【昼刊】完全に潮時を間違えた野党とマスゴミ

最近だと「もりかけ3年、安倍8年」という表現があるのだそうですが、これは言い得て妙です。野党とマス・メディアが「もりかけ問題」を追いかければ追いかけるほど、野党とマス・メディアに対する国民の支持は離れ、野党議員は落選し、マス・メディア各社も倒産が近づくことになるからです。

もりかけ3年、安倍8年

もりかけ問題は現代の「インパール作戦」

歴史に詳しい人であれば、「インパール作戦」をご存知だと思います。

これは、1944年3月から7月にかけて、ビルマ(ミャンマー)から、当時の英国領で連合軍の軍事拠点だったインドのインパールを攻略するために、アラカン山脈を越えて日本軍が侵攻した作戦のことです。しかし、補給線を無視した無謀な作戦から、日本軍には多数の犠牲者が出ました。

作戦を指揮した牟田口廉也(むたぐち・れんや)といえば、1937年の盧溝橋事件では現場の指揮官として戦闘を許可した人物でもあり、かつ、インパール作戦というむちゃくちゃな作戦の立案と実行に深く関わった人物でもあります。

どうしてこんな無謀な作戦が敢行されたのかについては、旧日本軍の組織としての失敗であり、重要な研究テーマでもあります(余談ですが、牟田口廉也という人物の意思決定プロセスをじっくりと研究していけば、なぜ日本があの戦争で敗北したのか、その手掛かりを掴むことができると思うのです)。

いずれにせよ、「インパール作戦」といえば、勝ち目のない戦闘により、友軍に多くの犠牲を出す愚かな作戦の代名詞でもあります。そのインパール作戦の現代版が、もしかすると、現時点で行われているのかもしれません。

それこそが「もりかけ問題」です。「もりかけ問題」とは、「友学園」「加計学園」の略であり、

安倍晋三(氏)が内閣総理大臣としての地位を悪用して、個人的な友人が経営する学校法人に違法な便宜を図ったとされる疑惑

のことです。これが事実であれば、安倍氏は内閣総理大臣、あるいは衆議院議員を辞職し、場合によっては斡旋収賄容疑で有罪判決を受けなければなりません。

ところが、朝日新聞などが昨年2月頃に、「もりかけ」の片方である「森友学園に対する国有地の不当に廉価での売却疑惑」を報じて以来、すでに1年半近くが経過するのに、いまだにマス・メディアや野党側は、安倍総理(や夫人)が違法な便宜供与を行った決定的な証拠を提示することができていません。

野党、最低3年間は「もりかけ」引っ張る

こうしたなか、自社の女性記者を、1年半も財務省事務次官によるセクハラに晒していた疑いが出ている「パワハラ企業」といえばテレビ朝日のことですが、そのテレビ朝日のウェブサイトに、いかにも朝日新聞グループらしい、こんな記事が出ていました。

「官僚が悪知恵?」 野党、加計問題で総理を追及(2018/05/14 11:51付 テレビ朝日より)

これは、柳瀬元首相秘書官の参考人招致後、初めて行われた昨日の国会の集中審議について取り上げたものですが、私が笑ってしまったのは、次の下りです。

野党側は愛媛県知事や加計学園理事長らの国会招致を求めましたが、安倍総理は「国会で決めることだ」と述べるにとどめました。野党側は世論調査で7割以上の人が柳瀬氏の説明に納得していないことを取り上げ、「安倍政権が終わるまで、この問題の幕引きはない」と強気の構えです。」(※下線部は引用者による加工)

なんと!安倍政権が終わるまで、野党側は「この問題」(この場合は「加計学園『問題』(※)」)を幕引きにするつもりはない、と強気の構えを示した、ということです。

(※余談ですが、加計学園による獣医学部開設を「加計学園『問題』」と称している人はマス・メディア関係者を中心にたくさんいますが、加計学園による獣医学部開設プロセスには1点の問題もないため、私はこれを「問題」と呼ぶこと自体が「問題」だと思います。)

これをどう見るべきでしょうか?

短期決戦だからこそ勢いでできる

実は、この「もりかけ問題」、見方を変えれば、現代のインパール作戦です。

少し前のマス・メディアであれば、決定的証拠がなくても、とにかく印象操作だけで「怪しい」「怪しい」と言い続ければ、最低でも閣僚、あわよくば内閣を吹き飛ばすことができていました。これこそが、マス・メディアによる絶大な世論操作力です。

しかし、最近だとこのマス・メディアの「神通力」が急激に落ちています。マス・メディアが1年半近くも「もりかけ」問題をやっているのに、最近だと、どんなに低くても、政権支持率は30%程度を維持しています。その証拠に、共同通信が出してきた世論調査でも、内閣支持率はむしろ上昇に転じています。

柳瀬氏説明納得できず75%/働き方、今国会不要68%(2018/5/13 18:21付 共同通信より)

共同通信が5月12~13日に電話世論調査を実施したところ、内閣支持率は38.9%で、前回(4月14~15日)の調査と比べ1.9%ポイント上昇。不支持率は50.3%(同2.3%ポイント減)でした。あの左巻きの共同通信による調査ですら、内閣支持率は微増に転じているのです。

(※余談ですが、電話ではなく、インターネットなど、本当に正確な方法で世論調査を実施すれば、内閣支持率と不支持率の比率は逆転するかもしれません。ちなみにニコニコ動画によるネット調査だと、少なくともこの1年間において、一貫して内閣支持率は50%を超えおり、不支持率は20%前後です。)

つい先日も『【速報】いい加減にしろマスゴミ――今度は東京新聞が「スクープ」』のなかで、「政権を叩き続けなければ支持率が上がってしまうため、マス・メディアはなりふり構わず、ウソでも良いから安倍政権を叩き続けるだろう」と「予言」しましたが、共同の世論調査結果もこうした見方の正しさを裏付けています。

そもそも、印象操作で政権を倒すなど、短期決戦で一気にやらなければ不可能でしょう。もっとも、現代社会にはインターネットが存在しているため、マス・メディア側が変な印象操作を使って政権を倒すという従来の手法が通用しなくなっている、という側面もあるのかもしれませんが…。

私の見立てが正しければ、よほどのことがない限り、安倍総理は9月の自民党総裁選を制し、続投を決めることになると思います。テレビ朝日の報道が正しければ、野党とマス・メディアは当分、この「もりかけ・セクハラ・日報問題」から足を洗うことができません。

そして、マス・メディアと野党がこの虚報を続けるほど、国民のマス・メディアと野党に対する支持は離れていくのです。

玉木雄一郎の自己紹介

さて、昨日の衆議院予算委員会で、国民民主党の玉木雄一郎共同代表の質問中に麻生太郎副総理兼財相がやじを飛ばしたとして、玉木共同代表は「全く反省のない人だ。品位も知性のかけらもない」と強く批判したのだそうです。

「麻生氏は品位も知性もない」=国民民主・玉木氏(2018/05/14-19:32付 時事通信より)

「全く反省のない人間」とは、この場合、玉木雄一郎さん、あなたのことではないでしょうか?父親が獣医師会の関係者で、しかも獣医師の関連団体から献金を受け取り、加計学園による獣医学部の新設に反対する国会質問をしたこと自体、あきらかに斡旋収賄罪に相当する犯罪です。

玉木雄一郎議員は、この犯罪行為について、国民に対する説明が足りていません。また、検察当局はいったい何をしているのでしょうか?ただちに玉木雄一郎容疑者を逮捕し、斡旋収賄容疑で捜査したうえで、起訴すべきでしょう。

余談ですが、この時事通信記事の末尾には、

共産党の小池晃書記局長も記者会見で「国会と内閣の関係が分かっていないのではないか。大臣を即刻辞めていただきたい」と批判した。

とありますが、党幹部を民主的に選んだことがない日本共産党に、民主主義国である日本の統治機構を批判する資格はありません。内政干渉をやめたうえで、日本共産党の国会議員は即刻辞職し、日本国外に出て行ってほしいと思います。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. りょうちん より:

    そもそもRDD方式の世論調査は、統計学の素養のある人間が見れば、とても「科学的」に受け入れがたい欠陥方式なんですよ。
    おそらく査読のある理系の学会誌なら、統計学の誤りから、同じスキームの調査方法を使った論文が通ることは無いでしょう。
    自称社会「科学」の学会は知りませんがね。いわんやマスゴミをや。

    でもって、選挙があれば最近は外しまくり。
    私も出口調査に捕まると、嘘八百を答えたりして楽しんでいます。

  2. めがねのおやじ より:

    < 昼刊発信ありがとうございます。
    < インパール作戦ですか~。悲しいですね。トップがダメな奴だと組織が壊滅するという見本です。牟田口廉也中将殿、貴方の名前は未来永劫に忘れる人はいないですよ。それほどボケ職業軍人だった。アタマでっかちで、陸士から余り時間を経ず陸大に合格、持論を曲げず、幾多の部下、同僚を戦地に死んだままノコノコ帰国命令が出たら本土に帰り、終戦時は陸士の校長だったか。英霊は怒ってますよ。戦後も長い事、死に恥を晒し、終始自分の作戦が正しかったと言いまわった。とんでもない奴です。S41年に死亡か。なんと戦後20年以上生きていた!何故国際法廷に呼ばれなかったのか、不思議だ。盧溝橋、ビルマ作戦、インパールなどで間違った判断をゴリ押しし、大本営には嘘報告もする。兵站線が伸び過ぎ、補給が追いつかないのが旧日本軍の「精神力で補う」という無知なやり方です。牟田口もコレで部下を多数失いました。
    < モリカケは現代の「インパール作戦」かもしれない。但し、短期決戦でないと長い事引っ張れば引っ張るほど、兵站線は伸び切り、話題性も無く飽きてくる。またかよって。日本マスゴミは、学習が足りませんな。モリカケ3年やったら、党の存在すら無いぞ。今、止めても無いがな(笑)。『民民党』と揶揄されている国民民主党の玉木代表の獣医師関連の斡旋収賄罪、検察は何故動かないのか?  以上。

  3. りょうちん より:

    標本の母集団を変えたらこうなります。

    https://www.quick.co.jp/5/article/14356
    株式市場関係者、安倍内閣支持率7割超す、QUICK月次調査<株式>

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

りょうちん へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告