【夕刊】日韓は「特別な関係」から「普通の関係」へ

昨日、「WTO裁定」と「竹島の日式典」という、2つの重要なニュースが出ています。

WTOと竹島に見る日韓関係

五輪妨害の措置、違法性の判決

世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会は22日、事実上の日本勝訴・韓国敗訴の判断を下しました。

WTO「福島原発事故に伴う水産物禁輸は協定違反」、日本が韓国に勝訴(2018年2月23日 08:20付 ロイターより)

これは、韓国政府が日本産の水産物の輸入を規制している問題について、日本政府がWTOに対し、韓国の規制の不当性を訴えていたものです。

しかも、多くのメディアは報じていませんが、この事件は2つの点から異例です。

1つ目は、韓国政府が導入した規制の「内容」です。

韓国政府は福島、茨城、群馬、宮城、岩手、栃木、千葉、青森の8件の水産物をすべて輸入禁止するとしましたが、そもそも8県のうちの群馬県と栃木県には海がありません。

2つ目は、韓国政府がこの規制を導入した「時期」です。

韓国政府は「2011年3月に発生した東京電力福島第一原発の事故」を受けた措置だとしていますが、この規制を導入すると発表したのはそれから2年半も過ぎた、2013年9月6日のことです。

韓国政府、福島周辺8県の水産物全面輸入禁止(2013年09月06日10時31分付 中央日報日本語版より)

これは一見すると、唐突かつ不自然な決定です。

しかし、この「日付」には、きちんとした根拠があります。それは、東京五輪の開催日時が決定された2013年9月7日(日本時間8日)の直前だ、ということです。

つまり、「日本の東京に五輪が決定されそうになっている」という状況を受けて、韓国政府が急遽、「言い掛かり」にも等しい規制を入れることで、東京五輪の実現を妨害しようとした、というのが真相に近いでしょう。

今回の判決の重要な意義は「普通の関係になる日韓」

もちろん、今回の判決は「1審」であり、韓国側が争おうと思えばいくらでも争えます。

福島水産物輸入禁止の韓国、1審で敗訴(2018年02月23日07時39分)
日本、韓国にWTO勝訴=原発事故後の水産輸入規制-各国・地域に影響も(2018/02/23-00:30付 時事通信より)

しかし、報道によれば、WTOのパネルは今回の韓国の措置を「恣意的、または不当な差別に当たる」としていますが、WTOがマトモならば、この判定が覆ることはないでしょう。

それよりも、今回の判決には重要な意義があります。

それは、「日韓関係が普通の関係になりつつある」、ということです。

従来であれば、韓国政府が「WTOに訴えられたらわが国が困るから何とか和解に応じてくれないか」と水面下で打診し、日本政府が「あうんの呼吸」で韓国に配慮し、訴訟を取り下げていたでしょう。

いや、もしかして今回も外務省の「媚韓派」の役人が、韓国に配慮しようとしていた可能性もありますが、今回、安倍政権はよくこれを押し切ったと思います。

つまり、日韓関係は「日本の外務省の親韓派役人が韓国に配慮してあげるという特別な関係」から、「国際法に照らして粛々と処理する関係」に脱皮しようとしているのです。

「竹島の日」に物申す!

ただ、私は日本政府の対韓外交姿勢のすべてに満足している訳ではありません。その1つが、昨日島根県で行われた「竹島の日記念式典」を巡る混乱です。

「竹島の日」行事に次官級を派遣した日本政府…韓国政府が強く抗議(2018年02月23日08時06分付 中央日報日本語版より)

同じく韓国メディア中央日報によれば、昨日の行事について、

抗議するため松江を訪問した韓国の市民団体関係者と日本右翼団体の会員の間でもみ合いがあった

とありますが、ここで2つの疑問が生じます。

1つ目は、なぜ日本国内の行事に「韓国の市民団体関係者」が押し掛けるのか、という点です。

外国人が政治活動を目的で日本に入国することを、どうして日本政府は許したのでしょうか?入国管理局はきちんと仕事をしているのでしょうか?

2つ目は、政務次官級を派遣した日本政府の姿勢です。

竹島は日本固有の領土であり、韓国に不当占拠されています。韓国に対して強い意志を示すのであれば、次官級ではなく閣僚級を派遣すべきでしょう。

特別な関係から普通の関係へ

いずれにせよ、私は以前から、日韓関係が「特殊な関係」にあると申し上げて来ました。

考えてみれば当然ですが、1945年8月15日まで、朝鮮は日本の一地方でした。日本が敗戦し、タナボタ式に独立国となったものの、韓国は国家の運営にあたって、常に日本をベンチマーキングしてきたのです。

時として日本に学び、時として日本に反発する姿は、思春期に入ったドラ息子が親に反抗するようなものでしょうか?ただ、韓国が日本を「親」のようなものだと考えている節があることは否定しませんが、少なくとも私は韓国が日本の子供だとは考えていません。「単なる迷惑な隣人」であり、「赤の他人」です。

たまたま隣国だというだけの話で、密接な関係があるように見えてしまいます。しかし、歴史的に見て、それほど密接な関係があるとも思えません。

古代は任那が事実上の日本領だったことに加え、百済が日本と非常に密接な関係を持っていたという事情はありますが、百済が新羅に滅ぼされて以来、基本的に日本は朝鮮半島と没交渉でした。

例外は、江戸時代の朝鮮が徳川将軍家の代替わりに合わせて日本に朝貢して来たことと、豊臣秀吉が明朝を侵略するための通り道にしたこと、元朝が日本を侵略するために朝鮮を手先にしたことくらいでしょう。

さらに戦後に関しては、日本は北朝鮮と国交を持っておらず、北朝鮮が日本に対する不法行為を働いていることを除けば、日朝で国交が存在しないことによるデメリットはまったくありません。

このように考えていくと、日本が韓国と徐々に「普通の関係」になり、没交渉となっていくことは、日本にとって決して悪いことではないのではないかと、私には思えてならないのです。

読者コメント一覧

  1. めがねのおやじ より:

    < 夕刊の配信、ありがとうございます。
    < WTOの提訴、日本の訴えが認められました。慶事です。またもやシツコイ韓国は上級委員会に上訴するでしょうが、新たに日本が不利になる証拠もなく、『韓国の嫌がらせ』も終わりです。日本の小童外務省役人も、韓国の水面下からの要請を断らざるを得なかった。もっとおおもとで『手打ちするな』『水面下交渉なし』が出たんでしょう。ただ今後もロビー活動してくるでしょうが、最近はカネが無いのか嘘つきだからか、友好国に見限られて不発ですね(笑)。
    < 今も親韓派議員、媚中派議員、またあろうことか北シンパの議員もいます。それに公務員(特に外務省チャイナスクール、コリアンスクール出身者)もおります。こういう敵性官僚、議員は、炙り出さねばなりません。なぜ日本国に益をもたらさない行動をするのか。もっとも名誉職として、安倍首相も日韓議員連盟に名を連ねていますが、立場上仕方ないのでしょう。
    ≪ 『竹島の日』は、毎年韓国の民間人権派や左派のグループが会場を邪魔しに来ます。もう当日の1週間前から、外務省本庁周辺と島根県全土には、不逞外国人、日本人で支援する左巻グループ、在日、総連などの分子は立ち入り禁止にすればいい。島根県警だけで手不足なら広島、岡山、兵庫、大阪府県警察に応援出させればいい。反対派の入国も禁止、在日、日本人の頭おかしい連中も立ち入り禁止。また副総理、外務大臣(忙しすぎ?)、国防大臣の出席はマストでしょう。様子見て首相も参加に格上げする。日本は本気だ、と見せて欲しい。
    < ところで日本が韓国の親?誰がそんな無茶な事を言ってるんですか。韓国人?なら分かります。『親は育てるのが当たり前』『飯食わせろ、金をくれ』と出来損ない息子は暴れました、昔から。でも面倒を多少でも見たのは親としてではない。兄姉でもない。ずっと昔から半島は孤児だったんだ。養父のシナが十分な躾け、教育をせず、厄介者で家にも入れず、外で寝てた、そんな存在。日本はわずか35年間だけ貴重な近代化の原資を与えただけ。南も北も勘違いするな!日本国と縁戚関係はありません。朝鮮通信使も『あまり何回も行っても、見るべきものがない』と早めに中止してます。文化をもたらした遣唐使等とは違うのです。今や日本は半島に対し、擦り寄るな、集るな、こっち見るなです。
    < 「新宿会計士」様は『単なる迷惑な隣人』と言われてますが、私は更に『顔も見たくない人』『害人』『村八分どころか十分』と思っています。何も関知しません。
    < 失礼します。

  2. asami より:

    はじめまして。平昌五輪で検索していてこちらのブログを偶然発見しました。それから毎日訪問して読ませて頂いております。韓国の新聞記事など私にとって初めて目にするものが多くありそこに新宿会計士さんの理論的な思考が内容濃くも簡潔に書いてあるので、非常におもしろく読みやすいと感じています。この内容を高頻度で更新しお仕事もこなしていらっしゃる新宿会計士さまは非常に頭脳明晰な方ですね。文章の書き方や自分の考えを言語化することなどについても考えさせられ勉強させてもらっています。私も論理的にクール
    に自分の考えを言語化できるようになりたいです。応援しています!今後もよろしくお願い致します。

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