たことは良かったが、美談仕立てにされてもね、としか。

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