【速報】史上最悪の独裁者を「友人」と言い放つ文在寅

ニュースを読んで、私はびっくりしてしまいました。なぜなら、文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領は、あの地球上最悪の独裁者の1人である金正恩(きん・しょうおん)のことを「友人」だと言い放ったからです。金正恩は間違いなく日本の敵です。その「日本の敵」を友人だと公言するのなら、韓国にもそれなりの結果を覚悟してもらう必要がありそうです。

金正恩を「友人」と位置付けた韓国

文在寅「まるで友人に会うかのごとく」

韓国とは、いろいろ予想外な国です。本当に呆れました。

6月12日に予定されていたシンガポールでの米朝首脳会談が中止された話題に関連する、日・米・韓それぞれの首脳の言動については、今朝の『見えてきた「チーム日米」対「チーム朝鮮」』のなかでも取り上げたばかりです。そのなかで私は、

日曜日午前10時の韓国大統領府の報道発表については、なにか重要な話題が含まれていれば、本日、もしくは明日のコンテンツに反映させたいと思います

と申し上げた都合もあるため、いちおう、この話題について簡単に触れておきたいと思います。

Kim Reaffirms Korean Denuclearization Push, Looks Forward to Trump Meeting, Moon Says(米国夏時間2018/05/26(土) 22:15付=日本時間2018/05/27(日) 11:15付 WSJより)

これは、文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領の本日の発言を、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が速報で取り扱ったものです。なぜわざわざこれを紹介するのかといえば、韓国メディアなどが報じていない、「聞き捨てならない発言」が含まれているからです。

WSJが報じた、文在寅氏による「もっとも聞き捨てならない発言」が含まれているくだりは、次のとおりです。

Mr. Moon said the North Korean leader reached out to him on Friday for talks, and that the two sides agreed to meet at Panmunjom in a surprise summit that Mr. Moon said on Sunday was “like an ordinary meeting between friends.”(意訳)「モオン氏によれば、北朝鮮のリーダーが金曜日に彼に対して会談を提案。そして南北双方はパンムンジョムでのサプライズとなるサミット会合で合意したとしている。これについて日曜日、モオン氏は「友人同士が普通にそうするように」会ったものだと説明した。」(※下線部は引用者による加工)

(※文中の「モオン・ジャエ・インMoon Jae-in」とは「文在寅」の韓国語発音「문재인Mun Che In」のことと考えられますが、ここではあえてこの韓国式の支離滅裂な表記法を尊重し、「ムン・チェ・イン」ではなくローマ字に忠実に「モオン・ジャエ・イン」と表記しています。)

金正恩(きん・しょうおん)といえば、実の叔父や実の兄の殺害を指示した張本人ですよ?しかも、現在進行形で朝鮮の人民や拉致された日本人の人権を侵害している、地球上最悪の犯罪者でもあります。文在寅さん、そんな犯罪者と「友人だ」と断言して、本当に大丈夫ですか?(笑)

非核化の具体的方法に言及せず

WSJの記事を眺めていると、要するに今回、南北首脳が接触した理由は、4月27日の「板門店宣言」に含まれていた、「朝鮮半島の非核化」を進める、とするものです。

しかし、忘れてはならない非常に重要な点が1つあります。それは、「板門店宣言」にCVID  ((CVIDとは、「完全な、検証可能な、かつ不可逆な方法での廃棄」(“Complete, Verifiable and Irreversible Dismantlement”)のこと))  という表現は含まれていない、という点です。米国や日本が求めているのはCVIDであって、単なる「非核化」ではありません。

しかも、CVIDの対象は「核兵器」だけではなく、「すべての大量破壊兵器」です。北朝鮮が豊富に所持していると見られる、天然痘ウィルスのような生物兵器、サリン・VXガスのような化学兵器についても、同様にCVIDの対象に含まれます。

これに対し、南北朝鮮が主張している「非核化」とは、「北朝鮮が実施する方法による非核化」(つまり段階的非核化)に加え、「南朝鮮(=韓国)からも核を除去すること」(つまり究極的には米韓同盟の破棄)のことです。

要するに、南北首脳が主張している「非核化」と、日米が主張している「CVID」とは、似て非なるモノなのです。

この認識が埋まらない限りは、トランプ氏が米朝首脳会談に応じる可能性は高くありませんし、万が一、それが実現したとしても、物別れに終わるのが関の山でしょう。

今後の焦点は米韓関係の悪化

今後の焦点は、ずばり、「米韓同盟の消滅」にあります。

私が当ウェブサイトを開設して、もうすぐ丸2年が経過します。私自身、外交官でもなければ国際政治学者でもありませんが、それと同時に、客観的に手に入る情報だけをもとに、「ビジネスマンのセンス」を使って国際情勢を読み解いていく手法の方が、説得力がある議論を構築することができるのかもしれません。

私は「米韓同盟は長い目で見て消滅する方向にある」と申し上げ続けました。1988年の民主化以降、韓国の動きは同盟国である米国や日本を貶め、潜在敵国である中国や北朝鮮を利するものであり続けたことが、こうした議論の根拠にあります。

しかし、2年前の時点で私は、まさかこんなに早く、米韓同盟の消滅が見えて来ることになろうとは、想定していませんでした。朴槿恵(ぼく・きんけい)政権が任期を1年残して消滅したことがその大きな原因ですが、同時に、韓国社会が急激に北朝鮮化していることに、私たち日本人はもっと注目すべきでしょう。

もちろん、以前から申し上げているとおり、韓国軍には米軍の装備が与えられており、米国の軍事機密も韓国に渡っていると考えられること、朝鮮半島が中国の属国になることを日米が警戒することなどから、米韓同盟が今すぐ消滅すると見るべきではありません。

米韓同盟解消に先立って、日本が憲法改正など、自力防衛の法的枠組みを整えることも必要ですし、防衛予算の増大も必要です。何より、対馬海峡が本当に「最前線」となってよいのか、国民としてのコンセンサスを取ることも欠かせません。

ただ、逆に言えば、これらの準備が整い次第、米国としてはあの厄介な米韓同盟を維持しておく必要がなくなります。

それだけではありません。米国は軍事面で米韓同盟を残しつつ、経済面では北朝鮮に対する「セカンダリー・サンクション」の一環として、韓国を経済制裁の対象にすることもできます。米韓FTAに抵触しないようにする必要はありますが、基本的に経済面で韓国を叩く動きは十分に想定しておくべきでしょう。

早ければ、週明け以降にもホワイトハウスなどから「韓国制裁」の動きが出てくるかもしれません。今後に要注目、です。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. 歴史好きの軍国主義者 より:

    いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。

    管理人様>対馬海峡が本当に「最前線」となってよいのか

    管理人様の日々の主張と意見を異にするのですが、
    日本を対立勢力との最前線に置くことは当方は「良しとは出来ない」と思います。
    何故なら日本人は歴史的に軍事という「死を導くことを生業とするもの」に忌避感があるからです。
    武士階級も例外ではなく江戸時代の武士は武官というより文官のお役人です。
    (だから幕末に新選組ができたそうです。)
    現在の日本には、軍事を純粋に学問として研究する軍事学部はどこの大学にもありません。
    戦前に遡っても、立命館大学(ごく短期間)しかない状況です。
    軍の運用は経済動揺、技術の進歩とともにイノベーションを伴います。
    きちんと向き合い、学問として研究できる素地がないと相手側のイノベーションを見逃し
    気が付くと手遅れになりかねません。手遅れは日本の主権喪失です。
    軍事に関してはプロに任せればいいという意見もあるでしょうが、軍人はお役人です。
    前例がないもに予算をとることは忌避します。
    例えば、八木式アンテナを用いたレーダーのように。
    したがって日本には朝鮮半島という緩衝地帯が必要です。
    必要なら朝鮮半島の住人を皆殺しにしてすべて入れ替えても、朝鮮半島を緩衝地帯として維持すべきです。

    少し過激な意見になりました。
    以上です。駄文失礼しました。

    1. 匿名 より:

      >必要なら朝鮮半島の住人を皆殺しにしてすべて入れ替えて

      純粋な思考実験ですが・・・

      人口0の朝鮮半島ができたとしてどこから人を持ってくれば良いか?

      最上案:イスラエル全土を引越ししてすんでいただく。

      次善がかすむくらいのベスト。日本が引越し費用を出しても良いぐらい。モデルは戦前の河豚計画。

      次善策:アメリカ

      一応自由陣営の雄に直接お越しいただき、51番目の州をアジアに持っていただく。
      欠点はオセロ理論で日本も直接自領にしたいしたい欲求がアメリカに出ること。
      そうなると日本の主権維持が厄介。

      参考:それ以外の国
      たぶん、中国の圧力に耐えられず中国の衛星国転落か直接統治されるので今より悪くなること必須。
      ただ日本が変わるための時間稼ぎにはなる。

      以上です。駄文失礼しました。

      1. 歴史好きの軍国主義者 より:

        歴史好きの軍国主義者です。

        すみません。上のコメントがHNが匿名になってしまいました。

  2. 黄昏せんべい より:

    金「来い」
    寅「あい」

    何だよ、お前は北の工作員かよと思ったら
    ネットには板門店で抱擁しあう金と寅の写真

    金「恋」
    寅「愛」

    みたいでキモかった、ペッペッ
    でも実際は

    金「こわいよーこわいよー」
    寅「だいじゃぶですよ、ぼっちゃま」

    だったみたいで
    びびりまくった金太郎が25日に寅次郎に電話
    「どしよ、どしよ」をなだめた体裁
    ま、なーんのおまじないにもなってねえんですけどね
    おまえらに明日はない
    https://www.youtube.com/watch?v=XjBm-MsCJxI

  3. めがねのおやじ より:

    < 更新ありがとうございます。
    < 少なくともアジア近史上、最悪な独裁者の三代目、金正恩を『友人が会うみたいなもの』と言い放つ文在寅大統領。しかしWSJの報道であり、韓国マスゴミは、何故派手に報道しないんだ。なにか理由があるのかな?
    < 困った金正恩が会談を要請、直ぐ行くアホ文(笑)。この2人の2度目の野合は、全く面白くない。呆気にとられた上で腹が立つ。別れに抱擁だと?冷凍保存されたオヤジの法要の変換ミスか。
    【 日米チーム 対 朝鮮チーム + (中国?)になると、、、】
    日本海、対馬海峡が最前線になる。それが良いとは言わないが、なんら如何なる時にも日本に反発し、金銭・立場困った時だけ協力求め当然顔、全く共有、共感出来ない韓国が青軍(自由主義陣営)から赤軍(エセ共産主義、一党独裁、人治主義)に去るなら致し方ありません。
    < 朝鮮という半島は、緩衝地帯に今やなってない。むしろ敵国です。対馬、山陰、北陸、長崎や沖縄の島嶼は最前線になります。でも、日本は圧力かけられても護りますよ。絶対に渡さないし、島、海浜を要塞化しても護る。危険なら避難もあるでしょう。日本も半島や大陸に好き好んで領土的野心、拡大など考えていない事は明らかです。逆に友邦のフリをしつつ、『日本を貶める』『日本を侮蔑する』『日本に敵対行為をする』国がソバにあるのでしたら、日本人の情報弱者、政情、国際感覚の薄い方にも分かるよう、日本人が勘違いしないよう、旗色を鮮明にした方がやりやすいです。日本の友邦は米加豪台NZ尼比はじめ環太平洋諸国にインド洋諸国、そして西アジア、西欧東欧です。特亜3か国は、近寄らない近づけない。
    < 日本は海洋国家で、四方に開けた海があり北及び北西方向に『仲が宜しくない国』がある。この3か国は隙さえあらば、日本を『経済的に成功しただけの大国』で、『防衛は米国任せ』とカルク見てます(実際は充実してますが、行動が限られている)。
    < まだまだ北朝鮮や中国の事など、『アサッテの話』と思っている日本国民もいるでしょう。韓国は味方だとの認識もある。しかし、国内の野党のだらしなさや非常識ぶり、何でもハンターイ。親韓親中議員の売国奴的行為、マスゴミの倒閣狙いだけのウソ報道と捏造記事。官僚の腐敗の酷さと、これらが繋がって日本の方向を歪めていると気づいた人は多いです。『なんか、オカシイぞ』と。改憲、第9条第2項の撤廃または軍を持つことの追記はやらねばなりません。
    < 今の自衛隊、海上保安庁はEEZ内に入る敵対国船、或いは航空機に対し、停船或いは威嚇発砲さえ厳重に止められています。もし現場の判断で撃つと方面司令官、幕僚長のクビが飛びます。何故だ?無断侵入の不審船(航空機)には警告のあと、実弾発射すればいいんです。当てればいい。実包で脅かしたら出動回数も減る。でないと、監視したり近接するだけなら「プロ」は育たない。撃ってダメージを与えてこそ、兵、士は育ちます。何の為の正面装備か。
    < 最後に日本は米国の核の傘から外れるかどうかは分かりませんが、国力に相応しい装備を持つべきです。北朝鮮ごとき最貧国や小国韓国に舐められぬように、核の保持と4軍の充実、GDP比2%どころか3%でもいいですし、米国も脅威とは思わず、汗と血を流してくれる国、と尊敬されると確信します。
    < 失礼します。

  4. ヒロ より:

    今回もあのセリフが出てきましたね。「米朝会談の後に米南北会談で終戦」。また中国に怒られるのでは? 懲りないな〜。

    しかし、文在寅大統領の仲介をアメリカが望んでいないってことがなんで分からないんだろう? 金正恩ももう少し賢いと思ったんだけどな〜。結局一人で対策を考えられないのか? こんな焦った姿を見せたら、トランプ大統領に足元見られるな、これは。それにここで韓国を排除しておけば韓国に対しても有利に運べるだろうに。かつての威勢はどこにいったのか?

    本当に日米VS南北の構造になりかねませんね。日本は南北関係が落ち着くまで蚊帳の外で様子見しておいたほうが良さそう。

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

黄昏せんべい へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告