韓国の文在寅大統領がこの時期に平壌を訪問したことの対価

韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領は本日午前中、予定通り北朝鮮の首都・平壌(へいじょう)に到着し、空港で出迎えた北朝鮮の独裁者・金正恩(きん・しょうおん)と会ったようです。私の目には、韓国が順調に国家滅亡への道を歩んでいるようにしか見えませんが、ただ、今回のイベントの意味については、今月下旬にニューヨークを訪問する文在寅氏がトランプ大統領とどのような会話を交わすか(あるいはそもそも会えるかどうか)という観点と合わせて判断すべきだと思います。

外交の目的は極めて簡単

「外交」だの、「国際情勢」だのといった単語を聞くと、私たち一般国民から見ると、どうしても「何か難しいこと」のように感じてしまいます。しかし、当ウェブサイトでは常日頃から、「外交も国際情勢も、何もまったく難しいものではない」と申し上げています。

私たち一般国民にとって一番大切なことは、「安心して働き、学び、豊かに生活していくこと」です。四六時中、外国と戦争をしていたり、国民がその日食べるものにも事欠くほど貧しかったりすれば、それは不幸なことです。この点について異論がある人はいないでしょう。

そうならないよう、外交の目的は、外国との間で戦争にならないように努力したり(①)、外国との交易で国を豊かにしたり(②)することにあります。このうちの①を「安全保障」、②を「経済的利益」と呼ぶこともありますが、要するに外交の目的は「国民の安全と発展」にあるのです。

本来であれば、古今東西のありとあらゆる国は、この2つの目的を達成することを大切にしなければなりません。しかし、世界は広く、中には、「国としての本来の目的」から著しく逸脱している国があります。それが「独裁国家」です。

その独裁国家が、私たちが住む日本のすぐ近くにもあります。それは、中国と北朝鮮です。とくに北朝鮮の場合、国民がその日食べるモノにも事欠いていて、人々が独裁者の圧政という恐怖に怯えながら暮らしています。現代の日本人で、「北朝鮮に生まれ変わりたい」と希望する人など、ほとんどいないでしょう。

北朝鮮という悪なる存在

北朝鮮はどこで道を誤ったのか?

もちろん、本来であれば、北朝鮮がどのような国を目指すのかについては、北朝鮮人民の判断に委ねられるべき問題です。私自身は北朝鮮人ではありませんし、北朝鮮がこれからどうなるべきかについて論じたところで、まったく意味がありません。

しかし、北朝鮮が「どこで道を誤ったのか」については、考察する価値はあります。色々な要因はありますが、ごく簡単に要約すれば、北朝鮮は国家の目標を「金王朝の維持」においてしまったことが最大の敗因だと思うのです。

本来、いかなる国においても、為政者は人民のために尽くすべき存在です。独裁者のために人民が存在するのではありません。しかし、北朝鮮では、人民は独裁者である金正恩の所有物であり、そこには人民の幸せも人権も何もあったものではありません。

つまり、北朝鮮は「主体(しゅたい)思想」を掲げ、金王朝の世襲制独裁国家となったことが、すべての失敗であり、その意味では、北朝鮮は国としての存在そのものが北朝鮮人民を苦しめていることになるのです。

私たち日本が国際社会の一員として、「人権重視国家」の看板を掲げるのであれば、圧政に虐げられている北朝鮮人民を放置することは、本来ならば許されません。しかし、日本には憲法第9条の制約があるため、「圧政を行う独裁国家を積極的に軍事介入して滅ぼす」、ということなど、できません。

それだけではありません。私たち日本人の同胞が、北朝鮮によって拉致され、いまだに北朝鮮に監禁されたままになっています。日本が国家を名乗るのであれば、1日も早く、これらの拉致被害者を1人残らず取り戻さなければなりません。

よって、今の私たち日本人にできることといえば、日本を「戦争ができない国」にしてしまっている日本国憲法を1日も早く改正し、武力を使った日本人救出を可能にすることにほかなりません。

その意味で、「日本人拉致問題」とは私たち日本国民自身の問題である、という点についても、改めて強く主張しておきたいと思います。

全体主義国家とお付き合いする韓国

少し前置きが長くなりましたが、北朝鮮が「自由、民主主義国家」からほど遠い、恐るべき軍事独裁国家であることについては、論をまたないところだと思います。そして、北朝鮮に利益を与えれば、それだけ北朝鮮の金王朝が喜ぶということであり、間接的に北朝鮮人民を苦しめていることになるのです。

以上を踏まえたうえで、本日は次の報道を紹介しておきたいと思います。

<南北会談>文大統領、平壌到着…金正恩・李雪主が出迎え(2018年09月18日10時28分付 中央日報日本語版より)

韓国メディア『中央日報(日本語版)』によると、韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領は予定通り、本日、北朝鮮・平壌(へいじょう)にある順安(じゅんあん)国際空港に到着。北朝鮮の独裁者である金正恩(きん・しょうおん)らが直接、これを出迎えたのだそうです。

余談ですが、私個人的には、金正恩が自ら空港まで出かけて文在寅氏を出迎えたこと自体、政治的、経済的に、よっぽど北朝鮮が追い込まれている証拠だと感じます。これに加えて、中央日報によれば、北朝鮮軍の儀仗隊と住民は、

北朝鮮国旗と韓半島旗を持って訪朝団一行を迎えた

のだそうですが、彼らが持っていた旗が「韓国国旗」ではない、という点がシュールな笑いを誘う点でもあります。

滅亡コースを歩む韓国

北朝鮮と付き合うことの、韓国にとっての意味

それはさておき、先ほど議論した「国益」という議論は、韓国にとってもまったく同じように当てはまります。

とくに、韓国という国は、地理的には38度線で南北に分断されており、外国と交易するには日本か中国と仲良くするしかありません。しかし、中国は共産党一党独裁国家であり、合理的に考えるなら、韓国が「価値」を共有して仲良くすべき相手とは思えません。

また、韓国は1950年代に朝鮮戦争で滅亡しそうになっていますが、それを助けてくれた国が米国です。現在でも米軍は朝鮮半島南部に駐留しており、在日米軍と一体となって、韓国を北朝鮮の脅威から守ってくれているのです。

このように考えていけば、韓国が「①安全保障」「②経済的利益」という2つの目的を達成するために、どの国と仲良くすれば良いか、その際の優先順位は、おのずから決まって来ます。それを不等号で示せば、

「米国や日本」>「欧州連合(EU)、豪州などの自由民主主義諸国」>「ASEAN諸国や台湾」>「中国やロシア」>北朝鮮

となるはずです。

とくに、韓国にとっては自国の最大の軍事的脅威は北朝鮮ですが、軍事的にも経済的にも、韓国は北朝鮮を圧倒的に上回る国力を有しています。その気になれば、今すぐ38度線を越えて北朝鮮に軍事侵攻すれば、北朝鮮という国を消滅させることは可能です。

それだけではありません。おりしも米国や日本などは、北朝鮮に対し、「最大限の圧力」により核放棄や拉致問題の解決を迫っている状況にあります。日米と良好な関係を築き上げていれば、国際社会と連携し、軍事力を使わずに北朝鮮という国家を地球上から消滅させることだってできたはずです。

このように考えていけば、よりにもよって現職の大韓民国大統領が、韓国にとっての最大の敵対国であるはずの北朝鮮にノコノコ出掛けて相手国の独裁者と握手して見せることが、いったいどのような意味を持つか、韓国国民は少し真剣に考えてみた方が良いと思います。

それは、韓国自身の存在を危うくする行為でもあるとともに、韓国が日米両国と決定的に決裂するという意思表示でもあるからです。

今回の北朝鮮訪問を米国はどう見るのか?

もっとも、私自身、今回の中央日報の記事には、それほどのニューズ・バリューはないと思います。なぜなら、韓国はすでに、4月27日の段階で、「越えてはならない一線」を踏み越えてしまっているからです。ごく簡単に、年初来の韓国の動きを振り返っておくと、次のとおりです。

日付出来事備考
1月5日米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が米韓合同軍事演習の延期を報道韓国大統領府は「米国が100%韓国とともにある」と述べたが、ホワイトハウス側は否定
1月9日平昌五輪の北朝鮮参加等を巡る南北高官級協議が板門店(はんもんてん)で実施される韓国メディアは「米国もこの南北対話を歓迎」と報じたが、これは虚偽報道の疑いが濃厚である
康京和(こう・きょうわ)外交部長官が2015年の日韓慰安婦合意に関して新方針を提示日本政府側は河野太郎外相が「全く受け入れられない、直ちに抗議する」などと反発
1月10日文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領は新年記者発表で日本側の追加努力などを求める日本政府は菅義偉官房長官が「ゴールポストは1ミリも動かない」と反応
2月3日米韓首脳電話会談で韓国側が「米国が平昌五輪成功を祈り、韓国を100%支持すると表明した」と発表するホワイトハウス側からはそのような発言など一切確認できず、韓国側による虚偽発表の疑いが濃厚
2月9日日韓首脳会談で安倍総理は文在寅氏に対し、日韓合意順守と核開発を続ける北朝鮮への最大限の圧力の継続を求める韓国大統領府によれば、安倍総理が米韓合同軍事演習再開を求め、文在寅氏が「内政干渉」だと反発
安倍総理、ペンス米副大統領が、平昌五輪開会式のレセプション兼晩餐会に揃って遅刻ペンス氏は晩餐会に参加せず、わずか5分でレセプション会場を後にする
平昌五輪の開会式で安倍総理、ペンス副大統領は揃って北朝鮮代表団を無視北朝鮮代表団の入場に際し、安倍総理、ペンス副大統領は立ち上がらなかった
2月25日イヴァンカ・トランプ米大統領補佐官が平昌五輪閉会式に参加。北朝鮮の金英哲(きん・えいてつ)らとニアミス金英哲は2010年に起きた韓国艦「天安」撃沈事件や、坪島砲撃事件などを主導した人物とされる
3月5日韓国の「特使」、北朝鮮の独裁者・金正恩(きん・しょうおん)との間で、夕食を含めて4時間12分に及び面会【夕刊】どうして南北特使報道が出てこないのか』参照
3月6日韓国大統領府、北朝鮮が「非核化を前提とした米朝首脳会談」と「南北首脳会談」を提案してきたなどと発表【速報】非核化と南北首脳会談と謎の運転席理論』『【夕刊】対韓不信:ワシントンに流れる微妙な空気』参照
3月25~28日北朝鮮の独裁者・金正恩(きん・しょうおん)が訪中。習近平(しゅう・きんぺい)中国国家主席とも首脳会談を果たす中朝首脳会談の思惑と「6つのシナリオ」』参照
4月27日南北首脳会談【速報】さよなら韓国』、『【夕刊】「蚊帳の外」なのはむしろ韓国と北朝鮮の方』参照
5月24日※米国時間ドナルド・J・トランプ米大統領が米朝首脳会談の中止を宣言米朝首脳会談中止の敗者と勝者』参照
6月12日いったん中止宣言がなされた米朝首脳会談が実現し、米朝共同宣言に署名【昼刊】米朝首脳会談、真の成果は「時間稼ぎ」にあり?』参照
7月6~7日マイク・ポンペオ米国務長官が北朝鮮を訪問。北朝鮮はポンペオ氏が出国した直後にポンペオ長官を批判する声明を出すポンペオ長官訪日の詳細を読む』参照
8月28日ドナルド・J・トランプ米大統領、マイク・ポンペオ米国務長官に対し4回目の北朝鮮訪問の中止を指示ポンペオ長官訪朝中止:「策士策に溺れる」を地で行く北朝鮮』参照

(【出所】著者作成)

かんたんに言えば、韓国が米国の意向に反して勝手に北朝鮮との和解を演じようとして、米国がいったん、その韓国側の演出に乗っかったものの、北朝鮮の対応があまりにも不誠実であったため、米国がキレた状態にある、ということです。

その「越えてはならない一線を越えた瞬間」とは、おそらく、平昌(へいしょう)冬季五輪で北朝鮮政府高官を無理やりマイク・ペンス副大統領と会わせようとしたあたりからでしょう。

その後、韓国は米国の意向を無視して、3月には南北高官級協議、4月27日に南北首脳会談を相次いで実施し、文在寅氏は「北朝鮮核問題をめぐる仲介者」としての立場を自称していますが、米国側の韓国に対する信頼は地に堕ちていると見て間違いありません。先ほどの中央日報の記事では

米朝間の非核化交渉が膠着状態に陥っている中で文大統領の今回の訪朝が非核化の突破口となるかどうか注目されている。文大統領は平壌首脳会談を終えた後、米ニューヨークで開かれる国連総会に出席してドナルド・トランプ大統領に会う予定だ。

とありますが、そもそも果たしてトランプ大統領が文在寅氏に会ってくれない可能性すらあると思います。

米韓同盟破棄の前に

ただ、世の中の解説記事などを眺めていると、最近、「米韓同盟が破棄されるのも時間の問題だ」、といった主張を見かけることが増えてきました。その典型例として、日本経済新聞社の元編集委員で日本を代表する「コリア・ウォッチャー」である鈴置高史氏が執筆した、次の記事を紹介したいと思います。

米中貿易戦争のゴングに乗じた北朝鮮の「強気」/北朝鮮は誰の核の傘に入るのか(2018年7月10日付 日経ビジネスオンラインより)

鈴置氏はこの論考の中で、米国にとっての韓国の意義付けを、次のように指摘します。

そもそも米国にとって、戦略的な要衝ではない韓国との同盟は価値がありません。それどころかカネがかかるし、余計な紛争に巻き込まれるリスクもある。/朝鮮戦争で韓国を助けたために米国はこの半島にはまり込んでしまった。もともと朝鮮半島は米国の防衛線の外にあるのです。/2010年頃から米軍関係者は「米韓同盟は長続きしない」と日本の安保関係者に非公式に通告してきています。

つまり、「鈴置説」を取るのならば、米国にとって韓国とは戦略的要衝でないだけでなく、カネもかかるしリスクもある、まことに厄介な無用の長物だ、ということです(もっとも、「米軍関係者が米韓同盟破棄を示唆している」という下りについては、私自身がその裏取りをしたわけではありませんが…)。

ただ、私は「米韓同盟の破棄が時間の問題だ」という主張そのものには賛同するのですが、いまからストレートに米韓同盟が消滅する、というものではないと考えています。もう少し厳格にいえば、米国としては、いったん文在寅政権を破綻させようとすると思っているのです。

その具体的な武器は、経済です。

韓国はおよそ10年に1度、通貨危機に巻き込まれてきた国でもありますが、韓国の外貨準備が脆弱であることくらい、米国としてはお見通しでしょう。

10月の財務省為替監視レポートで韓国について為替操作国とうかがわせる記述を加える、米韓FTAの条項を変更するなど、やりかたはいくらでもありますが、韓国に人為的な通貨危機を発生させるなどして、文在寅政権を揺さぶることはあり得ると思います。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

いずれにせよ、韓国に関する外交イベントの意味を厳密に見極めるためには、それ単体ではなく、タテ糸(歴史的経緯、時間的な流れ)とヨコ糸(韓国が置かれた地政学的な位置、その時点における日米中などとの関係)から判断する必要があります。

今回の文在寅氏の北朝鮮訪問についても、まったく同じ観点から見極めていく必要があることはいうまでもありません。その意味で、私はまず、トランプ大統領がニューヨークで文在寅氏と会ってくれるかどうかに注目したいと思います。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. りょうちん より:

    もはや韓国の地政学的存在価値は、「縦深陣地」という軍事地理的位置関係だけですね。
    ソウルの南に在韓米軍を移動させたのもメッセージですし、本来なら釜山・あるいは兵器の行動半径が広がった現代では済州島まで下がっても軍事技術的には問題なし。
    しかし、ソウル近郊から38度戦から100km離れたハンフリーズ基地に米軍が下がったのを、まるで沖縄の辺野古基地移転を喜ぶ普天間周辺住民みたいな感覚で喜んでいるとしたら、相当頭が煮えていますw

    既に日本で言う官房機密費みたいな裏金を相当量、北朝鮮に献上しているという噂もありますし、米国がどれだけブチ切れるか、ちょっと楽しみです。

  2. 匿名 より:

    詳しく存じ上げませんが、金大中や盧武鉉が政権を担っていた時にも米国が見限るタイミングはあったのでしょうか。建国以来最も米国から離れているのが正に今という見方でしょうか。

  3. ムイ より:

     お初にお目にかかります。最近良くここの記事を拝見させてもらっていますがなかなか興味深い内容でした。そして一部分私なりの見解がございますのでコメントさせていただきます。

     さて、私はどちらかというと韓国人の持つ一般的な価値観という観点から韓国という国の情勢を観測しているのですが、筆者様は韓国が本来の国益に反して北朝鮮と仲良くする意味がないはずだとおっしゃています。ではなぜこうも韓国が北朝鮮にいれこむのかですが、一言でいうと文在寅が親北派とだからで終わってしまいます。ただ、詳しく申しますと確かに彼は親北派ではありますが、彼の支持者である労組や慰安婦団体とは違い、文政権には直接的な北とのつながりはないと私は考えています。(もしあれば米もしくは韓国三大紙がとっくにそれをついていると考えられるため)
     よって文政権自体はどちらかといえば「自主派」と呼ばれる考え方に基づいた親北だということになります。「自主派」というのは簡単にいうと外国からの干渉を一切受けず、自分たちだけで朝鮮半島の行く末を決めるといったものです。つまり今までの文政権の動きは、朝鮮半島の情勢や北の核をコントロールするのは自分たちであり、ほかの国(主に米)の指示には従わないというスタンスからきたものだと思われます。それを北朝鮮は今のところうまく利用しているわけで結局今の韓国は北朝鮮に体よく利用されている状況だと愚考します。
     
     ちなみにこの現状に際してなぜ韓国国民が動かない(むしろ統一支持が多い)のかですが、あげればきりがないのですが、一つだけ言えば北の工作により今の韓国国民には、大韓民国建国には正当性がなく、北朝鮮にはその正当性がある、という考えが「正しい」ものとして広がってきていることが原因の一つであるかと。

  4. めがねのおやじ より:

    < 更新ありがとうございます。

    < 文の行動を日本人の私、あるいは多分米国からの視点から見ると、一番やってはいけない一手を打つ。悪手中の悪手を選択する。また今回も「南北首脳会談」という茶番を、平壌でやりました。重要な会談は、殆どといっていいほど北側でやる。完全に金正恩は韓国を格下国に印象付けています。『何かコトあれば、必ず馳せ参じます』という感じですね。

    < 昨年からの連綿と続く日米始め自由主義国への背任行為は、もう自殺並み、踏切に飛び込むようなものです。でも文は『まだ米国は本気に殴って来ない』と悪知恵を働かせて、南北統一の絵(空事)を実行するでしょう。

    < どれだけ韓国は北朝鮮に貢いだか知らないが、北はズバリ、本当に困っている。開城の共同事業所でも、電力は韓国が負担。場所は北側(開城市は最初韓国側で、休戦協定で北に渡った。その為、この土地出身者は北では監視対象になっていた)なのだから、北が負担するのが当然だ。その電力も無いのだろう。

    < 金は文政権になって、何でもホイホイ言う事聞いてくれるので、笑いが止まらないだろう。『しゃぶるだけしゃぶってやれ』という魂胆もある。どうせ統一しても、北は失うモノ無し。『何でも南並みにせよ』の一言で、文ら青瓦台や与党の連中は操れる。

    < その前に経済不振の韓国の破綻が見えてます。日本は韓国が破綻しようが統一されようが、核完全破棄(CVID)と拉致被害者全員の確保以外、一銭も渡さない。ましてや日本の支配下にあった時代の賠償も必要なし。ただ、上記2項目達成時のみ、考えるで安倍首相、お願いします。

    < いずれにしても韓国はもう、持たないでしょう。文の所得拡大政策、対北政策を批判する記事が朝鮮日報、中央日報という韓国三流紙には掲載されています。文が何故これほどまで、北との和平交渉を急ぐか、その理由の一つは、両親が北朝鮮の出身というのがあります。つまり元々は北の人間、朝鮮戦争時に逃げて来ています(文は生まれる前)。上の兄弟つまり北生まれ。多少の思い入れはあるかもしれません。

    < 米国は韓国を捨てる気で、最後に厳しい制裁を加えるかもしれない。どうせ朝鮮半島などゴミみたいな所と思っているでしょう。経済的に締めあげるような気がします。以上、妄想です(笑)。

  5. ketsuro8da より:

    おっしゃるとおり、韓国と文在寅の動きには本当にシュールな笑いを誘われます。
    そんな中、韓国銀行の総裁が「日韓スワップを進めよう」と発言したとか。外務省や財務省の”優秀な”官僚がシュールな笑いの輪の中に巻き込まれないように切に祈ります。

  6. 韓国在住日本人 より:

     韓国内の様子はマスメディアだけが騒いでおり、一般市民はたいして関心がないように見えます。今は南北関係より経済の低迷が話題に上ります。実際、小職のところでも派遣切り等で、現場の人員が回らない等の弊害が出ています。ただし、どの程度低迷しそれを国民が実感しているのか、はっきりと見えない部分があります。国民のほとんどがoptimistの国ですから、あまり深く考えてないと思います。
     韓国大統領の支持率が50%台というのも、国民から見ると不思議だそうです。これだけ経済が悪化しているのに、北との関係改善だけに注力するのが不満という意見がありました。私の周りでは北朝鮮をただの隣国としてとらえている人が多く、同一民族がーとか、独裁主義がーとか言う人は殆どいません。Businessをしている方々は北との関係改善が経済に与える悪影響を心配しています。
     従って、現在日本で感じられる韓国社会は韓国マスゴミの偏向報道が原因であり、またそれに踊らされる一般市民が多数いるということだと私は思います。ただし、この考察は私の周りの方々から私なりに推測したことであり、韓国国民全体の一部の意見である可能性は排除できません。

     駄文にして失礼しました。

    1. りょうちん より:

      >韓国大統領の支持率が50%台というのも、国民から見ると不思議だそうです。
      >今は南北関係より経済の低迷が話題に上ります。実際、小職のところでも派遣切り等で、現場の人員が回らない等の弊害が出ています。

      日本でもマスゴミ報道を見ていると、内閣支持率が40%を越えているのが不思議に思えてきますよw
      国民は、好景気に沸き、大卒の若者の就職率も100%近く、若い人ほど安倍政権を支持する結果になっています。
      仕事が増えたために、人手不足で現場の回らない職場も多いそうです。

      あえて似せて書いてみましたが、共通点は最低労働賃金が上がってきている点くらいですかねえ。

    2. より:

      すみません。少々現地の状況を伺いたいのですが
      〉派遣切り等で、現場の人員が回らない等の弊害
      との事ですが、実際発注数が長期低迷期に入っているのでしょうか?お話しづらい所もあると思いますので、差し障りのない程度で伺う事が出来れば幸いです。

      いえ、実は
      〉どの程度低迷しそれを国民が実感しているのか、はっきりと見えない部分
      がある状況で、最近の政権支持率の急落は少し不自然なものを感じたもので。「そりゃあの政策じゃ景気も悪くなるだろうけど、雇用ってそんなに急に減る指数か?」って事で…

      1. 匿名 より:

        あ 様

        ご返信ありがとうございます。

        ご質問にお答えします。

        〉派遣切り等で、現場の人員が回らない等の弊害
        との事ですが、実際発注数が長期低迷期に入っているのでしょうか?お話しづらい所もあると思いますので、差し障りのない程度で伺う事が出来れば幸いです。

        まず、小職の分野が電子関連であるため、その他の産業の詳細な内容は詳しくないことをご了承ください。
        1. 電子関連はS社の下請けがかなり厳しい状態になっています。その要因はスマートフォンの低迷と家庭用家電の売り上げ不振です。S社は見込み生産で仕事を回すので、実際に売れ行きが悪いと、下請けは原材料在庫を大量に抱えてしまいます。以前からスマートフォンの売り上げが落ちており、在庫処理と新規材料に対応するため、利益率を落として生産しているところに、今回の最低賃金の引き上げ及び、労働時間の52時間制で、人件費が大幅に上がってしまいました(最低賃金が上がると、賃金格差をつけるため全体の賃金が上がります)。そこで派遣切りや人員削減が始まりました。例えば今まで1日2交代制が3交代制に変更され、実際の人員は4人2交代が2人3交代になりました。

        2. この国のsystemで週に3日(つまり18時間)以上労働すると、有給休暇を1日与える法律があります。これは週休二日制に対応するため作られたと思われます。正規職は週5日労働で有給一日(土曜日)が与えられ週休二日となります。従って派遣やバイトは週に同一の職場で18時間以上労働すると、1日分の給料を余分にもらえます。今回の最低賃金の引き上げで、派遣やバイトが週18時間以下の契約に変更される話をよく聞きます。ちなみに、大企業でも土曜日が有給休暇となっていますので、もし平日に休むと土曜日に出勤しなければなりません。

        3. 電子部品関連は先に書いたように、S社の販売減少により2013年をピークに徐々に落ちています。これを長期低迷と言えるかどうかは分かりませんが、S社のグループは今後電子関連からバイオ、医薬品にシフトしていく戦略と思われます。

        1. 匿名 より:

          続きです。

          4. 私の周りでは雇用に関してはさほど大きな騒ぎになっておりませんが、飲食店等では客の入りが減っています。韓国は会社から福利厚生費と称する宴会費が支給されます。飲食店の客の入りが減るということは、このような宴会費の支給が少なくなっていると思われます。また、韓国人の特性としてよく言えば楽天的、悪く言えば無計画です。ですから、仮に雇用を失ったとしても、酒を飲んでくだ巻いて忘れて、また翌日悩んで飲んで悪口や文句を言って忘れてを繰り返します。ですから、余程のことがない限り、経済の悪化をか感じることはないと思います。

          駄文にて失礼しました。

        2. より:

          詳細にわたるご返信、有り難うございます。
          異国でのお仕事は大変だと思いますが、頑張って下さい。

          しかし、
          〉最低賃金が上がると、賃金格差をつけるため全体の賃金が上がります
          政策がそこにメスを入れてないのですね…

  7. 清明 より:

     対価は国連決議に違反して制裁を食らうと言うことで良いでしょう(わらい
    まだ4年近く政権が残っている文政権下で、韓国は消滅する確立がうなぎのぼりですね。
    事実上韓国は国連決議の違反を繰り返している、いつまでアメリカの忍耐が保てるのか、切れた途端に我慢してきた分、よりきつい制裁が待っている。
    当面米国の金利引き上げだけでも、韓国だけでなく中国も大変なことになりそう。
    韓国とスワップ協定などアメリカは当然やるはずないし、日本だってこれまで反日活動されてきたわけだし、スワップ協定などありえません。
    米金利引き上げは必然的に韓国制裁ともなるわけですから、日本が助け舟などしたらアメリカの恨みを買うだけです。

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