【速報】ASEAN+3と無関係に、本当に困ったゾウ

安倍晋三総理大臣が昨日からASEAN+3会合などに出席するため、タイに出張しています。本稿では安倍総理の昨日時点の羽田空港における記者会見のポイントをかいつまんで紹介するとともに、安倍総理のタイ訪問とまったく関係のない、タイに関連するきわめて重要な話題を、緊急速報的に紹介しておきたいと思います。

安倍総理がタイを訪問

安倍晋三総理大臣が「ASEAN+3」などに出席するために、昨日からタイに出張しています。

ASEAN関連首脳会議出席等についての会見

日本はこの7年間、自由貿易の旗手として、TPP11(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)や、あるいは日EU(欧州連合)のEPA(経済連携協定)、そして、日米の貿易協定と、世界の自由貿易を牽引してまいりました。このRCEP(東アジア地域包括的経済連携)においても、この7年間、単なる関税の引下げにとどまらず、電子商取引や、あるいは知的財産など、ルール分野を含む、野心的な協定とすべく、日本は交渉をリードしてまいりました。

そのルール分野を中心に、大きな進展が得られる中、いよいよ交渉は大詰めを迎えています。まだ、もちろん課題は残されていますが、太平洋からインド洋へと広がる広大な地域に、自由で公正なルールに基づく、経済圏をつくり上げるために、日本は今後も、交渉を引っ張っていきたい、牽引していきたい、こう考えています。

そして、南シナ海の問題につきましては、日本は、南シナ海が法の支配に基づく、自由で開かれた海洋秩序を守るために、全ての当事者が、力ではなく国際法に基づいて、紛争を平和的に解決することの重要性を強く訴えたいと考えています。

そして、北朝鮮の問題についてでありますが、北朝鮮は弾道ミサイルを連続して発射しています。朝鮮半島の非核化を目指すために、今こそ国際社会はしっかりと団結して、国連決議を履行する。そのことが、極めて重要であり不可欠であることを訴えたいし、各国の首脳に対して、合意と実行を強く求めていきたいと思います。

また、拉致問題について、その早期解決の重要性を訴え、理解と支持を得たいと考えています。

―――令和元年11月3日付 首相官邸HPより

ポイントは、次の3つです。

  • ①日本は自由貿易の旗手として、ルールをベースとする国際的な協定を推進したい
  • ②南シナ海の力に基づく現状変更は許さない
  • ③北朝鮮の核・拉致問題の解決に向けて国際社会の団結を求めたい

このうち①と②については、(名指しこそしていないものの)中国を念頭に置いた牽制発言であることは明白であり、③については北朝鮮に対する明白な圧力でもあります。

ひと昔前だと、日本の首相というものは、中国が追い込まれているさなかには、あまり圧力を掛けないように配慮するという「暗黙の前提」のようなものがあったのですが、少なくとも安倍総理の現在のスタンスに変化はありません。

中国が米中貿易戦争や香港民主化デモ問題で追い込まれつつあるなか、安倍総理は来年、習近平(しゅう・きんぺい)国家主席を「国賓」として日本に招くという「友好姿勢」を示しつつも、中国を最低限、牽制していることは評価に値します。

ただし、安倍総理には中国によるウイグル、チベットの人権弾圧問題、香港のデモ問題、華為(ファーウェイ)などの中華製通信機器のバックストップ疑惑などについてももっと積極的に発言して欲しいところであり、この点についてはどうしても不満が残る点ではあります。

もう怒ったゾウ!

この安倍総理の訪問先であるタイに関連し、安倍総理の訪問自体とはまったく無関係な、きわめて重要なニュースが、もうひとつあります。

通さないゾウ! タイ国立公園で車が立ち往生 運転手は無事(2019年11月3日 16:33 付 AFPBBニュースより)

リンク先の記事によると、タイ北部のナコンラチャシマ県にあるカオヤイ国立公園内を走行していた自動車に野生のゾウがのしかかり、強制的に停止させられる事件が発生した模様です。

これを巡って思わず「もう怒ったゾウ!」などと反応しようとしたところ、よく読むと元記事のタイトルの時点で「通さないゾウ!」とされており、インターネット上では仕方なしに「こわいゾウ」だの、「おかんむりだゾウ」だのといった意味不明な反応が相次いでいる惨状です。

ちなみにインターネット上では、「もう怒ったゾウ!」とは「もともとはゾウではなく、ワニのセリフだ」、といった極めて重要な指摘も相次いでいる模様です。

本当に困ったゾウ!

いずれにせよ、本件に関するわが国としての反応をどうすれば良いか、といった観点からは、なかなか落としどころが見当たらず、非常に困った話であることは間違いなさそうです。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

え?

なぜこんな話題を紹介したのかって?

それを聞かれるのは本当に困った話だ、とだけ申し上げておきたいと思います。

読者コメント一覧

  1. 匿名 より:

    新宿さんは、動物好きですね。

    総理の名前にもゾウがついてますね。

    1. 新宿会計士 より:

      おぉ!言われてみれば確かに!!

      じゃぁタイトルを安倍晋ゾウに改題しますかね?笑

      1. 迷王星 より:

        えっ、それを意識されてこのタイトルにされたのだと思っていました。

  2. チキンサラダ より:

    非常に些細で重要でもないことなのですが、ナコンラチャシマはタイ東北部(別名イサーン)です。
    タイ東北部の入口兼経済規模が最大の県でして、日本で言えば宮城・仙台みたいな感じです。
    タイ東北部はタイ北部の隣なのですが、文化的にも言語的にもタイとは少し違いまして、タイに関わるの人間からすると、北部と東北部は大きな違いなのです。

    1. 新宿会計士 より:

      なるほど!参考になりました!
      (本当は参考になりましたゾウと書きたいのですが辞めておきます笑)

  3. 老害 より:

    新宿会計士 さま

    タイトルから、「日本に関する重大問題か?」と慌てて読みに来ました。(以前、リスの話題だったことも脳裏に浮かんではおりましたが)

    開けてみると、今度は「ゾウ」。
    う~む、謝罪と賠償を要求のパターンに持ち込みたいところですが、出入り禁止を言い渡されても困るし、ここはひとつ大人の対応で。

  4. 七味 より:

    イラストのゾウさんは可愛いけど、記事中の写真のゾウさんは怖いのです

    ⊂ ^ j ^ ⊃ ゾウさん♪

    1. 七味 より:

      そういえば、ゾウさんは鼻が長くて、ものを掴んだり、水を飲んだりに使えるのですが、「鼻行類」という動物は更に進化して、鼻で歩いたりすることができるそうなのです♪

      ・・・・・もっとも、動物学者が大真面目に書いたお遊びの書籍の中での話なんですけどね ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ∗)アハハ

      ウィキでの紹介を貼っときますね♪
      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BC%BB%E8%A1%8C%E9%A1%9E

  5. カズ より:

    言うべき事は言ってるゾウ!
    さすが、安倍総理。
    わずかな損傷で済んだゾウ!
    さすが、トヨタ車。

    事実の数だけ信頼は培われる

  6. ガンコ より:

    管理人殿

    初めまして、いつも楽しく読んでいます。
    話しは変わりますが、、、
    世界のスパイ防止法特集の記事を、是非書いてください。

  7. 有象無象 より:

    半導体の在庫調整が進んでいるとの、観測記事が。
    需要はゾウ加していないので、韓国系が原産している?。
    本当に、在庫出荷のみなんだろうか。
    掃除のオバチャンは見た!、なんて。

    有ゾウ無ゾウ国の混乱が来るゾウ、サムスンさん頻繁日本へ出張。

  8. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    中国のウイグル、チベットの人権弾圧問題、香港のデモ強制取り締まり、華為(ファーウェイ)の中華製通信機器のバックストップ疑惑などに日本政府の対応が、まだまだ甘いという意見をよく聞きます。

    もっと言えば、「何もしてない」「来春何故、習近平氏を国賓待遇で呼ぶのか」という声も。確かに皆さまが仰る通りです。

    実は私事ながら昨日、激混みの「正倉院展」を鑑賞に行って参りました。悠久の昔から、千数百年前の唐の時代から、大陸とは結び付きがあったんだなぁと感銘を受けました。

    日本と大陸の関係の深さ、決して長幼や甲乙の間柄ではなく、日本に異文化を持ち込み、それを発展昇華させた日本人の先達は素晴らしいと思いました。

    さて、現在に眼を移すと、中国は共産党一党独裁による、やりたい放題、牙を剥いてます。でも中華人民共和国は、いずれ崩壊します。昔も今も大陸は一国でまとめる事は出来ません。奥地の辺境は自治国として、満州も南支もバラになっているのが本来の姿です。

    日本は今直ぐに、中国と敵対するのは拙い。半島がある程度先行きが見えてからでも良いと思います。米中でやりあっている今は、米国サポートで良いでしょう。

    ただ、中国は将来的に香港の次は台湾、そして沖縄と攻め込んで来るのはミエミエですから、最低限、台湾は自由主義陣営に留めておく必要があります。

    香港の独立はもう難しいかもしれません。でも血みどろの戦いをやれば、中国の傲慢さ、民意など無視の独裁国家として、世界的に非難される。合わせてチベット問題も、その時がチャンスだと思います。

    何の役にも立たない日本のメディアには頼れず、ここは日本政府、政府系外郭団体が米国はじめ自由主義陣営と仕掛けないと進まないでしょうね。

  9. だんな より:

    昔バンコクに旅行した時に、ゾウに乗り、餌(モンキーバナナ)を上げました。
    餌やりに夢中になり、ツアーの昼食に置いて行かれそうになりました。
    ゾウに顔を寄せて、記念撮影したんですが、ゾウが耳を動かしたのが、私の顔に当たって耳がキーンとなったことを記憶してます。
    安倍晋ゾウさんの話ですが、CPTPP、EPAの締結は成果だと思います。
    RCEPは中韓入ってますので、まとまらないといいなと思ってます。インドがこのまま拒否してくれればいいです。

  10. だんな より:

    安倍首相と文大統領が、簡易会談をしたようです。
    https://news.yahoo.co.jp/pickup/6341500
    昭江夫人は、文の奥さんと仲良くしてました。

  11. 名無しA より:

    日韓首脳が11分間会談したそうです。文在寅氏が控室で
    持ち掛けたとのこと。「対話で解決」という原則論の
    確認のみのようですが。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191104-00000514-san-kr

    他にも下記のニュースが流れてます。
    ◆韓国、対日協議を継続の意向 輸出規制巡るWTO手続き
     ⇒ 60日の協議期間後も当面パネル設置求めないそうです。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191104-00000035-kyodonews-bus_all
    ◆元徴用工問題は韓国国会で解決策示す
     ⇒ 例の議長が「日本側に迷惑をかけないようにしたい」
       と宣ったそうです。
    http://www.news24.jp/articles/2019/11/04/10538369.html?cx_recsclick=0

    GSOMIA破棄撤回しそうな雰囲気を感じます。
    よほどアメに締め上げられているのでしょう。

  12. 議長さんの政治力 より:

    この議長さん、政治力HP1、MP0、BM∞
    よくある、日本に来たので、言ってみましたw

    ところで、日本では議長さんは一応、政党を離れる。
    彼の国では、どうなんでしょう。
    日本のコピーだから…

  13. unagimo3 より:

    新宿会計士様

    昨今の度重なる韓国の悪あがきに対応せざるを得ないブログ主様の
    苦衷をお察しします。韓国の醜い悪あがきは想定内ですが、さて次は
    どんな無茶ブリを発揮するのか興味津々です。
    例えどんな案を持ってきてもすでにGSOMIAは破棄が決定しております。
    再締結をするには韓国が日米に対して失効後に嘆願書を出して日米が
    判断するだけです。米国は嘆願書を受理する引き換えに相応の駐留費増
    を飲ませる算段を冷徹に計算していると思います。
    篠原さんという元共産党員の方のブログで知ったのですが、駐韓米軍は
    ソウル近郊からは南下しましたが軍の準備は去年よりずっと緊迫度を
    増しており、恒久的な軍設備も増設しているとのことです。
    とても駐韓米軍の撤退などの様子はないそうです。この方は韓国人にも
    多くの友人、伝手を持っているようで信頼できる方だと思います。

    本日の速報の題に釣られて慌てて読みましたら、意外や先日のリスの
    ブログの亜流でした。 最近のブログ主様のお怒りの様子は言外に
    察せられ内心大変だなあなんて生意気に忖度してましたが、こんな
    楽しい(?)内容でホットしました。
    今後ともいろいろ教えてください。

  14. 岡山県在住者K より:

    新宿会計士様
     毎日興味深い記事を掲載いただきありがとうございます。今回も例にもれず楽しませていただきました。標題を見たとたん、いつになく顔がニヤニヤしてしまいました。
     私としては、半島関係を議論せずに済めばどれだけ清々しいかと思わずにいられません。まあ、しばらくはどうしようもありませんね。

     今後とも、お体に気を付けて深い考察にあふれた記事をお願いします。
     皆さんのコメントも楽しんでいます。

     こういう記事もあります。私は遠藤教授のファンです。
    動物の遺体を解剖して見えてくる生命の謎・進化の不思議
    東京大学総合研究博物館 教授 遠藤 秀紀
    http://s-park.wao.ne.jp/archives/143

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