朝日新聞、「ネット層ほど内閣支持率が高い」とついに認める

遅まきながら、朝日新聞が、「インターネット使用者ほど内閣支持率が高くなる」傾向があると認めました。朝日新聞はさまざまな捏造記事を出してきた新聞ですが、それでも優れた記事に対しては「優れている」と申し上げておくことにしましょう。

2018/07/17 16:00 追記

記事本文中で改行がおかしな場所がありましたので、修正しております(文章自体は一切変更していません)。

たまには朝日の記事も参考になる

朝日新聞「SNS参考層ほど内閣支持率高め」

朝日新聞に昨日、こんな記事が掲載されていました。

SNS参考にする層ほど内閣支持率高め 朝日世論調査(2018年7月16日04時57分付 朝日新聞デジタル日本語版より)

これは、「政治や社会の出来事についての情報を得るとき一番参考にするメディア」と内閣支持率の関係を調べたところ、SNSやインターネットを参考にする層ほど、内閣支持率が高めに出る、というものです。

具体的には、内閣を「支持する」、「支持しない」と答えた人は、「新聞」(支持32%対不支持54%)、「テレビ」(支持38%対不支持41%)、「インターネットのニュースサイト」(支持42%対不支持38%)、「SNS」(支持48%対不支持22%)と、明確な傾向がくっきりと出ています。

自分たちにとって都合が悪い言論を封殺する傾向が強い朝日新聞が、この調査を表に出すと決断したこと自体は敬意を払うべきでしょう。要するに、新聞を一番参考にする人たちの間で、内閣府支持率が低くなるということを、自ら認めたからです。

私は朝日新聞社が存在に値しない会社だと考えています。なぜなら、「(従軍)慰安婦問題」を筆頭とするさまざまな捏造報道事件を頻発させているからであり、もはや「報道機関」の名に値しないからです。いや、口の悪い人に言わせれば「テロ組織」ではないか、との指摘もあるかもしれません。

ただ、そうであっても、およそ古今東西、どんな組織にも必ず「良心」を持つ人はいますし、優れたスクープ記事を連発する記者もいます。朝日新聞が出してくる記事のすべてが誤りであると考えるのは行き過ぎでしょう。その意味で、この記事を掲載してくれたこと自体には、感謝したいと思います。

ひとつのくっきりした傾向

朝日新聞の記事に戻りましょう。

リンク先の記事の内容は、当ウェブサイトで私が常々主張しているものと、ほぼ合致しています。それは、若年層ほどインターネットの利用割合が高く、高齢層ほどテレビや新聞の割合が増える、という傾向です。

今回の調査では「一番参考にするメディア」を尋ねたところ、「テレビ」が44%で最多であり、次いで「インターネットのニュースサイト」26%、「新聞」24%、「SNS」4%という順です(もっとも、テレビが44%という時点で、そもそも母集団がかなり偏っているのではないかとの懸念は払拭できませんが…)。

しかし、そもそもの母集団が偏っているにもかかわらず、若年層ほどインターネットを参考にする人の比率が高く、高齢層ほどテレビ、新聞を参考にする人の比率が高まる、という点については、当ウェブサイトで以前から主張している傾向とまったく合致しています。

朝日新聞はこれについて、

新聞の購読層と政治意識をめぐっては、麻生太郎・副総理兼財務相が6月、自民支持が高いのは10代から30代だとして、「一番新聞を読まない世代だ。新聞を読まない人は、全部自民党なんだ」と発言した。

と述べていますが、ここまで記載するのであれば、

こうした麻生副総理の発言は朝日新聞社の世論調査からも、データとして裏付けられた格好だ

とまで言い切ってほしかったところです(もっとも、もしかすると記事を執筆した三輪さち子氏は、ここまで書いたところで、朝日新聞社の内部審査ではねられたのかもしれませんが…)。

読者コメント欄を設けない理由

ところで、朝日新聞社がもしこの調査を重んじるならば、どうすればよいのでしょうか?

これまでの新聞社のビジネスモデルが、将来、先細りであることは明白です。なぜなら、若年層を中心に、紙媒体としての新聞を読んでいる人は、おそらく激減しているからです。首都圏の朝の通勤電車に乗ってみれば、新聞を読んでいる人などほとんどいません。

そうであるならば、SNSというプラットフォームを朝日新聞社自身が開始すればよいのに、と思います。

具体的には、韓国メディア『中央日報』日本語版ウェブサイトがやっているように、記事に対してはすべて自由にコメントを打ち込むことができ、そのコメントに対し、他の読者が「良い」、「悪い」などの評価を打ち込むことができるようにすれば、朝日新聞というウェブサイト自体が大いに盛り上がるでしょう。

しかし、現状では、朝日新聞は読者コメント欄を設けておらず、朝日新聞の記事を読んで感じたさまざまな気持ちを表明する場が朝日新聞のウェブサイト内にありません。このため、朝日新聞を読んだ感想は、ツイッターなどのSNSや、某匿名掲示板などに書き込まれていくのです。

朝日新聞がインターネット上で叩かれることが多いのは事実ですが、それはあくまでも、朝日新聞の論調に対し違和感を持つ人々が多いという証拠でしょう。

そうであるならば、朝日新聞社自身が「読者との対話のためのSNS」を設けてはいかがでしょうか?そして、朝日新聞社の編集委員が、直接、読者と言論を戦わせてみてはいかがでしょうか?

…と、自分で書いておきながら、ひとつ思い出したのですが、『劣化するメディアと新聞紙の便利な使い方』で触れたとおり、私自身も朝日新聞社の上丸洋一氏からブロックされています(笑)。

言論人を名乗り、SNSを使って情報発信しているくせに、自分に批判する人の意見をすぐにブロックするとは情けない話ですが、このような人物が編集委員を務めている新聞が、自由な言論に耐えられるとも思えません。

朝日新聞が読者コメント欄を設けない理由は、おそらく、記事を1本公表するごとに、さまざまな読者から徹底的に論破されることを極度に恐れているからなのだと思います。そう考えてみれば、朝日新聞が読者コメントを嫌うのも、当然といえば当然なのかもしれません。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. 牛島 より:

    ネットはフェークである、故にネットに支持されたアベ信者もフェークである、という論法ですかね。

  2. きょうパパ より:

    同じような種類のサイトでも、なぜか投稿されるコメントの傾向に大きな違いが出てくるのもネットの醍醐味?ですね。
    どちらも豪雨前夜の宴会に関する記事ですがコメントでは

    豪雨でも「宴会自慢」をやらかす”想像力欠如”
    https://toyokeizai.net/articles/-/228868
    ではアベヤメロの大合唱。ただ罵声が連なっているだけように感じます

    「国会議員は“SNS感覚”を」 大雨警報当日、オウム死刑執行前夜の「赤坂自民亭」投稿に物議
    http://blogos.com/article/310549/
    こちらではハザードマップも見ない、避難勧告も無視するなら自己責任。前夜に結果が分かっていた人は誰もいないよねという風潮。
    どちらが正しいのか判断などできませんが、どちらが自分の意見に近く納得できるかでしょうね。

    他に私見を述べる場がなかったので、ここで述べさせていただきます。
    今年、GWに自宅から福山尾道まで往復のサイクリングに行ってきました。往路は海岸線を通ったのですが、復路は今回の災害現場である岡山県の小田川沿いを通ったため、矢掛町や真備町の被害を聞くと他人事という気はせず、考えさせられます。自転車なので真備町の村中を通って小田川に合流する2本の天井川の堤防がとても高かったことが非常に強く印象に残っています。通過時に「こんな高いところに水面があるのなら、災害時はどうなるのか」と思いました。今回の災害は天井川ではなく、小田川の堤防決壊が原因とのことですが、水害に弱い地形であることは素人が見てもわかるような土地です。
    数年前の広島水害の時の太田川と同様に、小田川も高梁川も穿入蛇行の川で、川の両岸は急斜面で一気に水嵩が増える傾向にあると考えられます。昔から逆流する小田川という話もあったようなので、避難勧告が出たときはどのように行動するのかを住民全体で考え、訓練する時期に来ているのかと思われます。オールドメディアも前日の宴会を非難するだけではなく、特別避難警報が出るかもしれないということをどのくらいの危機感を持って伝えられたのか、それで充分であったのかを総括していただきたいですね。
    今年は我が家にも市からハザードマップが届き、家族で○○さん家は床上浸水するところ、XXさん家は3mまで浸水するのか・・と話をしました。近所には江戸時代に作られた洪水時の避難堤なるものもあり、伝承は大切と言っていたところにこの災害です。改めて地元の歴史や地名の由来を調べてみようと考えております。
    また実家は過疎地のため、耕作放棄された田畑や荒廃した山林が災害直結していることも十分に認識しています。災害対策のためにも手入れが行き届いた国土が大切であると思っています。そのために何ができるのか考え、行動する時期にきていると思います。

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