【読者投稿】コロナウィルス、まだ慌てる時間じゃない

当ウェブサイトでは昨年から「読者投稿」窓口を常設化しており、韓国在住日本人様による「在韓日本人が見た」シリーズを筆頭に、さまざまな立場の方による興味深い記事のご投稿を頂いて来ました。こうしたなか、とくに読者の皆さまの反応が良かったのが、現役のお医者さんから頂いた、『【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い』という投稿です。こうしたなか、コロナウィルス騒動については収束の気配がなかなか見えないなか、厚かましくも「そろそろ『第二弾』をいただきたい」と思っていたのですが、ちょうど良いタイミングで昨日、寄稿をいただきました。ハッキリ申し上げて、この論考、有益です。

読者投稿について

金融評論家にウィルスそのものの評論はできません

最近報じられるウィルスは、カッコ付きで何やら難しい名前がたくさんついていますし、「ウィルス性肺炎」などといわれてしまうと、素人発想からすればそれだけで思わず恐ろしくなってしまう人も多いでしょう。

実際、当ウェブサイトでも、コロナウィルス騒動の初期に、「とにかく中国出身者を全員水際でシャットアウトして入国を拒否すべきだ」、といったコメントを書き込んだ読者様が多かったと思いますし、なかには「感染が疑われる人間は片っ端から強制検査すべきだ」、といった主張もありました。

しかし、当ウェブサイトでは一貫して申し上げていますが、日本は自由貿易の原則を採用する法治国家であり、法律に規定がないことをやることはできませんし、また、外為法や入管法でヒト、モノの流れを制限することは可能ですが、基本的にこれらの制限は、それなりの根拠がなければ発動できません。

コロナウィルス蔓延で見えた、日本の入管法制の問題点』でも報告しましたが、安倍政権が中国・武漢を含む湖北省発行のパスポートを保有する中国人などの入国を拒否する方針を打ち出したこと自体、法的にはややグレーです。

もっとも、そもそも論として湖北省や近隣の重慶などで事実上の都市封鎖などが進むなか、今回の日本政府の入国拒絶措置に実質的な意味があるのかどうかは不明ですが…。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

さて、コロナウィルス騒動で、ひとつ、本当に困ったことがあります。それは、当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』を運営している私自身は、本質的に金融評論家であり、医学評論家ではない、という事実です。

このため、コロナウィルスの蔓延によりヒトの流れをシャットアウトする際の法的根拠、それをやることによる経済・金融面に与える定量的な影響の分析などについては自分自身の専門分野なのですが、コロナウィルス自体がどういう性質のものなのか、正直よくわかっていません。

というよりも、少し前までウィルスとバイキンの違いもよくわかっていなくて、「酵母菌を牛乳に混ぜればヨーグルトが出来上がる」というのは何となく知っていたのですが、知り合いから「ウィルスを牛乳に混ぜてもヨーグルトは出来上がらないよ」と言われて、それで初めて両者の違いを認識したほどの医学オンチです。

医師の立場から

こうした著者の欠陥を補って余りあるのが、専門知識豊かな読者陣です。

お知らせ:読者投稿を常設化します』でもお知らせしたとおり、当ウェブサイトでは昨年以来、「読者の皆さまからの記事投稿窓口」を常設化しており、その投稿要領、過去の読者投稿については、それぞれ次のページにまとめております。

必ずご確認ください(2019/12/16日版)
過去の読者投稿

そして、この読者投稿窓口を常設化するきっかけを作って下さった人物のひとりが、「りょうちん」というペンネームのコメント主様(本職はお医者さん)であり、先週は『【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い』というご投稿を頂きました。

【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い

個人的な感想を申し上げるならば、世の中のさまざまなニューズサイト、ウェブ評論サイトに掲載されたものを差し置いて、この論考が最も「すんなり腑に落ちた説明」だったと思います。

りょうちん様は、以前より当ウェブサイトのさまざまな記事にコメントをしていただいているのですが、これらのコメントはじつに理性的で科学的、合理的であり、コメントを読むだけで「科学的思考態度」の大切さを理解することができるのです。

そして、嬉しいことに、昨日は「コロナウィルス・第二弾」のご投稿をいただきました。

といっても、原稿をそのまま転載するのではなく、一部、当ウェブサイトの体裁にあわせている箇所があるほか、表現方法を個人的な好みに修正している部分や、勝手に前後の表現を加除修正している部分もあります。よって、意味が通じない箇所があるとしたら、それはりょうちん様の責任ではありません。

(※これ以降がりょうちん様からの投稿です。なお、当ウェブサイト転載にあたって私自身が勝手に修正した部分が間違っているようでしたら、どうかご指摘を賜ると幸いです。)

コロナウィルス・第二弾

いろいろ新情報が出そろってきたので、第二弾を企画しました。本稿は、

  • 戦況確認
  • 医学的考察
  • 今後の対策・医療者の裏話
  • 社会的パニック

でお送りしましょうと思います。

(※新宿会計士注:下記の小見出しには、オリジナルの原稿にないものを勝手に追加している部分があります)

戦況確認:海外での死亡例はほぼゼロ

今回のウィルス蔓延を巡っては、いろいろと統計のサイトがありますが、図表を多用していて、一般の方にも直感的にわかりやすいのが、次のウェブサイトでしょう。

Geographical distribution of 2019-nCov cases globally

Since 31 December 2019 and as of 5 February 2020, 24 530 laboratory-confirmed cases of novel coronavirus (2019-nCoV) infection have been reported and 493 deaths.<<…続きを読む>>
―――European Centre for Disease Prevention and Controlより

この統計を確認してまっさきに気付くのは、先日のフィリピンでの死亡例を除けば、海外での死亡例がほぼゼロである、という点です。

では、その「海外の死亡例」であるフィリピンの事例がどうなっているのか、その医学的情報を調べたところ、残念ながら現時点で公的機関の発表は見当たりませんでしたので、ここでは『まにら新聞』(英語版)に掲載された次の記事を紹介したいと思います。

Chinese man dies of coronavirus in Philippines, first death outside China

He said the Chinese man, who arrived from Wuhan, China through Hong Kong last January 21, was tested positive for the novel coronavirus. He died on Saturday after developing severe pneumonia due to viral and bacterial infections.
―――2020.2.3付 まにら新聞ウェブ英語版より

少なくともこの記事を読む限り、今回の事例ではウィルス感染単独ではなく、細菌感染との合併で重症肺炎になったようですが、この報道が事実だとすれば、これは通常の「ウィルス性呼吸疾患」のパターンです。この場合、どの細菌感染と合併したのかも重要なファクターですが、詳細は不明です。

この点、中国だけが他国と100桁違う死亡率を計上しているのですが、死因分析の情報がまったく聞こえてきません。意図的に隠蔽しているのでしょうか、それとも単に中国の医療レベルが低くてまともな分析ができていないだけなのでしょうか。

いずれにせよ、中国以外の世界の医学者は、ホンネでは「本物の重症患者をよこせ!」と思っているのではないでしょうか(※現時点では中国は重症患者の出国を禁止しています)。

医学的考察

さて、ウィルス性呼吸器疾患というのは、カッコ書きで難しく書いていますが、その正体は、なんのことはありません。

風邪」です。

「風邪をこじらせて肺炎」というパターンも、よく物語などで耳にしますが、逆にいえば、こじらせないと肺炎にはならない、という意味です。臨床的には、肺炎には、「院内肺炎」と、市民生活の中で感染する「市中肺炎」という大きな分類がありますが、市中肺炎の自然史をマメに研究した論文を紹介します。

成人市中肺炎におけるウィルス感染の関与―単一施設での前向き検討―

―――一般社団法人日本呼吸器学会HP『日呼吸会誌 49(1),2011.』より(※PDFファイル)

「ウイルス性肺炎の現状と治療戦略」

―――2017年2月1日付 ラジオNIKKEI『感染症TODAY』より(※PDFファイル)

これらの文献でわかるように、コロナウィルスは市中肺炎ウィルス「四天王」のなかでも最弱、という位置付けです(もともとコロナウィルスが最弱という位置付けだったからからこそ、コロナウィルス族のSARSやMERSが話題になったという一面があるともいえます)。

そして、今回の「2019-nCoV」がSARSやMERSに並ぶような脅威である、という証拠は、中国でしか見つかっていません(もちろん、だからといって現時点で「2019-nCoVはSARS、MERSに並ぶ脅威ではない」と決めつけることはできませんが…)。

それなのに、今回のコロナウィルスを巡っては、なぜか大騒ぎする人が多いです。

「コロナウィルスは一本鎖RNAウィルスだ」、「変異・抗原変化しやすい」、「ワクチンが作れなかったり、有効な抗体がちゃんと作れず、反復感染する」、といったものから、極端なアジテイターに至っては「強病毒性に変異する」などと煽っているほどです。

しかし、それらの特徴はその辺にいる既存のコロナウィルスでも同じなのですよ。

なぜ今だけ騒ぐんですか?注目を浴びて嬉しがりたいんですか?

今後の対策

いま、どこの国でも必死で「水際対策」を行っています。

防疫に携わる医療行政関係者は、決して言えない本音を持っています。

コロナウィルスの蔓延を完封するなんてチョッ無理でしょ

と(笑)。

それでも「水際対策」に血道を上げる理由は、感染被疑者の数を最小化するためです。現状、コロナウィルスを検出するには時間や費用や特殊な試薬が必要なPCR法しかありません。風邪症状を訴える患者が千単位・万単位で、医療機関に飽和攻撃した場合、まったくのお手上げです。

インフルエンザは長年の研究開発により、外来で短時間に結果の出る簡易検査キット、ウィルスの増殖過程を阻害する治療薬などが充実し戦えるようになりました。しかしコロナウィルスは陽性が出たとしても、ぶっちゃけ「栄養を取って暖かくして寝てください」以外に、特に有効な治療法はないのです。

「コロナウィルス+細菌感染」による肺炎になった場合も、人工呼吸器やECMOに繋ぐほかは、基本的には細菌に対する治療しかできません。

したがって、

コロナウィルスの侵入を防げるような心理的マジノ線やバトルオブブリテンのような鉄壁の対応を『演出』し、国民の厭戦感情を抑制しながら時間を稼ぎ、症例数が少ない内にがっちり情報を集めて蔓延後の体制構築までの冬戦争のごとく遅滞戦闘をする

というのが合理的な行動で、日本の行政の動きはこのとおりになっています。

マスクが払底してしまいましたが…

前稿で「日本はいつもどおりで良い」と書きましたが、その「いつもどおり」が不可能になってしまいました。まさかこんなに早く、市場からマスクが払底するとは思いもよらなかったからです。

もともと日本は「マスク大国」で、外国人が観光で冬から春に来日すると、日本人のマスク着用率に驚く、というのが様式美でした(そういえば、花粉症もマスク率の高さに寄与していましたね)。

この点、「ふだんマスクしていなかった人もするようになった」からといって、まさか売り場から消えるほどのことはないだろうと甘く見ておりましたが、「▼中国人の爆買い、▼50倍の値上げ、▼メルカリでのテンバイヤー」などのネットニュースを山ほど見かけるなど、「パニック」手前の狂想曲の様相を呈して来たほどです。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

さて、感染者がウィルス入りの飛沫を拡散する予防うえで、マスクが有効であることは議論を待ちません。

しかし、逆に、「非感染者がマスクをすることで感染を予防することができる」という効果を証明した論文は存在しません。あったとしても、医療者がN95マスクと不繊布のサージカルマスクを使用した場合の比較を行った研究だけで、しかも、統計的有意差は存在しなかったというオチも付きました。

というよりも、もちろんインフルエンザ患者に濃厚接触する医療者がマスクなしで対応すれば感染するのは自明ですので、「医療者がマスクの有無で感染を防ぐ効果に差があったかどうか」、などとする研究は、明らかに人道に反していて、倫理的に行えません。

実際、WHO(ケッと思った人もいるでしょう)もインフルエンザ対策に一般人の予防マスクは推奨に入れていません(もっとも、WHOが信用できなくてもCDCは信用してやってくださいw)。

インフルエンザ予防の王道、マスクに実は効果なし?(2019年12月10日(火)19時45分付 ニューズウィーク日本版より)

よって、無症状の人が感染予防のためにするのは、普通の場所でマスクをするよりも、むしろ手洗いの励行が王道でしょう(※もっとも、「風邪かな」と症状を自覚する人がマスクするのは公益上の意味があるといえるかもしれませんが…)。

というか、寒空の中、マスクを求めて店を探し回り、風邪を引いては本末転倒です。

社会的パニック

さて、「社会的パニック」といえる状態にあるのは、現状では中国本土のみです。

そして、この「社会的パニック」は、次の要素で成り立っています。

  • 医療機関に「感染疑い」の患者が殺到していること
  • 武漢の市民の市外への外出禁止
  • 人民解放軍の動員

これに加えて中国独特の要素として、中国人が政府発表など誰も信じていないという特性もありますが、これなどはデマが蔓延しやすい背景でもあります。

当初、武漢市は新型肺炎疑いの患者の受診施設を制限しました。まずこれが悪手だったと言えるでしょう。

そもそも頼みの病院に行って、「診察まで10時間」、「具合の悪い患者も廊下で寝させられている」、「医療者は過労で倒れる」といった光景を見れば、そりゃパニックになりますよ。そのうちどれだけが本当の感染者だったのかは知るよしもありませんが…。

もちろん、2009年豚フルの時も似たようなことを日本の厚生労働省が行おうとしましたから、中国だけが愚かだとは言いません。

しかも、「人民解放軍が動員された」との情報から、「俺たちをスターリングラードのように攻囲して見殺しにするつもりなんだ」と怯えるのも無理はありません(実際のところ、中国お得意の突貫工事で収容施設の建築にかり出し、軍医を派遣したという穏当なものだったようですが…)。

あと、とあるコメントで、「日本は生物兵器に『極端に』弱い」と主張する方がおりました。

正確に引用すると

今回、人民解放軍が学んだ事は、『発病前に感染力を有するウィルスで攻撃すれば、日本は極めて脆弱だ。』という事でしょう。

でしたが、「発病前に感染力を有するウィルス」の下りは本質的ではないので「生物兵器」に丸めさせていたきます。

確かに人口密度が高く、交通機関が発達している日本という先進国は伝播という点では不利な要素を持っています。しかし、人口密度が高く、交通機関が発達している先進国・中進国はたくさんあるので、ことさら日本が弱いと言うことはありません。

(※ちなみにこのコメント主様に「極めて」の意味を問いただしてみたのですが、これについてはまったく合理的な説明がなされず、失望しました。)

最大の利点は日本人の性格

さて、日本が生物兵器に脆弱であるという仮定に対して考察してみるといくつかの反論する余地があります。それは、「国民皆保険制度により医療のフリーアクセスがあり、極めて早期に病気を発見できる」、「早期予防策を打つことができる」、という利点です。

医療行政も正直言って「うぜえ」くらいに充実しており、それこそ「箸の上げ下ろし」にまで文句を付ける勢いのマイクロマネジメントが染みついています。感染症サーベイランスも熱心です。

医療も充実していますが、医学も世界のトップレベルであり、各都道府県でPCRによる検査が迅速にできるなんて国は日本を含めたG7くらいじゃないでしょうか。

後ろめたい過去ですが、化学兵器使用の実戦は山ほどあるのですが、歴史上、実戦で細菌戦を行ったのは確実視されているのは旧日本軍のみで(米軍もやったのかもしれませんが隠蔽されています)、自衛隊ができた直後から、NBC部隊をこっそり再建しています。

現在でもその系譜は受け継がれ、先進国中でもNBC対策の軍備は整っていると言えます。

また、世界で最初に化学兵器テロ(1995年の地下鉄サリン事件)を経験したことで、警察・消防系にも自衛隊の指導の下、NBC対策部隊が整備されるなど行政も学んでいるのです。

そして最大の利点は日本人の性格です。

私は2011年3月11日の東日本大震災における被災地区に居住しており、当時は基幹病院勤めでしたが、あんな激甚災害で社会インフラが毀損した状態でも、人々は助け合いました。コンビニや給水に日本人が並ぶ光景の写真が、世界中の人に驚きを持って受け止められました。

私自身、「性善説」については、日本人という集団に限っては信じて良いと思っています(もっとも、そう思わない人もいるでしょうし、おそらくそんな人を説得しようとしても無駄なんだろうとも諦念を持っていますが…)。

しかし、集団して秩序を保ち、国家や機関の発表を信じやすい国民性はもし生物兵器による攻撃を受けても「極めて」脆弱な姿をさらすことはないと考えます(というような建設的な議論にしたかったのになあ…)。

最期に陰謀論

流行している陰謀論は、今回のウィルスが生物兵器説というものですが、その騒動については、次のサイトによくまとめられています。

【注意】「新型コロナウイルスにHIVタンパク質が挿入」というインド論文の信憑性

―――2020-02-02付 『事実を整える』より

インド論文著者が撤回表明「新型コロナウイルスにHIVタンパク質が挿入」はフェイク・デマ

―――2020-02-02付 『事実を整える』より

同サイトの解説によれば、この生物兵器説は、査読(※)前の論文を集めたサイトのうち1本の論文を、英語圏と日本の非常に評判の悪いデマサイトが拡散させた、というのが筋です。そのおかげで、もとの論文の執筆者は論文を撤回してしまいました。

(※「査読」とは:有識者が学術論文誌に掲載するに堪える水準かどうかを審査すること。)

ちなみに、この短期間で査読前の2019-nCoVに関する論文は300以上投稿されているそうですが、自戒を込めて申し上げるならば、自分で妥当性を判断する能力に自信がなければ読むだけ無駄です。

また、武漢の研究所にコロナウィルスをコウモリに感染させる研究をしていた研究者がいますが、これは感染性に関する研究だったので、生物兵器としての特性がまったく欠けていることも説明が可能です。

また、「感染させたコウモリを逃がしてしまって、野生のコウモリの間にこの人造ウィルスが蔓延して、海鮮市場の食堂で感染して」…という絵図も描けますが、元の研究者の作っていたウィルスとの類似性が証明できなければ、真実はわかりません。

以上、「まだあわてるような時間じゃない」でお送りしました。<了>

読後感

…。

いかがでしたか?

不肖ながら『感染症TODAY』なる番組があるというのは初めて知りましたが、世の中まだまだ知らないことだらけ、ということですね(ちなみに本文中、太字に変えてある部分は、オリジナルの投稿にはない部分であり、私が勝手にやりました。不都合があれば修正しますのでお申し付けください)。

前稿の『【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い』から1週間近くが経過しましたが、りょうちん様が「まさかマスクが市場から払底するとは思わなかった」と書かれているのは、「いつもどおり」じゃないパニック的な対応をとった人が多かっただけの話でしょう。

それよりも、「感染者がマスクをするのは有意義だが、非感染者がマスクをして感染を予防することができるという研究結果はない」という指摘については、まさに目からウロコですね。冷静で科学的な議論こそが重要であり、いたずらにパニックを煽るような言説は百害あって一利なし、です。

いずれにせよ、今回の論考につきましては、注意喚起も兼ねて、しばらくの間、当ウェブサイトの冒頭の目立つところに掲載しておきたいと思います。

りょうちん様、本当にありがとうございました。

参考リンク:【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い(2020/01/31 10:30付 当ウェブサイトより)

【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. ハゲ親父🐧 より:

    りょうちん様
    ウリの様に風邪も引かない「鉄の健康」の持主は、何時もの様に仕事をして、馬鹿を言い、煙草を吸い(体内の燻蒸)酒を呑んで(体内のアルコール消毒)元気に過ごしておれば良いと言う事ですね。🐧

    1. 団塊 より:

      日本が武漢ウィルス感染国認定されてしまうのですよ、嘘でも世界の流れ(支那人入国禁止)に逆らっては。
      60ヶ国以上の国が支那を封印し支那からの入国禁止。
      我が国だけが支那人をずぼらになんら制限なく入国させてきた。今になって武漢ウィルスの検疫とか騒ぎだした。

      れでも未だに支那人の入国禁止をしていない。

      界中の人々は武漢ウィルスは支那人が運び込む死の病と思い込んで支那人入国禁止だ。

      界中が、これだけの騒ぎになっているのに我が国だけが(科学的には正しいのかもしれないが)支那人を無制限に入国させていた。

      うみても悪手ですね。

    2. 団塊 より:

      違うのですよ、SARSのときとは。
      あの頃なん千万もの支那人が我が国に訪れるなんてことはなかった。

      をなんメートル横に掘った溝を跨いで前の女性を見ながら糞をするのだが、溝が糞で溢れていた。困っていたら支那人ほ糞の山をならして盛り上がった糞を平らにして溝を跨いだとのこと

      のような支那人が何千万も我が国に訪れる現在はSARSのとき大丈夫だったから武漢ウィルスも我が国は大丈夫との言を信じるのは油断であり死を招くんじゃありませんか。

  2. 匿名 より:

    感染者が何百人になるまで待つのでしょうか。
    危機感に目覚めていない政府が動かないなら、観光客を接待する人は防護服でも着なくちゃね😊

    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200205-00000074-asahi-soci

    1. だんな より:

      朝日新聞の記事を根拠にする人は、信用しない。

    2. りょうちん より:

      文中にも書きましたが「遅滞戦闘」の概念をお調べすることをお勧めします。

      1. じゃん より:

        「遅滞戦闘」ググりました。
        うーん、私の環境の場合、読解力の無いヒトには悪い印象しか与えない感じの記事がTOPに出てしまって残念。
        今は、概念そのものが大事なワケであって、歴史上やなんやらの運用失敗の事実は要らんのですが、それが判断できない人には燃料が入ってしまうかも….

      2. ハゲ親父🐧 より:

        昔の空挺団の主要任務ニダ。🐧
        第7師団の進出を支援する為(時間稼ぎ)、お前達は〇〇。🐧
        人数も少なかったし、それ以外にやりようも無かったしな。🐧(第1空挺団が正面から露助自動車化狙撃連隊に攻撃を仕掛けられる訳がない)

  3. 海コン より:

    更新ありがとうございます。
    そしてりょうちんDr.様、ありがとうございます。

    ご投稿の記事を読む限り(小職個人の妄想ですけど)、
    ウイルスを使用したバイオテロは、とてつもなく非論理的非効率かつ無意味でウィルスを開発するだけ無駄、企図するだけクルクルパーなんじゃないのと強く感じました。

    もしも何らかのテロを目的としてウイルスを開発するとした場合、対論として論議されるかもの標準案、すなわち個人で体に爆弾巻いて何処かの施設に突っ込んで破壊するほうが社会的インパクト強いんじゃないの、めっちゃ効率ええやん。ていうか、そもそもテロリストさん個人の安全を考えてウィルス開発伝播目的と考えている自体「なにかちがうんでねーの?」と妄想して遊んでおります。(※あくまでも個人の妄想です)
    敵国侵略目的で生物兵器の開発、しかもウイルス依存の場合だったら、一般人が何らかの病気を発症するまでに14日くらい罹るんだったら、それまでの間に兵站整備して直接突っ込むほうが効率的にいいんじゃねーの、無駄な開発に莫大な時間と費用を投入することと比べて絶対に楽やんけ、と妄想してしまいます。

    正しく分析して正しく怖がろうかなと、妄想しながら安全に活動します。
    お目汚し失礼致しました。

    ※個人の妄想です。

  4. 山田内膳 より:

    先日、BSフジのプライムニュースで防衛医大教授が話していましたが、
    「人の往来を90%止めてもピークが1週間遅れるだけ、99%止めても3週間遅れるだけ」
    だそうです。インフルの水際防衛に関するイギリスの調査の様です。
    りょうちん様の述べられる通りですね。

    現状の政府の動きは法、人権の制約を考えれば仕方が無い面もあります。もっと危機感は持ってもらいたい所ですが。
    加藤大臣ももっと前面に出て陣頭指揮すべきです。河野大臣も世耕前大臣もそれで評価を得ました。働いている姿を国民に見せつけてほしいです。

    政権を統括する官房長官失脚の影響が大きい様です。悪い時期に重なったな、という感想です。

  5. ボーンズ より:

    新型コロナウイルスの推移を見て常々考えていた事は、りょうちん様の発言通りでした。
    患者数は発生源と接する機会、死亡率はその国の医療水準と能力に相関しますね。
    ここの所メジャーな季節性疾患はインフルエンザですが、米国の死者数が半端ない状況であるのに驚かされます。
    (毎年かなりの数が…との話でもあるみたいだけど)

    身近なものとしては、弊社の職場の近く(棟続きになっている隣の建物)でインフルエンザが流行っておりまして、そこら中に消毒用アルコールが設置されております。
    (私も自分の食事の前やデスクに戻るときに使用しております)

    流行性疾患に対する国レベルで見た対処力って、国民の意識と予防を含めた十分な医療サービスが幅広く受けられるようになっているのかが現れているのではないかと考えております。
    新型コロナウイルスに関して日本の場合、比較的安価に医療が受けられる国民皆保険制度になっているので、早期に治療を開始すれば極端に恐れる必要は無いですね。
    (非科学的な理由で予防及び医療を拒否する人が日本人でも増えているのが気になりますけど)
    これが米国の場合、医療費が極端に高い上、特に低所得者層の保険加入率が低いため、脅威になる余地はありそうかも。
    (インフルエンザの場合、このケースに該当するのではないかと)

    良く考えると、今の時点で新型コロナウイルスに関係して人の流入を完全に停止する国は、一般向け医療の水準及び体力が低いと言っているのと同義ではないかと。

  6. 愛読者 より:

    > どの細菌感染と合併したのかも重要なファクターですが、詳細は不明です。
    複数のメディアの報道によれば,フィリピンの死亡例では,肺炎レンサ球菌とB型インフルエンザウイルスと2019-nCoVが検出されたとのことです。
    香港の死亡例も基礎疾患のある患者と書かれていますが,詳細は不明です。
    > 中国だけが他国と100桁違う死亡率を計上しているのですが、死因分析の情報がまったく聞こえてきません。意図的に隠蔽しているのでしょうか、それとも単に中国の医療レベルが低くてまともな分析ができていないだけなのでしょうか。
    両方の可能性があると思いますが,報道を総合的に判断すると,主に死亡しているのは高齢者か基礎疾患のある健康状態の悪い方々で,貧しい人達が多く,病院でも必ずしも十分な治療が受けられていない,という状況が想像されます。また,公衆衛生状態が悪く,国民の医学知識が乏しいので,感染拡大が激しかった。
    下手なことを言うと叩かれるのですが,ウイルスが変化しないという仮定の下では,日本で大流行しても被害はインフルエンザ程度ではないかと想像しています。ただ,海外からの風評被害のほうが怖い。

    1. りょうちん より:

      >複数のメディアの報道によれば,フィリピンの死亡例では,肺炎レンサ球菌とB型インフルエンザウイルスと2019-nCoVが検出されたとのことです。

      ありがとうございます。探し方が悪かったのですね。

      さて、それではコロナウィルスのせいで無くなったのか、コロナウィルスに感染したせいで、弱ってインフルエンザと肺炎球菌で肺炎になったのかが判別不可能ですねえ。
      どっちにせよ、憂慮すべき死因の候補ではありますが。

  7. だんな より:

    厚生労働省のHPからの、最新情報です。
    新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年2月5日版)
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09329.html
    ◆国民の皆様へのメッセージ
    ○新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません。国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
    ○湖北省から帰国・入国される方あるいはこれらの方と接触された方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に保健所へ連絡したうえで、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあっては、湖北省の滞在歴があることまたは湖北省に滞在歴がある方と接触したことを事前に申し出てください
    以上です。
    国立感染研究所のインフルエンザウイルスの流行情報です。
    https://nesid4g.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html
    1週間で65万人が感染し、今シーズンの累積の推計受診者数は約567.8万人とななったとの事です。
    20人に1人が感染して、感染者の1万人に1人程度が亡くなっている訳ですが、インフルエンザ感染予防の為に、防護服を着用する人は、いないと思います。
    何事もリスクは、適正に評価しなければなりません。
    新型コロナウイルスと、インフルエンザウイルスの予防法は、同じですので、感染する確率の高い、インフルエンザの予防をきちんとしていれば、防護服を着る必要は無いでしょう。
    りょうちんさんが言う通り、今まで通り、慌てる事も無く
    、冷静に確実な情報が出て来るのを、待つのが一番だと思います。

  8. リャンピ より:

    私の勤務先ビルの一階には、大きめのドラッグストアがテナントで入っています。
    医薬品以外にもいろんな食料品が販売されているので、飲み物やら昼ごはんやらをちょくちょく買いに行くのですが、やはりマスクはずっと売り切れ状態です。
    顔なじみの店員に聴いてみると、「毎朝開店の10時に合わせて、複数の中国人が店頭に並んで、オープンと同時に在庫を全て買っていく」とのことです。
    一人一箱という条件をつけても、大量に入荷しないので、すぐに払底するそうです。
    その後、日本人の奥様たちや老人が、まばらに残った、小さなタイプのマスクを購入して、綺麗にマスクが店頭から消える日々が続いているそうです。

    来日している中国人、在日中国人、迷惑な存在になっています。

    まぁ、彼らには、日本人に迷惑かけてもなんの痛みも感じないだろうし、中国のの家族や親戚に送ったり、はたまたネットで販売して儲けたり、自分都合が優先される生き物なので、しょうがないでしょう。

    これも移民問題の一種でしょう。
    日本人だけなら、譲り合うとか、必要な分だけ手に入れるとか、そういう和の文化や良識が通用しますが、中国人に言わせると、「日本人はバカ」らしいです。
    育ちの違う民族を受け入れていくと、こんなことがたくさん発生していくんだろうと心配になります。
    今回の騒ぎで、日本にいる中国人に対する嫌悪感が高まりました。
    誰とでも、どこの国の人とでも仲良くしていきたいのに、嫌悪感が発生してしまうのです。

    ちなみに、アルコール除菌液も同様に長期間、売り切れ状態です。

    1. クロワッサン より:

      オーストラリアでは乳幼児向けにミルクを買い占めて転売するので地元の人達がミルクを手に入れられなくなり、「中国人お断り」ってなったスーパーがあったと記憶してます。

      良く言えば利に聡い、悪く言えば他人の弱みに付け込んで暴利を貪る、それが中国人の気質と言うことなのでしょうね。

  9. namuny より:

    私個人としては、現在の死亡率を見て少ないというのはまだ早いような気がします。

    2月6日本日の時点で、死亡者数564、回復者数1124とのことですので、中国という環境ではあるものの、
    病気を終了した人数でいうと死亡率は1/3です。

    病気の発生数から見ていくと、この合計1700人ほどの人数が病気と判定された(多分、発症した)
    のは、1月25日(約2000人)になりますので、発症から治癒、ないし死亡までの平均日数は12日間です。

    中国外ではおそらく発症前に見つかる例が多いと思われるのでこの12日に多少追加した、2週間強
    たった後での死亡率、快癒率を見るのが正しいと思います。

    とはいうものの
    実は私は昨年九月ごろ、出張で行った武漢で肺炎を患っていましたが、(日本から持って行った、細菌性の肺炎)
    彼方の環境は悪いですね。湿度が低すぎてどんどん悪化しました。あんなところで肺炎になったら、それは死ぬだろうと思います。

    1. りょうちん より:

      私も予防法・治療法のあるインフルエンザウィルスに比べて、母数の関係・病毒性の桁が違うとして、数千人程度の死亡例が出るのかなとワーストケースを想定しています。
      しかし、その場合は、ほとんどの場合、ほっといてもインフルエンザで死んでしまう人だとも思っています。

      ワーストケースでも、正直、「まあそんなものかな」という感想になってしまうのは毎年インフルエンザで慣らされてしまっているためでもあります。

  10. りょうちん より:

    編集権はお任せしているうえに、文章力(わかりやすく書く能力)が劣っているのを実感させられるのですが

    >コロナウィルスは市中肺炎ウィルス四天王の中でも最弱・・・

    は、リーダーの部分を含めてのネタだったのですがw

    1. 新宿会計士 より:

      りょうちん 様

      今回もダントツにわかりやすい論考をご寄稿賜り、大変ありがとうございました。

      >>コロナウィルスは市中肺炎ウィルス四天王の中でも最弱・・・
      >は、リーダーの部分を含めてのネタだったのですがw

      そうだったのですね。
      意味が分からなかったので削除してしまいました。大変失礼しました。

      引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

    2. 匿名 より:

      りょうちん先生、今回も執筆ご苦労様です。

      >コロナウィルスは市中肺炎ウィルス四天王の中でも最弱・・・

      であればコロナウイルスは「人間ごときに負けるとは市中肺炎ウィルスの面汚しよ…」という感じなんですね~

      まあそれでもインフルエンザの対処法での予防を実践するしか今のところなさそうですね…

  11. かえる より:

    Drりょうちん様。新宿会計士様。
    巷に溢れるあまたの情報の中でもダントツの分かりやすさで、すんなり腑に落ちました。

    すでに何らかの持病があったり、免疫力が落ちやすい高齢者にこそこういった情報をお知らせしたいですよね。
    いまだにTVや新聞の情報が最上位だと信じてやまない私の高齢な両親は、私からの情報よりお昼の芸能人コメンテーターの言葉や朝日の社説を信じていますので。

    そして中国国内のヒステリックな映像や無責任な街角インタビューを見て、特に外出の予定もないのにわざわざ駅前の薬局に赴きマスクと消毒液を買い求め「売り切れだ・・・」と落胆して次の薬局へ・・・。
    寒いのだから家でゆっくりしていなさいよ。

    オールドメディアにおいては、情報の限られたウチの両親のような人々への有用性しか無くなったのだから、
    ここぞとばかりにがんばって欲しいものです。
    無理かな。

  12. 製造業SE より:

    春節による中国人来日が主な理由かと思うのですが、日本国内のマスクが大変不足しています。
    正直、コロナ・インフルもまだまだ怖いところですが、近々の問題として、私は重度の花粉症であるということです(泣笑)
    一昨日あたりから朝、シャッターを開けるとくしゃみを連発するようになりました。今週末には掛かり付け医院に薬をもらいに行く予定ですが。。。
    はやく武漢肺炎のパニック収まって欲しいところです。

  13. ピークを過ぎたソフトエンジニア より:

    りょうちん様の論考は間違いなく個人的な対策ガイドライン作成の一助になってます。

    私も、何故中国だけ極端に死者が発生しているのか、と疑問に思っていました。これは情報が無く、考えてもわからなそうなので、保留にしています。

    今思っているのは、現時点での統計的な数値は以下の理由で意味がないのではないかということです。
    ・普通の風邪と見分けがつかない可能性があること
    ・統計的な数値はあくまで一部のサンプリングであること
    ・可能性が均一でないサンプリングでは全体の傾向が表れないこと

    要するに、感染者の母数を調べる方法がないので、重症化等の確率を論じることに意味がないということです。逆に言えば、もし重症化の確率が高い場合、医療機関に掛かって重点的に検査されるために確認された感染者数が急激に増加していくはずですが、そのような話も聞きません。

    マスクについてですが、実は2019-nCoVの感染拡大が報じられた頃に品薄になる可能性は頭の片隅にありました。その頃はまだ十分に店頭にありました。ここで大量購入すると他の迷惑になるから、と余分なストックを持たず様子を見ていました。
    そして油断してわけではありませんが、市場から無くなるまではあっという間でした。仕方ないのでネットに在庫がある内に転売屋じゃなさそうなところから倍の価格で購入しました。
    この時期、花粉症の人は風邪でもないのに肩身が狭くなりそうなのに、泣きっ面に蜂です。

  14. 疑問を解消したいだけの人 より:

    りょうちん様

    とても参考になる投稿を読ませていただき、ありがとうございました。

    ところで、今回の投稿の中で気になる点があります。
    おそらく多くの人が引っ掛かったと思いますので質問させていただきます。

    以下の記述

    >後ろめたい過去ですが、化学兵器使用の実戦は山ほどあるのですが、歴史上、実戦で細菌戦を行ったのは確実視されているのは旧日本軍のみ

    において、証言以外の物的証拠は存在するのでしょうか?

    少し古い認識になるかもしれませんが、私の認識では「細菌兵器の実戦使用における物的証拠は何ら存在せず、客観性が高いと思われる多数の証言だけ」という状況だったと思います。

    後ろめたい感情などというものを抜きにしても、慰安婦と同じパターンなので多くの人が引っ掛かっているポイントでもありました。

    日本軍による細菌兵器実践使用説は、りょうちん様の投稿にあった以下の記述

    >同サイトの解説によれば、この生物兵器説は、査読(※)前の論文を集めたサイトのうち1本の論文を、英語圏と日本の非常に評判の悪いデマサイトが拡散させた、というのが筋です。

    と、大して変わらないのではないかと考えている人が多数存在します。

    もしお手隙でしたら、日本軍が実践で細菌戦をおこなった物的証拠についても教えていただけると幸いです。

    731部隊由来の「ヒロアカ丸太」騒動がこの時期に中国から広まるのは何とも陰謀めいてるな、と思う私のような人間だから引っ掛かっているのかもしれません。

    1. りょうちん より:

      私も「悪魔の飽食」のごときおどろおどろしい人体実験があったかどうかは疑問視していますが、軍事作戦として細菌をばらまいたことに関しては否定できる材料もないと思っています。

      被害者側の主張を採用しないとしても、敗戦直後の公文書焼却処分を免れた陸軍軍醫學校防疫研究報告/井本熊男中佐の業務日誌など、罪の意識の感じられない隠蔽意図に乏しい日本軍側の資料で、実在性の証明は十分なんじゃないかと思います。
      物的証拠と言われても、こればかりはナマモノですからねえ。さほど特殊な装備が必要なものでも無かったですし。
      また間接的証拠として、疫学的な不自然な流行なども傍証になるでしょう。
      これも陰謀論と言われていますが、他の旧軍軍人がほとんど言いがかりのような罪状で戦犯になったのに、充分にあることないこと罪状をふっかけることの可能な石井部隊の関係者が無罪放免になったのも不自然すぎです。

      あと書いてから、気が付きましたが、城塞都市の攻囲戦で疫病にかかった家畜を投げ入れたり、インディアンに麻疹や天然痘の患者が使用した毛布を渡したのも生物兵器の走りですね。

      1. 疑問を解消したいだけの人 より:

        りょうちん様へ

        お返事いただきありがとうございます。

        決定打がない以上、いろんな解釈をする人がいるのはやむを得ませんね。

        細菌兵器の実戦使用を疑問視する人は、

        >被害者側の主張を採用しないとしても、敗戦直後の公文書焼却処分を免れた陸軍軍醫學校防疫研究報告/井本熊男中佐の業務日誌など、罪の意識の感じられない隠蔽意図に乏しい日本軍側の資料で、実在性の証明は十分なんじゃないかと思います。

        との解釈では

        >軍事作戦として細菌をばらまいたこと

        を確定するには十分ではないと考えているのです。その資料の信頼性も含めて・・・
        また、

        >また間接的証拠として、疫学的な不自然な流行なども傍証になるでしょう。

        も、ちょっと弱いと考えているのでしょう。
        731部隊の役割から考えれば、それに関わるのは当然ですから。

        私個人としてはどのような結論でも構わないのですが、「細菌兵器の実戦使用を裏付ける確たる証拠」が新たに出たのかどうか、という点が気になったのです。

        いまさら「細菌兵器の実戦使用を裏付ける確たる証拠」が出てくることは考えづらいので・・・

        「細菌兵器の実戦使用を裏付ける確たる証拠」が新たに出たのであれば、なんだかんだで配慮が必要な場面もなくはないので気になったのです。

        「細菌兵器の実戦使用を仄めかす何かは存在するけど、決定打は存在せず、細菌兵器の実戦使用があったかどうかは不明」ぐらいの認識を持つ人がいても不思議ではないレベルの話なのでしょうね。

        繰り返しになりますが、お返事いただきありがとうございました。

      2. ポプラン より:

        731絡みの物的証拠ですか。
        細菌兵器の物的証拠があるとすれば、ペスト感染肺の顕微鏡切片にしても自然流行の患者と実験患者の物との区別はつきませんからね。
        ただ人体実験の物的証拠なら石井中将の母校の解剖学教室にありますよ。エレクト時と非エレクト時の断面切片がまだあるんじゃありませんか。

        1. 疑問を解消したいだけの人 より:

          ポプラン様へ
          お返事ありがとうございます。

          >ただ人体実験の物的証拠なら石井中将の母校の解剖学教室にありますよ。エレクト時と非エレクト時の断面切片がまだあるんじゃありませんか

          軍が主導した人体実験である、ことの証拠ですね。
          どこから来たのか決定的な裏付けが取れない断面切片のことではなくて・・・

          それらしい何かはあちこちにあるのですが、どれもこれも、その由来がはっきりしていませんし、残り方も不自然極まりな物が多いです。

        2. ポプラン より:

          疑問を解消したいだけの人 様
          だれも読みに来る人はいないでしょうから少し語ります。
          物的証拠とか状況証拠とか、歴史を語るときには困難ですね。
          歴史学者が重要視するのは、同時代やできるだけ近い時代の
          文書であるように磯田道史先生が番組では言われます。
          僕が聞いた話を少し書きます。日本史でいえば後からわかるように
          関ケ原に参陣した老武士から聞いた話レベルになります。
          731部隊を研究するにはキーとなる場所が二つあると思います。
          一つは、当然京都ですね。
          京都大学医学部の闇は深いと思います。
          お読みいただいた勃起したペニスと萎んだペニスの標本が例ですが
          死んだときに勃起しているペニスなど人為的に作らなければありません。
          それを昭和56年頃まで残している(プレパラートには京都大学第3解剖と
          書いてありました。)
          ミドリ十字の創始者、そして血友病と薬害エイズもです。
          あの頃メインでたたかれていたのは、日本の二大血友病の権威
          のうち、東の権威でした。西の権威は京都大学の卒業生で滋賀医大の教授
          が最後の公職です。
          昭和30年代にアメリカへフルブライト留学生として研究に
          行っています。米ソ冷戦時代真っただ中のころですね。

          もう一つは千葉です。
          石井中将は、芝山町の地主兼酒造家の息子で1892年6月生まれ
          県立千葉中学、旧制4高、京都大学を大正9年卒業
          です。
          もう一人は、
          谷中卓三郎、君津市の地主兼酒造家の息子で1892年2月生まれ
          県立木更津中学、旧制3高、京都大学を大正6年卒業
          日本のリンパ管研究の第一人者で学士院会員
          京都大学第3解剖教授
          この二人は、ほぼ同時期に京都で学生生活を送ります。
          関西圏で千葉県人は珍しいです。
          面識がなかった方がおかしいと思います。

          そして石井中将は、京都大学総長の娘婿になり
          谷中卓三郎は、学問の名門木原家に婿入りします。
          この二人には何かつながりがあったはずです。
          調べてみたいのですが、私は仕事を言い訳にして
          もう還暦が近くなっています。

          千葉がらみでもう一つ。
          戦後昭和20年代の富津市岩瀬という場所に
          県立木更津中学、旧制3校、京都大学医学部出身の医師が開業
          したそうです。長い階段の上に大きな家を建てひっそりと
          暮らしていたようです。
          ある晩自宅から離れた国道の上で進駐軍のジープに轢かれて
          亡くなっていたそうです。
          その家は、子供の頃、近寄りたくない雰囲気の場所でした。

  15. 茶筒 より:

    投稿ありがとうございます。
    常々考えていたこととほぼ一致したため、安心しました。

    私の認識としては
    ・現状は単に、移りやすい風邪が流行っているだけ
    ・(風邪と同様に)特効薬はない
    ・免疫力が落ちていてこじらせると肺炎になる
    ・肺炎にまでなると、今までの肺炎の薬が使えないため、
     長期化する可能性がある
    ・免疫力が低いお年寄りや子供は、死亡リスクもあり注意する必要がある
    ・糖尿病や心臓疾患、透析治療者など、合併症が起きやすい持病がある方も同様に注意
    ・それ以外の感染者は、
     自覚症状としての、数日以上の発熱や、肺炎の症状(胸の痛みなど)がない限り、
     基本的には、インフルエンザかかったとき同様の自宅療養で十分

    と思っています。

    中国の死者の多さは、単に母数が多いことと、
    あとは「重症者が病院にかかることが出来ない」事が大きいように思います。
    そして、今の日本の多くの方の認識力だと、
    日本でアウトブレイクが起きたときに、同じ事が起こってしまうように思います。
    (軽症者が病院に来ることで医療機関がパンクしてしまい、重症者が入院できず死亡してしまう)

    新コロナウィルスを利用して政府を非難したい方達の声の大きさによって、
    新コロナウィルスが恐怖の存在になってしまっていますが・・・
    いい加減、そのような声が大きいだけの方達は無視して、
    「水際作戦に意味はない」「全数検疫も意味が無い」「隔離にも意味は無い」事と、
    「今後、感染が当たり前だと思え」「感染しても症状はこんなもんだから、日常生活に支障はない」
    「ただし、こういう症状が出た場合は、速やかに病院へ」

    という方針に、舵を切るべきだと思うのですけど・・・
    やはり難しいんですかね。

    1. りょうちん より:

      補足です。

      >・肺炎にまでなると、今までの肺炎の薬が使えないため、長期化する可能性がある

      正確には肺炎に至るまでを緩和する抗ウィルス剤がインフルエンザにはあるけど、コロナウィルスには存在しないので、肺炎に至る可能性が高くなると言うことです。
      あと、インフルエンザの場合、ウィルス肺炎+細菌性肺炎になってしまうと、もう抗ウィルス剤も無力であるという報告があります。

      http://www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/044100681j.pdf
      インフルエンザ肺炎 84 例の臨床像

      ウィルス性肺炎にまで至った症例に有効な薬は現状存在しないと考えて差し支えありません。
      そして、「長期化」に関しては、心配ありません。治る人も死ぬ人もだいたい10日程度で運命が決まっています。
      一般の方の考える「長期」と医療関係者の考える「長期」の認識のズレもあるかもしれませんね。

      1. 茶筒 より:

        りょうちんさん
        補足ありがとうございます!

        ただ、失礼を覚悟で申しますと、
        「肺炎に至る可能性が高くなる」と言う表現も、間違ってはいないけど曲解する人が多そうな単語のように感じました。

        肺炎の定義としても「(通常の肺炎であっても)入院が必要なレベル」だけでは無く
        「(通常の肺炎なら)家で薬飲んで寝てる程度」も含まれると思いますし。
        (素人なので、トンチンカンなこと言ってたら済みません)

        なんかもう、新型肺炎をペストみたいに考えてる人多すぎる気がするので、
        できるだけ正確な伝え方が必要なんじゃないかなぁ、と
        愚考する次第です。

  16. とある福岡市民 より:

    りょうちん先生、再度の投稿ありがとうございます。
    もうちょっと書きたいのですが、今は体調が微妙なので少しだけ。
    雑談掲示板でも書きましたが、マスクが足りなくて困ってる方、キッチンペーパーと輪ゴムとホチキスで作る簡易マスクはいかがでしょうか。
    ↓ ↓
    https://sonaeru.jp/goods/handiwork/groceries/g-11/

    市販のマスクには劣りますが、感染拡大防止と飛沫避けにはまあまあいいかと。
    マスクが増産されて市場に供給されるまでもう少しの辛抱です。

    1. りょうちん より:

      こちらもご紹介しておきます。
      ネコネコカワイイ雰囲気が、自分のキャラに合っていないと思って遠慮していたのですがw

      https://www.cotoro.net/archives/65582745.html

      あ、でも迷彩柄もあるじゃん!

      1. とある福岡市民 より:

        りょうちん先生、ありがとうございます。

        私は普段マスクはつけませんが、仕事柄サージカルマスクをつける事もあります。
        でも個人的には布マスク、ガーゼマスクの方が好きです。肌触りが良くて、洗えば何度でも使えますので。
        このところ急に冷えましたので、体調を崩されませんようお気をつけてお過ごし下さい。私も体調がいまいちなので早く寝ます。

  17. 匿名老人 より:

    りょうちん様

    二回の御投稿、本当にためになるお話で助かりました。厚く御礼申し上げます。

    さて以下の投稿は夢に現れた『妄想』です。根拠は全くありませんので新宿会計士様の御判断次第で削除されても結構でございます。

    1.経済政策、対米方針の失敗により習近平主席は失脚寸前まで追い詰められた。
    2.おりしも香港のデモが武漢に飛び火するとの情報が伝わってきた。
    3.習近平主席は考えた(極秘にT大統領とも接触した)。
    4.隔年でしばしば出現する野生動物由来の病気をあえて野放しにする。
    5.速やかに武漢を封鎖し、中国全土を情報封鎖体制に置く。
    6.中国各地に伝染が広まった場合、反習近平グループに責を負わせる。
    7.巨額の対策費用は習近平主席に従順な地域に優先的に配分する。

    結果として、中国経済は大打撃を受けるが習近平主席は地位を保全する。

  18. ななし より:

    タミフルができたせいでみんな忘れてしまってるのかも知れないですけど、ちょっと前までは、インフルエンザにかかっても、対症療法の薬を飲むくらいで、じっと寝て自然治癒を待つしかなかったんですよね。
    今回の肺炎で「治療薬がないからインフルエンザとは根本的に違う!」と言っている人は多いですけど、それなら20年前まではインフルエンザでそんなに人がコロコロ死んでたのかと。
    中国の死亡率については、検査ができない(キットが足りない)せいで分母が過小なこと、医療機関がパンクしていること、そもそもかの国の圧倒的な階級差に起因する教育水準の低さが病気への判断を鈍らせていること、といったものを踏まえると、このウイルス自体の本質的なものより高く出過ぎていると考えるべきだと思います。

    1. りょうちん より:

      前の記事に貼ったと思いましたが・・・。

      https://honkawa2.sakura.ne.jp/1955.html

      そもそも2000年代以前にどうやって、インフルエンザで死亡したと診断できたんだろうという疑問はあります(診断キットの発売は1999年)。

  19. tastas より:

    病理学的には、その通りだと思います。

    私は、何故今回に限って大騒ぎになっているのか、
    社会学的視点から気になっています。

    誰か、知見を持っている方いませんか?

    1. namuny より:

      SARSが基準だからじゃないでしょうか
      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E7%97%87%E6%80%A5%E6%80%A7%E5%91%BC%E5%90%B8%E5%99%A8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

      SARSの場合は、致死率が10%前後、しかも、重篤な後遺症も出たようです。
      致死率が高いのは中国だからである可能性も高いですが
      後遺症は嫌ですね。

  20. 名古屋の住人 より:

    私はあるメーカーに勤める医学的な見識が全くない会社員ですが、2002~2003年のSARSが席巻した時と現代との比較において、中国社会の決定的な違いとして「情報統制の効果が薄れてきた」が挙げられます。

    私はSARSが世間の話題を鷲掴みにしていた2003年4月、中国広東省広州市で開催された世界最大級の展示見本市「広州交易会」に参加した経験があります。家族や友人から今生の別れを惜しむかのごとく(?)見送られたにもかかわらず、広州市中心街でぐるり360度何度見渡しても、マスクをしているのは私一人だけ。ハチの巣をつついたような報道合戦をしていた日本のマスメディアに対し、広州市の地元民は「どこ吹く風」とあまりの温度差に驚きを隠せませんでした(但し、広州交易会会場は閑散としていて、出展者の多くは時間を持て余してボケっと新聞を読んでいるか、さっさと店じまいして撤収しているような惨状でした)。

    しかし、携帯もSMSもなく「ガチガチの情報統制」が効いていたであろう当時に比べて、どれだけ隠そうやっきになっても「アリの一穴から瞬時に世界中に情報が拡散される」時代になった今日、中国発のリアルタイムの大騒ぎぶりがそのまま世界に伝播したのが一つの要因ではないかと考えます。

    余談ですが、私は新型コロナウィルス肺炎の状況がリアルタイムに更新されるサイトを毎日確認しています。

    ALL中国語(簡体字)ですが、中国全土の省別・市別の患者数・重症者数・死亡者数・治癒数の他、諸外国への感染拡大状況、新型コロナウィルス肺炎に関するデマ打消し情報に至るまで、なかなか便利なサイトです。

    こんなサイトが中国政府による力技の強制封鎖にもあわず、日々刻刻と更新される時代が来るとは…、2003年当時のこと振り返ると隔世の感があります。ご興味のある方はどうぞ!

    丁園香・丁園医生 全国新型肺炎疫情実時動態
    https://ncov.dxy.cn/ncovh5/view/pneumonia

    1. りょうちん より:

      >丁園香・丁園医生

      これ誰?
      と思って、まずサイトをWhoisしてみたところ

      dxy.cn
      Domain Name: dxy.cn
      ROID: 20030508s10001s00803232-cn
      Domain Status: ok
      Registrant ID: hechuo3rhw3uq
      Registrant: 杭州联科美讯生物医药技术有限公司
      Registrant Contact Email: zsz@dxyer.com
      Sponsoring Registrar: 北京新网数码信息技术有限公司
      Name Server: ns3.dnsv4.com
      Name Server: ns4.dnsv4.com
      Registration Time: 2003-05-08 08:51:22
      Expiration Time: 2020-05-08 08:51:22
      DNSSEC: unsigned

      杭州联科美讯生物医药技术有限公司は、iPhone用の医学アプリを作成している会社のようです。
      おそらく、政府の公的発表のみをソースにしており、特に問題視されていないのだと思います。
      ふだんの金盾での管理の一方で、発生がバレてからは完全な情報隠蔽をしていないんじゃないかと感じます。
      私は、このニュースがなんともいえない感じでした。

      https://gigazine.net/news/20200203-coronavirus-game-giveaway-china/
      新型コロナウイルス流行拡大に対して「アダルトゲームを無料配布」するゲームメーカーが登場、ユーザーに「引きこもりプレイ」を推奨

  21. H より:

    中国のこんな現状を見ると
    ウイルスが怖いのではなく
    人間が怖いと思う

    https://news.yahoo.co.jp/byline/miyazakinorihide/20200205-00161883/

    1. りょうちん より:

      中国という国の、国民を管理する努力には誰も文句を付けられないと思いました。

  22. 通りすがり より:

    (なんか違うところに投稿したみたいで送りし直します)

    りょうちん様の第二弾、またまた勉強になりました。ありがとうございます。

    それはそれとして、でも、やっぱり思うんですが
    りょうちん様のような医師やウィルスに詳しい職業の方々は別にして
    普通の一般人にとってはマスメディアやネットで世界中が騒げば落ち着けという方がやっぱ無理なんですよね。

    だってTVやネット動画で中国武漢の状況や人が路上でバタバタ死んでる画像なんかがバンバン流れて
    世界中の国の大統領や首相がアラートを鳴らすんですもん。中国人入国禁止なんて国もいくつもでてくるし・・・。

    それに知識のない素人衆は「落ち着け、デマに惑わされるな!」なんて忠告されても何がデマなのかわかんないんですもん。

    とくに我が家のように家族の平均年齢が60歳以上なんてところは・・・。もうツバゴクで毎日TV見てます。
    そりゃ「タ・タスケテッ、もうマスクないッ」ってなりますって(笑)

    りょうちん様のような冷静な情報がどうして流布しないのか? 我々ど素人衆の慌てぶりよりもそっちの方がよほど問題かなーと思います。

    1. りょうちん より:

      中国人が道ばたで倒れている!!という動画を拡散した韓国人がいましたが、ただの酔っ払って道で寝ていた韓国人だったというオチがありました。
      しかも韓国国内の話では無いという迷惑さw

  23. 匿名 より:

    ウイルスよりも、国士気取りで(=パニックで)過剰な政府批判していた人が多く存在していたことが、不安です。このような人は敵対的勢力よりも脅威度が上なので、細心の注意が必要です。いわゆる、無能な働き者は害悪であり、無能な味方は有能な敵より恐ろしい、ということです。ここの常連さんにも複数おられますが、ヘイト発言が多いアナタ、陰謀論を撒き散らすアナタ、のコトです。もちろん、政府の対応に問題がなかったわけではありませんし、是是非非の態度も必要です。とはいえ、同じ過ちを何度も繰り返したいので無ければ、無責任や無能などの過剰な批判は慎むべきです。

    1. りょうちん より:

      あんまり注目されませんが

      https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/index.html

      を時系列で見ると、おそらく官僚は早期から案件として挙げていたのに、厚労相の腰が重かったんじゃ無いのって印象は受けますね。
      安倍首相に閣議でどうなってるんだとか言われて動き始めたような・・・。
      「WHOの結果を待って」のくだりはダメだコイツとは思いました。

  24. 匿名 より:

    >中国だけが他国と100桁違う死亡率

    100桁? ん? 3桁?

    1. りょうちん より:

      そこミスですね。倍と桁が混乱。
      というか執筆時点で、フィリピンの症例を除いたりしたら、Diveded by Zeroでしたw

  25. しきしま より:

    最初にお断りしておきます。りょうちん様の記事を貶める意図はありません。

    りょうちん様のおっしゃることは至極まっとうなのですが、日本人が慌てなければそれで済む、という状況ではなくなりつつあるように感じます。

    フィジーが新型肺炎を理由に日本からの入国を禁止したそうです。
    これって、「韓国をホワイト国としてほぼノーチェックでフッ化水素を輸出し続けると日本まであらぬ疑いをかけられる」のと似た構図ですね。

    フィジーをはじめとする各国の「ウイルス怖い」という感情を払拭するためにも、日本政府は、日本が安全であることを理論的に積極アピールするか、もしくは中国からの入国をもっと厳しく制限するかしたほうがよいと、個人的には思います。

    1. 匿名 より:

       しきしま様

      フイジーではなくミクロネシア連邦ではありませんか。

      また、ミクロネシア連邦も日本だけではなく

      アメリカを含めて武漢肺炎感染者の確定症例のある

      全ての国が対象とな2月っているとのことです。

      詳しくは2月5日の事実を整えるを参考下さい。

      1. 長政 より:

         名前が抜けてました長政です

      2. しきしま より:

        匿名 様

        ご指摘ありがとうございます。
        正直言うとその辺の地域の国名とか島の名前をよく把握していませんでした。反省しています。

        私が見たのは↓ですが、「フィジー」という単語がいちばん頭に焼き付いたのでフィジーと書きました。
        https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.traicy.com/posts/20200205143506/&ved=2ahUKEwjGl4SP-rznAhXhKqYKHYFLDlwQFjADegQIBRAB&usg=AOvVaw2XrhoyPBzp8ST9CzjFhSJc

        1. しきしま より:

          長政 様

          匿名と書いてしまい失礼いたしました。
          ほんと、落ち着いて、よく見て冷静に書き込まなきゃ・・・
          (自戒)

    2. りょうちん より:

      WHOって無能だし無駄じゃねという先進国のみなさんのご意見が散見されますが、こうして万全の医療体制を整えられない小国が、強硬手段を執る正当性を保障してあげる役割はバカにできないなと思いました。

      WHOの宣言が無ければ中国が「渡航制限かけるなんて、どうなるかわかってんだろうなあ・・・」と台湾との国交を保っている国に対するみたいに圧力をかけられかねません。

      1. 北海道の勤務医 より:

        りょうちん先生

        半ば諦めに近い気持ちでお願いしたいことがあります。

        子宮頸癌のワクチン接種率が日本だけ極端に低く、先進諸国とは真逆に突っ走っている状況に、先生のお力で警鐘を鳴らして頂きたいです。

        予防できるワクチンが既にあるにも関わらず、日本は接種率1%で毎年3000人近くの女性が死亡しているのに、そちらを無視して新型コロナウイルスを恐れてばかりいる日本のマスコミも世論も、完全に狂っていると思いませんか?

        予防する方法があり、推奨されてもそれを受け入れない国民が、どうしてWHOを批判出来るのでしょうか。これではただ頭の悪い人々がワーワー騒いでいるだけです。

        1. だんな より:

          北海道の勤務医さま
          「これではただ頭の悪い人々がワーワー騒いでいるだけです。」が、新型コロナウイルスについても、現実に起こってます。
          コロナウイルスのワクチンなら、リスクが同じでも、喜んで打つ癖にと思います。
          マスコミのせいは有ったかと思いますが、日本人の限界だと諦めてます。もう一つ、遺伝子組換え食品も、諦めてます。

        2. りょうちん より:

          これ私も、元看護師の妻に「娘(長女)のワクチン接種どうする?」と聞かれてびっくりしました。
          まさか仮にも看護師免許を持つ元プロがそんなことを言い出すとは思ってもみなかったからです。
          次女の世代に至っては、受診券の配布もやめたようです。
          これだけ行政の腰が引けていると、日本での普及率向上はむずかしいのでしょうねえ。

    3. りょうちん より:

      このような問題提起の文脈をみると安心しますw。

      ところで、この件の報道で、当初、「日本が汚染国に指定」という刺激的な見出しを付けて、どっかからお叱りを受けたのか「感染国」に変更するお詫びを載せています。
      https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1233353.html

      最初、大使館が使ったので怒られるのも理不尽だと思いますがw、この汚染国(地域)とその対になる清浄国(地域)という用語は疫学では、ふつうに使われていて、ある一定の期間疾患の発生が無い場合を「清浄」と定義します。
      国境線と地理上の区域は常には一致しないのでアメリカ合衆国は汚染国になっても、当然、ハワイ州やグアム準州は別扱いになることもあります(というか今回はそうなっている)。
      英国とフォークランドとか、フランスと海外県もそういう関係になっているでしょう。
      最近には、豚コレラの発生・沈静で何度か使われて、語義自体は正しいのに、「人間様を豚如きと一緒にするとはけしからん」なんて怒る人でもいたのかしらと邪推しています。国が感染という擬人化の方がおかしく感じますが。

      保健衛生では世界の模範と自称したり呼ばれたりする日本ですが、感染症では実はそれほど優等生というわけではなく、最近まで、先進国中数少ない麻疹の汚染国でした。
      米国国務省の海外安全情報には、日本は風疹が流行っているので注意しろ(未開国かよ!)と書き続けられています。
      豚コレラも終息させられず、輸出停止になっている県が散見されます。
      https://www.maff.go.jp/aqs/topix/csf2018.html

      1. ひろた より:

        りょうちんさま。
        あちらでも触れましたが、というか意味わからなかったかもしれません、すみません。
        ミクロネシアに行くには、ホノルル、グアム間のホッピングフライトを利用するしかありません。UAのみ日に何便か飛んでます。
        ホノルル、グアムは例外にする必要があるし、汚染地域から来る人は、ホノルルかグアムで待機するしか方法がないですよ。って言いたかったのがあの文章だと思ったのです。
        自国民もホノルル、グアムで治療するのだろうと思います。

        1. りょうちん より:

          論理的には、その「ホノルル、グアム」で感染者が発見されたら、どういう次の手を打つのでしょうね。

        2. りょうちん より:

          書いてから気が付きましたが、ミクロネシア連邦の場合、どこかのそれなりのインフラの整った島を次のバッファにすればいいだけですね。
          地形的に縦深がある国は強い。

  26. 元左派系?の初老 より:

    途中結果ではありますが、コメントにおける見解含め、危ない対象である高齢者や施設への簡単で的を得た情報を政府にも定期的に発信して欲しいと思っています。
    対象の高齢者はネットで情報入手なんかしません、特に田舎では。
    対象の高齢者の情報の入手先は、ほぼTVだと思いますので、地震速報の様な画面を流れる感じとか、臨時的に準専用のチャンネルを準備し定期的に放送するなどの発信が必要と思っています、こんな時こそNHKを活用して。
    余命が数年以内の人であっても、数十日で予期せぬ死を提供するのは大罪です、当人にも家族にも心構えと準備が必要です。
    という訳で、飽きもせず官邸にお願いをしました・・NHK活用の分かりやすく的確な情報発信を。
    高齢者に、タッタ一回の人生において、予期もしない結末が訪れる事が極力少ないことを願っております。
    追:りょうちんさんそのほかの方、遅くなりましたが、色々教えて頂きありがとうございました。
    心配症なので、余計なことですが、中共真相が、他国情報と乖離していないことを願いまして。また、中共に対する真相要求と、野生動物常食風習への改善要求すべきとも思います。

  27. 心配性のおばさん より:

    りょうちん様 こちらにいらしたのですね。

    新型コロナウイルスについては、日本は初動を誤ったことで、既に国内に感染を有しているものと考えられ、検査キットの開発、治療法の確立など、次善の策が急がれます。
    そのための情報としては、中国共産党やWHOからのものは、何の足しにもならないと考えております。しかし、その他の情報も玉石混交の態ですわね。が、そこから玉を選び出す努力は続けるべきかと考えます。
    私、ただのおばさんに過ぎませんので、情報にいちいち震え上がっているだけですが、それでも目を逸らさずにおります。(これが精一杯)

    さて、報道では、中国国内で発生源とされる武漢市のみならず都市閉鎖が続いているようです。
    都市閉鎖が続けば、経済停滞のみならず、国内パニックに繋がっていくことを、中国共産党はなにより、よく知っているはずですのに、なぜこの手に出たかです。
    おや、いけません。また陰謀論に入り込んでしまいそうです。(笑)

    1. 一国民 より:

      訃報)

      武漢で最初に警告を発した医師の一人、李さんという34歳の方がコロナウィルス感染症で死亡したようです。

  28. 7 より:

    マスクが店頭から消えてなくなるのは大問題です。
    マスクがあればメイクが適当で済むのに。

    マスクしてると菌が付いた手で口の周りに触れないから感染予防になるって言う人もいますね。
    本当かどうかは知りませんが。

  29. 匿名 より:

    ご参考までに。
    感染者の本当の数字と思われます。

    http://blog.livedoor.jp/kaikaihanno/archives/56395706.html

    1. りょうちん より:

      うーん。これが本当なら、もっと国外でも死亡者が出ているはずなんですよねえ。
      とにかく、中国以外のそれなりの医療レベルを持っている国の医者なら、本物の重症例を診たいと思っているでしょう。

      1. 匿名 より:

        重症例の患者は勿論のことデータも当面は出さないでしょうね。

        りょうちんさんはお気づきでしょうが、武漢だけ治癒数と死亡数の比率が著しく悪い。
        これは何を意味しているかというと、本来入院すべき人が入院できず、或いは対処療法としての医薬品も封鎖のため不足していたのではないか?ということが想像できます。

        重症例の患者が他国で治療を受け、統計的データと処理できるくらいの数になると、武漢で何が起こっていたのかの実態がバレてしまいます。どんだけ杜撰な医療体制だったんだよ!となれば、これは中共にとって非常にまずい。数字の裏付けができないよう有耶無耶にするしかないでしょうね。

        武漢全体の感染者数は、武漢からの帰国邦人の感染率1.4%から、推計15万人(±9万人)と予想します。一方で、武漢を除いた治癒数と死亡数は、治癒数=987人 死亡数=65人(武漢は治癒数=496人 死亡数478人)ですから、本来治療を受ける必要があったにも関わらず、見捨てられた人は約6700人。その内の何人が自力で治し、何人が死んだのかは不明ですが、りょうちんさんはお医者さんですので、肺炎患者が治療を受けなければ、どれくらい死ぬのかの、おおよその見当は肌感覚として、理解されているのではないでしょうか。

        割と深刻だと思いますよ、隠蔽しなければならないくらいには。

        1. りょうちん より:

          ご指摘の可能性は高いとも思われますね。

          時間を稼げば、迅速診断キット(これは確実にできるでしょう)や抗ウィルス剤の開発(これは未知数)が成功するかもしれないので、その後で海外で流行した分には、

          「いやー、当時、この薬があれば助かった命がたくさんだったのに誠に遺憾アル!」

          とか例の華春瑩報道局長が涙を流してコメントするでしょうね。

    2. 一国民 より:

      素人なので何も申し上げられませんが、中国が、ほとんど軍事作戦行動時と同じような対応を取っているのをどう捉えたらよいのか今ひとつわかりません。

      通常のインフルエンザ並みであれば、ここまでするのかなと・・。
      新型コロナウィルスの出現ということで、国の威信をかけて封じ込めるということだけならまだしも、中国の専門家達が疫学的にかなりヤバイ、深刻な事態だと受け止め、総力を挙げて対処しているのだとすると、本当にパンデミックになるのではないかと心配します。

      1. りょうちん より:

        上の匿名様のご指摘通り、「武漢の閉鎖」は「対応の失敗の隠蔽」だとすると一番現状では納得がいきます。脱線した新幹線を埋める習性。

        武漢以外の都市ならばまだ、流行自体は防げなくても、逐次にやってくる患者の対応だけならなんとかなるのかもしれませんが・・・。

    1. りょうちん より:

      人工ウィルス説と、中国がアメリカの陰謀だと言い出すというのは既に出ていましたが、人民解放軍が参戦と言うことは、「そういう事実だと言うことにした」という話ですね。

      しかし、そうしたとしてどうする気なんでしょう。

    2. りょうちん より:

      ネタ元のサイトにこんな記事が。
      Google翻訳で充分読めます。

      http://www.xilu.com/20200205/1000010001120300.html

      まあ、武漢の研究所でコロナウィルスを研究していた人物の論文のウィルスが2019-nCoVに類似しているという、既にネットの間では広がっている情報ですが、今更こんなものを載せる意図は何なのでしょうか。

    3. りょうちん より:

      http://www.xilu.com
      の記事をいくつか読んでみましたが、これは軍の公式チャンネルなどでは無いのでは。
      Weiboソースの与太話が投稿されていたり、とても信用できるものではありません。

      >中国共産党軍の最高権力機関である中央軍事委員会のウェブサイト「西陸網」で発表される情報は極めて重要で、最高位層の首肯を得たものだ。そのようなサイトが武漢肺炎の爆発を米国になすり付けた。

      当のサイトのabout usに相当するところを翻訳すると

      >Xilu.comは、北京広電科技株式会社に属します。

      orz。まあ内容はお上の怒りに触れないようなものになってはいるのでしょうけど。

  30. だんな より:

    コロナウイルス対策の影響で、インフルエンザ感染者が少ないらしいです。 
    インフルエンザ患者低調 新型コロナウイルス対策が影響か
    https://www.sankei.com/smp/life/news/200206/lif2002060047-s1.html
    気温(湿度)が高い関係が、有るのかもしれませんが、来年だとピークの週になっても、患者数が増えません。
    日本人の防疫の成果かどうかは、分かりませんが、患者が少ないのは、良い事だと思います。

  31. 海コン より:

    日本がやることは、コロナウィルス対策より誤嚥性肺炎対策の方がより重要なのではないかと妄想します。
    中国でお亡くなりになった罹患されたとされる人の大半が、誤嚥性肺炎でないのかなと、肺炎で一くくりにしてカウントされてるのではないのかなと、コロナウィルス弁護の観点で妄想して遊びます。
    だって、誤嚥性肺炎だったら医療関係者が訴えられるリスクが高いじゃないですか。

    お目汚し失礼申し上げます。

  32. とまる より:

    りょうちんさん、現場の「観」を聴き安心できました。

    ねーさんさん、タイムリーな検証に感謝いたします。https://www.jijitsu.net/entry/731-saikinsen-pest

    主さん、この場を提供していただきありがとうございます。

    1. りょうちん より:

      本当にタイムリーですね。
      細菌戦の事実を我が国の政府が肯定も否定もしてはいないというのは従来通りです。

  33. 名無しA より:

    りょうちん様

    「コロナウィルスの侵入を防げるような心理的マジノ線やバトルオブ
    ブリテンのような鉄壁の対応を『演出』し、国民の厭戦感情を抑制
    しながら時間を稼ぎ、症例数が少ない内にがっちり情報を集めて
    蔓延後の体制構築までの冬戦争のごとく遅滞戦闘をする」
    というのが合理的な行動で、日本の行政の動きはこのとおりになっています。

    ⇒ 作戦としてはそれが合理的と考えますが、失敗してませんか?

    1.鉄壁の対応を演出するなら、武漢封鎖の時点で湖北省からの、
     米国が禁止した時点で中国全土からの入国を禁止しないと。
     マスクがなくなったのは、演出が不十分だからでは?

    2.遅滞戦闘するなら、検査基準から湖北省縛りを外すべきでは?
     国内感染は既に始まっている可能性が高いのだから、そこを
     捕捉しないと遅滞戦闘にならないのでは?

    1. りょうちん より:

      実務というのは軍事でも医学でもなにかしらの現実的制約を持つものです。
      個人的な分析ですが、指定感染症にするタイミングが一週間は遅いという感触です。
      厚生労働大臣の記者会見を読み直してみると、覚知自体はもっと早かったのに、「指定感染症」の政令、施行がこんな速度感です。

      https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000589748.pdf

      実は指定感染症に準ずる法的根拠が存在したのは、昨日になって初めてなんですよ。
      もちろん告示前から、そういう方針が明らかになれば、現場の人間はそういう方向で動き始めるとは思いますが・・・。

      話は変わりますが、私が書いた「心理的マジノ線」という用語は実は軍事用語ではありません。
      韓国ウォッチャー用語なんですw。皮肉のつもりで書きました。
      「バトル・オブ・ブリテン」は正しく軍事歴史用語ですが、華々しい勝利の様に喧伝されていますが、実のところ、ロンドンにほぼ被害が出なかったのは、戦争激化を恐れたヒトラーの方針でしか無く、当時の技術では水も漏らさぬ防空網などと言うものは構築不可能でした。
      実際、ロンドンに「誤爆」が生じ、報復に英国がベルリンに爆撃しています。
      バトル・オブ・ブリテンで勝ったはずなのに、ヒトラーが方針転換すると、知名度では劣る「ザ・ブリッツ」という英国本土大空襲が発生し、ロンドンッ子が、地下鉄に切符を買って避難する逸話が生まれました。いかに「バトル・オブ・ブリテン」の勝利が士気を高めるための演出された事実であったかという話で、今回の水際作戦の表現にぴったりだなと考えた次第です。

      1. 名無しA より:

        返信ありがとうございます。

        >指定感染症にするタイミングが一週間は遅いという感触です。
         ⇒ 同感です。

        >厚生労働大臣の記者会見を読み直してみると、覚知自体は
         もっと早かったのに、「指定感染症」の政令、施行がこんな速度感です。
        https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000589748.pdf
        実は指定感染症に準ずる法的根拠が存在したのは、昨日になって
        初めてなんですよ。
         ⇒ 政令の施行ですが、1/31付で2/7⇒2/1で前倒しした
           と報道されてましたが。
        ◆新型肺炎「指定感染症」などにする政令 施行日あすに前倒しへ
        https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200131/k10012266781000.html

           

  34. ワヤンゴレ より:

    新宿会計士さまのパースペクティブには、いつも尊敬の念を抱いております。今回は、A戦況、B医学、C対策、D社会的パニックと項目を分けられていました。素晴らしい分析(分節化)だと思います。
    山田内膳2020/02/06 at 06:49様にあったように、これらの項目を、中国国内、日本国内、中国→日本流入に下位分類すべきです。
    C対策項目の下にあるべき中国の公衆衛生が、低開発国そのもの!習近平の名前がSitholeと「適訳」されたそうですが、的を得ていて、中国政府も無言。
    以上から、
    不潔な中国からの入国は拒否すべき=お断り申しあげるべきと考えられます。
    今回の検査拒否で顕わになったように、緊急時は人権より公共の福祉=利益を優先する必要があります。
    (人権派弁護士には自覚を促したい)
    当初「人・人感染は確認されていない」としたり顔でしゃべったWHO事務局長がいて、国連の信頼度が重い知らされたと思います。あの下品なトランプ大統領も当たってるかも。

  35. 雪だるま より:

    日本で最初に感染した方4名(バスの運転手様含む)のその後はどうなったのか一切報道が無いがどうなっているのか?
    プライバシーの問題もあると思うが、治ってるのか入院中なのかすらわからない。
    治りました〜!って報道すれば、いくぶん国民感情も落ち着くのでは?

    1. 名無しA より:

      雪だるま様

      下記で公表されてます。昨日、報道もされたようです。

      https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09396.html

      感染者25人中、
       全快4、軽快8、安定8、悪化0、不明2、無症状3

      1. 雪だるま より:

        名無しA様
        教えて頂き、ありがとうございました。

  36. パーヨクのエ作員 より:

    りょうちん様

    秀逸な記事の配信ありがとうございます。

    当方は少し気になっているのですが、
    武漢での肺炎は実は二種類あるという事はないでしょうか?

    想定されるのは潜伏期間が長い新コロナウィルスとおそらく短期の潜伏期間で激症の未確認病原体の二種類です。

    武漢での肺炎の死亡率と他の地域の死亡率が異なり過ぎる点と、衛生観念の高いだろう三十代の医師が死亡したという記事があったので軍隊が動員されているのは実は後者の病原体対策で、隠ぺいの為に武漢に前者の病原体が人民解放軍の手によって散布されたシナリオが当方の頭から抜けないのです。

    当方が戦場で散布する生物兵器を開発する場合、潜伏期間はできるだけ短期で発症させて症状は激症のモノを開発します。

    潜伏期間が長いと不用意な拡散で自軍側に感染返しで蔓延するリスクがあるからです。
    現状の新コロナウィルスの条件は潜伏期間が長いと思います。

    もし短期で発症する激症の病原体が外部に漏れた場合の対応は局所で抑制させるべく軍隊によるB兵器対応を行う事に並行して対外的に隠ぺいする方法をあわせて行うと思います。

    以上妄想ですがシナリオとしてはないですかね(笑)

    以上です。駄文失礼しました。

    1. りょうちん より:

      とりあえず中国の公表している2019-nCoVと、日本で検出されているウィルスでは変異は見つかっていないそうです。

      2019-nCoVが「生物兵器」であるというのは、やや否定的です。
      あるとすれば、コロナウィルスの感染性を強化する研究用人工ウィルスが施設外に漏出したケースだと思います。これだと、人為的な散布とも野生コウモリからの感染ともつかない発生が説明可能です。
      もともと兵器として使うのを目的としたのでなければ、遺伝子配列に人為的な兆候があるのに生物兵器としての要件をまったく満たしていないのも説明可能です。
      もちろん説明可能だからといって、それが正しいとは限りません。

      武漢市の他国とは違う死亡率と、人民解放軍を動員した隔離政策からの分析ですが、2019-nCoVの死亡率がとても高いか、とても低いかのどちらかではないかと多くの方の指摘を受けて個人的に推測しています。

      2019-nCoVの死亡率がとても高くて人民解放軍を動員して都市を包囲隔離しなくてはいけないケースでは合理的な動きではありますが、他国での症例の死亡者数が説明つきにくいです。
      とても低い場合、武漢市がゾンビパニック映画のように秩序が崩壊し、まともな医療が行われず、助かる命も助からず、多数の死亡者になるという醜聞です。この場合、人民解放軍は攻囲隔離とでも言うべきでしょう。
      だいたい、いくら中国でもどうやって今の段階で二万人もの「確定診断」ができるのか想像もつきません。
      死体を次々に焼却処分しているそうですが、「病理解剖」はどれだけされているのでしょうか。
      もし中国が世界の保健衛生に責任があるなら、そうしたデータを公表すべきです。

      1. パーヨクのエ作員 より:

        りょうちん様

        当方の駄文にコメントを賜りありがとうございました。

        当方の文が表現が悪かったようですみません。

        ①2019-nCoVに関しては生物兵器としての存在ではなく「欺瞞目的」で散布のウイルスであり
        ②それとは別個の肺炎の症状を引き起こす高死亡率の病原体が存在する。
        ③人民解放軍が感染防止に動いたのは②の病原体であり、これは拡散の防止に成功しつつある。
         具体的には発生場所周辺と院内感染で収束しつつある。
        ④当方が思っているのは生物兵器で漏れたのは②の病原体。2019-nCoVとは別途のモノ。
        仮に事実なら可能性が高いのはウイルスでなく潜伏期間がより短い肺炎球菌など。
        ⑤もっと勘ぐれば①~④はWHOに報告され中国の対応は承認されている。

        こんな勘ぐりに至ったのは
        ①生物兵器に使用するにはコロナウィルスは10~14日という潜伏期間が長い。
        ②中国と他国の死亡率に衛生状況に差があるといっても差異がありすぎる。
        ③当初のWHOの対応が当初楽観的すぎた。

        ですが、③なんて怪しく思えませんか?
        まあ、当方の勘ぐりの反証は簡単で、

        ・武漢市内の病院で亡くなった日本人患者の遺体から2019-nCoVが検出

        されればよいのです。

        時間が当方の妄想を誤りと証明してくれるでしょう。

        以上です。駄文失礼しました。

      2. パーヨクのエ作員 より:

        りょうちん様>他国での症例の死亡者数が説明つきにくいです。
        りょうちん様>死体を次々に焼却処分している

        死体を焼却処分して疫学調査を困難にする中国の対応はWHOから称賛されている一方で渡航制限は過剰な反応として他国に是正を求めるWHOは二種類の病原体の対応を敢えて混同してコメントしているように思われるのですよ(笑)

        https://www.bbc.com/japanese/51381574

  37. りちゃ より:

    不思議だ抗体シフトの『こ』の字も出てこない・・・
    で、インフルエンザ(抗原ドリフトのやつ)と比較してる・・・

    1. りちゃ より:

      最大の謎である
      「中国では魔人ブウが来たぞと大騒ぎ」
      日本だとピラフとシュウとマイくらいのレベル

      で、これの考察が
      『中国パニック起きただけ。騒ぎすぎ』で片付けている・・・

    2. りちゃ より:

      誤字です
      ×:抗体シフロ
      ○:抗原シフト

  38. 匿名 より:

    医療系の社団法人に勤めている知人からの情報です。

    「東京で開催されるシンポジウムにアメリカからの参加者がこないことになりました。
    理由は、中国をシャットアウトしてなから

    日本は感染の恐れのある危険な国というジャッチをされたようです。」

    このままだと、東京オリンピックの開催に影響があるかもですね。

    1. 匿名 より:

      「なんのことはありません。「風邪」です」なんて認識の国には怖くて行けないのでしょう。あるいは我々平和ボケの国の民が知らされてない情報を、アメリカ「軍」あたりが握っている??などと陰謀論に与しそうにもなります。
      本当に軽微な感染症で終息すればいいのですが、仮に生物兵器の取り扱いミスだったりした場合、今回のような日本政府の対応では心もとなくて不安です。
      世界は悪意に満ちており、一方世間は愚民で成り立ってます。意識高い系の人は「いたずらに心配することはないのだ、合理的に行動せよ」とおっしゃいますが、「心配するようなことのないように」対策してくれよ、頭がいいんならと、私のような凡人は思います。

  39. はにわファクトリー より:

    匿名さま

    > 医療系の社団法人に勤めている知人からの情報です

    国賓訪問の件、日本政府としても先方から決して辞退して欲しくない「政治的な綱渡り」にはっきりそうなりましたね。オリンピック開催{できる|できない}が2020年代をこんな方向付けてしまうことになるとは。震災復興という美辞麗句大義名分以上のネタを今こそひねり出さないと。

  40. がぶりえる より:

    ここんとこ仕事がピークで書き込みできませんでしたが本ブログは電車の中等で読ませて頂いてました。
    時に、本スレに関しては他ブログには無い分析と展開があり、自分でも疑問な点及び指針を示してくれている点に関し、新宿会計士様及びりょうちん様、その他諸氏に感謝申しあ上げます。

    特にりょうちん様は日韓基本条約の会議議事録を求められたり、独ソ戦に介入したり、OS等コンピューター技術に詳しかったりと多才な点が際立っており、職業はSEまたはアプリ寄りのソフトエンジニアと思っていましたのが医師との事で、叔父が医師であった関係上プライベートを見ているのでりょうちん様の趣味の多才さに驚嘆しております。

    話を戻して、新型肺炎での死者数がSARS超えるとのニュースが出ましたが、新型コロナウイルス被害は発表値でまだまだピークに達していないであろうと推測します。(Total Casesの真偽は置いといて、死者数のグラフがナマっていない)
    https://www.worldometers.info/coronavirus/
    また感染から発症に至る潜伏期間が長い(当社でも中国渡航者等は14日間自宅勤務)、感染率がかなり高いと感じます。これは日々「うがい、手洗いマスク」等インフルエンザ予防ができているか・いないかに左右され、ちょっと手お貫いたら即感染&潜伏との印象を受けます。

    bioRxiv(バイオアーカイブ)の「HIV疑似のたんぱく質」に関してインドの論文記述者が論文を公開討論フェーズで取り下げた件に関してですが、これは論文公開討論で論文の一人歩きをしないかを判断で、見事に「人為的な挿入」と陰謀論のネタにされそうな為、取り下げたのであって発見自体は事実ではないかと思います。
    ここで小生が入社して間もない頃、尿道炎にかかった事を思い出しました。
    それは全行程4時間かかる遠隔時で月~水の3日執務、木~土の3日を自社で執務(当時、土曜出勤、残100は当たり前でした)を3か月遣らかしまして体は健康と思っていたのですが尿道炎をおこしました。
    このとき医師の診断は「普通この程度の雑菌は殺せるはずなの免疫力低下で殺せなくなったいる、おたくど~ゆう仕事ととるの」と診断され抗生物質と隔週で土曜日休みとする事で回復した経験があります。

    以上から新型コロナウイルス自体の毒性はたいしたことはなく、肺に免疫力低下を起こす性質が強く、他菌の侵入により重篤となる性質なのかと思っている次第です。
    故にインフルエンザ予防の「うがい、手洗い、マスク」等が最重要だと確信します。

    最後にダイヤモンド・プリンセス号の方々には気の毒ですが、中国の発表する数字に信用が持てない以上、ダイヤモンド・プリンセス号の感染率がインフルエンザ予防できている国の感染率と考えていいのではないかと考えると同時に中國国内のインフルエンザ予防実施率と免疫力低下を考えると、まだまだこれから死者数は上がると考えています。
    以上駄文失礼しました。

  41. がぶりえる より:

    あれ登録できなかった?
    再登録します。

    ここんとこ仕事がピークで書き込みできませんでしたが本ブログは電車の中等で読ませて頂いてました。
    時に、本スレに関しては他ブログには無い分析と展開があり、自分でも疑問な点及び指針を示してくれている点に関し、新宿会計士様及びりょうちん様、その他諸氏に感謝申しあ上げます。

    特にりょうちん様は日韓基本条約の会議議事録を求められたり、独ソ戦に介入したり、OS等コンピューター技術に詳しかったりと多才な点が際立っており、職業はSEまたはアプリ寄りのソフトエンジニアと思っていましたのが医師との事で、叔父が医師であった関係上プライベートを見ているのでりょうちん様の趣味の多才さに驚嘆しております。

    話を戻して、新型肺炎での死者数がSARS超えるとのニュースが出ましたが、新型コロナウイルス被害は発表値でまだまだピークに達していないであろうと推測します。(Total Casesの真偽は置いといて、死者数のグラフがナマっていない)
    https://www.worldometers.info/coronavirus/
    また感染から発症に至る潜伏期間が長い(当社でも中国渡航者等は14日間自宅勤務)、感染率がかなり高いと感じます。これは日々「うがい、手洗いマスク」等インフルエンザ予防ができているか・いないかに左右され、ちょっと手お貫いたら即感染&潜伏との印象を受けます。

    bioRxiv(バイオアーカイブ)の「HIV疑似のたんぱく質」に関してインドの論文記述者が論文を公開討論フェーズで取り下げた件に関してですが、これは論文公開討論で論文の一人歩きをしないかを判断で、見事に「人為的な挿入」と陰謀論のネタにされそうな為、取り下げたのであって発見自体は事実ではないかと思います。
    ここで小生が入社して間もない頃、尿道炎にかかった事を思い出しました。
    それは全行程4時間かかる遠隔時で月~水の3日執務、木~土の3日を自社で執務(当時、土曜出勤、残100は当たり前でした)を3か月遣らかしまして体は健康と思っていたのですが尿道炎をおこしました。
    このとき医師の診断は「普通この程度の雑菌は殺せるはずなの免疫力低下で殺せなくなったいる、おたくど~ゆう仕事ととるの」と診断され抗生物質と隔週で土曜日休みとする事で回復した経験があります。

    以上から新型コロナウイルス自体の毒性はたいしたことはなく、肺に免疫力低下を起こす性質が強く、他菌の侵入により重篤となる性質なのかと思っている次第です。
    故にインフルエンザ予防の「うがい、手洗い、マスク」等が最重要だと確信します。

    最後にダイヤモンド・プリンセス号の方々には気の毒ですが、中国の発表する数字に信用が持てない以上、ダイヤモンド・プリンセス号の感染率がインフルエンザ予防できている国の感染率と考えていいのではないかと考えると同時に中國国内のインフルエンザ予防実施率と免疫力低下を考えると、まだまだこれから死者数は上がると考えています。
    以上駄文失礼しました。

  42. ガぶりえる より:

    新宿会計士様

    2度登録したのですが、登録できません。
    なぜでしょう?

  43. 匿名 より:

    本当に、返す言葉もございません。

    https://www.news-postseven.com/archives/20200209_1540518.html?DETAIL

    1. りょうちん より:

      まあ、これでも豚フルのときよりは少しはマシになってるんですよ。
      今回の苦い経験でさらにまともになるといいですね。
      国立感染症研究所にCDC並の権限を与えるとか。

      あとは、自衛隊の中の人がこんな発言をできるような空気があれば言うこと無いんですけど。

      https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/seibutu/150306.html

      こんな資料がありましたが。17年経ってるのに

      >高度な同定施設(BSL-4)については、政府全体での調整を基本としつつも、防衛庁・自衛隊としても同種設備等の保有について検討

      日本にBSL-4施設は未だに3つだけで、実稼働しているのは1カ所という・・・。

  44. 匿名 より:

    新宿会計士様が何故このような詭弁だらけの文章をありがたがるのか理解出来ません。
    今回の新型コロナ(WHOの命名によりCOVID-19と呼ぶべきでしょうか)に関する問題は、社会的な防疫の観点で考えなければいけない事例であり、症例に対する医療で考えるものではありません。
    防疫は、行政として時に軍隊のような組織まで動かしてシステムとして行うものであり、その中で医学は中核の一部をなすものですが、医師が必ずしもシステムとしての防疫の専門家とは言えなかったりします。
    まず「海外での死亡例はほぼゼロ」としてますが、この記事の元が投稿された2月5日現在で中国本土以外での死亡率は、約1%であり、一般的なインフルエンザの死亡率(0.05~0.1%程度)を大きく上回っています。件数がゼロに近いのは、単に分母がまだ少ないからというだけの話です。
    フィリピンの死亡事例のみに着目したうえで「通常の「ウィルス性呼吸疾患」のパターン」としてますが、李文亮らの一部の中国の医師が昨年末に最初に情報発信された際には、非定型肺炎とされたSARS様の症状を呈する新型肺炎患者の存在であり、「通常の「ウィルス性呼吸疾患」のパターン」とは言えないという情報が既に出ています。
    また、論文へのリンクを出したうえで「コロナウィルスは市中肺炎ウィルス「四天王」のなかでも最弱、という位置付けです」というのは、COVID-19について書かれた論文で無いのも当然ですしSARSやMERSといったコロナウイルスの中でも凶悪なものを含んでおらず、最弱なコロナウイルスについて書かれた論文だから最弱というだけのものです。
    更に、「「2019-nCoV」がSARSやMERSに並ぶような脅威である、という証拠は、中国でしか見つかっていません・・・それなのに、今回のコロナウィルスを巡っては、なぜか大騒ぎする人が多いです」としてますが、中国で既に証拠が見つかっているので騒ぐのが当然の話です。
    「ウィルス性呼吸器疾患というのは、カッコ書きで難しく書いていますが、その正体は、なんのことはありません。「風邪」です。」などとも言ってますが、MERSやSARSもウイルス性呼吸器疾患ですが風邪とは言いませんし、COVID-19での死亡率が1~2%や武漢での病院が飽和するような状態というのも一般的な風邪の概念から外れます。それも含めて医学では「風邪」と呼ぶのであれば、医師以外の人は、風邪の概念を大きく変えないといけません(ここまでくると中国へ忖度して書かれてるのではないかと穿った見方もしたくなるものです)。
    飛沫感染のように人から人へと直接感染するものは、重症化しやすく死亡率が高いものほど感染が広がり難く、軽症で死亡率が低いものほど感染が拡大し易いという特性があります。
    重症化すれば出歩かず(或いは病院に入院し)他者に感染させる機会が減り、死亡すればそれ以上感染させることが無くなりますが、軽症であれば出歩いたり解熱剤等で症状を緩和して仕事に従事することで感染が拡大します(死亡率が高いほど警戒されて防疫が強化されるという要因も当然あります)。
    MERS、SARSとCOVID-19を比較すると、死亡率が50%を超えるMERSの感染者が2012年~現在までの約8年で約2,500人(終息していないので更に増えると思われますが)、死亡率10%程度のSARSの感染者が約1年で約8,000人、死亡率2%以下(?)のCOVID-19が昨年12月末からの約2カ月半で既に64,000人を超えています。
    死亡率が中途半端に低くても感染が拡大し易く患者発生が莫大になれば、多数の死亡者が発生します(COVID-19の死亡者は、既にSARSやMERSの死亡者数を超えています)。
    防疫という観点で考える場合は、死亡率だけで考えるものではなく感染の拡大速度がどの程度かというのも重要な要素であり、伝播が早ければ早いほど慌てて対策を講じなければいけません。
    私の知ってる範囲ですが1月下旬には、入り口で発熱状況と海外渡航歴や外国人との接触を確認し入口から別の待合室に誘導するような医療機関が既にあったのに対し、医師が解熱剤を服用しながら診療に従事して後にCOVID-19感染が確認され新規患者の受け入れを停止したような事例もあります。
    「中国以外の世界の医学者は、ホンネでは「本物の重症患者をよこせ!」と思っているのではないでしょうか」などと悠長なことまで書かれていますが、国内最初の死亡例では、2月1日には重症化して入院しており、COVID-19の感染が確認されたのが遅かっただけで2月5日の時点で重症患者が既に日本に発生しており(当然ながら、この例だけでなかったでしょう)、慌てなければいけない状況だったと言えます(あくまでも結果論ですが)。

    1. 匿名 より:

      そりゃ結果論だと何でも言えますよ。では偉そうにおっしゃっていますが、COVID-19の中国国外での死亡率はいったい何%なんですか?死亡率が低くても感染が拡大すれば死亡者数自体が増えるのは当たり前でしょうに。このコメントこそまさに「安全よりも安心が大事」の典型例ですな。

  45. 通りすがり より:

    >2020/02/15 at 12:22 匿名さん

    りょうちんさんのお考えに対する具体的で説得力のある鋭い反論ですね。
    というか、りょうちんさんのアラームの音量を下げろ、心配するなと言わんばかりの捉え方へのお怒りの反論でしょうか。

    どちらが正しい捉え方なのかわかりません。りょうちんさんの説明を読んだときはなるほどと思ってました。
    でも現状の進行状況を見て、匿名さんの反論を読めば匿名さんの仰ることが妥当であるような気がします。

    医学論文を読んでも理解も評価できない一般素人はどちらを向けばよいのかアタフタするばかりです。

      

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告