米国から見て韓国はどういう位置付けか?

北朝鮮情勢が緊迫する中、昨日はウラジオストクで日露首脳会談や日韓首脳会談などが行われました。こうした「時事ネタ」についても分析することが重要ですが、それと同時に、たまには日韓関係を米国の目から見てみるのも興味深いかもしれません。

米国の目から韓国を見る

日本から見た韓国はすでに「敵対国」

北朝鮮による核、ミサイルなどの大量破壊兵器の開発が問題となっています。今の日本にとって、北朝鮮問題は「差し迫った危機」のひとつであることは間違いありません。こうした中、安倍晋三総理大臣本人を含めた政府関係者は、「日米韓3ヵ国で連携して危機に対応する」とくりかえし発言していますが、米国はともかく、韓国はいかにも頼りにならない国です。

それだけではありません。「北朝鮮という脅威」を共有しているはずの韓国は、日本大使館前や日本総領事館前に慰安婦像を建ててみたり、「日本海」という呼称を「東海」と呼び換えようと画策してみたり、ありもしない「戦時徴用工問題」を捏造して日本の名誉と尊厳を世界中で傷つけてみたり、と、日本人を苛立たせるようなことばかりを続けています。

こうした中、日韓関係を巡っては人々の関心も非常に高く、「韓国とどう付き合うか」という議論を中心に、さまざまな議論が行われています。かくいう私自身も日韓問題を当ウェブサイトで頻繁に取り上げており、昨日も『客観的数字を無視した「日韓断交反対論」』の中で触れたばかりです。

また、インターネットで「韓国」と検索すると、上位に表示されるウェブサイトは「韓国観光」や「韓流スター」などではなく、歴史問題や徴用工問題、あるいは朝鮮半島情勢などに関するものばかりです。インターネット検索は人々の関心を色濃く反映します。このため、ウェブサイト上を通してみる限り、日本らると、韓国はすでに「敵対国」だと断言しても良いかもしれません。

ただ、韓国が「日本に対して」どのようにふるまっているか、あるいは「日本との関係で」どういう意味があるかについて議論されることは多いのですが、私たち日本人から見て、意外と盲点となっている部分があります。それは、「米韓関係」と「中韓関係」、あるいは「露韓関係」です。逆に、これらの関係から韓国を眺めてみれば、自ずから日本の外交的な立ち位置が見えてくるのかもしれません。

ただ、これらを1日ですべて議論するのは少し難しいので、本日はこのうち、「米韓関係」について考えてみましょう。

南北朝鮮の分断の経緯を振り返る

それでは、韓国は米国にとって、どのような位置付けにあるのでしょうか?

このことを理解するためには、まず、第二次世界大戦の終結の時点までさかのぼる必要があります。

教科書的には、1945年の日本の敗戦により、朝鮮半島は38度線を境に南北に分断され、北はソ連に、南は米国に占領されたと教えられています。ただ、この分断も、最初から決まっていたというわけではありません。通説によれば、ソ連に朝鮮半島全体を取られそうになり、米国が慌てて南半分を占領した、という経緯があるようです。

具体的には、ソ連が1945年8月9日に対日参戦。満州国、南樺太、千島列島などの占領作戦を開始しました。そして、ソ連は満州国を制圧し、そこから朝鮮との国境を越えて南侵。8月24日にはソ連軍が平壌(へいじょう)に到達しました(※余談ですが、このタイミングでは、まだソ連による千島列島占領は完了していません)。

しかし、米国側はソ連の動きに慌てたためか、8月14日時点でソ連に対し、38度線を境界線として朝鮮半島を南北に分割占領することをソ連に提案し、数日後にソ連の承諾を得ました。これを受けて8月25日から米軍による南朝鮮への進駐が始まり、9月8日にはマッカーサーが朝鮮南部の仁川(じんせん)に上陸。9月9日に朝鮮総督府が米軍に接収され、38度線の南半分は米国、北半分はソ連による軍政という体制が成立したのです。

しかし、この米ソ2ヵ国による南北分割統治は、1945年2月の「ヤルタ会談」の趣旨に反したものでした。というのも、「ヤルタ体制」では、朝鮮は米・英・中・ソ4ヵ国による共同信託統治ののちに、朝鮮人の自由・独立が決定されていたからです。そして、「共同統治」の理念は現実の前に消し飛び、南北分割が固定化していきます。

いろいろ調べていくと、米ソによる占領の当初は、南北の往来も比較的自由だったようです。南北の電話回線は1945年8月26日の段階で切断されていますが、民間人は1946年5月23日に禁止されるまで、南北を自由に往来することが出来ました。また、発電設備の豊かな北朝鮮から南側への送電は続いていましたが、1948年5月に送電が停止されました。

さらに、1948年8月13日には南側で「大韓民国」が、翌9月9日には北側で「朝鮮民主主義人民共和国」が成立。分断が固定化されたのです。

この一連の経緯を振り返れば、第二次世界大戦で日本が敗北し、東アジアの新秩序を作る中で、ソ連と米国がせめぎ合いを行った結果が「南北朝鮮の分断」だったのです。

米国から見た韓国は「腐れ縁」?

ただ、朝鮮半島を巡って、米国の態度が二転三転したことも事実です。

例えば、トルーマン政権下で国務長官を務めたアチソン(Dean G. Acheson)が1950年1月に示した、米国にとっての防衛線(いわゆるアチソン・ライン)に朝鮮半島が入っていなかったことが、朝鮮戦争の遠因となったともいわれています。

また、1950年6月25日に北朝鮮が韓国に軍事侵攻して始まった朝鮮戦争でも、米国はマッカーサーとトルーマンの意見の相異から介入が遅れ、結局、朝鮮半島は釜山近郊までが北朝鮮により侵略されてしまいます。また、同年9月15日に行われた、米軍を主体とした多国籍軍への仁川への上陸作戦自体は成功したものの、その後は北進し過ぎてしまい、10月19日には「義勇軍」と称した中国軍の介入が行われ、戦線は泥沼化。結局、朝鮮戦争は戦線がアコーディオンのように南北を移動し、朝鮮半島のほぼ全土を焦土にして、1953年に「休戦」したのです。

このようにして、米国は「勝とうと思えば勝てたはず」の戦争で、手痛い打撃を受けました。私はこの朝鮮戦争の混乱については、米国に最も大きな責任があると考えています。平壌を占領したあたりで米国も矛を収めていれば、中国による大量の義勇軍の介入は避けられたからです。もしかして米国には、「対日戦勝」の驕りが出てしまったのかもしれません。

これに加えて、莫大な米軍の犠牲を出した以上、米国としては韓国(=南朝鮮)をおいそれと手放すことはできなくなってしまった、という側面はあるでしょう。

米韓同盟の「本当の意味」

では、仮に米韓同盟が「単なる腐れ縁」だったとしても、そもそも論として、韓国は米国にとっての「安全保障」に、本当に寄与しているのでしょうか?

これについて、私は「NO」だと思います。というのも、韓国が行ってきたことは、一貫して米国の足を引っ張ることだったからです。

米国側から見れば、韓国とは、ユーラシア大陸の東端に米国が確保した「橋頭堡」です。しかし、それと同時に韓国は、米国にとっては一貫して「頭痛の種」でした。自然に考えれば、韓国にとっての最大の脅威とは、当時から現在に至るまで、一貫して北朝鮮であったはずです。それなのに、南側で初代大統領に就任した李承晩は、こともあろうか、「日本に対して」侵略する意欲を明らかにしたのです。

一例を挙げれば、朝鮮戦争中の1952年1月18日、李承晩は日本海・東シナ海の海上に、国際法を無視して「李承晩ライン」を宣言。韓国の当局が日本漁船を拿捕し、多くの日本人漁民の犠牲者が出たほどです。

米国にとってみれば、中国や北朝鮮、ロシアという「宿敵」と対峙するうえで、韓国は重要な場所にあります。それなのに、韓国は「自国に全く脅威をもたらさない国」である日本を怒らせることばかりに汲々としており、肝心の北朝鮮や中国、ロシアと対峙するには、あまりにも非力です。

こうした中、私は長年、米国がなぜ、韓国との同盟を維持しているのかについて疑問だったのですが、最近になって1つの仮説を立ち上げました。それは、米国が韓国との同盟を維持する本当の意味です。

それは、「日本に対する牽制」にあります。

米国が本当に恐れている国は、北朝鮮でもなければロシアでもなく、ましてや、中国ですらありません。米国が心から恐れている国とは、実は日本なのです。

その意味で、米国が日本に対して「日米韓3ヵ国連携」を一貫して押し付けてくる理由とは、まさに、日本の国力を削ぐことにあるのではないでしょうか?

もっといえば、口では「日米韓3ヵ国連携が重要だ」と言いながら、実際には韓国の「世話」を日本に押し付けることで、米国としては日本の国力を削ぎながら韓国という「アジアの橋頭堡」を確保し続ける、という算段です。

その意味で、私は「米韓同盟は日本を牽制するためである」とする仮説に、説得力があるとみているのです。

米国の誤算は韓国が愚かすぎたこと

では、この私の「仮説」が正しかったと仮定します。その場合、米国には1つの決定的な誤算があります。それは、韓国が米国の想定以上に「愚かすぎた」ことです。

おそらく、米国が韓国による竹島不法占拠問題に「2ヵ国間の問題である」として不介入を決め込んでいる理由も、韓国による慰安婦捏造事件を放置している理由も、全ては日本の外交リソースを韓国に浪費させることにあるはずです。実際、日本にとってはどれほど韓国が「むかつく」相手だったとしても、同じ米国の傘の下にある以上は、日本が単独で韓国との「断交」ができるはずもないからです。

私は2015年12月の「日韓慰安婦合意」についても、米国の強い圧力の下で、かなり強引に形成されたものであろうと考えていますが、本来ならば、慰安婦問題自体が韓国による捏造であり、日本に対する一種の「誣告(ぶこく)」です。しかし、米国にとっては日本を世界の中の「悪人」にしておくことは、実は都合が良いことなのです。

ところが、米国にとっては、韓国で文在寅(ぶん・ざいいん)政権という「極左政権」が誕生したことは、ある意味で想定外だったかもしれません。日本の安倍晋三政権は、米国に対して最大限「筋を通して」、慰安婦問題の最終決着を図ったものの、案の定、政権が交代したらあっという間に、韓国は慰安婦合意の破棄を画策し始めました。

当然、仮に韓国が慰安婦合意を破棄したならば、米国としてはこれ以上、日本に韓国の厄介ごとを「押し付ける」ことができなくなります。

あるいは、米国が北朝鮮を攻撃しようとしたら、韓国がこれに強硬に反発している始末です。つまり、北朝鮮が米国にとって「危険な国」になり過ぎたにも関わらず、それを除去しようとしたら、「愚かすぎる南半分」が公然とその妨害に出ているのです。

正直、韓国がここまで愚かな国であるということくらい、米国であればとうの昔に気付いていたはずですし、それを70年も放置してきたのは米国の責任です。

いつまでもその「責任」を日本に押し付けようとするならば、いずれ日本は機を見て米国から「独立」するでしょう。そうなってほしくなければ、米国もそろそろ本気で「韓国処分」を考えるべきではないでしょうか?

日本はどうすれば良い?

日本から「日韓関係」を切ることは難しい

私にとっての持論は、「日韓関係は今のままでは良くない」というものです。

日韓関係には、6つの「考え方」があります。

区分分類概要
日韓友好論①日韓対等関係論日韓両国は対等な主権国家同士として友好を深め、手を取り合い、将来に向けてともに発展していく
②対韓配慮論日韓両国は対等な関係を目指すものの、過去の歴史問題に照らし、日本が多少、韓国に配慮する
③対韓謝罪論日本は韓国が求める「正しい歴史認識」を全面的に受け入れ、韓国がもう良いと言うまで謝り続ける
日韓非友好論④韓国を放置するてきこくが日本に対して突きつけてくる不当な要求を無視し、日韓関係の改善を先送りする
⑤日韓断交論韓国との関係を断ち切る
⑥誅韓論韓国という国を積極的に滅亡に追い込む

きちんと統計を取ったわけではありませんが、この6つの考え方は、あくまでも今日の日本のマス・メディア、インターネットでの議論を私なりにまとめたものです。これに対して、韓国では「日本を征服すべきだ」(日韓合邦論)なども見られるようですし、理屈の上では「日本から韓国を再び征服すべきだ」、「日本は中国を見習って韓国を徹底的に叩きつけ、躾けるべきだ」、といった議論も成り立ちますが、そういった議論については、私は寡聞にして存じ上げませんので、ここでも取り上げません。

ざっくりと申し上げれば①~③が「日韓友好論」、つまり「日本と韓国は仲良くしましょう」とする主張であり、④~⑥が「日韓非友好論」、つまり「日本と韓国は仲良くする必要はありません」とする主張です。昨日も議論した『客観的数字を無視した「日韓断交反対論」』は、このうち⑤の議論だといえるでしょう。

ここに列挙した①~⑥については、いずれも大なり小なり、問題があります。

私の理想は、どんな国とも仲良くすれば良いというものですが、韓国に関しては、明らかに韓国の方が①を望んでいません。韓国は日本よりも「精神的優位」に立つために、ありとあらゆる難癖をつけて日韓友好の成立を拒んでいるからです。ありもしない慰安婦問題や強制連行問題で日本を批判しているのがその証拠でしょう。そうなれば、韓国と友好関係を築き上げたければ、②しかありません(③については敢えて議論しません)。

日本の外務省がやたらと無能なのも、おそらく②の考え方に立脚しているからでしょう。余談ですが、外務省こそ日本の国益を破壊していると思います。

日韓関係は単独で議論できない!

ただ、それと同時に私たちが知らなければならないことは、日韓関係を単独で議論することはできない、ということです。もっといえば、「米国の了解なしに」、日本が韓国との関係を切断することはできません。

⑤か⑥については、日本が米国と無関係に外交を決めることができるなら、すぐにでもそうすべきでしょう。しかし現実には、日本には米国の了解なしに韓国との関係を決めることなどできません。このため、私は現在の安倍政権の④という姿勢が、トータルで見て現行ではベストであるとも考えられます。

現在の安倍政権の姿勢は、上の6つのなかでは、④に一番近いと考えています。

安倍総理は意外としたたかで、2015年12月の慰安婦合意を韓国との間で形成しましたが、韓国がこれを破棄すれば米国に対して「韓国は信頼できないから米韓同盟を切ってくれ」と主張する材料の1つになりますし、韓国がこれを推進すれば、文在寅政権自体が崩壊するからです。

また、安倍政権は北朝鮮に対しても、国連安保理を通じて、ひとつずつ、プロセスを積み上げる形を取っています。日本は北朝鮮がミサイルを撃っても「抗議」するだけで何もできない状況にあり、また、中露両国は北朝鮮制裁に対して逃げ腰ですが、しかし、徐々に国際社会の北朝鮮と中露両国に対する包囲網は狭まっています。

先日は英国やメキシコが駐北朝鮮大使の国外追放を決めているようですし、また、中国とロシアが北朝鮮を支援し続けていれば、中露両国が国際社会の信頼を失い始めます。

これと同じことで、日本は「筋を通す」ことを最優先にすべきです。本来であれば日本が単独で韓国や北朝鮮を制裁するだけの力を持つべきなのですが、残念ながら現在は、日本は米国と密接な関係を持つしかありません。

いずれにせよ、「日韓関係をどう議論するか」という視点は興味深いものでもあるので、不定期となるかもしれませんが、今後も議論していきたいと思います。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. spaceman より:

    更新ご苦労様です。
    各国視点から見た韓国というアプローチは面白いですね。「周囲を不幸にする装置としての韓国」なんて本が書けそうです。

    さて。
    言論サイト・アゴラの9月8日付の記事で、田原総一朗氏が面白いことを書いています。

    (以下引用)
    韓国の文在寅大統領は、今年6月、アメリカのトランプ大統領と会談している。そこで、文大統領はトランプ大統領にある提案をしたのだ。(中略)その提案とは、「韓国は、北朝鮮の核開発や発射実験を止めさせる。その代わり、米韓合同軍事演習を止める」というものだ。(中略)ところが、トランプ大統領はこれを拒否した。
    (以上アゴラ「北朝鮮のミサイル発射・核実験の背景にある、『報道されない事実』とは?」より)

    ──だそうです。

    で、田原氏が考えるところろの、トランプが文在寅の提案を拒否した理由というのがまた面白くて「アメリカは北朝鮮に激怒しているからなのだ」そうです。トランプが「激怒」しているのだとしたら、それはまず、能力も深慮もなく時宜もわきまえずに幻想的な話をする文在寅に対してでしょう。さらにいえば、オバマなど先輩大統領に対してだと私は思います。

    この田原さんの記事と、同じ9月8日に出たNBOの鈴置さんの記事「トランプは満座の中で文在寅を叱った」を読み比べると、非常に面白い。日本の「マスコミ左派」と、「リアル派」(敢えて右派とは書きません)との、現状に対する認識の差が見事に対比されています。

    このマスコミ左派とリアル派の違いということで際立っているのは、北朝鮮についてよりも、むしろ韓国についての認識だろうと思います。田原氏はじめマスコミ左派に問いたいのは、文在寅が自他共に認める従北派であるという点をどう考えるのかという点です。認識しているのかしていないのか。認識しているとしたら、それでもなお北との交渉役として期待できると考える根拠は何か。

    まあ、そんなことをあれこれ考えるのも詮無いことではあります。今回のエントリのテーマにも被りますが、今問題なのは「韓国という足枷」なんだろうと思います。北朝鮮の核問題にしても、「韓国という足枷」さえなければ、ずっと単純な話でしょう。そしてこの「韓国という足枷」は日本だけではなく、むしろアメリカのほうに重くのしかかっており、トランプの選択肢を確実に狭めています。

    そもそも、韓国が真剣に北朝鮮の問題をなんとかしようと考えるのなら、ソウルを遷都したはずです。遷都が企図されたことはあったようですが、結局は動かずにずるずるここまで来ました。まあ、セウォル号の事故などにも通じる刹那主義のなせる業でしょう。

    しかし、刹那主義より大きな問題なのは、ソウル市民が「人間の盾」にされているということです。これは逆説的な話でして、北朝鮮を米軍から守るための「人間の盾」なのです。まあ、為政者たちは、万が一間違って「盾」が損なわれたときは仕方がないと考えているのでしょう。大統領をはじめ幹部政治家や財閥のトップなどは、有事の際、自分だけは助かる手段をしっかりと確保しているはずです。
    そういうことが平気でできる連中だから、信用ができないのです。

    最後に、上で紹介したNBOの鈴置さんの記事から引用。
    文在寅が北朝鮮への武力行使を嫌って対話にこだわるのは、韓国国民の命と財産を守りたいからではないのかという問いかけに対して、鈴置さんは次のように答えています。

    (以下引用)
    鈴置:大統領が本気で国民の生命・財産を守るというなら、THAADの追加配備を邪魔しなかったはずです。(中略)THAAD配備を妨害しながら「国民の生命と財産を守る大統領」と胸を張られても、納得する人がどれだけいるでしょうか。
    (以上日経BO「トランプは満座の中で文在寅を叱った」より)

  2. むるむる より:

    なんかプーチンが北朝鮮に祝電送ったらしいですがひょっとしてアメリカが北朝鮮の核・ミサイル開発が大詰めになったことに気付き、親中国路線のまま北朝鮮を放置するのは危険と考え北朝鮮の主導権をロシアに移すためにこの問題を焚きつけた可能性はないでしょうか?
    かずやさんが動画で北朝鮮の日本海側の港の利権を中国に渡ったとか言っていましたし、中国が北極海航路の為に北海道を目指し日本の北海道の港を買収し始めてるとも言っていましたから北朝鮮と中国を離間の系にしたのかな。
    北朝鮮の安全保障に必要な国
    ①中国(今まで仲良かったけどアメリカに屈し始め制裁をし始めた
    ②ロシア(核開発で協力してくれた、中国からの援助が減った分ロシアが援助増やしてくれた
    アメリカ
    トランプになってから反中国に一層なった?、昔の栄光をとよく言う。プーチンと仲良くしたけどメディアが文句ばかり(中国、ドイツが焚き付けてる?)。軍事費減らしたいけど大変、同盟国に負担を求めてる(今ここ)。

    日本
    軍事費増やし始めた、反中国、憲法変えたい、正式な軍隊欲しい、ロシアにも接近中、韓国の事で頭を悩ましてる(迷惑な隣国)、親米
    韓国
    全周囲の国から不審を買われて困ってる、最近日帝がー宗教流行ってる、経済の手綱を中国に握られてる、火炎瓶片手に闘ってた人を政府閣僚にした、大統領が頭おかしい、前大統領とサムスンの副会長を法律無視して牢獄に、最近二つ前の元大統領を逮捕しようとしてる、内政&経済が死んでる、核武装したい、ドル欠
    ロシア
    プーチンに聞け
    中国
    訳ワカンねぇ
    長文失礼しました

  3. 宇宙戦士バルディオス より:

     ニフティ時代に私がぶつかった在日朝鮮人は、朝鮮半島分断は日本の植民地支配にある、それ故に朝鮮戦争の戦争責任は日本にあると主張していました。恐らく、在日・現地人を問わず、多くの韓国・朝鮮人は同じことを主張するでしょう。将来、朝鮮半島の情勢が激動し、北なり南が国家破たんしたら、必ずこの論理で日本に後始末の全責任を押し付けようとするでしょう。今から、反論を準備しておかなければなりません。
     私に言わせれば、仮に日本が日露戦争を戦わず、日韓併合が起きなかったら、こうなったに違いありません。
     ロシアが南下・併合→ロシア革命後は赤化→ソビエト連邦朝鮮民族自治州の誕生→半島丸ごと収容所化→独ソ戦で大量の朝鮮青年が戦死→半島全体がカンボジアと並ぶアジアの地獄と化す。
     という歴史を辿ったのは間違いないのであり、日韓併合は南半分だけでも共産主義から救ったことに他なりません。

     朝鮮半島の悲劇の総責任は韓国・朝鮮人自身にあり、なかんづく金一族と李承晩以下歴代韓国大統領が最大の罪人であることを、我々は声を大にして主張しなければならないでしょう。

    1. 愛国保守 より:

      信じられない話だが、金一族に対しては南朝鮮に於いてもシンパシーを感じる者が多い。
      朝鮮国は王政を自分たちで廃止した国だが、(李承晩が李王朝の継承者の南朝鮮への帰国
      を拒んだ、)その癖して権威に弱い。金日成一族は抗日戦という正しい戦いを戦った英雄
      であり、そのような抗日の英雄が南朝鮮には居ないからだ。つまり南朝鮮は正統性に於け
      る南北争いにも敗北しつつある。経済的には日本の助けでG20に入ったが精神的には幼稚
      で北による精神的侵略は完了しつつある。

  4. めがねのおやじ より:

    いつも愛読してます。0:00になるのが待ち遠しいが、早く寝ないと朝起きれないジレンマに陥っているのは私だけではないでしょうね。
    米韓論ーー素直に言いますと、米国は日本が怖かったのでしょう。少なくとも今から遡る40年以上前までは。特に第2次大戦前から1960年代ごろ迄は、そうです。命より尊いものが天皇陛下と国家であると叩き込まれた日本人の軍事力、精鋭兵団、精神力が怖かった。またいつ何時、国力を付けて米国に立ち向かってくるか分からない。徹底的に惨めな敗戦国の扱いをした。ところが意外や日本人が従順に従ったものだから、アジア人はこういうものだと履き違え、朝鮮動乱以後で苦労したと確信します。
    今の北朝鮮、南鮮の問題は主に米国に責任があります。アジアの覇者だった日本に「平和憲法」を作らせ、非武装化を狙ってたら朝鮮動乱が起き、警察予備隊(保安隊)を作らせ旧式武器で全島嶼の空海を守る程度の装備を持たせる。ところが社会主義国の台頭(東欧国の発展、ソ連の宇宙開発が米よりリード、ミサイルも。中国の驚異的な進展)で米国は焦ったのでしょう。つまり米国が世界の警察官として振る舞い、世の中も比較的平和だったのは、1953年後半〜1962年キューバ危機の始まる間です。この間は日本も平和で一応独立してたし、戦前以上の経済力もつき、高度成長の直前です。余談ですがこの頃は日本もテレビが普及し、番組自体不足してたので、大量の米国ドラマが民放、公共問わず放映されてました。主演は白人、メイド・ボーイは黒人、料理人はアジア人、これが定番(笑)。「アメリカ人はいい暮らししてるな」と思い、なんでも「舶来品」の中で米国製が一番。クルマも電化製品も、食料品も、家庭用品も。その期間に日本人は米国人に対する抵抗は無くしたと思います。優しいお父さん、綺麗なお母さん、賑やかで豊かな家庭ーージスイズアメリカ!という感じです。ところがそれ以後は米国はベトナム戦争、ソ連との冷戦、イラン政策、グレナダ侵攻、イラク攻撃、アフガニスタン戦争、イラク戦争とずっとなにがしか戦争に絡んでいます。また以前ほど経済的にもダントツの1位ではなく、地球の番人ができなくなった。また逆に米国人の日本に対するイメージも戦後30年で完全に払拭されまして、文字通り一流国入りしてます。ところで同じ敗戦国だった朝鮮はというと、北南に別れ、米国は南鮮を支えましたが、会計士様おっしゃる通り、日本の国力がつき出すと、その力を利用した。面倒な南鮮の尻を日本に拭かせたのです。日韓条約からスワップにしてもGーSOMIAにしても慰安婦問題の非可逆的な解決もアメリカが日本にさせたと思います。それほど南鮮は日米にとって、煩わしい国だったのでしょう。これ以上日本に無茶を言うなら、韓国とは付き合い切れない、米韓同盟やめろと言えるところに来ている。でもトランプ大統領に罵倒されても当事者の文は気持ちを変えることなく、親北、中のスタンス。今後も日本はとりあえずは、米国と親密な関係を続け、まともな国になることを願うばかりです。
    最後にどの番号を選ぶかですが、安倍首相は④の韓国を放置。私は⑥と言いたいところですが⑤の日韓断交論で行きたいです。でも日本だけでは無理な状況だから、やはり④ですかね。残念。

  5. オールドプログラマ より:

    最近、韓国人のアイデンティティは何かということを考えています。朝鮮三国といえば百済、新羅、高句麗ですが、このうち高句麗は、遼東半島の根本にあったことが分かっています。人種としては靺鞨と呼ばれた満洲人でしょう。百済は倭に近く、新羅は長城建設に駆り出された秦人が逃げ出して作った国とされています。
    私は百済、新羅は遼東半島に出来た国で倭は遼東半島に接する朝鮮半島の住人だと考えています。百済、新羅は滅亡し、残ったのは高句麗の後進である高麗になり、住人はもちろん満洲人で、平壌が首都です。中国の属国ですから、言語、風習は中国で朝鮮人としてのアイデンティティはありません。高麗が滅びて李朝に変わっても中国の属国は変わりませんからアイデンティティはありません。日清戦争で無理やり独立させられましたが、中国人のままです。このままでは真の独立では無いと感じた日本はハングル文字を復活させ、漢字交じりのハングル新聞を発行しました。1910年の日韓併合してからも数千もの学校を建てハングルを教育し、朝鮮人としてのアイデンティティを持たせるようにしました。しかし、併合が30年も続くと完全み日本人化されてしまい、朝鮮人としてのアイデンティティは消えてしまいます。1945年に日本の敗戦によって棚ぼたで独立したとき、自分達は朝鮮人であって、日本人では無いということすなわち反日を徹底的に教え込み、20年経った1965年になんとか韓国人としてのアイデンティティが出来たので日韓基本条約を結んだ訳です。こうした経緯から見て韓国人としてのアイデンティティは底の浅いものであり、例えば中国が30年も掛ければ完璧な中国人になってしまうと思います。

    1. むるむる より:

      高麗は元に対して朝鮮半島では珍しく頑張った方なんで評価もう少し上げてくだされ、個人的には評価高いっす。(なお武官の独裁政治で頑張っただけで最終的にトドメを刺したのは鎌倉幕府&九州の御家人という落ち)
      ただ朝鮮人が今と同じ様な感じになるのって高麗からでもあるんで難しい所ですね、高麗が元相手に上手く立ち回ってさえいればその後の明や清にも存在価値認めてもらえたと言うのに……
      あと百済の技術力は素晴らしかった、日本最古の碁盤は百済からの贈り物だそうですがあれは美しい。
      結構誇れる歴史有るのに……あいつらゴミ見たいな李氏朝鮮時代でも神格化でもしてるのかな?

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

オールドプログラマ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告