ジリ貧の石破茂氏と国民民主党、夢のコラボはいかがですか?

9月といえば「自民党総裁選」と即答する人は多いと思いますが、「国民民主党代表選」が行われると知っている人はそれほど多くないのではないでしょうか?ただ、国民民主党はこのままではジリ貧ですし、安倍総理と一騎打ちとなる石破茂・元自民党幹事長にとっても「圧倒的な差で負ける」ことになれば政治生命が脅かされかねません。そこで、石破氏はいっそのこと、国民民主党に移籍して、「国民民主党の代表選」に出馬されてはいかがでしょうか?

存在感のない石破茂氏

「逆神・日刊ゲンダイ」が「安倍ヤバイ」

9月に行われる自民党総裁選を巡っては、事実上、安倍晋三総裁(内閣総理大臣)と石破茂・元自民党幹事長との「一騎打ち」になりそうです。

ただ、複数の報道によれば、安倍氏側が主要派閥の支持を取り付けるなど、すでに国会議員票の7~8割方を抑えていて、地方票についてもほぼ「安倍支持」で固まりつつあります。これについて参考になるのは、次の『日刊ゲンダイDIGITAL』の記事です。

国会議員は7割支持でも…安倍首相を襲う「地方票」の乱(2018年8月14日付 日刊ゲンダイDIGITALより)

日刊ゲンダイは

安倍首相支持の国会議員票が7割に上ることから、一部メディアは早くも勝負あったかのように報じている。だが、想像以上に地方は“安倍ギライ”だ。焦点の地方票次第で、結果はまだまだ分からない。(中略)要するに、たとえ国会議員の大多数が安倍氏支持だからといって、その議員の地元の地方票も同じように安倍氏支持になるとは限らないのである。

と述べています。おそらく、「アベ嫌い」で有名な日刊ゲンダイが無理くり、「安倍(総理)が地方で苦戦する」と予言したこと自体、安倍総理の勝利が間違いない証拠でしょう(笑)

地方票も固まりつつある

というのは冗談として、昨日、共同通信が報道した、自民党の全国都道府県連幹事長ら47人へのアンケート調査結果によれば、次期総裁にふさわしい人物(敬称略)は、

  • 安倍晋三…21人
  • 石破茂…3人
  • 野田聖子…0人
  • 無回答・態度未定・その他…23人

となっていたそうです。

地方幹事長、首相支持21人(2018/8/16 17:07付 共同通信より)

このアンケート調査は7月下旬から8月上旬にかけて実施されたものだとしているため、仮に現時点で同じ調査を実施すれば、態度を決める人はもう少し増えているでしょう。ただ、この時点ですでに安倍総理がほかの2候補に圧倒的な差を付けているというのも事実です。共同通信は

いずれも地方幹部の個人的見解で地方票(党員・党友票)の結果に直結しないが、首相が地方票でリードする可能性をうかがわせた。

と付け加えていますが、私は珍しくこの共同通信の見解には賛同したいと思います。

また、国会議員票、地方票の双方において、安倍総理が石破氏を圧倒しているという報道ないし証拠は、ほかにもたくさんあるのですが、「安倍総理が危うい」と報じた記事は、主要メディアの中では先ほど引用した日刊ゲンダイなど、ごく限られたものしかありません。

あとはどれだけ圧倒的な差をつけるか

もちろん、自民党総裁選も「選挙」の一種であり、選挙は最後の最後まで結果が分からないものです。現時点で「安倍さんで間違いないだろうな」と思っていても、土壇場で何が起こるかはわかりません。とくに、2017年2月以降、ずうっと「もりかけ問題」で倒閣を目指してきた朝日新聞の動きなどは不気味です。

もしかして、土壇場になって、朝日新聞あたりが安倍総理の得票を妨害するような政権攻撃ネタを繰り出してきて、地方票などが石破氏に逃げる、といった影響が生じることについては、十分な警戒が必要でしょう。

しかし、仮にそのような「政権攻撃」が行われたとしても、「安倍1強」という趨勢は、そうそう簡単に覆るものではないと思います。その意味で、私はむしろ、「安倍(氏)か石破(氏)か」という2択ではなく、「安倍総理側がどれだけ圧倒的な得票差で勝利を収めるか」の方が重要だと考えています。

前回、つまり2015年の自民党総裁選では、対立候補が擁立されず、安倍氏が無投票で再選されましたが、今回は石破氏が果敢に安倍総理に対抗する意欲を示したのです。私は、石破氏が「敗ける」とわかっていながら安倍総理に挑戦する決断を行ったこと自体、評価したいとは思います。

しかし、石破氏のこれまでの「後ろから安倍総理を撃つ」ような言動を眺めていると、本当にこの人物は自民党の国会議員である資格があるのかと疑問に感じます。また、昨年10月の衆議院議員総選挙では、石破氏は自民党候補者の応援演説にほとんど招かれていませんでした。

先ほど引用した日刊ゲンダイの記事では、「地方では安倍総理が嫌われている」などと記載されていました。百歩譲って「地方で安倍総理が嫌われている」のが事実だったとしても、「安倍(氏)は嫌いだから石破(氏)を選ぶ」、となる、というものではありません。

むしろ、今回の自民党総裁選で、安倍総理が圧倒的な差をつけて石破氏を破ることで、党内の政治基盤が強固になれば、憲法改正、消費税増税凍結(あるいは消費税法廃止)など、「本当に日本のためになる政策」における安倍総理の指導力が高まります。

私が総裁選に期待するのは、むしろそちらなのです。

存在感のない国民民主党

国民民主党の代表選を知っていますか?

ところで、メディアも人々の関心も、今や「自民党総裁選」に注がれている節がありますが、旧民進党の「残党」で、衆議院における野党第2党、参議院における最大野党である「国民民主党」も、9月に代表選を迎えます。

しかし、これについては、メディアの扱いも驚くほど小さいのが実情です。私が探したところ、そのなかでも産経ニュースが報じた次の記事に、辛うじて、「出馬表明している玉木雄一郎共同代表の対抗馬が出る公算だ」などの話題が紹介されています。

【国民民主党代表選】/津村啓介氏が正式出馬表明 玉木雄一郎共同代表と一騎打ちの公算(2018.8.13 18:16付 産経ニュースより)

産経ニュースによると、玉木共同代表に対抗して出馬するのは津村啓介・元内閣府政務官(46)だそうです。また、独自候補擁立を検討している今井雅人氏は、必要な国会議員推薦人10人の確保のめどが立っていないため、産経ニュースは玉木氏と津村氏の「一騎打ちになる公算が大きい」としています。

ただ、国民民主党は衆議院で39人、参議院で24人を抱える一大勢力でありながらも、各種報道機関の世論調査では支持率が0%から1%台を行き来する惨状にあります。おそらく、メディアもろくに注目してくれないまま、このまま次の国政選挙を迎えると、所属議員の多くは落選の憂き目に遭うでしょう。

石破氏と国民民主党、夢のコラボ!?

自民党総裁選では、安倍晋三総理大臣が圧勝する情勢が不可避な情勢であり、石破茂氏はこのまま出馬しても、無残に敗北するのが目に見えています。一方で支持率が低迷を続ける国民民主党は、9月の代表選すらメディアにほとんど注目されていない状況にあります。

こうした状況を打開するためには、どうすればよいのでしょうか?

実は、私は石破茂氏、国民民主党の双方にとって、「ウルトラC」ともいえる、ホームラン急に注目される方策を存じ上げています。それは、

石破茂氏が自民党を離党し、国民民主党に合流すること

です。

冗談で申し上げているわけではありません。

石破茂氏はアベノミクスがお嫌いのようですし、また、このまま石破氏が自民党内にいたとしても、安倍総理の改憲案などを党内から批判することは目に見えています。実際、昨日も石破氏は都内で記者団に対し、安倍総理の改憲案を批判したそうです。

【自民党総裁選】/石破茂元幹事長 「民主主義の現場理解していない」 安倍首相の改憲案国会提出方針を批判(2018.8.16 20:06付 産経ニュースより)

産経ニュースによると、石破氏は

ずいぶん9条にこだわっているが、他党の理解と国民の共感を得てやるものはほかにありはしないか。先にスケジュールありきで、民主主義の現場を理解をしていないとしか思えない

と述べたのだそうですが、「民主主義の現場を理解していない」のはむしろ石破さんのほうではないでしょうか?

石破氏に国民民主党や謝蓮舫氏からの熱烈なラブコール

実際、石破茂氏と野党は、実際に仲が良いのではないかと思しき情報もあります。

【政界徒然草】/首相を目指す石破茂氏に意外な「応援団」 国民民主党など野党勢がエール、“敵の敵”は味方?(2018.8.16 01:00付 産経ニュースより)

産経ニュースによれば、国民民主党の玉木氏が7月24日の記者会見で、

自民党が『不自由民主党』になっている。石破先生が活発な議論を展開してもらえれば、日本の政界が活性化するきっかけにもなるのではないか

と石破氏にエールを送ったそうですし、大塚耕平共同代表を含め、国民民主党内には石破氏に期待する意見も強いなどとしています。

さらに、石破氏には「最凶」、じゃなかった、「最強」の応援団を買って出た人物がいます。それが、謝蓮舫(しゃ・れんほう、日本名:「村田蓮舫」)氏です。産経ニュースによると、謝氏は

私、石破氏を心から応援しています。頑張っていただきたい…

と述べたこともあるなど、石破氏には立憲民主党からの支持もあるのだとか。

だったらなおさら、石破氏は国民民主党に移籍すべきです。そして、まずは9月の代表選に出馬して、玉木雄一郎氏と「一騎打ち」を行い、話題性を大いに盛り上げるべきでしょう。

さらに、石破氏であれば、国民民主党と立憲民主党を再びつなげる役割も期待できます。なにせ、中国人の謝蓮舫氏が石破氏を応援するくらいですから、石破氏は「ホンモノ」です。

国民の敵はひとつにおなり

私は最近、石破茂氏が今すぐ、自民党を離れて野党に合流した方が良いと、本気で思うようになりました。なぜなら、石破氏が自民党内にいると、背後から安倍総理などを「撃つ」ような発言を繰り返すからです。やはり、下手にマスコミ受けするのがよくないのでしょうか?

(※なお、石破氏が自民党を出て行かれるのなら、ついでにGACKTコイン疑惑を説明していない野田聖子氏も連れて行ってほしいと思います。)

私は、「日本国民の利益に反することばかり実現しようとする」人たちを「国民の敵」と呼んでいます。その筆頭格とは、本来は財務省、朝日新聞社、立憲民主党であり、それに次いで外務省や文部科学省などの官庁、NHKやTBSなどのメディア、日本共産党、社民党、自由党などの反日野党です。

国民民主党が石破氏を吸収することで、将来的には「反日野党」として立憲民主党などの勢力を糾合し、「大いなる国民の敵」となるのも良いですし、石破氏を取り込んだ国民民主党が「国民の敵」から決別宣言を行い、安倍政権に対しては是々非々で対決したり、協力したりするのも良いと思います。

いずれにせよ、私は石破氏には自民党の国会議員である資格などないと思うのですが、いかがでしょうか?(笑)

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. めがねのおやじ より:

    < 更新ありがとうございます。

    < 石破か、、。あ〜早よ出てってくれ(笑)。というのは半分以上、本気ですが、その前に今のまま自民党に居ても『ネクラな反安倍』『自民本流には、なれない領袖(というほどの大所帯でもないが)』で終わる。

    < 石破は9月の党大会前には『候補者討論会をやって欲しい』とか。また秋には安倍首相が行なう改憲についての説明も、拒否反応を起こしている。

    < 地方で安倍首相が不人気?ゲンダイなぞ三流メディアが勝手な事言ってますが(因みにゲンダイを読む層で政局を理解している人、興味のある人なんか、居るんか?笑)。さすが底辺活字媒体、安倍さんに地方に遊説来て欲しいという声は凄く高いですヨ。石破や野田は地元以外で声掛かりますかね?

    < 自民党の総裁選、このままなら大差で安倍首相が勝ちます。展開に紛れて(まぐれではない)石破が健闘するとか、朝日らが異常な捏造しても無い。但し真っ当な候補者は出て欲しいし、私は安倍信者ではない。

    < どうせならラブコール受けてる国民民主党と石破派は統一会派を作るかですね。少なくとも『国石』で支持率1%からは脱出出来るぞ。謝は要らんやろが(笑)。しかし、玉木と石破らが一緒になっても、1年持つかな。裏で悪口、背後から弓を引く、背信行為、二人ともナニするか分からんから、また分離か。そうしてたら参議院選、野党は更にジリ貧だ。おめ。 以上。

  2. 匿名 より:

    中米貿易戦争の影響でしょうか、中国の株価と人民元が下落しています。
    中国経済について一考願えませんか?
    よろしくお願いします。

  3. 朝鮮人安倍晋三 より:

    石破茂は国民民主党の工作員ニダ~!

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