「日韓関係破綻の危機が迫っている」という現実に備えるべき

昨日、『日韓関係破滅への道?慰安婦財団解散報道を考える』のなかで、私は、「徴用工判決」「慰安婦財団解散」という2つの爆弾が日韓関係に投下されたら日韓関係はいったいどうなってしまうのか、非常に気になると申し上げました。そこで、本日はさしあたって10月30日をまえに、「日韓関係破滅」という可能性を見据えたうえで、現状の整理と議論の前提、そして「日韓関係の6類型」について、私見をまとめておきたいと思います。

日韓関係、3つの問題

慰安婦、徴用工、旭日旗

現在、日韓関係には、さしあたって3つの問題が横たわっています。

1つ目はいわゆる「(従軍)慰安婦問題」、2つ目は「徴用工問題」、そして3つ目は「旭日旗問題」です。

ただ、便宜上、私はこれらに「問題」と呼称を付けましたが、良く考えてみれば、いずれも「問題」ではありません。

まず、「慰安婦問題」は、戦時中に日本軍が朝鮮人で少女を誘拐・強制徴発し、性的奴隷に仕立てたとされる問題ですが、国際法的には2015年12月28日の「日韓慰安婦合意」により、「最終的かつ不可逆的に」解決済みです。

次に、「徴用工問題」は、戦時中に朝鮮人が日本企業によって強制徴発され、強制労働させられたとされる問題です。これも法的には1965年の「日韓請求権協定」に基よれば完全に解決済みですが、今月30日には韓国大法院(最高裁に相当)が日本企業敗訴の判決を下す可能性が高まっています。

さらに、「旭日旗問題」は、「植民地支配を受けた朝鮮半島で大日本帝国を惹起させるような軍旗である旭日旗を戦犯旗として禁止しよう」とする流れであり、今月11日に韓国・済州島(さいしゅうとう)海軍基地で行われた国際観艦式で日本の自衛艦が参加を辞退するという騒動に繋がりました。

しかし、そもそもなぜ韓国国内で旭日旗が敵視されるようになったのかといえば、そのきっかけは、2011年1月25日のAFCアジアカップの日韓戦において、韓国の奇誠庸(き・せいよう)選手が日本を侮辱する猿真似パフォーマンスを行った際、「旭日旗を見てカッとなった」という言い訳をしたことにあります。

このように考えていけば、「慰安婦」「徴用工」「旭日旗」は、いずれも「韓国が」「最近になって」「日本を貶めるために」でっち上げた「問題」である、という共通点があるのです。

「旭日旗騒動」で恥をさらした韓国海軍

ただ、旭日旗騒動については、当ウェブサイト上も『「普通の関係」に戸惑う韓国:観艦式で将軍旗、日本に逆ギレ』などでまとめたとおり、結局、韓国側の理不尽な「旭日旗自粛要求」に対し、日本側が参加をボイコット。

さらに、観艦式に参加した諸国は、韓国の理不尽な要求を受けた日本に同情したからなのでしょうか、招待状を受け取った14ヵ国(または15ヵ国?)のうち4ヵ国(または5ヵ国?)が欠席。参加した9ヵ国のうち7ヵ国が、「海軍関係者にしかわからないような嫌がらせ」をしたというオチまで付きました

  • 韓国が観艦式に招待状を発送していた相手国は14ヵ国(15ヵ国、との報道もあり)
  • 日本と中国は事前に観艦式への出席をキャンセル
  • マレーシアとフィリピン(と英国も?)は当日欠席
  • 観艦式に参加したのはインドネシアを除く9ヵ国
  • うち7ヵ国は韓国政府の事前要請を無視して艦旗を掲げる
  • シンガポールは韓国国旗を半旗(つまり弔旗)にし、タイは韓国国旗のサイズを小さくする
  • いくつかの国はメインマストに艦旗を掲げる(「戦闘中」の宣言とも受け取れる)

つまり、旭日旗騒動は「韓国のウソにより、日韓両国の関係が、修復不能なほど悪化しつつある」という事実を、おもに海軍関係者に見せつけた格好です。

「普通の関係」に戸惑う韓国:観艦式で将軍旗、日本に逆ギレ

ついでに指摘するならば、旭日旗騒動以来、どうも日本は韓国への「特別扱い」を完全にやめてしまったかの感があります。

実際、『文在寅に追い打ち掛けた安倍晋三、そして外交官の外交知らず』でも触れましたが、韓国は現在、北朝鮮支援を巡って欧州からもアジアからも孤立し始めています。

文在寅に追い打ち掛けた安倍晋三、そして外交官の外交知らず

やはり、旭日旗騒動で日本政府・安倍総理は、韓国に対して相当に怒っているのかもしれません。

まずは10月30日が重要なわけ

そして、次に訪れる日韓関係の「山場」が10月30日です。

徴用工判決で大使一時帰国か 日韓新共同宣言無期限延期も?』でも触れた話題ですが、徴用工を巡る日本企業を相手取った訴訟で、韓国の最高裁にあたる「大法院」による判決が予定されている日だからです。

徴用工判決で大使一時帰国か 日韓新共同宣言無期限延期も?

これについては、すでに日本政府側は韓国政府側に対し、「もし日本企業に損害賠償を命じる判決が下された場合、韓国を国際司法裁判所(ICJ)に提訴する」と通告しているようだ、とする報道もなされています。

韓国大法院の強制徴用判決控え…日本「企業の賠償確定ならICJ提訴」(2018年10月08日07時33分付 中央日報日本語版より)

というのも、この「強制徴用訴訟」とは、戦時中の自称「強制徴用被害者」の遺族が日本の三菱重工業と新日本製鐵(現・新日鉄住金)を相手取って起こした損害賠償請求訴訟ですが、日本政府の立場は「1965年の請求権協定によって個人の請求権は消滅している」というものだからです。

つまり、仮に新日鉄住金側が敗訴すれば、これは新日鉄住金だけでなく、日本社会と日本企業全体の問題に化けます。というのも、日韓請求権協定が韓国の司法当局により無効にされたという実績になるからです。とはいえ、中央日報は

日本とは違って韓国は「自国を当事者とする紛争が生じる場合、裁判に無条件に応じる」というICJの強制管轄権関連の選択議定書に加入していない。ICJに提訴されても韓国側の同意がない限り裁判権が自動的に発動されるのは難しい。

としており、おそらく、日本が韓国を訴えたとしても、「訴えた」という実績だけが出来ておしまい、でしょう。そうなれば、国際法による解決を図ることは著しく困難となります。もちろん、まともな日本企業ならば、韓国を「サプライ・チェーン」から外さないと、事業に思わぬリスクが生じることにもなりかねません。

つまり、この「徴用工訴訟」は、日韓関係を、おもに産業・経済面から破壊するメガトン爆弾になりかねないのです。

慰安婦合意の実質破棄は11月上旬?

ところが、爆弾はこれに留まりません。もう1つの「メガトン爆弾」となりかねないのが、韓国政府による「慰安婦財団解散」という動きです。

昨日、『日韓関係破滅への道?慰安婦財団解散報道を考える』のなかで、韓国側で「慰安婦財団」を解散する動きが出ている、という話題を紹介しました。

日韓関係破滅への道?慰安婦財団解散報道を考える

複数のメディアによると、韓国政府当局者は(自称)元慰安婦らの癒やし事業を行うための財団を決定し、11月上旬にも具体的な措置を発表するそうです。当然、「慰安婦合意は動かない」とする姿勢を堅持してきた日本政府としては、このような措置はとうてい受け入れられないと反発するでしょう。

しかも、時期が11月上旬、すなわち、「徴用工判決」の直後です。タイミングがあまりにも悪すぎます。

現時点において、日米による「北朝鮮封じ込め」という方針において、韓国は「日米韓陣営」に留まっています。もちろん、度重なる韓国の米国に対する裏切りを受け、米国は韓国に怒り心頭という状況にありますが、それでも、このタイミングで日韓関係が決定的に悪化するのは、無用の混乱要因となりかねません。

いずれにせよ、この2つの爆弾が直撃すれば、今度こそ本当に日韓関係は破壊されてしまうでしょうし、そのこと自体、米国における「韓国切り捨て」議論にも影響を与える可能性もあります。

その意味で、私のような「韓国ウォッチャー」にとっては、目が離せない展開が続きそうです。

議論の前提

当ウェブサイトは「嫌中・嫌韓サイト」ではありません

ところで、昨日の記事『日韓関係破滅への道?慰安婦財団解散報道を考える』に、私はタイトルのなかで、敢えて「日韓関係破滅」という文言を入れましたが、これは、私自身が「日韓関係の破滅を願っている」、という意味ではありません。

「このままではいずれ日韓関係の破滅は避けられない」、という、ある意味での危機感を示したものです。これを捕捉する意味で、後半の議論に先立って、当ウェブサイトにおける私自身のスタンスを改めて説明しておきたいと思います。

当ウェブサイトは、「嫌中・嫌韓サイト」ではありません。世の中にあふれる「嫌中サイト」「嫌韓サイト」と違って、当ウェブサイトは、あくまでも客観的な情報と私自身の専門知識、そしてできるだけ冷静な考察に基づき、事態を分析し、それに向けて準備をすべきだ、と主張するものです。

当然、「中韓両国の滅亡」など、彼らの不幸を積極的に願うというつもりはありませんし、「中韓は大嫌いだ」「中韓の人間は日本から出て行け」など、民族ヘイト的な主張をするつもりもありません。

その代わり、私が大事だと思っているのは、あくまでも「愛国的な視点」です。「愛国」とは、視野狭窄に陥って中韓などの外国を排斥しようとする姿勢ではありません。「日本国民の1人として、日本の国益が実現することを心の底から願う姿勢」のことです。

(※余談ですが、先の大戦中、日本政府がよりにもよってナチス・ドイツと手を組み、「鬼畜米英」などと叫んで米英を敵に回した姿勢も、今日の一部の過激なネット民に見られる「嫌中」「嫌韓」の姿勢と大差ないような気がします。)

だいいち、私自身は母親(故人)が在日韓国人二世だったため(※生前に日本に帰化済み)、「中韓人とその子孫は全員日本から出て行け!」などと攻撃的な主張をすれば、その攻撃は自分自身にも向けられることになります。

ついでに申し上げれば、私の勝手な見解によれば、日本人だと名乗る資格があるのは、「日本民族の両親から生まれた純粋な日本民族」だけではありません。日本という国を愛し、日本のために尽くし、日本に骨を埋める覚悟があれば、私のような「日韓ハーフ」であっても、日本人と名乗って良いと思うのです。

「現実を踏まえた理想の日中・日韓関係」とは?

繰り返しになりますが、私自身の議論のスタンスは、常に「日本」が出発点です。

「どの国の国益を重視すべきか」という観点からは、つねに、「どうすれば日本の国益が最大化されるか」と考えていますし、「どこの国と仲良くすべきか」という観点からは、つねに、「どの国と仲良くするのが日本の国益にいちばん即しているのか」と考えています。

そして、この姿勢は、日中関係、日韓関係について考察するときも、例外ではありません。

もちろん、隣国との関係は悪いよりも良い方が良いのはまちがいありませんし、仲が良いに越したことはありません。日中両国、あるいは日韓両国は、ともに手を取り合い、未来に向けて発展して行ける関係になるのが望ましいに決まっています。

しかし、外交について論じるときは、人間関係と同じで、必ず「相手の視線」を取り入れなければなりません。

たとえば、中国にとっての理想は「偉大なる中華民族の復興」です。そして、中国はその理想を実現するために、「利用できるものは何でも利用する」、という姿勢を打ち出しており、日中関係「好転」も、中国共産党の都合で演じられているという側面が大いにあることを理解しなければなりません。

一方、韓国にとっての理想は、「常に日本よりも上位にいること」です。「自分たちの方が日本よりも上位にいる」ということを確認し続けなければ、安心できないのでしょう。だからこそ、あることないこと捏造して、「自分たちは日本に対する被害者だ」と国際社会に宣伝し続けるのだと思います。

いずれにせよ、非常に重要な点があるとすれば、日本が日中関係や日韓関係を構築するときに、最も大切なことは、「どうすれば日本の国益が最大化できるか」、もっといえば、「そもそもその国と付き合うことが日本の国益にどう役立っているのか」を考え続けることなのです。

日韓関係、どうあるべきか?

日韓関係の6類型

さて、ここから先は日韓関係に焦点を絞って考えていきましょう。

私の勝手な分類で恐縮ですが、現在の日本には、「韓国とどう付き合うか」について、だいたい6つくらいの考え方があると思います。

  • (1)日韓友好論
    • ①対等関係論:日韓両国は対等な主権国家同士として、ともに手を取り合い、未来に向けて発展していけるような関係を目指すべきだ。
    • ②対韓配慮論:日韓両国は対等な関係だが、過去の一時期に不幸な歴史もあったことを踏まえ、日本がある程度、韓国に配慮することで、「名よりも実を取る」ことを目指すべきだ。
    • ③対韓追随論:日韓友好はとても非常に大切であり、韓国が「もう良い」というまで過去の不幸な歴史を反省し、謝罪し続けるべきだ。
  • (2)日韓非友好論
    • ④韓国放置論:日韓関係をただちに改善することは困難であり、関係がこれ以上悪化しないように管理しつつ、敢えて日本側からは積極的な関係改善に動かず、放置するべきだ。
    • ⑤日韓断交論:日韓関係を破壊しているのは韓国の側であり、もうお付き合いできない。日韓関係は破綻させ、断交すべきだ。
    • ⑥誅韓論:韓国に自由に動くことを許していると、韓国は日本の国益を破壊しようとして来る。よって、日本は積極的に韓国を滅ぼすべきだ。

この6つの類型は、私が「賛同して」書いているわけではありません(いや、後述しますが、私はむしろ、この①~⑥のすべての考え方に賛同できません)。あくまでも、「こういう考え方がある(ようだ)」という意味で、紹介するために書いているものです。

日韓友好論、一見するともっともらしいが…?

これらのうち、①は「対等、仲良く、未来志向」という、いわば「理想の隣国関係」をそのまま述べただけですが、現実の日韓関係は「対等に、仲良く、未来志向」ではありません。現在の日韓がこのような関係になれると信じている人は、おそらく日本国内にはもうほとんどいないのではないかと思います。

そうなれば、日韓「友好」を目指す方法は、「②多少韓国に配慮する」か、「③全面的に韓国につき従う」かのどちらかしかないのだそうです(※余談ですが、なぜ日本の論壇に、「韓国の頭を地面に叩きつけて土下座させ、どちらが上でどちらが下かを体で教え込む」という選択肢がないのが不思議でなりません)。

まず、②については「日韓関係を円滑に推進するためには、多少、韓国側に配慮してやるべきだ」、といった考え方が、とくに外務省や歴代自民党政権のなかでは、かなりの期間、主流を占めていたのではないかと思います。

それは安倍政権でも例外ではありません。いや、少なくとも2015年12月28日の『日韓慰安婦合意』を結ぶまでの間、安倍政権の姿勢は①や②に近かったのではないかと思います。

安倍総理は2012年12月の就任以来、一貫して韓国のことを「価値と利益を共有する最も重要な隣国」と言い続けて来ましたし、実際、日韓慰安婦合意自体が②の考え方に立脚していたことは間違いありません。

そして、2015年12月28日までの安倍政権の姿勢よりも、さらに酷かったのが、歴代首相や外務省、あるいは朝日新聞を筆頭とする「反日メディア」の姿勢でした。とくに、最近だと「相手が『もう良い』というまで謝罪し続けるべきだ」、といった悪質な主張も見られます。

実際、慰安婦問題や歴史問題などをめぐり、歴代の日本の首相、政府関係者などは、くりかえし、くりかえし、くどいほど韓国の求めに応じて謝罪を繰り返してきましたし、こうした歴代首相や外務省、反日メディアなどの言動のベースにあるのは、いずれも②や③の考え方だったことは間違いないでしょう。

もっといえば、彼らの頭の中からは、「国益」という「一番大事な項目」が、すっぽりと抜けてしまっていたとしか思えません。

日韓非友好論が台頭した理由

ところが、最近になって、あくまでも私が見た限りですが、韓国との付き合い方を巡っては④や⑤のような考え方が台頭しつつあります。

このうち、④については、明らかに現在の安倍政権の姿勢そのものです。

もう少し正確に言えば、2017年1月6日以降、安倍政権がそれまでのスタンスをガラッと変えて、日韓関係を「戦略的利益を共有する重要な隣国」から、「これ以上悪化しないようにマネージする対象」に格下げしたのです。

私はこのスタンスについて、100%、満足しているわけではありませんが、それでも今までの日本政府の対韓外交姿勢と比べれば、随分と踏み込んだ姿勢であり、雲泥の違いがあると言っても過言ではないでしょう。

ただ、インターネット上では、もっと踏み込んで、⑤、つまり「いっそのこと日韓断交してしまえ!」といった極論も台頭し始めています。

もちろん、私自身は先ほどから申し上げているとおり、いたずらに嫌韓を煽るのは正しくないと考えていますし、どこかの嫌韓サイトのように、「韓国の不幸を願う」、といった姿勢に共感はできません。しかし、それと同時に、⑤のような考え方が出てきてしまった理由については、きちんと考えなければなりません。

その理由とは、端的に言えば、度重なる韓国の非礼、ウソ・捏造に基づいて日本を貶める姿勢、何より都合が良いときだけ日本にたかる態度に、辟易としている日本人が激増したからです。つまり、「嫌韓」、「日韓断交論」は、韓国の度を越した反日行為に対する自然な反応なのです。

「もう一歩先」へ

ところで、この①~⑤の考え方については、いずれも短所を抱えています。

①は「韓国側が対等な関係を望んでいない」という点、④は「日韓関係悪化が悪化しないよう、日本がどんなに努力しても、韓国側が台無しにしてしまう」という点、⑤は「どんなに嫌な相手であっても、今すぐ断交はできない」、という点です(なお、②や③のような考え方は論外でしょう)。

ということは、「もう一歩先」の議論が必要です。

この点、私が少し注目している考え方は、⑥の「誅韓論」です。といっても、「賛同している」という意味ではありません。だいいち、「韓国を積極的に滅亡させよう」という考え方は非常に不穏当ですし、乱暴であり、こんな考え方に無条件で賛同できるはずがありません。

しかし、この「誅韓論」という考え方を、「主権国家として取り扱わず、責任能力がある国(日本、米国、中国、ロシアなど)で処遇を決定し、誰かに統治を信託する」と言い換えれば、決して「乱暴な議論」ではありません。

いずれにせよ、日本が重視しなければならないのは「日韓友好そのもの」ではありません。「日本の国益」です。したがって、現在の制約条件のもとで、「日本の国益を最大化するためにはどういう関係にならなければならないか」と考える必要があります。

その結果、出てくるのは、「日韓友好」という耳触りの良いキャッチ・フレーズとは限りません。いや、むしろ冷徹な国際政治の世界における現実を踏まえた解決策こそが求められることは間違いないでしょう。

ただ、私自身、その「冷徹な現実を踏まえた解決策」というものを、ここで申し上げて良いものかどうか、まだ迷っている節があります。その意味で、それを述べるよりも前に、まずは10月30日の徴用工訴訟の結果を待ちたいと思います。

はたして、鬼と出るのでしょうか、それとも蛇と出るのでしょうか。今から緊張しています。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. めがねのおやじ より:

    < 更新ありがとうございます。

    < 待ってました。6類型ですね(笑)。でも新しいのが入ってます。それは後回しにして、私も今さらですが、嫌中、嫌韓、ネトウヨではありません。出来るなら両国と仲良くやりたい。

    < が、しかし国益は一番大切なキモです。そこを考えると、韓国中国には『ハイ、多少の事は日本が目を瞑るヨ』とはとても言えないです。このままいくと、孫、ひ孫、玄孫さらにその先の世代にまで、迷惑かけます。

    < 決して私達の世代だけが忖度して来た訳ではないですが、戦前の時代から少なくとも2015年12月の慰安婦合意の件までは、全て解決(相手国にグーの音も言わせない)させる。徴用工も。

    < これが私達、今の日本の大人に与えられた責務だと思う。

    < 韓国についてはあらあら、新しい⑥が丁度いい。誅韓で良いと思います。何も破壊する必要もない。勝手に自滅するでしょう。韓国にはまず大使召還。経済制裁、文化観光制限、困った時も関知しない。何があっても鉄面皮!

    < これまでの所業に相応しいと存じます。

  2. とゆら より:

    >>(※余談ですが、先の大戦中、日本政府がよりにもよってナチス・ドイツと手を組み、「鬼畜米英」などと叫んで米英を敵に回した姿勢も、今日の一部の過激なネット民に見られる「嫌中」「嫌韓」の姿勢と大差ないような気がします。)

    「愛国的な視点」の項目で急に記述されていますが、何回読んでも意味がわかりません。
    愛国や国益の考えかたは良く理解でき納得、賛同できる点が多々ありますが、
    急に余談を挟み、あえて大戦時の日本政府の政策、ナチスドイツ、攘夷に結びつけたのか
    さらに詳しい説明を求めたい。

    これはこの余談に反対しているのではありません。
    説明不足であなたの意見があらぬ誤解を招いたりする恐れがあるという私の意見を述べています。

    日本人に関しては日本国籍の人は日本人、または日本国籍人。
    あなたも私も日本人。
    余談ですが最近話題のウマルさんも、朝日社員でも、野党の一部帰化議員でも国籍が日本であれば日本人であり
    日本政府は法的にウマルさんをわたしやあなたと同じように扱う義務があります。

    国益を考えない日本人は単なる反日や反政府の「日本人」であるだけです。
    これは私の意見です。

  3. りょうちん より:

    >まともな日本企業ならば、韓国を「サプライ・チェーン」から外さないと、事業に思わぬリスクが生じることにもなりかねません。

    私が不勉強なだけかもしれませんが、韓国からしか買っていない部材は大型テレビ用有機パネルだけのように思われるのですが。
    一方で、韓国は日本に大いに依存し、液晶パネル用のフィルター、シリコンウェハーハッハッはほぼ全量輸入、CFRPは東レがやめときゃいいのに現地工場建築と、東レは抜け出せない立場に足を踏み入れてますが、前者二つはもし日本が出荷をやめたら、韓国製造業は死にます。
    NAND、DRAM、有機液晶テレビは無くても代替国・代替品で、どうにでもなりますが、特にQualcommのCPUを生産しているSamsungのファウンダリが止まったら世界的な問題になります。
    ま、第二次朝鮮戦争になってしまえば、どのみち止まる事業ではありますが、そんな自らの手で首を絞めて韓国の息の根を止める様な真似を日本が行うことはできるものでしょうかね。

    一方で、アメリカは本気になると本物の戦争をするだけの国だけあって、経済戦争も本気です。
    トランプが何も考えていないだけかもしれませんがw。
    日本の鉄鋼を報復関税に入れたのはいいけど、困るのは自分たちであったと記事付いたのか、こっそり特殊鋼を除外したりしたのは笑いました。
    ただ最初から脅しを一発ぶちかましておいて実害が無いところに落とし込んでおく戦略であった可能性もあります。
    韓国を包括的な鉄鋼関税から除外しておいて、報復関税をすぐさま課した手口を見ると侮れません。

    1. りょうちん より:

      https://japanese.joins.com/article/476/246476.html?servcode=300&sectcode=310&cloc=jp
      韓経:恐怖から韓国株価が「歴代級急落」

      この状況で日本が何か経済制裁的な動きをしたら、即死しかねませんな。

  4. 韓国在住日本人 より:

     小生としては非常に複雑です。日韓友好は望ましいのですが、かといって現状は友好どころの話ではありません。約束を違える、裏切る、子供じみた行動等、全てが小生を韓国嫌いにしていくブースターになります。韓国人もいまさら全てがジャパンバッシングのためでしたと言う訳にもいかず、どうしていいのか分からない人が多いと思います(と言うかそう信じたいです)。しかし、一般の韓国人は日本人以上に政治に興味がなく、自分の生活や幸福のみを考える人が多いのも事実です。また流言や陽動に惑わされやすく、自ら考えて行動せず、弱い者いじめに徹する。
     いま、韓国人が恐れているのは日本の改憲だと思われます。もし日本が普通の国になって、対外攻撃が可能な軍隊を持つことになると、韓国は現在の日本に対する姿勢を変えざるを得ません。小生は常々思うのですが、韓国人は殆どが臆病です。仕事、責任、苦痛、努力から忌避することを常に考え、如何に楽して金を稼ぎ優雅な暮らしをするかを目標にする人が多いです。日本人の価値観からは考えられないのですが、本当に卑怯な人間が大勢います。そんな人々が日本が軍隊を持つことで、精神的に下位者転落し、ATM日本国から金が引き出せないとなると、意地でも日本が軍隊を持つことを阻止しにくるでしょう。あるいは、日本が軍隊を持つ前に、北核の共有を強行し、日本を脅迫するかも知れません。一般の韓国人はそんなことは望んでないでしょうが、如何せん政治に興味がなく、祖国を捨てることに何ら抵抗感を持たないのですから、なるようにしかならないでしょう。
     小生は嫌韓でもなく、左右の政治思想もありません。韓国で働いている以上、日韓友好は非常に好ましいと思っております。一般の韓国人も心の底では色々な感情や思考を持っていても、概ね日本に対して友好的な人が多いのも事実です。韓国で最も厄介なのはエリートというバカなのです。自らの価値観や事情で全てを台無しにする会社の上司や博士や政治家等です。そのような人間が笛を吹けば皆がゾロゾロついていく(ローソクデモですね)。

     色々と書き連ねてきましたが、結論としては何も考えていない一般市民を含め、国全体が思考能力のないバカだとなるのでしょうね。

     駄文にて失礼いたします

    1. りょうちん より:

      韓国人の思考は、共感の段階以前に理解レベルができないことが多いのですが、その中でも

      >いま、韓国人が恐れているのは日本の改憲だと思われます。もし日本が普通の国になって、対外攻撃が可能な軍隊を持つことになると、韓国は現在の日本に対する姿勢を変えざるを得ません

      これです。
      カイカイさんなんかを見ると「アベが改憲して自衛隊を軍隊にしたらまた韓国を侵略に来るぞ」というタイプの発言を見ます。
      いや、なんで韓国にそんな侵略する価値があるとか自分で思っているんだよと。
      せいぜい竹島に特殊部隊を送り込んで不法占拠者を強制送還して、韓国の作った施設を破壊するくらいが関の山でしょう。
      だいたい帝國主義時代に、植民地にして一方的に収奪しても誰も文句を言わなかった時代にすら「植民地」ではなくて合邦という扱いにして、貧困にあえぐ東北・北海道を犠牲にしてまで投資を行ったんですよ。京城帝国大学なんて阪大より優先されて設置されたんですよ。考えられますか。

      まあ、結局、自分たちの姿の鏡像を日本に投影しているだけなのでしょう。自分たちが日本人だったら今までの振る舞いから韓国はタダでは済ませないだろうと。こっちは関わりすらしたくないのに・・・。

      1. ムイ より:

        >>それは恐らく韓国の「小中華思想」が大きく関わっているのではないでしょうか?まぁ韓国内でも多少変遷はありますが、意味はほぼそのままです。簡単にいいますと劣等国である日本は我々(韓国)のように優秀な民族を妬んでいる。だから改憲で軍隊を持つことになれば、この優位性を破壊もしくは奪いにくるに違いない、と考えているのではと、私は思うのです。

        1. 韓国在住日本人 より:

          ムイ様

           小生は小中華思想というより、「既得権がなくなる」「優位性がなくなる」「ストレス解消ができなくなる」「お金がもらえなくなる」といった、損得勘定論だと思われます。日本が軍隊を持てば、臆病な韓国人にとっては殴られる可能性が出てきますから、永遠に絶対に殴らない日本でいて欲しいのだと思います。

           駄文にて失礼いたします。

        2. ムイ より:

          >>韓国在住日本人さんのおっしゃってることは私も大いに共感できます。ただ私はその考えの下地、殊更日本への感情についてこそ、この「小中華思想」が根源なのではと考えております。つまりこれを下地として、日本の文化、技術は全て我々が教えたおかげである(仏像や剣道、柔道などを韓国起源と主張するのはこれあってこそ)のだから日本は我々より劣っていると。これを根元にして韓国在住日本人さんのおっしゃる韓国的価値観(上位者と下位者の関係)をそのまま当てはめ、我々(韓国)が日本の立場ならこうするのだから日本もそうするはずだと勝手に思い込んでいるのだと考察しております。

          >>長々と書きましたが、韓国在住日本人さんのおっしゃっている部分は実際韓国人の価値観そのものを体現したものであります(小中華思想は元々この価値観が根源)。ただどちらも古くからそうであり、またどちらも完全に浸透しきったものであるため、正直こうなるとニワトリが先かたまごが先かとなってしまうかもしれないですねw

      2. 韓国在住日本人 より:

        りょうちん様

         日本人が相いれない韓国人の思考の一つに、私は誰からも好かれていると信じているところです。日本人は相手が持つ自分への評価に対し、かなり気にするところがあります。韓国人にはそれがありません。究極のナルシストが本当に多いんです。男女ともに「容姿端麗、頭脳明晰、性格も良く嫌われる理由がない」と本気で信じています。
         韓国でホテルのロビーで休んでいると、道を歩く人が中を覗いてきます。しかも、小生のソファーのあたりを何人もの韓国人が覗くので、小生の身嗜みに問題があるのかとか、非常に気になっていました。しかし、あるしぐさで判明しました。覗き込む若い男性がいきなりヘアースタイルを気にし始めたのです。つまり、ホテルのロビーを覗き込んでいるのでなく、ガラスに映る自分を見ていたんです。あとで親しい韓国人に聞くと「私は美しい」「俺はカッコいい」と思いながらガラスに映る自分を見ているそうです。これは流石に気持ち悪い民族だと思いました。
         もう一つ、韓国人を査定するとき(例えばA~E)あったとすると、日本人の場合は中間点(即ちC)を基準にする人が多いと思います。ところが、韓国の場合はA以外だと「何故私がAではないのか」と必ず文句を言われます。日本人にとってA評価とは究極であり、Bを貰っても「良かった」考える人が多いと思いますが、韓国人はB評価を貰うと、下手すれば会社を辞めます。同様に、同期入社のなかで一人だけ出世すると、その一人を除き移動願いや退職願いが出されます(最近は不況で少なくなったみたいです)。さらに、「自分は良くできるのに、この評価は納得できない」「あいつよりも俺のほうが良くやっている」と怒鳴りこまれます。これも韓国で仕事をする際のストレスです。

         駄文にて失礼いたします

         駄文にて失礼いたします

        1. meganeno-oyaji より:

          < 韓国在住日本人様

          < コメント拝読しました。いつもホットな情報、ありがとうございます。日本社会なら人事考課の配分も同じことが言えると思います。配点は企業にもよりますが、A、B、C、D、Eランクあるとすると、中間層のCに40%です。B、Dランクが20%ずつ、A、Eは10%、またはAとEは5%、その分B、Dを増やしますね。実質、CとDではあまり金銭的な差は少ないと思います。

          < Aランクなんて、めったに居ない。よほど優秀と誰もが認める人で、次期昇格候補です。でも日本人は極端に低いランクを付けたりするのは、余程の『足手まとい』ぐらいで、EやF(笑)は実質2~3%に収めたりしています。情状酌量ですね(笑)。で、本人はDランクに嵌って勘違いする。『あ、オレDや!良かった、ビリじゃない』(笑)。

          < 大概Cランクでソコソコの給与は貰えるし、自分がデキるとか、恰好もいいとか、資格上がってもパッと見が良いなんて、自惚れません。『何故Aじゃないんだッ』ってゴネル人、聞いたことありませんし、B貰ったら小躍りして、次の賞与が楽しみで仕方ない(爆笑)。小市民が多いんですかね、日本人は。でもギクシャクしておらず、ほのぼのしてて好きです。

  5. Watch Snowflakes in South より:

    当たり前のことを、当たり前にする。

    アパ日本再興財団主催の「第8回 真の近現代史観懸賞論文」で佳作を受賞された、呉 亮錫氏(ご りょうせき氏)の論文「ある在日が、帰化を決心したわけ~」の中で呉氏は「自分たちの祖先は『強制連行の被害者』などでなく、より良き生活を選び、自分たちの未来を切り開くために、日本にきたのだというトータルな歴史認識を持つ必要がある」と記述しています。

    http://ronbun.apa.co.jp/book_ronbun/vol8/vol8_kasaku_03.pdf

    在日韓国人の呉亮錫氏は、「自分たちの祖先は『強制連行の被害者』などでなく、より良き生活を選び、自分たちの未来を切り開くために、日本にきたのだというトータルな歴史認識を持つ必要がある」とし、「シンプルに祖先の努力を誇ればいい」と在日朝鮮人となった祖先のフロンティアスピリットを称えています。

    このような見方、考え方が自然発生的に芽生える「状況」こそが今の日本の強みであり、在日朝鮮人方のみならず我々の過去への自虐史観=くび木を解く、「希望」となるような気がいたします。

    韓国への不要な負い目をすてて、大きな嫌がらせには大きなペナルティー、小さな嫌がらせには小さなペナルティー、瑣末な事も面倒だといって看過しない態度が重要だと思います。
    どこまでも正々堂々と是々非々で、半島に対処するべき時期に来たのではないでしょうか。

  6. りょうちん より:

    http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/10/26/2018102600536.html
    慰安婦財団解散・徴用工訴訟…ますます遠ざかる韓国と日本

    「アウトレイジ 最終章」というヤクザ映画があります。
    済州島で韓国ヤクザの斡旋した売春婦に金を払わなかったためにトラブルになったあげく韓国ヤクザのチンピラを殺害した日本のヤクザが、実はその相手組織が日本でもかなりの力を持った大組織であることを知り、ビビって詫び入れに、お金を用意して韓国ヤクザの親分に持っていきます。
    その親分は、黙って一瞥したのちに側近に小声で指示を出し、倍額の金を持たせて返します。
    まそのあとは想像の通り悲惨な暴力沙汰になるのですが、うまい恫喝の仕方だなあと思いました。
    (ちなみにこの大物韓国ヤクザは本物の帰化した韓国人実業家で俳優ではないのに素晴らしいオーラを醸し出しています)

    この場合、お金を返そうと持ってきた韓国に日本がどういう態度を取るのか・・・。
    しかし、まず突っ返すなら全額持って来いよwww。
    使い込んだ残金だけ持ってきておいて「アレは無かったことに・・・」なんてヤクザでも飲まんわw。

  7. 阿野煮鱒 より:

    いつも更新ありがとうございます。楽しみにしております。
    今回の記事には、またもや異論があります。「嫌韓」と「日本人」です。
    まあ、私が言葉尻に過剰反応しているだけかもしれませんが、思うところを述べさせていただきます。

    ○嫌韓について
    私は自分をネトウヨであり嫌韓であると自認しております。その事に疚しさも後ろめたさもありません。

    新宿会計士様が仰るように、嫌韓はその善し悪しはさておき、「韓国の度を越した反日行為に対する自然な反応」です。ウンザリしているのです。

    私が特に厭なのが、国際世論に強い影響力を持つ先進諸国に対しイガンジル(離間事)を仕掛け、こちらが何もしていないのに日本が悪者にされたり「どっちもどっち」の目で見られることです。直接対決ならまだしも、与り知らぬところで日本の名誉が貶められているのが苦痛です。サンフランシスコに慰安婦像を建て大阪市との姉妹都市解消に持ち込んだのが、まさにイガンジル(離間事)の典型例です。

    対決も論争もなく、知らないところで一方的に日本の地位を貶める連中に対して、「消えてくれないかな」と願うことは、現実的ではありませんが、自然な感情ではないでしょうか。

    第二次世界大戦において、日本は英国とも米国とも正面から対決しました。両陣営ともプロパガンダの仕掛け合いもしましたが、国の総力を挙げたガチンコの武力対決でした。その結果、双方に膨大な犠牲者を生みました。こうした状況下で敵国を「鬼畜米英」と呼ぶのは、心底敵対したのですから、低俗でも卑劣でもないと思います。ついでに言うなら、あちらも「Jap, Nip」と蔑んでいましたし。

    私も〈あじあにゅーす〉のような低俗なサイトは「消えてくれないかな」と願っています。また「試し腹」のようなソース不明の都市伝説を信じて朝鮮人を馬鹿にする連中を恥ずかしく思っています。でも、それは韓国を嫌いになった人々の一部です。彼らが主力なら、〈楽韓Web〉が人気サイトになるはずがありません。多くの人々は、日本人が普通に持つ美徳にてらして韓国人の卑劣な振る舞いを受け入れられないのです。

    ○日本人について
    日本国籍を有するものが日本人です。ご母堂は帰化なさったそうですから日本人です。日本は血統主義ですから、両親ともに日本人から生まれた子は日本人です。議論の余地はありません。

    日本は、地理的に大陸と隔絶していたため、自然発生的に「民族=(狭義の)人種=国民」でした。国土もほぼ自動的に決定しました。(日清戦争から第二次世界大戦までを除く。)このため、近代国家の主体である国民という概念に対して無自覚のきらいがあります。移民国家ならば民族と国籍は切り離して考えるのが普通ですが、日本人の中には、民族と国籍を混同する人がいるかも知れませんね。そういう輩に不愉快な思いを味わったことがおありなら、代わりにお詫びします。

  8. 新宿庶民 より:

    かなり昔ですが、私自身次のような間違った認識を漠然と持っていました。
    地球上の大方の人達は、基本的に他者を慮って、公と私の概念を持ち、嘘をつかずに誠実に生きていこうとする人達で、たまたま住んでいる地域の違いから国籍が異なっているのだと。

    朝日新聞の読者を中心に、今でもそのような間違った認識を持っている日本人は、少なくないのかも知れません(笑)。

    実際にはそうではないという世界の常識を知るために、韓国人の実態を知る事は大変有用な事だと考えています。
    その意味で、このサイトが、コメント欄も含めて一人でも多くの日本人の目に触れる事を切に願っています。

    度が過ぎる嫌韓に対しては、否定的な立場です。
    しかし、隣の国に、基本的に他者を慮らず、公と私の概念が薄くて、平気で嘘をつく人達が生活をしているという、個人的には教科書に載っていてもおかしくないくらいの重要な情報が、新聞や地上波のテレビから一切流れないという歪んだ状況から感じるストレスのはけ口として、一部の嫌韓サイト等が存在しているのではないかと考えていて、正直に言うと存在自体を必要悪のように感じる時もあります。
    もっと言えば、その歪みのストレスに加えて、正義が勝って悪が滅びるという日本人の一般的な価値観からして、間違いなく失敗するはずの人達が、悠々と生きている事に対するストレスもあるのではないかと考えたりもしています。

    私自身は、韓国に対して、滅びて欲しいとまで言うつもりはありませんが、一人の日本人として、正義と悪の価値観から、うまくいくはずのない国だという認識は持っています。

    以上です。失礼しました。

    1. ムイ より:

      >>筆者様、おひとつだけよろしいでしょうか?筆者様自身の立場的なもの、考えを否定するわけではないのですが「正義が勝って悪が滅びるという日本人の一般的な価値観からして」のくだりなのですが、日本人の価値観的はどちらかといいますと「正義も悪もその人の立場によって変わるものである」というのが一般的なのではないでしょうか。そしてこれはわたくしの個人的な見解なのですが、韓国人のほうが「勧善懲悪」に拘っていると感じています。(まぁそれ以前に、韓国人の場合個人個人が「正しさとは最初から存在し、自分は常にその正しさを選択をしている」という考えから正しさに根拠を必要としませんから、根拠を述べたうえで正しさの是非を導き出す日本人とは完全に相いれないのですが)

      >>よってここは正義か悪かではなく、おかしいと思うことはおかしいと根拠をもってはっきりと宣言する、としたほうが適切なのではと愚考した次第です。

      1. ムイ より:

        ああ、失礼。筆者様かと勘違いしてしまいましたwまぁこれが私の考えなのは間違いないのでw

  9. ワラナービ より:

    私は日本の国益を考える国籍日本人は出身にかかわらず日本人だと思ってます。
    いつも素晴らしい記事をありがとうございます。

  10. エースー より:

    輸出入とも貿易額3位の韓国に対して、国交断絶ばかりを叫ぶ非現実的な嫌韓世論が多いなか、あくまで理知的に国益を踏まえたうえでの論評、目から鱗が落ちる思いです。断交は米国にも諮ったうえで、総合的に国益を勘案してすべきです。国益を考えるならばなにがなんでも韓国から言わせなければなりません。韓国の昨今の無秩序ぶり考慮するならば、そのように仕向けるのはさほど非現実的とも思えません。

    さてところで、ナチス・ドイツと手を組んだくだりの論は、少し乱暴かと思います。三国同盟は結果的には間違いでしたが、ユダヤ人迫害に共鳴して手を組んだわけではありません。あくまで戦略的に良かれと考えて手を組んだのです。ホロコーストが明るみになったのも戦後のことです。いうまでもなく、人種差別自体は残念ながら当時は普通の考え方であり、相対的に日本人が特別、人種差別を強く持っていたとは到底思われません。

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