最近、当ウェブサイトでは「日本の選択」に関する話題が続いてきたのですが、ここらで久しぶりに、重要な国際情勢の話題を紹介したいと思います。本日はズバリ、「北朝鮮とロシアの関係」です。

※本文はお知らせの後に続きます。

【PR】スポンサーリンク・広告



※広告表示の詳細はプライバシー・ポリシーのページをご参照ください。

本文の前に:最新記事のお知らせ!

  • 2018/01/20 00:00 【時事|韓国崩壊
    【時事評論】赤化統一は思ったより早く実現か?
  • 2018/01/19 12:00 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】「独立国」でなくなった韓国(追記あり) (6コメント)
  • 2018/01/19 00:00 【外交
    ビジネスマンのセンスで外交青書を読む (1コメント)
  • 2018/01/18 14:15 【時事
    【夕刊】主張する相手が違うでしょ! (8コメント)
  • 2018/01/18 00:00 【時事|韓国崩壊
    時事評論:「ツートラック外交」の愚 (5コメント)
  • 2018/01/17 12:00 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】外交を政府任せにしない (4コメント)
  • 2018/01/17 00:00 【マスメディア論
    ブログ批判に対する反響 (1コメント)
  • 2018/01/16 12:00 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】壊れゆく日韓関係の現状整理 (5コメント)
  • 2018/01/16 00:00 【金融
    企業会計のセンスで中央銀行を議論するWSJ (4コメント)
  • 2018/01/15 12:00 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】読売調査は日本国民変化の象徴 (2コメント)
  • 2018/01/15 00:00 【外交
    安倍政権の本当のスキャンダル (4コメント)
  • 2018/01/14 13:25 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】朝鮮日報の「てのひら返し」 (3コメント)
  • 2018/01/14 00:00 【外交
    韓国だけが無責任なのではない (10コメント)
  • 2018/01/13 13:30 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】都合が悪いと「お互いが悪い」 (8コメント)
  • 2018/01/13 00:00 【マスメディア論
    フェイク・ニュース・ブログを批判する! (17コメント)
  • 2018/01/12 13:30 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】慰安婦問題は根本から叩き潰せ! (3コメント)
  • 2018/01/12 00:00 【国内政治
    改憲議論の前に:現実的改憲論の勧め (7コメント)
  • 2018/01/11 12:30 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】韓国メディア「米国が南北対話を歓迎」のウソ (6コメント)
  • 2018/01/11 00:00 【韓国崩壊
    慰安婦合意という「地雷」を踏んだ韓国大統領 (11コメント)
  • 2018/01/10 00:00 【韓国崩壊
    平昌の欺瞞:赤化統一に一歩近づいた韓国 (6コメント)
  • 2018/01/09 14:55 【時事|韓国崩壊
    破棄はしないが守らない (10コメント)
  • 2018/01/09 00:00 【韓国崩壊
    韓国は自信満々でゴールポストを動かす? (3コメント)
  • 2018/01/08 00:00 【韓国崩壊
    日韓関係が現在進行形で壊れていく! (7コメント)
  • 2018/01/07 00:00 【韓国崩壊
    無責任国家・韓国の失敗事例をどう生かすか? (11コメント)
  • 2018/01/06 00:00 【マスメディア論
    「主観的事実」を捏造する人たち (8コメント)
  • 2018/01/05 08:40 【時事|韓国崩壊
    【速報】WSJ「五輪期間中の合同軍事演習を中止」 (5コメント)
  • 2018/01/05 00:00 【韓国崩壊
    大統領が自ら自分を追い込む愚かな国 (3コメント)
  • 2018/01/04 00:00 【政治
    日韓関係悪化と日中関係好転はセットで議論すべし! (2コメント)
  • 2018/01/03 00:00 【金融
    【新春経済講座】為替介入国は市場経済の敵 (3コメント)
  • 2018/01/02 00:00 【外交
    今年も日韓関係は年初から波乱含み (4コメント)
  • 当ウェブサイトでは現在、1日1~2回、記事を更新しており、「知的好奇心を刺激する最新記事」のサマリーをトップページにて常時30件、タイトルを常時100件、それぞれ表示しています。これを機に、ぜひ、「新宿会計士の政治経済評論」をブックマークに登録してください。
    このエントリーをはてなブックマークに追加 政治・社会問題へ

    ↓本文へ

    ここからが本文です。

    北朝鮮はロシアに取り込まれる?

    朝鮮半島「6つのシナリオ」を修正します

    以前から私は、当ウェブサイトを通じて、朝鮮半島には次の6つのシナリオが考えられると申し上げて来ました(図表)。

    図表 朝鮮半島の6つのシナリオ
    区分 パターン シナリオ詳細
    (1)南北朝鮮統一シナリオ ①北朝鮮主導で北朝鮮に吸収される(赤化統一) 北朝鮮がミサイル開発機器を生き延び、韓国で親北派大統領が誕生し、朝鮮半島は北朝鮮主導で赤化統一される
    ②米国主導で北朝鮮を吸収する 米国が北朝鮮を軍事攻撃し、これにより北朝鮮が崩壊し、韓国が米国の命令により北朝鮮を吸収する
    ③中国主導で北朝鮮を吸収する 米中密約により中国が北朝鮮の体制を崩壊させ、韓国から米軍が撤退し、韓国が中国の後ろ盾を得て北朝鮮を吸収する
    (2)南北分断継続シナリオ ④南北朝鮮の同時での中華属国化 南北朝鮮が現体制を維持したまま、韓国が限りなく中華属国化するシナリオ
    ⑤南北朝鮮の「クロス承認」 韓国は中国の属国となり、日米両国と断交する一方、北朝鮮は日本と米国が国家承認し、中国と断交する
    ⑥韓国で軍事クーデター 韓国で軍事独裁政権が成立し、民政を停止し、韓国の赤化統一や中華属国化を防ぐ

    この図表は、まず、朝鮮半島の南北分断が継続するのか、それとも南北統一が実現するのかというシナリオを軸にしつつ、韓国・北朝鮮自身が周辺の大国(とくに中国と米国)とどう関わるかに応じて、6つに整理したものです。

    ただ、私自身、意識しつつも敢えてこの6つのシナリオに織り込んでこなかった要素が、1つあります。

    それは、「ロシアとの関係性」です。

    そして、北朝鮮とロシアの関係を議論して来なかったことは、「朝鮮半島を巡る将来予測」のシミュレーションにおいて、必ずしもシナリオとしては十分とはいえないものです。

    たとえば、どこかのゴシップ誌によれば、ロシアは北朝鮮との間で、秘密の地下通路を完成させたという話が出ています。具体的には、「第二次朝鮮戦争」開戦の暁には、独裁者・金正恩(きん・しょうおん)がそのトンネルを通ってロシアに逃げる、というものです。

    もちろん、この「トンネル云々」は単なるフェイク・ニュースかもしれません。しかし、ロシアと北朝鮮が無視できないほど密接な関係にあることも無視してはならないでしょう。

    そこで、本日は以前から私が提示して来た「6つのシナリオ」に、「もう1つのシナリオ」を加えて、改めて朝鮮半島の未来を議論しておきたいと思います。

    北朝鮮とロシアの関係

    ロシアは北朝鮮を守っている!

    私が「ロシアと北朝鮮は仲が良い」と申し上げたところで、「証拠はないじゃないか!」とおっしゃる方も多いでしょう。

    しかし、その証拠はたくさんあります。まず、その典型的な事例が、北朝鮮情勢を巡る「日露のすれ違い」です。その具体例として、日経と産経の報道を紹介しておきましょう。

    日ロ首脳、対北朝鮮「緊密に連携」 圧力強化では溝(2017/9/7 23:57付 日本経済新聞電子版より)
    日露首脳会談 舞台裏は? 北朝鮮めぐる説得は奏効 プーチン氏から「妖刀」の真意は…(2017.9.17 22:43付 産経ニュースより)

    先月7日、ロシア・ウラジオストクで日露首脳会談が行われましたが、両メディアによれば、安倍晋三総理大臣はロシアのプーチン大統領に対し、北朝鮮制裁を巡り圧力を強めるように説得したとしています。

    ただ、プーチン氏のウラジオストクでの発言は、

    北朝鮮の問題は政治的な手段でのみ解決が可能だ。関係者全てが対話に参加することが必要だ」(日経)

    北朝鮮を追い詰めてはならない」(産経、ただし文在寅=ぶん・ざいいん=韓国大統領への発言)

    というもので、いわば、圧力により北朝鮮に核放棄を迫る安倍総理の姿勢の違いが浮き彫りになっている格好です。

    客観的事実として、先月は国連安保理決議の中で、北朝鮮に対する石油・石油関連製品などの輸出制限などが全会一致で盛り込まれていることは確かです。しかし、複数のメディアの報道(米WSJ等を含む)によれば、とくにロシアが、北朝鮮を追い詰めすぎるような制裁決議案に反発し、米国がロシア(と中国)に対し、相当に譲歩したともされています。

    それだけではありません。

    ロシアのウラジオストクと北朝鮮の羅津(らじん)港を結ぶ定期便が、今年5月に開設され、かつては新潟港にも頻繁に出入りしていた北朝鮮の貨物船・万景峰(まんけいほう)号が、ウラジオストク港に姿を現しています。

    万景峰号がウラジオ入港 ロシア-北朝鮮間に航路新設(2017/5/18 11:21付 日本経済新聞電子版より)

    「真綿で首を絞められるような経済制裁」に苦しむ北朝鮮にとって、ロシアとの定期航路開設は、干天の慈雨のようなものでしょうか?

    日本や米国が国際社会に働きかけ、北朝鮮の外交官の追放や北朝鮮出身の労働者の締め出しなどに努力しているにも関わらず、また、せっかく中国が北朝鮮の制裁に(限定的ながら)協力的であるのに、ロシアがこうした努力を無に帰している格好です。

    なぜロシアは北朝鮮を守るのか?

    私にいわせれば、ロシアが北朝鮮を守ることは、一種の「諸刃の剣」(もろはのつるぎ)です。

    北朝鮮が核兵器の開発に成功し、核保有を周辺国に認めさせれば、米国が北朝鮮攻撃に踏み切るリスクが極めて低くなることは間違いありません。

    しかし、それと同時に、北朝鮮製の核・大量破壊兵器がイスラム系のテロリストの手に渡れば、その兵器が欧州や米国だけでなく、ロシアでも炸裂する可能性があります。チェチェンを初め、ロシアは国内に独立運動を多く抱えており、将来的に自爆テロリストがモスクワで北朝鮮製の小型核を炸裂させるような事態すら発生しかねません。

    さらに、北朝鮮が核武装に踏み切れば、NPT体制は完全に崩壊し、日本が米国の同意を得て核武装に踏み切る可能性もあります。あるいは、ロシアが一番嫌がる「全面的なミサイル防衛(MD)システム」を構築され、MDで核兵器を封じ込められてしまう事態も考えられるでしょう。

    では、なぜロシアはそこまでのリスクを冒してまで北朝鮮を守ろうとするのでしょうか?

    1つ目の仮説は、米軍(あるいはNATOや日米同盟など)と陸上で向かい合うことを嫌がっている、というものです。

    現在、ウクライナがNATO入りを目指していますが、仮にウクライナがNATOに入ってしまえば、首都・モスクワから500km圏内にNATO加盟国が出現してしまいます(もっとも、すでにロシア西部にあるバルト3国がNATO加盟国であるという事情はありますが…)。

    こうした中、北朝鮮の領域が韓国に飲み込まれ、米軍のテリトリーに入ってしまえば、ロシア極東部で「米軍の支配地」と国境を接することになりかねません。

    ただ、北朝鮮とロシアの国境は20km程度に過ぎないため、ロシアがそこまで「北朝鮮の米国化」を警戒すると考えるのは不自然です。

    そして、私が考える2つ目の仮説は、単にロシアが国家戦略を立てるのに失敗している、というものです。

    どうも私の目から見て、ロシアの大戦略には不可思議なものが多々あります。せっかくの資源国であり、また軍事大国であるにも関わらず、金融面では米英日欧が牛耳る市場にまったくアクセスできていませんし、せっかくの軍事技術も家電などの民生品に転用することに失敗しています。

    つまり、ロシアはもともと、戦略を立てるのがあまりうまくない国だ、というものです。

    もちろん、こうした仮説は非常に一面的なものに過ぎませんし、いずれの仮説も「ロシアが北朝鮮を全力で擁護する理由」の説明としては弱いことも事実です。

    ただ、だからといって、現実にロシアが全力で北朝鮮を擁護しているという点は否定できません。

    ということは、私たち日本としても、ロシアが北朝鮮を守るという前提で、戦略を組み立てる必要があるのです。

    「もう遠慮なくロシアを経済制裁したら?」

    こうした議論をしていくと、論者の中には、「じゃあ、いっそのことロシアを経済制裁したらどうだ?」という発想を持つ人も出てきます。

    部分的には、ロシアへの経済制裁は有効です。

    しかし、もともとロシアは、西側諸国(とくに日本)とは、それほど密接な経済的関係を持っていません。

    資本不足に悩むロシアが日本の資本を必要としていることは事実ですが、ただ、もともと日露間の経済関係は希薄であるため、日本がロシアへの投資を禁止する措置を打ち出したからといって、ロシア経済が打撃を受ける、というものでもないのです。

    もちろん、欧州とロシアはそれなりに深い関係を持っています。そして、ウクライナ領だったクリミア半島とセヴァストポリ市を「併合」した2014年以降、欧州がロシアに対して経済制裁を加えていることも事実です。

    しかし、日本が外交力を使って、欧州連合(EU)に対し、「北朝鮮を支援するロシアを、日本に代わってEUが経済制裁してくれ」とお願いすることは、非現実的です。確かに日本とEUは事実上の同盟関係にありますが、EUとしては遠く離れた北朝鮮の事情で、日本の代わりにロシアを制裁してやるという義理もありません。

    このように考えていくと、ロシアというファクターは、北朝鮮問題において、非常に厄介であることがわかります。

    日本と経済関係が密接な中国や韓国と異なり、ロシアに対しては日本が経済制裁を加えるということが非現実的であるからです。

    また、現在の日本にとっては、中国への牽制が重要であるため、外交上、ロシアとの関係を決定的に損ねる訳にはいかないという事情もあります。これが、北朝鮮情勢を巡る大きな問題点なのです。

    「7つ目」のシナリオとは?

    北朝鮮のニーズは「緩衝地帯」

    さて、冒頭に示した「6つのシナリオ」を、簡単に振り返っておきましょう。

    シナリオは大きく、(1)朝鮮半島が統一される場合、(2)朝鮮半島の分断が続く場合、に分けられます。

    (1)のシナリオについては、朝鮮半島の統一を「誰が」主導するかによって、①北朝鮮が主導するパターン、②米国が主導するパターン、③中国が主導するパターン、の3つがあります。

    一方、(2)のシナリオについては、④南北朝鮮が分断したまま、同時に「中華属国化」するというパターン、⑤米韓同盟が破棄され、北朝鮮が中国と「断交」し、南北の同盟関係が逆転するという「クロス承認」パターン、そして⑥は、韓国の軍部が立ち上がり、現在の極左政権をクーデターにより追放するというシナリオです。

    従来の私の見解では、最も可能性が高いのは②のシナリオ、つまり米国が北朝鮮攻撃に踏み切り、北朝鮮という国家が崩壊し、韓国が「なし崩し的」に北朝鮮の面倒を見させられる、というシナリオです。

    また、その次に可能性が高いと考えていたのは、④のシナリオ、つまり南北朝鮮が現体制を維持しつつ、少しずつ「中華属国」として中国に取り込まれていく、というシナリオです。

    そして、3番目に可能性が高いのは、①のシナリオ(赤化統一)です。北朝鮮が現体制のままで存続するという前提条件が必要ですが、それと同時に現在の韓国社会が、精神的にも軟弱な構造をしており、米韓関係の崩壊に加えて「北の核」という一押しで、北朝鮮に飲み込まれてしまうというものです。

    ほかにも、⑤北朝鮮の現体制が米国(や日本)との交渉を通じて生存し、米国(や日本)は北朝鮮の体制存続を認めたままで、むしろ中国やロシアに対する牽制として利用するという「逆転シナリオ」についても、可能性はそれなりにあると考えていました。

    これに対し、今年3月10日に、当時の朴槿恵(ぼく・きんけい)大統領が憲法裁判所から罷免判決を受けたことで、可能性が限りなくゼロになったのが⑥のシナリオ(軍事クーデター)です。また、最近の中朝関係を見ていると、中国と北朝鮮が、あたかも「戦争前夜」であるかのように仲違いしているため、③のシナリオ(中国が北朝鮮の体制変更に積極的に関わるというシナリオ)は考え辛いのが実情です。

    ロシア・ファクターが加わると…?

    本日提示するシナリオは、「⑦南北現状維持・膠着シナリオ」です。

    私が以前から提示していたシナリオだと、⑥を除き、南北朝鮮の体制か、それとも南北朝鮮と周辺国の同盟関係に、それぞれ何らかの変化が生じることを前提としていました。とくに、米韓同盟が崩壊すれば、赤化統一は免れないと考えていますが、何らかの事情で辛うじて米韓同盟が維持された場合には、北朝鮮の現体制の崩壊は不可避だと考えていたのです。

    ただ、私は本日、この考えを撤回したいと思います。

    具体的には、ロシアが北朝鮮を支え、南北の現状が維持、膠着するというシナリオです。

    ただし、このシナリオの場合、「ロシアが主導して南北統一する」ということはあり得ません。現状、ロシアは韓国に対し、影響力を行使することはできないからです。

    もちろん、「ロシアの支援により北朝鮮の現政権が命脈を長らえ、その結果、北朝鮮が主導して韓国を赤化統一する」という可能性はあります(この場合はシナリオ①に収斂します)。しかし、このシナリオのポイントは、ロシアの支援により北朝鮮の体制崩壊が限りなく遠のき、米国は韓国から撤収せず、南北がにらみ合う状況が膠着化するという、非常に困った状態のことです。

    この場合、韓国の「戦略的価値」は維持されるため、韓国は日米陣営に所属していながら、いままでどおり日本に対してさまざまな嫌がらせを仕掛けて来るでしょう。もしかすると、日韓通貨スワップの再開なども米国の「要請(あるいは命令?)」により実現するかもしれません。

    正直、日本にとってはあまり考えたくないシナリオです。

    ただ、それと同時に、このシナリオは日本にとって、必ずしも悪い結果をもたらすものではありません。その1つが、「核武装議論」です。

    現在のNPT体制下では、日本の核武装は認められません。しかし、北朝鮮が核武装に踏み切った以上、対抗上、日本も(限定的ながら)核武装を行うことを、少なくとも米国、英国、フランスの3ヵ国からは認められるかもしれません。

    当然、うまくやれば、国連常任理事国への道も開かれます(※もちろん、「うまくやれれば」、ですが…)。

    中国はそれを許さない?

    ただし、ロシアが実質的に庇護する「核武装国・北朝鮮」の出現は、「ある国」を強く刺激します。

    それは、中国です。

    経済評論家の上念司さんによれば、北朝鮮という体制自体、中国の「瀋陽軍区」と密接な関係にあるとしていますが(※真偽不詳)、中国が北朝鮮に大きな利害を有していることは間違いありません。

    その1つは、何といっても「緩衝地帯」という側面です。

    北朝鮮自体は小さな国ですが、実は、中朝国境の長さは1000km近くに及びます。中国にとって、満州(中国政府が「東北地方」と呼ぶ地区)の南辺を米軍の勢力下にある韓国と接することになるのは、絶対に看過できません。

    ただ、それだけではありません。

    満州には朝鮮族も多数、暮らしており、北朝鮮と満州は経済的な結びつきも強く、それだけに、北朝鮮がロシアと「近付き過ぎる」のも、中国にとっては面白くない話なのです。

    金正恩体制下で中朝関係は過去最悪にあるとも言われますが、ここで「瀋陽軍区」が北朝鮮との関係を強化することができれば、朝鮮半島にはまた違った未来が訪れるのかもしれません。

    (ただし、7つのシナリオのいずれであっても、南朝鮮=韓国が主体的に朝鮮半島の未来を決めることはできないという点に変わりありませんが…。)

    小池新党どころじゃない!

    こうした中、日本では安倍総理が解散総選挙に踏み切りました。

    私なりに解釈するならば、北朝鮮情勢を巡り、これまで以上の地殻変動が予想される中で、このタイミングで国民の信を問うというものです。

    ところで、この解散に「大義」はあるのでしょうか?

    この疑問に対しては、最大野党・民進党が空中分解したという事実が答えになっていると思います。つまり、今までの「政府の足を引っ張る」というだけの政治姿勢では、国民の理解が得られないということを、当の本人たちが一番よく理解していたのです。

    ただし、私の中で「恐れていたこと」が発生したのも事実です。民進党の瓦解が急激すぎ、「ゴキブリの巣からまだ元気なゴキブリが逃げ出す」かのごとく、政界を挙げての「政党ロンダリング」が行われようとしています。

    その「逃亡先」は、他でもない、小池百合子東京都知事が発足させた、通称「希望の党」です(私に言わせれば「小池ファーストの会」であり、「自分ファーストの会」であり、「欲望の党」、あるいは「絶望の党」でもあります)。

    (なお、昨日夕方、枝野氏が民進党を離党して、新党を立ち上げると報道されたようですが、おそらくは泡沫政党ですので、当ウェブサイトでは話題として取り上げません。)

    日本国民が2009年8月時点のような酷い選択を取るとは考えたくありませんが、現在の情勢で見る限り、自民党・公明党の連立与党は確実に議席を減らすでしょうし、「雰囲気に流される人たち」が「欲望の党」に投票することも避けられそうにありません。

    こうした中、私にできることと言えば、「現在の日本は小池百合子氏の政治ごっこに付き合っている局面ではない」と、声を大にして主張し続けることしかありません。

    当ウェブサイトをご覧になられた読者の皆様も、どうか周囲に対し、「テレビの報道に惑わされるな」、「現在の日本は岐路に立たされている」、ということを、強く強く訴えかけて頂きたいのです。

    これが、私の心からのお願いなのです。

    ※本文は以上です。

    お勧め記事一覧

    ウェブサイトからのお知らせ

    記事本文下に関連記事も表示しております。なお、コメントは「関連記事」の下に入力可能です。注意事項「当ウェブサイトへのコメントについて」を踏まえたうえで、ご自由にコメントをなさってください。頂いたコメントには必ず目を通します。また、最近、拝領したコメントに返信できないことが多いのですが、この場を借りてお詫び申し上げます。
    なお、当ウェブサイトでは、現在、1日1~2回、記事を更新しており、最新記事はトップページにて常に30件表示しています。これを機に、ぜひ、「新宿会計士の政治経済評論」をブックマークに登録してください。

    【最新記事100件】
  • 2018/01/20 00:00 【時事|韓国崩壊
    【時事評論】赤化統一は思ったより早く実現か?
  • 2018/01/19 12:00 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】「独立国」でなくなった韓国(追記あり) (6コメント)
  • 2018/01/19 00:00 【外交
    ビジネスマンのセンスで外交青書を読む (1コメント)
  • 2018/01/18 14:15 【時事
    【夕刊】主張する相手が違うでしょ! (8コメント)
  • 2018/01/18 00:00 【時事|韓国崩壊
    時事評論:「ツートラック外交」の愚 (5コメント)
  • 2018/01/17 12:00 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】外交を政府任せにしない (4コメント)
  • 2018/01/17 00:00 【マスメディア論
    ブログ批判に対する反響 (1コメント)
  • 2018/01/16 12:00 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】壊れゆく日韓関係の現状整理 (5コメント)
  • 2018/01/16 00:00 【金融
    企業会計のセンスで中央銀行を議論するWSJ (4コメント)
  • 2018/01/15 12:00 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】読売調査は日本国民変化の象徴 (2コメント)
  • 2018/01/15 00:00 【外交
    安倍政権の本当のスキャンダル (4コメント)
  • 2018/01/14 13:25 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】朝鮮日報の「てのひら返し」 (3コメント)
  • 2018/01/14 00:00 【外交
    韓国だけが無責任なのではない (10コメント)
  • 2018/01/13 13:30 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】都合が悪いと「お互いが悪い」 (8コメント)
  • 2018/01/13 00:00 【マスメディア論
    フェイク・ニュース・ブログを批判する! (17コメント)
  • 2018/01/12 13:30 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】慰安婦問題は根本から叩き潰せ! (3コメント)
  • 2018/01/12 00:00 【国内政治
    改憲議論の前に:現実的改憲論の勧め (7コメント)
  • 2018/01/11 12:30 【時事|韓国崩壊
    【夕刊】韓国メディア「米国が南北対話を歓迎」のウソ (6コメント)
  • 2018/01/11 00:00 【韓国崩壊
    慰安婦合意という「地雷」を踏んだ韓国大統領 (11コメント)
  • 2018/01/10 00:00 【韓国崩壊
    平昌の欺瞞:赤化統一に一歩近づいた韓国 (6コメント)
  • 2018/01/09 14:55 【時事|韓国崩壊
    破棄はしないが守らない (10コメント)
  • 2018/01/09 00:00 【韓国崩壊
    韓国は自信満々でゴールポストを動かす? (3コメント)
  • 2018/01/08 00:00 【韓国崩壊
    日韓関係が現在進行形で壊れていく! (7コメント)
  • 2018/01/07 00:00 【韓国崩壊
    無責任国家・韓国の失敗事例をどう生かすか? (11コメント)
  • 2018/01/06 00:00 【マスメディア論
    「主観的事実」を捏造する人たち (8コメント)
  • 2018/01/05 08:40 【時事|韓国崩壊
    【速報】WSJ「五輪期間中の合同軍事演習を中止」 (5コメント)
  • 2018/01/05 00:00 【韓国崩壊
    大統領が自ら自分を追い込む愚かな国 (3コメント)
  • 2018/01/04 00:00 【政治
    日韓関係悪化と日中関係好転はセットで議論すべし! (2コメント)
  • 2018/01/03 00:00 【金融
    【新春経済講座】為替介入国は市場経済の敵 (3コメント)
  • 2018/01/02 00:00 【外交
    今年も日韓関係は年初から波乱含み (4コメント)
  • 2018/01/01 00:00 【マスメディア論
    ウェブ言論元年宣言 (5コメント)
  • 2017/12/31 00:00 【雑感オピニオン
    読者の皆様へ、今年1年の御礼 (6コメント)
  • 2017/12/30 00:00 【韓国崩壊
    安倍政権は東アジア秩序の再構築を目論む? (6コメント)
  • 2017/12/29 09:30 【時事
    慰安婦合意TF、韓国メディアの「逆切れ」 (9コメント)
  • 2017/12/29 00:00 【雑感オピニオン
    2017年はフェイク・ニュース元年? (3コメント)
  • 2017/12/28 09:00 【時事|韓国崩壊
    【補足】河野大臣、異例にもTFに強く反応 (6コメント)
  • 2017/12/28 00:00 【韓国崩壊|外交
    慰安婦合意TF:自ら墓穴を掘った韓国政府 (20コメント)
  • 2017/12/27 16:00 【時事
    これって却って韓国政府にとってマズイのでは? (7コメント)
  • 2017/12/27 00:00 【外交
    朝鮮半島は2割の確率で赤化統一される (4コメント)
  • 2017/12/26 16:30 【時事
    「好きにすれば?でも合意は守ってね。」 (5コメント)
  • 2017/12/26 00:00 【外交
    2017年版「外交に関する世論調査」を読む (2コメント)
  • 2017/12/25 22:00 【マスメディア論|時事
    朝日新聞のスラップ訴訟を許すな! (2コメント)
  • 2017/12/25 00:00 【国内政治
    安倍政権5年―「既得権益」を打ち破れ! (3コメント)
  • 2017/12/24 00:00 【雑感オピニオン
    日中韓友好という、1990年代の不思議な熱気 (5コメント)
  • 2017/12/23 00:00 【外交
    イスラム系テロリストによる「核の実戦使用」という脅威 (3コメント)
  • 2017/12/22 00:00 【日韓スワップ|外交
    「外交カード」で見る日韓関係 (4コメント)
  • 2017/12/21 00:00 【外交
    日本外交、良い意味での脱皮を期待 (2コメント)
  • 2017/12/20 09:20 【時事
    「椅子で見下す安倍総理」? (3コメント)
  • 2017/12/20 00:00 【外交
    一帯一路構想には「是々非々」が正解 (6コメント)
  • 2017/12/19 00:00 【韓国崩壊
    ツートラック外交以前の問題 (10コメント)
  • 2017/12/18 00:00 【外交
    プーチン訪日から1年:領土問題は時間が解決する (6コメント)
  • 2017/12/17 00:00 【経済全般
    シャッター街の原因は少子高齢化ではない! (9コメント)
  • 2017/12/16 00:00 【マスメディア論
    テレビ業界の自殺 (8コメント)
  • 2017/12/15 11:00 【時事・過去記事|韓国崩壊
    【速報】米国が激怒?それを言ってしまうとは… (4コメント)
  • 2017/12/15 00:00 【日韓スワップ|韓国崩壊
    中国の対韓サラミスライス (4コメント)
  • 2017/12/14 00:00 【金融
    総論:通貨スワップと為替スワップとは? (7コメント)
  • 2017/12/13 00:00 【韓国崩壊
    どうして安倍総理は韓国大統領に訪日を呼び掛けるのか? (11コメント)
  • 2017/12/12 00:00 【政治
    「北朝鮮攻撃」で問題は解決しない (6コメント)
  • 2017/12/11 00:00 【マスメディア論
    週刊金曜日<(越えられない壁)<唐揚げ弁当 (6コメント)
  • 2017/12/10 00:00 【韓国崩壊
    少しずつ好転しつつある日本外交 (12コメント)
  • 2017/12/09 00:00 【マスメディア論
    自壊の道を歩み始めたテレビ業界 (20コメント)
  • 2017/12/08 00:00 【外交
    「攻撃後」のことを考える方が重要だ (7コメント)
  • 2017/12/07 00:00 【経済全般
    中東・ロシアと日本とのつながり (1コメント)
  • 2017/12/06 00:00 【韓国崩壊
    産経ニュースに見る残念な論説 (4コメント)
  • 2017/12/05 00:00 【マスメディア論
    虎ノ門ニュースで青山さんがメディアにキレる! (6コメント)
  • 2017/12/04 00:00 【韓国崩壊
    むしろ韓国に慰安婦合意を破棄させろ (13コメント)
  • 2017/12/03 00:00 【外交
    12月18日が晴天ならば北朝鮮奇襲か? (7コメント)
  • 2017/12/02 00:00 【外交
    反日韓国は中国に躾けてもらえ (15コメント)
  • 2017/12/01 00:00 【マスメディア論
    毎日新聞さん、ゴミを不法投棄しないでくれますか? (6コメント)
  • 2017/11/30 00:00 【外交
    北朝鮮攻撃の確率は50%に上昇した (1コメント)
  • 2017/11/29 00:00 【雑感オピニオン
    IT化はここまで進んだ! (7コメント)
  • 2017/11/28 00:00 【経済全般
    地方で「公共事業悪玉論」の間違いを実感する (6コメント)
  • 2017/11/27 00:00 【マスメディア論
    ホテルで無料配布される朝日新聞 (7コメント)
  • 2017/11/26 00:00 【韓国崩壊
    日本は韓国を必要としていない!! (8コメント)
  • 2017/11/25 00:00 【外交
    中国のプロパガンダにどう立ち向かうか (6コメント)
  • 2017/11/24 00:00 【雑感オピニオン
    ウェブ言論を考える (5コメント)
  • 2017/11/23 00:00 【マスメディア論
    余裕がなくなってきた朝日新聞社 (7コメント)
  • 2017/11/22 00:00 【韓国崩壊
    日韓友好か誅韓か―「日韓関係清算」を議論する (12コメント)
  • 2017/11/21 00:00 【マスメディア論
    潮時を間違えた加計学園「問題」 (9コメント)
  • 2017/11/20 00:00 【韓国崩壊
    韓国は7割の確率で中華属国化する (5コメント)
  • 2017/11/19 00:00 【政治
    2つのニュースにみる、マスゴミの苦境 (16コメント)
  • 2017/11/18 00:00 【韓国崩壊
    韓国制裁と朝日新聞社倒産を議論する (8コメント)
  • 2017/11/17 00:00 【日韓スワップ|時事|金融
    もう日本とのスワップは必要ないね (6コメント)
  • 2017/11/16 12:45 【日韓スワップ|時事|金融
    【速報】カナダ・韓国間の為替スワップは通貨スワップではない! (10コメント)
  • 2017/11/16 00:00 【外交
    日中新時代は「政熱経冷」でお願いします (2コメント)
  • 2017/11/15 00:00 【時事|雑感オピニオン
    「4つの規範」と最近の話題のアップデート (3コメント)
  • 2017/11/14 00:00 【雑感オピニオン
    職業倫理と人生について考えてみた (5コメント)
  • 2017/11/13 00:00 【マスメディア論
    最適解はマスゴミ倒産 (9コメント)
  • 2017/11/12 00:00 【国内政治
    国民に害をなす民進党の「その後」 (4コメント)
  • 2017/11/11 00:00 【外交
    トランプのディナー歓待に見る日越中韓の違い (8コメント)
  • 2017/11/10 00:00 【雑感オピニオン
    社会人論からニュースを斬る! (2コメント)
  • 2017/11/09 13:45 【時事
    不覚にも素直に「凄い」と思ってしまった… (5コメント)
  • 2017/11/09 00:00 【外交
    トランプ訪亜は「天王山」に差し掛かる (4コメント)
  • 2017/11/08 15:15 【時事
    朝日新聞・増田啓佑容疑者逮捕の衝撃 (2コメント)
  • 2017/11/08 00:00 【韓国崩壊|政治
    「新宿会計士の通貨スワップ論」が韓国人に人気? (11コメント)
  • 2017/11/07 00:00 【外交
    成果万全な日米首脳会談と「韓国の滅び方」 (8コメント)
  • 2017/11/06 09:15 【時事
    【緊急速報】韓国「日本は同盟ではない」 (9コメント)
  • 2017/11/06 00:00 【韓国崩壊|外交
    トランプ訪日を英メディアが報じたことの意味 (3コメント)
  • 2017/11/05 00:00 【韓国崩壊
    歴史に学ぶ朝鮮半島情勢 (8コメント)
  • 2017/11/04 00:00 【マスメディア論
    マスゴミの断末魔とゴミクズ野党 (4コメント)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 政治・社会問題へ

    著者のコンタクト先:info@shinjukuacc.com

    【PR】スポンサーリンク・広告



    ※広告表示の詳細についてはプライバシー・ポリシーのページをご参照ください。