北方領土問題、最終的に時間が日本に味方する

昨日の日経電子版の報道を読んで、強い違和感を抱きました。それは、「北方領土問題」自体の定義であり、「2島返還」という議論です。ただ、北方領土問題を本気で解決するためには、「北方4島」と第二次世界大戦以降の日露関係だけを見ていれば良い、というものではありません。日本はもっと大きな視野を持ち、もっと長い時間で、ロシアが人口減により極東地区からの撤収を余儀なくされた際に、平和的に千島列島全島と樺太を確保するくらいの国家戦略を立てるべきではないでしょうか?

2018/11/16 12:32 追記

小見出しの付け方を間違えていたので、最初の「H2」タグを削除し、「H3」タグだった『安倍総理「2島先行返還論」を歓迎する』を「H2」タグに変更しております。

安倍総理「2島先行返還論」を歓迎する

すでに複数のメディアで報じられているので、ご存知の方も多いと思いますが、安倍晋三総理大臣は14日、シンガポールで行われた日露首脳会談で、3年以内に平和条約を締結する方針で同意したようです。

安倍首相の提案で前進 平和条約、来年6月合意目指す(

安倍総理のことです。

おそらく、国民の反発を覚悟の上で、ご自身の政治的責任と引き換えに決断したものでしょう。私はこの方針を歓迎したいと思います。

普段、当ウェブサイトをご参照頂いている方にとっては、私がこのように申し上げることを意外と思われるかもしれません。もちろん、私自身、後述するとおり、「北方領土問題」とは、そもそも「択捉、国後、色丹、歯舞」の帰属の問題ではないと考えているほどです。

私自身はロシアが信頼できない国だとは思いますが、それと同時に、外交の世界では、「利用できる相手は利用する」という冷徹さ、あるいは「割り切り」が必要です。

中国や北朝鮮、あるいは韓国と対峙しなければならないなかで、敵対国の数は少なければ少ないほど良いのであって、領土は環境が落ち着いたときに、ゆっくりと取り返せば良いのです。

また、現状では日本国憲法や国際法などの制約もあり、日本が武力を使ってロシアから領土を取り返すということはできません。そうなれば、「武力以外の方法」を使うしかないのです。

おそらく、匿名掲示板などでは偏狭な愛国主義者の皆さんが「安倍(総理)は最悪の意思決定を下した」と批判することは目に見えていますが、私は「とりあえず2島返還で手を打ち、さっさと平和条約を締結する」という考え方には賛同したいと思います。

そもそも「2島」「4島」論はおかしい

いつのまに「2島返還論」が主流に?

ただ、私は「2島返還論」、「4島返還論」に対して、強い違和感を持っています。

とくに、昔から日本のマスコミの報道を眺めていると、「それは違うんじゃないかなぁ…」と思うことがあるのですが、そうした報道の1つを発見しました。それは昨日付で日経電子版に掲載された、次の記事です。

2島先行も選択肢、日ロ領土交渉 4島帰属が焦点(2018/11/15 2:12付 日本経済新聞電子版より)

日経はシンガポールで14日、安倍晋三総理大臣がロシアのプーチン大統領と会談した際に、1956年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を進めて行く考えを示したとする話題を巡り、「2島先行返還が選択肢となる可能性」があると主張しています。

リンク先記事には、北海道と北方領土の地図を掲載したうえで、地図上に

  • 2島先行返還論…歯舞、色丹2島をまず返還し、国後、択捉を継続協議
  • 3島返還論…国後、歯舞、色丹3島を日本に返還
  • 面積按分論…国後、歯舞、色丹3島と択捉の一部を日本に返還
  • 川奈提案…北方四島の北側に国境線を引き、当面はロシアに施政権

などの案を併記しています。

正直、これが日本国内の平均的な考え方だと言われると、私は強い違和感を禁じ得ません。当ウェブサイトではこれまで何度も繰り返してきた話ですが、そもそも論として、「北方領土問題」という定義が適切ではないかと考えているからです。

卑劣なり旧ソ連:樺太、千島が占領された時期

まず、旧ソ連が対日参戦したのは、1945年8月9日、長崎に原爆が投下された当日のことです。旧ソ連軍はまず満州に侵攻したのですが、樺太と千島に対する侵攻はこれより遅れ、旧ソ連軍による樺太占領作戦が始まったのは8月11日、「北方4島」の占領が完了したのは、何と降伏文書調印終了後の9月5日のことです(図表)。

図表 旧ソ連による南樺太と千島の占領作戦
時点出来事備考
8月9日ソ連が「日ソ中立条約」を破って対日参戦
8月11日ソ連軍による南樺太占領作戦開始作戦はポツダム宣言受諾公布後の8月25日まで続く
8月15日ポツダム宣言受諾(無条件降伏)の公布「日本軍は戦闘を中止し、武装解除した」とされる日
8月18日ソ連軍が千島列島北端の占守(しゅむしゅ)島に侵攻日本軍が勇敢だったこともあり、占領完了は8月24日にずれ込む
8月26日ソ連軍が松輪(まつわ)島に侵攻占領完了は同日
8月28日ソ連軍が得撫(うるっぷ)島に侵攻占領完了は8月31日
8月29日ソ連軍が北方四島への侵攻開始占領完了は9月5日

(【出所】外務省『われらの北方領土 平成22年版』等を参考に、著者作成)

そもそも論として、旧ソ連が南樺太と千島列島を全て占領するのに1ヵ月近くが経過しているという点と、千島列島全域が8月15日の時点で日本の支配下にあったという事実を見逃してはなりません。

逆に言えば、旧ソ連は日本がもはや反撃して来ない状況になって初めて南樺太と千島列島への侵攻を開始したのです(といっても守備隊である日本軍の勇敢さのため、小さな占守島を占領するのに1週間もかかっています)。

なお、不思議なことに、旧ソ連は北海道には侵攻していません。考えてみれば、その気になれば北海道も陥落させることができたはずですし、また、旧ソ連が本気で不凍港などの拠点を求めるならば、樺太、千島だけでなく、北海道をあわせて軍事占領した方が効率的だったに違いありません。

いずれにせよ私は、旧ソ連による南樺太と千島の占領は、米国が日本と旧ソ連の和解を許さないために、わざと仕込んだくさびのようなものだと考えているのです。

どうやって取り返すのか?

交渉で平和的に取り返すことは不可能

一方で、ロシアの立場に立ってみると、領土の返還はあり得ない話です。今回、安倍総理が提示した「2島返還論」でも、実現するかどうかは非常に微妙でしょう。

日本国内では、「ロシアに巨額の経済支援を与えれば、ロシアは引き換えに領土を返してくれるのではないか?」といった、ある意味で「お花畑」的な議論が繰り広げられることもあるのですが(※先ほどの日経電子版の議論も現実を見ていないと思います)、実例を1つ紹介しておきましょう。

ロシアは2014年3月に、ウクライナ領だったクリミア半島とセヴァストポリ市を「編入」しました。その際、プーチン氏の支持率は急上昇し、一時は8割台に達したこともあります(※もっとも、最近は社会保障改革の失敗から、支持率は3割台に下落しているそうですが…)。

上がる支持率、プーチン氏、危険な賭け クリミアは「麻薬」の警鐘も(2014.3.13 08:22付 産経ニュースより)
プーチン支持率、8割から3割に急落 いったい何が?(2018年8月1日(水)19時00分付 ニューズウィーク日本語版より)

ロシアはこのクリミア半島併合以降、国際社会から経済制裁を受けており、貿易でもさまざまな制限を受けているにも関わらず、です。少なくともロシア国民は、クリミア半島併合の際に、経済よりも自国の領土を重視したという実例を確認することができます。

このように考えていけば、いかにプーチン大統領が強硬な政権であったとしても、また、たとえ面積が僅少な歯舞群島だけを日本に返還するとしても、プーチン大統領がそれをやれば、ロシア国民のプーチン政権に対する支持率がさらに低下することは間違いないといえるでしょう。

誤解して欲しくないのですが、私自身、北方領土、いや、それだけでなく、南樺太と千島列島の全島が本来はソ連に不当に占拠された日本の固有の領土だと考えており、日本はそれらの全域を取り返すべきだと思っています。

しかし、「平和的な交渉を通じてロシアから領土を取り返す」ということは、ほぼ不可能だ、ということは間違いありません。

日本にあって、ロシアにないものは「時間」

では、北方領土問題を、どう「解決」すれば良いのでしょうか?

その答えは、日本にある「最大の武器」を活用するしかありません。

それは、「時間」です。

日本は神話を含めれば2700年近く、歴史的に実在が有力視されている雄略天皇(西暦471年前後)から起算しても1700年近くの歴史を有する国です。その日本は、10年後、20年後どころか、100年経っても、1000年経っても、皇室とともに存在している可能性が高いと思います。

つまり、日本は未来に向けて永続する国なのです。

これに対し、少々厳しい言い方をすれば、ロシアは100年後には存在しない(あるいは領土が今よりもずっと縮小している可能性が高い)国だと思います。

これについては、今週日曜日の産経ニュースに掲載された、産経新聞社論説委員の斎藤勉氏の解説が非常に参考になります。

【日曜に書く】中露「蜜月」の不都合な真実 論説委員・斎藤勉(2018.11.11 10:53付 産経ニュースより)

斎藤氏は現在の中露国境の現状について、次のように述べます。

中露国境をにらむザバイカル地方当局によると、極東ロシアの人口は現在、わずか620万人とソ連末期より200万人も減った。これに対し、中国側の吉林、遼寧、黒竜江の3省合計は実に1億3千万人。中国人の合法、違法のロシア側への浸透が続き、その滞在数は最大150万人ともいわれる。

そのうえで斎藤論説委員は、P・ゼイハン氏の著作『地政学で読む世界覇権2030』(東洋経済新報社)の次の指摘を引用します。

ロシア民族は消滅しようとしている。ソ連崩壊とともにロシア人の出生率は急落した。一方でトルコ系ムスリム人口は若く活気にあふれ、人口も増えている。数世代後にはロシアが国家として、ロシア人が民族として生き延びるのは不可能になっている。ロシアに行動を起こす力があるのは、あと8年が限界だ。失敗すれば、軍隊への人員配置も、国内の道路や鉄道の維持も地方都市の衰退阻止も、国境線監視もできなくなる。/残された時間の最も効率的な使い方は、ロシアの兵力を、ユーラシア中央部を含む境界地域のなるべく多くの場所に配置し直すことだ」(産経ニュースに掲載された著作からの孫引き)

ロシアの未来について議論する際に、斎藤氏の議論、あるいはP・ゼイハン氏の著作の主張がそのまま妥当するのかどうかはわかりませんが、それでもロシアが将来的に、極東地方からの撤収を余儀なくされる可能性は、検討の余地があるでしょう。

つまり、現時点において「北方領土」問題を解決しようとしなくても、極端な話、数十年後に、ロシアが勝手に滅亡する可能性がある、という点については、考慮に値するでしょう。

ロシアの自滅を待つのが最善の手

以上から、私自身は、北方領土問題については領有権問題の最終解決を棚上げし(あるいは2島返還でいったん手を打ち)、以後、ロシアとの外交では実利を追求する、という方法が正しいと思います。

つまり、表面上はロシアとの関係を改善し、日露友好を唱えつつも、ロシアに見えないところで、ロシアの生存空間を徐々に狭めていく、という戦略ですね。

というよりも、北方領土問題を解決するために、北方領土だけを見ていて良い、というものではありません。もっと長い目で、かつ、もっと広い視野で判断する必要があるのです。日本はもっと長い目で国家戦略を立てるべきなのです。

北方領土問題を「戦後のどさくさにまぎれ、旧ソ連が不法に占拠した領土に対する日本国としての権利を回復させること」だと定義すれば、「今すぐそれを実現する」という必要はありません。日本国が続く限り、旧ソ連に奪われた領土を取り返す、という意思を持ち続ければ済む話なのです。

このように考えていくと、本来、「2島返還」というのは、

色丹島、歯舞群島の返還

のことではありません。

千島列島と樺太の返還

のことです。

もっと言えば、ロシアが将来、極東地区からの撤収を余儀なくされた際に、中国の影響力が千島、樺太に及ばないように、むしろ今すぐロシアとの関係を改善し、これらの地区から中国の影響力を排除するように努めるのが日本政府としての務めではないかと思うのです。

そして、日本が本当に「永続する国」であるためには、増税原理主義を掲げる「国民の敵」・財務省などを排除し、健全な経済発展をつづけ、さらには憲法第9条を改正して「戦争ができる普通の国」を目指さねばなりません。

その意味で、「憲法改正問題」と「デフレ脱却問題」を解決しなければ、「北方領土問題」を解決することはできないのだと思うのです。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 一読者 より:

    北方領土問題、取り上げて頂くのを待ち望んでいました。
    本件については、一部報道で
    「日ソ共同宣言で明記されているのは2島である」
    ことや、
    「サンフランシスコ平和条約で、日本が千島列島を放棄するとき、
     どこまでが千島列島か明記されていない」
    「政府としては、当初2島のみが日本に帰属するという見解をだしており、
     その後、4島に変わった」
    というような事を言われています。
     
    奪われた歴史的経緯で、感情的には4島返還をして欲しいのは山々ですが、
    上記の「政府見解」や「共同宣言」の経緯が事実であれば、
    その感情は、「国家間の約束より感情を優先する」
    あるいは「政府が変わったら、国民感情を優先して見解が変わる」
    という、今の韓国の問題と全く同じに堕ちてしまうように思っております。
     
    その一方で、
    ロシアはサンフランシスコ平和条約に調印してないという事実もあり…
     
    本件、掘り下げていって、
    事実の積み上げがどうであり、国際的常識に照らし合わせたとき、
    日本がどうあるべきなのか、という事を、まず認識する必要があるように思います。
     
    乱文、失礼致しました。

    1. 通りすがり より:

      私もそこが正直引っ掛かっています。サンフランシスコ講和条約の際、日本は南千島列島の主権を放棄しています。そして、当時の首相の吉田茂氏は、択捉島、国後島は南千島列島に含まれると公言してます。なので、北方四島と言っても、他の二島とは事情が異なります。

      とはいえ、この二島の帰属がソ連、ロシアであるとは、国際的に確認されたこともありません。

      過去に何回かソ連と二島返還で和平条約合意になりかけたこともあったけど、成立しなかった背景には日本とソ連の間に楔を打つためのアメリカの思惑も強かったとも聞きます。当時はソ連としては二島返還しても和平条約を結ぶだけのメリットがあったのでしょう。逆にアメリカには和平条約を結ばせなために、ソ連が飲めない四島返還に固執させるように圧力をかけた。

      何故、ソ連は二島返還は良くて、四島返還はダメかと言うと、サンフランシスコ講和条約に行き着くのだと思います。日本が国際的に放棄を宣言してる領土を譲る理由を国民に説明できないのでしょう。

      我々、日本人もサンフランシスコ講和条約で二島を放棄してる事実をしっかり認識しないと、何処かの国みたいに、感情で国際的な約束を無視して駄々をこねる国に見られてしまうかも知れません。注意が必要だと思います。

  2. 阿野煮鱒 より:

    連日お疲れ様です。

    今回の記事は大きなビジョンですね。
    ロシア専門家を気取って読者を煙に巻くような無内容を書き連ねる佐藤優に読ませたい論評です。

    因みに、佐藤優が私的に仕えた鈴木宗男は「国益を考えての英断で、領土問題にけじめをつける見事な決断だ」と歓迎しています。
    https://www.sankei.com/politics/news/181115/plt1811150038-n1.html

    ところで秋以降の日本は、米国の宿敵である中国とロシアに積極的に接近していますが、米国は沈黙を保っています。これは事前の根回し無しには考えられないことで、日米の政権間で何か大きな絵が描かれているものと推測します。もしかしたら安倍総理の「戦後レジームからの脱却」がトランプ政権の支持を得て密かに実現しつつあるのかもしれません。

    トランプ大統領も、米国を出生地主義から血統主義に変更すると宣言するなど、これまでの「アメリカ合衆国の形」を変える意気込みです。リベラル/グローバリスト勢力が席巻する世界の構図が変わるかも知れません。

  3. りょうちん より:

    >逆に言えば、旧ソ連は日本がもはや反撃して来ない状況になって初めて南樺太と千島列島への侵攻を開始したのです
    >(といっても守備隊である日本軍の勇敢さのため、小さな占守島を占領するのに1週間もかかっています)。

    どこかで書きましたが、まあ勇敢であったことは否定しませんが、結構戦術的にはアホな戦い方でした。
    占守島派遣軍が、大した抵抗を予想していない編成だったので健闘できたとも言えます。
    この部隊の指揮官だった樋口中将の首をソ連は腹いせに要求したのですが、樋口中将が過去にユダヤ人を助けたために米国のユダヤ人ロビーが恩返しとばかりに東京裁判の被告から外させたというエピソードもあります

    >なお、不思議なことに、旧ソ連は北海道には侵攻していません。
    >考えてみれば、その気になれば北海道も陥落させることができたはずですし、また、旧ソ連が本気で不凍港などの拠点を求めるならば、樺太、千島だけでなく、北海道をあわせて軍事占領した方が効率的だったに違いありません。

    いや、ちゃんと本命は北海道で、攻略用のマジモンの揚陸部隊を編成していましたが、トルーマンが止めました。
    皮肉な話ですが、もし広島・長崎に原爆を使用していなかったら、スターリンが思いとどまったかどうかは未知数です。

    ロシア側には、北方領土を維持したい理由はあっても、実は日本側にはそれほど北方領土を取り戻したい地政学的必要性は無いんですよね。国民感情は別として。
    経済的にもカニが獲れるかくらいで、はっきりいって日本とロシアの経済的格差からすればロシアからカニくらい輸入してあげてもいいわけで。

    以前のエントリでオホーツク海をSSBNのサンクチュアリにするのに必要ではないかという話が出ましたが、あれどうなんでしょうね。
    そもそも宗谷海峡などの国際海峡がある以上、原潜は潜行したまま通過できます。
    音紋なんてとっくに取られているし、SSBNというのは、位置が特定されるのはまずいですが、戦略的にむしろ存在が認知されていなければMAD(相互確証破壊)が成立しません。
    またロシアのSLBMの8000kmの射程ではオホーツク海からは米国本土には到達できず、オホーツク海のは、日本や中国に対する抑止力です。
    ロシアの場合はバレンツ海や、ベーリング海に海峡を通過しないでアクセスできるヴィリュチンスクの原潜基地に新型のボレイ級SSBNを配備しています。対米的にはそっちが本命です。
    一方、中国のSLBMも同様に8000kmでしかなく、第二列島線を越えて外洋に出ないと米国本土への攻撃が不可能です。
    ロシアや日本には攻撃可能ですが、核抑止力としては貧弱すぎる。
    すこしオフトピが過ぎました。この辺で終わりにします。

  4. YT より:

    西の隣国との非生産的なやりとりに比べ、北の隣国とはまだやりとりは可能です。いずれ沿海州はチャイナにとられます。そのときロシア人はモスクワに帰るか、樺太に逃げるかの選択に迫られます。樺太に逃げてもモスクワとの補給路が絶たれれば、樺太は日米に安全保障を求めることになるでしょう。となると、分離独立になります。これは樺太だけでなく、極東シベリアの各民族管区も同様です。そのときに、日本がどれだけ樺太千島に影響力を確保できるかが鍵です。日本にとって大切なのは、領土ではなく、間宮海峡を同盟国として確保することです。

    1. 非国民 より:

      そうですね。ロシアの極東地域は中国のものになりそうです。北方領土はいずれ中国と折衝することになりそうです。ロシアは韓国以上に信義が通じません。サハリン2で一方的に利権を奪われたことを日本の会社は忘れていません。日本とロシアで平和条約が締結されても日本の会社はロシアにいきませんよ。プーチンもばかです。いくら日本の政府と仲良くなっても日本の会社は政府とは別なんですから。ロシアに投資なんかするわけないでしょ。投資した分がちゃんと回収できる政治体制でないとだめでしょ。今のところロシアからは資源だけを買ってくればいいんですから。あえて産業資本を育成する必要はなさそう。
      プーチンはそこそこ優秀だけど、政敵をみんな排除したみたいで、プーチン後には人材がいない。プーチンだって人間。いずれ引退しないといけない。そのとき、ろくな人間がロシア政界にいないわけだから、これは日本にとってはラッキーだ。プーチンががんばればがんばるほど、プーチン後はロシアはだめになり、日本に資源を供給するだけの国になる。対ロシアについては日本は安泰だ。

  5. 愚塵 より:

    なんという卓見!
    感動しました。

  6. むるむる より:

    私の曽祖母は北方領土の何れかの島で生活してたそうですがソ連軍が侵攻してきた為北海道に避難し定住しだそうです。
    そういった話を聞かされてきた為私の中でのロシアへのイメージは最低ですが、領土とは血で贖うものであり金で贖うものでは有りません。未だ正式な軍隊を保有していない日本ではロシアとの政治的な決着で済ませざる負えないのであれば致し方ないでしょう。

  7. 韓国在住日本人 より:

     小生の個人的考えですが、国家とは領土・主権・国民であり、そのなかの領土とは国民が居住でき、国家の主権が及ぶ範囲だと思います。仮に人が住める空間があっても、そこに主権がなければ領土は言えません。その点では韓国人にも多少の同情はあるものの、歪曲してまであーだこーだと言うので小生も嫌気がさしてきます。現在の沖縄の人は琉球処分についてどうこう言う人はほぼいないでしょう。中国との冊封体制にしても言う人はいないと思います。韓国人は沖縄を自国と同様に扱おうとしますが、沖縄の人と韓国人の違いは沖縄の人は「琉球」という昔の国名(ここは議論の余地があります)に今でも誇りを持っています。ところが韓国人は「朝鮮」という国名を嫌悪してます。韓国人に「朝鮮の方ですか?」などと尋ねると不機嫌な顔で「韓国です」と返されます。沖縄の人に「琉球の方ですか」と聞いても(そう聞く人は稀有な方だと思います)、キョトンとはするでしょうがさほど嫌悪感はないと思います。小生は韓国人に対し「韓国と沖縄を同一視するな」と言いたいです。
     いま、ロシアが北方領土を返すとしても、日本の主権はどの程度まで及ぶのでしょうか?沖縄が返還されたとき、多くの人が勘違いしているのは沖縄の一部が返還されたという事実です。実際に日本の主権が及ばない地域があります。それでも、少しずつ(例えば、国頭演習場とか、ハンビ飛行場とか)変換されてきているのは日本政府が努力した結果であるのも事実です。1973年時の日本政府の判断によって主権の及ばない地域を含む返還(と言うか小生はそれが限界だった思います)によって、現在の沖縄があります。それを踏まえた上で、北方領土は何処まで返還されると政府は考えているのか、凡人の小生には分かりませんが、主権の及ばない地域を残したまま変換されれば、沖縄の二の舞を踏むかも知れません。
     今後、日本を含めた世界情勢がどのように変化するのか分かりません。中国の膨張が続きアメリカが没落しロシアが消滅するかも知れません。あるいはその全く逆かも知れません。いずれにせよ、日本はその中で長期的な展望を持ち、かつ国民が安心して暮らせる国にならなければなりません。いつの時代でも日本人で良かったと思えるような国を維持していく努力を日本の指導者には行ってもらいたいと思っています。少なくとも小生が暮らしているこの国の様に、未来どころか現状ですら安心して暮らせない国にはならないようにお願いしたいと思います。
     
     駄文にて失礼します

    1. 阿野煮鱒 より:

      私が初めて沖縄旅行に行ったとき、沖縄の人々の素朴な人柄に「本土では失われた人の心の温かさがここある」と感動したものです。それが… その後の体たらくを見て次第に考えを変えました。

      韓国旅行に行ったときも、沢山の韓国人の好意に助けられ、感謝の念を持ちましたが、それはそれ、国の総体としての韓国に好意を持てないのと似たようなものです。

      私は沖縄も朝鮮と似たようなものだと思います。朝鮮は陰キャ、沖縄は陽キャですし、沖縄人の方が多少話が通じますけど…

      琉球王国は独立国家ではありませんでした。明の冊封体制下にありつつ薩摩の属国状態でした。明治になり、琉球藩の設置を経てついに琉球処分で鹿児島県に編入され、敗戦後はながらく米国の統治下に置かれ、1972年に本土復帰しました。これを、いつも外部勢力に翻弄される悲劇の歴史と見ることもできますが、清と日本との間でふらふらしている内に日本に飲み込まれたいきさつは朝鮮に似ています。

      今も沖縄は、本土から左翼活動家を引き入れ、半島から親北勢力を引き入れ、中国の工作員を引き入れ、常に外患を誘致して内部で揉め続けています。歴史の被害者というポーズで本土から莫大な援助を受け取り続ける被害者ビジネスもそっくりです。基地問題はメシのタネですから、解決するつもりはありません。これをネタに永遠に本土に集るのか彼らの戦略です。

      これをお読みなっている沖縄県民の皆様、沖縄に親しみを覚えている皆様、あらかじめご不快な思いにお詫び申し上げます。間違いをご指摘いただければ喜んで訂正いたします。自国民の一部が、かの国の人々と似たようなもので無いことに納得できる方が嬉しいことです。

      1. 韓国在住日本人 より:

        阿野煮鱒 様

         レス有難うございます。
         いくつか小生の意見を書かせていただきます。
         琉球処分から約70年後に沖縄は米軍統治下に置かれることになりました。琉球処分の時は明治政府も初めての事であり沖縄の人々の扱いに対しても色々とあったことでしょう(即ち、文化や風習の違い)。しかし、19世紀の終わりには沖縄ではも謝花昇ような自由民権運動家が誕生しています。つまり、琉球処分から30年程度経過したことには、戦前の民主主義社会としての文化が根付いていたと考えられます。沖縄の人々の気持ちや考え方は、日本人としてのアイデンティティーにほぼ染まってたと小生は思うのです。そして、沖縄戦がはじまり、当初日本軍は沖縄本島北部への疎開を命じました(それはそれで悲惨だったのですが)。しかし、一部(?)の住民は軍と一緒に行動したほうが安心だと言って、沖縄本島南部に残ったんです。そして住民を巻き込む戦闘となりました。沖縄の教師の方々は天皇崇拝が招いた悲劇と位置付ける人が殆どですが、実際には日本本土の方の思考性と全く同じだったと小生は思います。確かに色々差別もあった事でしょう。それでも、国民として国を守る兵士を信頼し、また国民として共に自らの島を守る方々も大勢いたと思います。
         次に朝鮮半島と沖縄の違いはアメリカ統治の長さが異なる部分です。韓国は名目上1948年に独立しています。沖縄は1973年です。この1945年から1973年のあいだは沖縄はずっと戦争中だったのです。従って、兵士による犯罪や事故が起きても、戦時中のような処理しかなされません。泣き寝入りです。これが今沖縄県の左派思考の中心にあります。むろん韓国も軍事独裁等の歴史があり、沖縄との比較は一概には出来ませんが、小生が思うに琉球処分以降、そして1945年以降はさらに沖縄と朝鮮は違う歩みをしてきたと思います。
         最後に、小生は沖縄の被害者ビジネスが嫌いです。いつまで被害者をしているのかと思います。以前に「日本が韓国に与えたものは麻薬」と投稿したことがあります。日本政府が沖縄に行っていることも小生からすると麻薬です。この沖縄支援のおかげで、沖縄は自ら創造し自分の足であるくことが出来なくなったと小生は見ております。沖縄県は1973年に復帰するまでとても貧乏でした。もちろん主権もありません。ですからコザ暴動のようなことも起こり、日本復帰を強く訴えたのです。復帰してすぐに麻薬です。最初のうちは痛みを和らげる程度で良かったのですが、あるていど時間が経つとそれに慣れてしまい、結局さらに麻薬をよこせとなりました。
         小生は沖縄が大好きです。大好きな故に厳しい目で見ます。本日はここまでとし、また機会があれば韓国同様、沖縄の事も投稿してみたいと思います。

         駄文にて失礼します
         

        1. 阿野煮鱒 より:

          韓国在住日本人様

          ご意見ありがとうございます。おっしゃるように沖縄はつらい歴史を持っていますし、米軍基地による精神的圧迫は今も続いています。同時に、韓国在住日本人様がおっしゃるように自分の足で歩くことができていません。これが私は残念です。
          ここで議論を継続するよりも、韓国在住日本人様の沖縄論を楽しみにお待ちして、勉強させていただきたいと思います。

        2. 非国民 より:

          ある国を滅ぼすにはその国の国民に対価ではないお金を渡すことだ。つまり努力しないのにお金が入る状況を作ればよい。韓国はもとより北朝鮮も植民地支配の補償金を日本は渡すだろう。それは実は麻薬なんだ。北朝鮮には資源がいっぱいある。朝鮮半島の支配者を麻薬づけにして資源を安く手にいれる。ハゲタカのセリフでないけど、「腐った朝鮮半島を買い叩く!」だ。安倍総理は楽しくて仕方がないんじゃないかな。朝鮮半島は日本の支配下になりそうなんだから。
          困ったことに中国はどうもその手が使えなさそう。さすがに中国、やっぱり人材の厚みが違うよね。習金平がいなくなってもあの国は手強い。ロシアなんか足元にも及ばない。

  8. 鞍馬天狗 より:

    更新お疲れ様です

    中国包囲網の一環に見えるんですが、どうなんでしょ?
    肝心の日米関係がギクシャクして来ている気がするんですよね
    米国は日本のサービス業を本気で潰しに来てる気がします
    日本のサービス業に国際競争とか無いと思い込んでいたので
    非常に意外ですが、米国は日本のサービス業に脅威を感じているようです
    日米半導体戦争より激しいコトになりそうでとても心配です

    1. 非国民 より:

      日本とアメリカは同盟関係なんです。そして日本は民主主義国家です。アメリカも日本が民主主義国家であることを疑ったりしないでしょう。もし、あまりにも理不尽な要求なら、トランプに対し「アメリカと下院と乗員議員全員に同盟解消と即時の駐留米軍の撤退を求める。」と言ったら、おそらくトランプの意向なんか関係なく米軍は日本からいなくなります。それも即時です。そこまで言えば、いくらアメリカでもトランプは政治的基盤を失いますね。アメリカの世界戦略で韓国なんかは不要ですが、日本は絶対に必要なんです。最近、アメリカ軍はグアムに行きましたが、それも在日米軍があればこそ進出していける。艦船に問題が発生しても日本があればなんとか修理したりできる。もし日本がないとカリフォルニアまでいかないといけない。物資の補給も日本があるからこそなんとかなる。だから、いくら論争があっても日本をつぶすことはアメリカにはできない。同盟というのはお互い、利用し利用される関係。だから、いくら論争があっても致命的なことにはならないと思います。

      1. 鞍馬天狗 より:

        非国民さんへ
        レス有難うございます
        日米同盟には、微塵の疑問も御座いません
        タダ、日米半導体戦争の時の様な齟齬が今、起こると
        色々と連携が悪くなると心配してるだけです
        米国の日本のサービス業への圧力は、トランプ個人とは関係無いと思います
        寧ろ、米国議会全体の意志の様な気がしています
        大企業数社で対応出来る様な問題では無いので落とし所が予測できないのも心配です

  9. 阿野煮鱒 より:

    早くもプーチンが韓国人のようなことを言い始めました。

    プーチン氏「2島の主権は議論必要」 北方領土交渉 日ロの思惑
    https://www.fnn.jp/posts/00405616CX

    このウラジーミル・プーチン こと領土に限り虚偽は一切言わぬ 渡す……! 渡すが…… 今回 まだ主権の移譲にまでは言及していない そのことをどうか諸君らも思い出していただきたい つまり… 我々がその気になれば主権の受け渡しは10年20年後ということも可能だろうう…… ということ……!

    これに菅官房長官がすかざす反論

    北方領土「返還後は日本の主権」菅長官 プーチン発言に反論
    https://www.fnn.jp/posts/00405633CX

    先が思いやられるスタートです。

    1. shoggoslime より:

      99年後でも返してくれるならOK感があったので、10年、20年ぐらいなら良心的に思えてしまいました。

      長期的に考えるとロシアが極東を維持できなくなるというのは考えていませんでしたが、なるほどと思いました。その考えで行くと北方領土への影響力を強めると同時に人口が増えないように経済発展させない事も大事そうですね。協力と見せかけて妨害するのはなかなか楽しそうです。

  10. ダルマさん より:

    個人的には平和条約締結はせずにダラダラと交渉だけ続ければいいと思うな。
    奴らに与えるようなことはせず、資源の輸出や輸入は普通に行い。
    貿易だけしてればいいと思う。
    どうせ北方領土を手にしても、日本にそこを新規開拓やインフラ整備などに
    予算や人手を割くことも、防衛基地を置くことも難しいだろうし。

    それこそ、人口も増えキチンと準備が出来るまではダラダラし続けるw

    1. ダルマさん より:

      表現が間違っていましたなw
      ダラダラではなく「ノラリクラリ」でしたw

      で、最新ニュースでも会見し、「4島領土返還後に平和条約締結」と変わりがない
      と発言しました。
      ええ、ノラリクラリでいいですともww

  11. めがねのおやじ より:

    < 更新ありがとうございます。

    < 北方領土に何の動きも無いまま、時間だけが無為に流れると言うのは避けたいです。もう既にロシア(ソ連)に不法占拠されて丸73年、74年目です。安倍内閣総理大臣とプーチン大統領が会談し、『2島返還交渉』で話が出たなら、今までに無い前進です。

    < 「4島返還だ」「樺太の南半分も日本の領地だ」なんて議員とか市井の私らレベルの外野も煩いですが、【北方領土交渉は、誰も実現できなかった事です】。そう簡単にあのガメツイ、露にどんな条件を付けようとも、プーチンが首をタテに振りません。長期政権が倒れます。

    < この歯舞、色丹の2島でも3年後に返還とかの話を聞きますが、私としては『ああ、そう。露のペースに巻き込まれるなよ』ぐらいの気持ちです(いや、早く返還して欲しいのは勿論です!)。

    < 安倍政権の末期にこの問題が実質動き出したら、きっと叩かれるでしょう。いわば寄って集って晩節を汚す事になりはしないかと、危惧します。でも、例えば、私の生きている間に2島に自由に行けるようになったら、それだけでOK。それから50~100年後には露は消滅しています。正直言って、国後、択捉、樺太は中国にだけは渡したくないです。逆に包囲しなきゃ。

  12. むるむる より:

    いつかは北方領土が取り戻せるとは思いますが皆さんに一言だけ言わせてください。

    今現在生きている元島民の方々は故郷を真の意味で取り返し帰ることは出来なくなり死んで行きます。
    つまり彼等のささやかな願いは叶わず、我々は彼等の夢と願いを踏みにじると言うことです。

    元島民の願いを踏みにじっての合意を目指すわけですからそれだけは記憶の片隅に入れておいてください。

    因みに私は2島返還による日露の合意に賛成です。

    1. 非国民 より:

      国家というのはある意味恐ろしいもので、そこに住む国民とかの感情は無視されることが多い。それは仕方がないですね。日本政府はその島民のためにできるだけのことをすることが精一杯。思うのですが、おそらく100年以内に北方領土は日本に戻るでしょう。ただ、その時に今生きている島民はいません。日本政府のやれることに限界はあります。戦争しても取り戻すなんてことはできないでしょう。ただ、いずれ日本は取り戻しますよ。

      1. めがねのおやじ より:

        < 日本国が、真剣に取られてはいけない、無くなっては絶対いけないと考えている地域は首都圏のみです。すべての国家の中枢神経があり、天皇陛下がおられ、あとは九州だろうが四国だろうが、関西だろうが、2次大戦後、もし連合軍、米国が望むなら、『帝都』を護るため、呉れてやったかもしれません。北方領土や沖縄 先島諸島など、極端に言えば『背に腹は変えれず』無くなっても仕方なし、です。

        < それを思えば、私も悲しくなります。

  13. 日本好き より:

    日本は悠久の時があると思いたいのですが、時にそう思えなくなる事があります。
    最も大切な事は皇室の存在です。
    皇室はずっと続いてほしいと思うのですが、皇室を軽んじる人が多すぎます。
    ただただ、我々を温かく見守って下さる、祈って下さる方で、そのご尽力によって我々は日々の生活を無事続けられているのです。
    我々の代わりに神に祈ってくださる方を軽んじては日本の未来は暗いものとなるでしょう。

    1. 非国民 より:

      私は非国民だが、本当に非国民と思うときがある。千鳥ヶ淵に行ったときだ。私に戦争で死んだ人と直接会ったとかはない。つまり太平洋戦争というか大東亜戦争には直線関係がない。それなのにすごく悲しい思いが込み上げてきた。こんなに悲しい思いは親が死んだとき以上だ。こんなこと言うと本当に非国民なんだが「皇室は我々になんの鎮魂もしていない。せいぜい花を手向けるだけだ。皇室の人たちは天皇陛下のために死んだ我々になんにもしてないではないか。命を差し出せとはいわないが、鎮魂のために皇族の誰かがその生涯をかけて祈り、鎮魂のために生涯をささげてほしい。我々は天皇陛下に命を差し出したんだから。」という声が聞こえる。こんなことは誰にもいえない。だが、魂が語りかけてくる。だから、私は本当に非国民なんだ。靖国神社はもう俗世間にまみれてあそこには何もいない。千鳥ヶ淵は誰もいないためか、まだ亡くなった人の魂が存在している。畏れ多くも天皇陛下に不敬なことを思う私は本当に非国民なんだ。

      1. 日本国民の一人 より:

        非国民という言葉をハンドルネームに使うだけあって、非国民という言葉に対して一方ならぬ思い入れがおありと推察いたします。
        その上で、失礼を承知であえて申し上げます。
        非国民という言葉を言訳に思考停止するのは止めませんか。
        それは戦後日本全体が陥ってきた、WGIPに基づく自虐史観の一種ではないかと思います。
        今は戦後レジームからの脱却という言葉にもありますように、今までこの自虐史観に基づいて実施されてきた各種政策等で生じた問題に、正面から向き合っていかねばならない時期になりました。
        問題を未来に先送りしないためにも、歴史を正しく再検証し、事実を正しく知る必要があります。
        インターネットのおかげで膨大な情報に簡単に自由にアクセスできるのですから、そして、せっかくこのブログにたどり着き読んでいらっしゃるのですから、皇室についても、思い込みで思考停止するのではなく、皇室とは何か、なぜ日本で必要不可欠の存在として日本国民から尊敬を集めてきたか、世界において皇室がどんな存在になっているか、現代における存在意義や役割なども、調べて考えてみませんか。

        1. 非国民 より:

          戦後何十年もたっているのに、まだその思いが残ったままの霊がいることをまことに気の毒に思います。

  14. YT より:

    北方領土の問題は面積で考えるのではなく、チョークポイントで考えるべきです。面積でいうなら、今の日本は北海道でさえ持て余しています。
    根室海峡で領海侵犯のリスクがある漁師を救うための歯舞諸島と国後島。将来、チャイナの移民が来るであろう間宮海峡。カムチャツカを抑え日米で北極海航路を押さえるための占守島。択捉島や豊原でロシア人が平和に暮らしていても、それは甘受するしかないでしょう。
    オセロを角のように、チョークポイントさえ押さえておけば、いくらでもひっくり返せます。

    1. むるむる より:

      安全保障として考えるのであれば中立地帯を設けるためにも北方領土やロシアが放棄せざるおえない北東アジア地域を独立させてはどうでしょうか?
      日米露の境界線の様な地域ですから独立させて独立保証や経済活動の自由化、参入で十分だと思います。
      正直日本の隣国でまともなのが台湾しか居ないのは寂しすぎます……

    2. 匿名 より:

      YTさんへ
      >将来、チャイナの移民が来るであろう
      どうでしょう?
      支邦も少子高齢化の波が来てるようですから
      樺太にアフリカ系の樹民バッカリとか、笑えない状況になる可能性も有ります

      1. 鞍馬天狗 より:

        匿名
        2018/11/16 at 22:12
        =>鞍馬天狗
        ドジりました

  15. なおき より:

    樺太の経済的価値の要となる石油・天然ガスを考慮して。今後のエネルギー革命の可能性を考慮すると長期的には石油、天然ガスの価値は低下、もしくはゼロになる可能性が出てきました。新年早々、アメリカで大麻が全面解禁となりました。石油、化学繊維、食用、建材、自動車の車体や部品、医療、製紙・・・・。大麻は産業構造を根底から変える驚異的ポテンシャルをもつ再生可能な資源です。

    樺太と関連してこれを捉えますと、アメリカで使用させている石油消費を大麻から精製されるバイオ燃料(メタノール)で試算するとアメリカの全農地面積の6%で賄えるのです。

    目下、最大の障害はトランプ大統領と対峙している石油メジャーをはじめ経済、政治を裏から牛耳っているディープステートとアメリカで呼ばれている連中ですが、もうこの流れはとめられないでしょう。

    シベリアや沿海州も長期的にみて、西に縮小していくロシアには維持が困難という将来をみすえて・・・。
    江戸時代以来の、樺太全島から千島列島すべてを日本に取り戻す長期的視点の戦略を考えるべきです。

    長期的に時間が見方するので日本は対外的には待つのみでよいです。国内的に領土の歴史的経緯の真実を国民に伝える政策でよい。ゆえに、まずはウソだらけの北方領土の歴史を暴くのが必要です。だいたい、「樺太」という固有名詞が死語になるくらい、日本人の頭から樺太が消えています。

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