「金融を使った北朝鮮制裁」論の補足

本日は出張中の身であるため、時事ネタから離れ、久しぶりに私自身の雑感録とあわせ、一昨日の記事『地球最強の通貨・円と北朝鮮』の補足を行っておきたいと思います。

「激務」(?)の管理人

さて、本日は遠方に出張中であるという事情もあるため、「雑感録」のような記事をお送りしたいと思います。

貧乏暇なしを地で行く生活

昔から、「貧乏暇なし」と言います。

私が当ウェブサイトを立ち上げた2016年7月時点は、起業してから1年も経過しておらず、正直、それほどたくさんの仕事があった訳ではないので、1日に2~3回も記事を更新するということをやってのけていました。

ところが、4月に娘が生まれ、それと同時に、不思議なことに仕事が急に降ってくるようになりました。先月までは何とか日々、コンテンツを更新し続けていたのですが、最近、どうしても時間が取れなくなっています。

その意味で、「最近、このウェブサイトの記事は短くなっているな」と気付いた方は鋭いと思います。

ただ、時間が取れないなら取れないなりに、短い記事であっても、当ウェブサイトを訪れてくださる皆様の「知的好奇心」を刺激する記事を書けば良い話だと考えています。

なお、当ウェブサイトの「読者コメント欄」はコメント自由とさせていただいています。どうかご意見、ご感想などを含め、ご忌憚なき意見をお寄せくださると幸いです。

通常の勤め人と比べると恵まれている!

ところで、私は現在、会社の仕事をこなしつつ、ウェブサイトを更新し、さらに夫婦での子育てを楽しんでいる状態にあります。そして、これは私自身の生活が、結果的に非常に効率的である証拠かもしれません。というのも、自宅と会社が隣り合っているという恵まれた環境にあるため、早朝から深夜まで、好きに働くことができるからです。

仮に現在の私が、2015年9月に退職した某会社に勤め続けていたとすれば、今のような生活は、まず成り立ちません。一般に勤め人は、朝早くに家を出て、夜遅くに家に帰ってくるからです。このため、もし私が育休を取らなければ、子育ての全ての負担は妻に押し付けられることになります。赤子は理由なく泣きますし、1人だとあやすのも大変です。やはり、子育ては共有すべきでしょう。

私の場合は、会社と自宅が隣り合っているため、朝出社して仕事をこなし、昼は自宅に戻って昼食を取り、午後から再び出社して仕事をこなし、夕方、ノートPCを持参して家に帰り、子供を寝かしつけてから夜、残務処理をする、そんな生活です。

最近、忙しくて日記をつけていないのですが、ざっくりと振り返ってみると、平日の1日の平均仕事時間は12~13時間といったところでしょうか?それに、最近は土日祝も5~6時間は働いているので、1週間あたりの業務時間数は優に70時間を超えています。厚生労働省が定める労働時間数の上限は1週間で40時間までであり、「1日8時間労働」という標準と比べると、毎日4~5時間の残業をこなしている計算です。

ただし、私は雇われ人ではありません。「誰かに命じられて働いている」のではなく、あくまでも「自発的意思」により働いており、その意味で、仕事上のストレスは皆無です。正直、現在の生活は非常に楽しく、むしろ、もっと早く独立・起業すれば良かったと後悔している状況です。

最近の記事の補足

通貨論と殺人憲法の関係について

先日掲載した『地球最強の通貨・円と北朝鮮』を自分自身で読み返していて、少し主張に足りないところがあったので、その補足をしておきたいと思います。

この記事のなかで、私が主張したかった内容とは、「日本の通貨・円は地球上で最も強い通貨の1つである」という事実と、「それにも関わらず、日本自身が円の強さに気付いておらず、もったいない」という私の想いです。

そして、私が一番言いたいことは、複数の方からコメントを頂いたとおり、「日本円という通貨自体も、日本の国益を最大化するための武器として使えるのではないか」という持論です。たとえば、日本は現在、北朝鮮の大量破壊兵器開発や日本人拉致などの不法行為に悩まされていますが、それと同時に日本国憲法という制約のもとで、日本は積極的に北朝鮮を攻撃することができない状況にあります。

憲法第9条第2項には、次のように記載されています。

前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」(太字下線は引用者による加工)

歴代の日本国政府は、「憲法第9条は自衛のための戦争を禁じるものではない」という解釈を無理くり立てて来ましたが、文言解釈として、第9条第2項は

たとえ外国が日本に攻めてきて、日本人の生命と財産が危機に晒されたとしても、日本国憲法は日本国政府に対し、日本人の生命と財産を守るための戦争を行うことを認めない。

と言い放っているのに等しいと考えるのが自然でしょう。

もちろん、世の中には、「『憲法』と『憲法典』は異なる」、という解釈もあります。国が自衛のために戦争を行うのは自然権として当然に認められるものであり、憲法第9条第2項自体が憲法違反である、という議論です。しかし、憲法第9条第2項に「国の交戦権は、これを認めない。」と明記されている訳です。当然、これは「軍事について公然と議論することは悪いことだ」という刷り込みの効果を与えていると想定されます。東京大学が軍事研究を拒絶していることが、その何よりの証拠でしょう。

日本国憲法を「平和憲法」と呼ぶ人がいますが、これは間違いです。日本国憲法で日本に平和はもたらされないからであり、いや、逆に、日本国憲法があるがために、日本が滅亡の危機に瀕しているからです。北朝鮮による拉致被害者を取り返しに行くこともできない、韓国に不法占拠された竹島から韓国軍を蹴散らすこともできない。その意味でも日本国憲法は、れっきとした「殺人憲法」です。

憲法の制約があるならその他の手段を使えば?

ただ、それと同時に、憲法第9条を廃止することは、非常に困難です。

安倍政権が改憲を掲げた瞬間、マス・メディアは安倍政権に対し、猛烈な「もり・かけ攻撃」を、一斉に加えました。これにより、政権支持率は急落しています。

もちろん、私はマス・メディアによるこの程度の攻撃に耐えられないほど、安倍政権がひ弱ではないと考えています(余談ですが、安倍政権は近年稀に見る有能な政権です。しばらく経てば、政権支持率も回復するでしょう)。しかし、その安倍政権ですら、憲法を議論した途端に、ここまで酷いマス・メディアの攻撃に遭うのです。

憲法改正議論は、良くて「加憲」に留まるでしょう。このため、軍法の整備には、まだまだ時間がかかります。拉致被害者を取り戻し、大量破壊兵器開発をやめさせる目的で、日本が単独で北朝鮮に軍事侵攻することは、極めて非現実的だと言わざるを得ません。日本が軍事的手段によって北朝鮮を攻め滅ぼすことは不可能に近いでしょう。

ただ、私自身が自分で執筆した記事を読み返すとともに、複数の方々のコメントを反芻していて、ハッと気づいたことがあります。それは、「金融」という手段を使えば、北朝鮮の大量破壊兵器開発に打撃を与えるとともに、場合によっては拉致被害者の奪還にも、幾ばくかの貢献をすることができる、という論点です。

それは、「セカンダリー・サンクション」と呼ばれる方法で、「北朝鮮と取引を行った個人や法人に対し、銀行取引自体を禁止する」というものです。外為法や銀行法の規定と整合させる必要はありますが、現在の日本では個人のマイナンバー制度や法人番号制度が定着してきており、決してできない相談ではないと思います。

誰も北朝鮮と取引できなくなる!

現在、金融機関は銀行口座の新規開設に当たって、「反社会的勢力との関係」をチェックしなければなりません。私自身も起業したときに経験したのですが、法人口座については特に開設基準が厳しく、申し込んでからすぐに口座開設ができません。どの銀行でも審査には1週間ほど待たされます。

ということは、この「反社会的勢力のチェック項目」とあわせ、「口座を開設しようとしている個人または法人が、過去に1度でも、北朝鮮と取引を行ったことがあるか?」という項目を新たに審査項目に加えればよいのです。

現在の日本の制度では、迂回貿易を行えば、秋葉原の電気街で調達した電子部品を北朝鮮に輸出することができてしまいます。当然、これらの電子部品はICBMに組み込まれ、日本や米国に照準を合わせることになります。そして、こうした違法な迂回貿易の経由地として使われるのはシンガポールやマレーシアのケースが多いようですが、これだと規制の実効性が確保できません。しかも、日本は自由貿易の国ですから、迂回貿易そのものを規制することは、実質的に極めて困難です。

しかし、1度でもこの手の迂回貿易に関与したことが明らかになれば、その個人や法人を相手に、銀行取引から排除するという仕組みが導入されれば、こうした迂回貿易に打撃を与えることができます。つまり、北朝鮮の軍事力の増強を防ぐために、世界でも最も安定しているとされる日本の銀行システムから完全に排除してしまう仕組みを作ればよいのです。

金融は武器を使わない「戦争」の手段だ!

ここで、もう1度、日本国憲法第9条第2項を確認してみましょう。

前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

この文言を見ると、「陸海空軍」「その他の戦力」を保持することが禁じられています(どうでも良いですが、正直、憲法第9条第2項は、日本語文法としても支離滅裂な悪文です)。そして、それでも憲法である以上は、これを守らなければならないというジレンマに陥ってきたのです。結局、「自衛隊は軍隊ではない」という奇妙な解釈で押し通してきたのですが、自衛隊は誰がどう見ても軍隊です。しかも、軍法に守られていない、非常に中途半端な存在です。

自衛隊の存在は憲法第9条第2項に違反していることは明白です。あるいは、憲法第9条第2項自体が、人類共通の国際法・自然法に反していて無効であると考えることもできますが、日本国政府はそのような解釈を取っていません。私は早急な憲法第9条の撤廃が必要だと考えていますが、さすがに憲法解釈だけで、自衛隊法を制定し、自衛隊を運営することには無理があります。

しかし、私が先ほど申し上げた「金融システム」は、「陸海空軍」でも「その他の戦力」でもありません。あくまでも、金融というインフラ基盤に過ぎないからです。それにも関わらず、金融システムをうまく使えば、北朝鮮に打撃を与えることも可能です。

日本国憲法第9条第2項というふざけた「殺人憲法」に縛られている日本にとっては、戦力以外の武器が必要です。そして、日本はすでに、その武器を持っているのです。むしろ、この貴重な武器を、使わないわけにはいかないのではないでしょうか?

人々は、知的好奇心を求めている!

以上、非常に短いなりにも、補足をしてみました。

ところで、私は当初、この記事を執筆する際に、「こんなに難しくてマニアックな話を掲載して、読んで下さる方がいらっしゃるのか?」と疑問に思っていました。ところが、当日のアクセス数を見ると、決して少なくない数のごアクセスを頂いており、私の心配が杞憂だったと気付きました。

考えてみれば、6月末頃に上梓した『韓国経済は外貨不足で自滅する?』にも、多くの方々のごアクセスがありました。いずれも専門用語が大量にちりばめられ、非常に読み辛い記事です。しかし、このようにマニアックな記事に多くの方々からのアクセスを頂くということは、やはり、「知的好奇心を刺激する」という私自身のコンセプトは、それほど間違っていないということだと思います。

それに、当ウェブサイトで人気が高い記事といえば、なんといってもこの手の「通貨論」、「金融論」の記事です。ということは、「一般人に受けるために記事のレベルを落とし、わかりやすさだけを追求する」という、新聞・テレビの姿勢ではなく、「記事のレベルを一切落とさずに、専門用語をバリバリに使って解説する」というスタイルの方が、正しいのかもしれません。

いずれにせよ、私には文才がなく、「わかりやすく記事を書く」というのは苦手ですが、こんなウェブサイトであるにもかかわらず閲覧して下さる皆様には、心より感謝申し上げます。引き続き、当ウェブサイトをご愛読いただき、また、あわせてお気軽にコメントを賜りますと幸いです。

報道等によれば、そろそろ内閣改造も実施されるようです。私はこれらの時事ネタにも強い関心を払っているものの、やはり、「餅は餅屋」です。実は、現在、韓国の資金循環統計の読み込みを行っており、これについての小稿を準備中でもあります。ご期待ください。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. ながやん より:

    ネットが発達してからというもの、テレビやラジオくらいでしか情報が入手できなかった時代とは全く変わってしまい、いかにマスコミが庶民にガセを垂れ流し、洗脳しようとしているのかが少しずつわかってきました。ただ、それと同時にマスコミに怒りをぶつけるだけでなく、自分自身も勉強し、知る努力をしなければマスコミに扇動されてしまい、同じことの繰り返しになってしまいます。それを教えてくれたのがこのサイトであると思っています。これからもよろしくお願いします。

  2. ぶたさん より:

    先生、更新ありがとうございます。
    ただ、くれぐれも、ご無理なされないように!
    健康は、本当に大事です(お前が言うな!←突っ込まれるる前に一人突っ込み)

    日本円の力で、徹底的に「北朝鮮」を叩いて欲しいものです。日本に巣くう朝鮮総連・パチンコ業界等々!

    北朝鮮を経済的に叩けば叩くほど
    中国経済も打撃を受け
    中国転けたら!韓国転ける!

    その時、日本が被害を被らないように気をつけないといけませんね(自分一人では何もできないかもしれませんが)

    「韓国の資金循環統計」に関する記事
    大変楽しみです。

    韓国の資金循環統計に直接は、関係無いかもしれませんが
    「サムスン」の営業利益上昇が?です。
    グループ内で、内部利益を相当隠しているのかな?と思っています。

    先生の難しい記事にもついて行けるように、がんばって勉強していきますので、今までどおりのスタンスで、よろしくお願いいたします。

  3. spaceman より:

    お忙しい中、更新お疲れ様です。

    日経ビジネスオンラインの鈴置さんの連載記事が更新されましたね。こちらがぼんやり想像していることを、様々な事実の提示によって裏付けてくれるので、この連載はいつも興味深く読んでいます。

    こちらのブログ主さんがいつだってか鈴置記事にコメントを書かれていて、もちろん直接的なリンク張りなどはされていなかったわけですが、たしかご自分が会計士であることを書かれていたので、その他いくつかのキーワードを拾って検索した結果、辿りついたというのが、私がこちらを発見した経緯です。まあ、そんな簡単な検索で見つかるぐらいだから、今やこちらのサイトもかなり参照が多いものと思いますよ。

    ところで、今回の鈴置さんは、北朝鮮の動きと集団的自衛権やテロ等準備罪の関係性に触れられていて、表のマスコミがこうはっきりと書くのは非常に珍しいなと思いながら読みました。改憲もその流れの中にあるのは自明です。

    改憲といえば、上記記事とともに、三浦瑠麗さんのインタビュー記事が憲法問題を正面から論じていて非常に参考になりました。
    http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/071000146/073100007/?P=1
    やはり、憲法学などの理念だけの世界に住んでいる人よりも、国際政治学という現実を見据えて思考している人の方が、圧倒的に合理的な思考力を持っていると思わざるをえません。

    私は、なぜ憲法などという人間が書いたに過ぎない文言に拘泥する必要があるのか不思議でなりません。「針の先端で何人の天使が踊れるか」などという議論を中世ヨーロッパの教神学者たちは延々と続けていたそうですが、日本の憲法学者たちの言説を読んでいると、これと同じだなあと思わずにはいられません。

    「リンゴは赤い」という「理論」があったとします。しかし、そこに「青リンゴ」を一個持ってくれば、「リンゴは赤い理論」は反証されて崩れます。自然科学の世界では、反証可能性といって、理論は反証可能なように提示され、反証された場合には再度構築するというのが当たり前です。(一部、理論物理の最先端ではそうでもないものもあるのですが。)

    上記のアナロジーで言えば、日本国憲法というのはとっくに「青いリンゴ」を提示されてしまっているわけです。憲法前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し」という節の前には、北朝鮮という「真っ青なリンゴ」がこれ見よがしに揺れています。もし、それは違うというのなら、護憲派は「再反証」する必要があるわけですが、そんな話は聞いたことがありません。

    まあ、もちろん、憲法を科学理論と同列に扱うのはいくらなんでも乱暴ではあります。それは私もわかっています。
    なぜなら、人間は残念ながらまだそんなに「賢くはない」からです。何か宗教のような解き難い「シバリ」によって「芯」のようなものを作っておかないと、簡単なことで揺らぎ、流されてしまうからです。それは韓国などを見ればよくわかります。(それで彼らは「反日」という「芯」を堅持しなければならないのかもしれませんが。)

    ただ、それはやはりどこまで行っても弱さなんです。自分の弱さを克服できない言い訳なんです。
    ちょっとニーチェっぽいかもしれませんが、我々はいつか自分の弱さを克服しなければならないと思います。

    韓国、北朝鮮、中国、改憲、経済問題、マスコミ態様──これらに関する言説は、実はすべてはどこかでつながっていますよね。
    ブログ主様には、今後とも、今のような啓蒙活動を続けていただきたいと願っています。

    1. 通りすがり より:

      『憲法学』という学問は、世界的には『憲法とは何のために必要なのか』というところから入り、情勢と併せて『どうしていくべきか』ということを学び、考える学問なのだそうです。つまり、憲法とは時代に沿って変えていくものであり、どのように変えていくのが良いのかを学ぶのが憲法学なのだそうです。

      しかし、日本での憲法学は、日本国憲法を金科玉条のように捉え、その解釈を考える『憲法解釈学』になっているそうです。つまり、そのような憲法学を学んだ憲法学者にとっては、憲法の解釈だけが大切で、その根本であるべき憲法とは本来何のために存在しているのかという視点が全くないそうです。なので、学会等から『今の憲法は時代に合っていない』といった議論が全く出てこないそうです。

      しかし、現実に照らしてみると、実質的には戦後日本の憲法は改訂されているそうです。日本国憲法の条文には数多く『法律に従って』という文言が書かれています。国際的には憲法とは憲法典の日本国憲法だけでなく、この中に書かれている従うべき法律も含めて憲法という解釈になるのが一般的です。例えば、議員定数等は日本国憲法第43条に『法律でこれを定める』としています。この法律とは公職選挙法のことで、公職選挙法自体は頻繁に改定されています。政府のおこなう憲法解釈の変更も、国際的には憲法の改正に等しく、自衛隊の存在も一種の憲法改正の下、認められていると解釈されるそうです。

      戦後日本は憲法典としての日本国憲法の改定はおこなっていませんが、憲法自体は付随する法律の改正や、憲法解釈で時代に合わせて頻繁に改定されています。その実質的な憲法と憲法典としての日本国憲法に齟齬が生じてきているので、憲法典に手を入れようというのは、国際的には普通のことです。

      ただ、その普通のことが『憲法学』という名の憲法解釈学だけを学んできた日本の憲法学者には、どうしても理解が出来ないのだそうです。

      1. 通りすがり より:

        補足です。

        昔、憲法改正について弁護士の友人と酒を呑みながら話したことがあります。彼は日弁連の主張とは違って、憲法9条を改正するのが自然だという意見でした。ただし、彼は現政権での日本国憲法の改正には否定的でした(ここは私と意見が違っていました)。彼が反対する理由は石破さんが良く取りあげる自民党が野党時代に起草した憲法改正草案です。本当に中身は酷いものです。政府が判断した場合は何でもありという政府に対する縛りが一切排除されたものです。今でも自民党のHPにあるので、興味がある人は見てみてください。

        彼の言い分は、こんな草案を起草する自民党主体での憲法改正は怖いので賛成できないとの意見です。ただ、彼は今のままでは国防面で危険だということも充分認識していました。そこで彼は、日本国憲法は変えなくても、自衛隊法の整備を推し進めることで、有事の対策は幾らでもできるという立場をとっていました。憲法典としての改定は無くても、実質的な憲法の改定には問題は無いとの認識です。

        日本を取り巻く環境を考えると、有事のために憲法改正は急務です。しかし、日本国憲法の改定は時間が掛かります。なので、今はスピード感をもった法改正が必須な状況だと思うので、自衛隊法の整備に本格着手するのも大切なのではないかと思います。

        私は日本国憲法の改正に賛成です。特に、安倍総理が言うようにどんな形であれ9条に手を付けるということに意義があると思っています。ただ、日本国憲法の改正には時間が掛かるので、同時に有事に備えた自衛隊法の整備をスピード感を持って進めて欲しいです。国会でも違法性のない加計問題などを論ずる暇があったら、この辺りのことをしっかり話し合ってほしいものです。

        1. spaceman より:

          あまり文系の方とのおつきあいがない私には、ご意見、とても参考になります。ありがとうございます。

          東大法学部を頂点とする日本の憲法学者というのは一部では「ガラパゴス」と呼ばれているようです。おっしゃるとおり、みなさん、憲法を極めてスタティックに捉えておられ、ゆえに自己視点から「外の存在」が消失してしまっている。当然憲法といえども、世界の様々な情勢の中で揉まれるカイネティックなもので、その辺の力学を捉えずして論じるべきものではないと思うのですが。有名な木村草太さんの文章なんかを読んでいると眩暈がしてきます。

          一方で、この私も2012年の自民党の「新憲法案」には唖然とした一人です。あれも眩暈ものでした(笑)。あれが、左側の人たちの改憲アレルギーをよりいっそう強固にしてしまったのは間違いないでしょう。どうせ野党だし実現するはずないしねーと思って書いたにしてもひどいシロモノでした。自民党内には護憲派もけっこういると聞いていますが、どうして発表を止めなかったんでしょうね。その辺が不思議でなりません。

          まあ、あれを見てしまうと安倍さんたちの根底にある危うさを恐れる気持ちは私も理解できます。

          実は、私は現在安倍さんが唱えている改憲案(9条3項追加・教育無償化)にも反対です。たぶん安倍さんは「野党や国民が反対しにくい改憲」ということをもくろんでいるのでしょうね。これを「あざとい」と見るか、「早く改憲実績を作るための方便」と見るか、難しいところです。私は大阪都構想の挫折を間近に見たので、こういう話は一度ひっくり返ると再び土俵に乗せるのが非常に困難だと捉えています。その間にも、日本の情勢はどんどん変化していくだろうと思うので、あまり猶予はないようにも感じています。

          まあ、当面、おっしゃるように自衛隊関連の法改正が急務なんでしょうね。
          私が上のコメントで紹介した三浦瑠麗さんのインタビュー記事ですが、後半はほとんどが安全保障と自衛隊がらみの話題です。参考になると思います。

  4. めがねのおやじ より:

    毎日の更新ありがとうございます。
    私はサラリーマン時代、と言っても今年春まで現役でしたが、4〜5年前まで年間労働時間は1920時間、月に160時間前後でした。1日8時間労働とすれば20日出勤、これに有給を月に1日は入れるよう指導があるので、月間休日は11日ぐらい。休み多くてよさげですが、当然裏があり、仕事が間に合わなければ人が足りなければ、休日でも出勤です。自宅勤務は認められませんし、会社の備品、パソコン、モバイル、メモリー、デジカメ等持ち出し不可です。この休日状態の出勤者があまりにも多いのと、出退勤の不明朗さで労働基準監督署から立ち入りを受けました。私は地区事業所の管理者として過去の記録のデータ開示と説明を行ない、対策書の提出を求められ、何度も伺いました。多分、内部告発です。毎月の膨大な作業量、数値達成を本社から求められ、皆でやりくりして来ましたので、特定の人には負担が大きかったです。その頃から「◯◯会社はブラック企業に近い」と就活学生の間で言われ、当時院生だった私の長男からも、「やばい噂出てるで」とからかわれる始末。だから「拘束時間の長い仕事、休日に出勤をさせる会社、すぐ個人の携帯に掛けてくる会社、営業でもトラブル処理担当者がいるような仕事は、絶対付くなよ」と言って聞かせました(笑)。また他の事業所も労基から槍玉に上がりました。そういう事があって、一昨年ぐらいからほとんど無くなりました。何度も全国の事業所がメスを入れられたことと、売り手市場で良い学生が集まらなくなったからです。企業風土もだいぶん変わりました。残業はゼロという風潮です。電源、エアコン、照明落とし、定時に帰るのが当たり前になった。会社も余分な時間外賃金を払わずに済めば、1ヶ月で数十億円の経費削減になる。いいとこ尽くめのようですが、デメリットも多いです。つまり例えは悪いが韓国のように、仕事のレベルがいい加減になる。速度戦ですね。みんなで同じ目標を目指そうとか、高いレベルでの質を保とうという意識が薄れ、「時間が来れば帰るしかない。優先順位つけて、作業を取り掛かろう」まではいいんですが、あと10分あれば、30分あれば出来ることを出来なくなり、翌日回しかアシスタントか後の時間のフレックスタイム勤務者に引き継ぐしかない。以前なら自己完結していた事ができません。この点、細かく見ていけば、業務の仕上がりは落ちてます。また半面、若手社員から中堅は特に10〜30時間程度の残業は、生活給として本人も必要なんです。それでも、世間水準並みに労働管理をすれば、こうなるという見本でした。勿論私など管理監督者なので多い時は140時間以上、少ない時でも100時間ぐらい時間外労働はありました(但し手当は1円もなし、基本給の反映もなし)。ですから仕事終わって社員同士で飲み会など、ありません。退勤がバラバラなのと、夜遅く、23時から呑みに行く気などしません(笑)。18時から酒か。あれはオレ達に関係ないわと仲間同士言い合ってました。
    さて、日本国憲法の改正は、いろんな考え方の人がおり、会計士様の言われる通り、ちょっと無理ですね。安倍首相が言い出した途端、集中砲火を受けました。ただ第3項を明記し、自衛隊を日本の軍隊として認める、戦力も大強化する。ここまでは安倍首相に是非やって欲しい。またその次は核化です。これも抵抗勢力が多いが、何とか実現して中華、北へのカードにする。数は要らない、少数あればいい。別にICBMではなく、せめてソウルから平壌、北京、重慶、西安まで届けばいい。モスクワまでは要らんでしょう。だから弾頭を長距離用に小型化する必要がない。日本の技術なら1年で配備できる。使う事もないが抑止力です。あと会計士様の言われる北朝鮮の挑発を食い止め、壊滅させるには、金融の封じ込めは有効ですね。日本で口座を持つ企業、密輸、第3国を通じての輸出等は決して許せない。パチンコなど遊技場、焼肉店、酒場などの在日企業の資金ルート解明あるいは閉鎖も進めて欲しい。また東京地裁は昨日、朝鮮総連に対し整理回収機構が求めた910億円の支払いを、命令する判決を下しました。旧在日系の金融機関の融資がほとんど朝鮮総連に流れています。ここらもキッチリと支払いさせて欲しいです。逃がさずに。
    最後に6月に掲載のあった、「韓国は外貨不足で自滅する」は大変興味深く読ませていただきました。失礼します。

  5. 123 より:

    なにこのくだらないブログ。なにも知らない素人が思い付きだけで書き連ねた駄文。こんなのに貴重な時間とパケット代を払わされるのは迷惑です。今すぐこんなくだないブログ閉じて下さい。社会のためになりません。自分が気に入らないからってマスゴミって酷すぎます。新聞テレビがウソつく訳ないじゃないですか。ウソ付いてるのはあんただろ?このインチキ会計士が!

    1. ぶたさん より:


      「こんなのに貴重な時間とパケット代を払わされるのは迷惑」

      なら、
      読まなければ良いだけなのに
      わざわざ、文句を書き込んで
      お暇なのですか?

      ほぼ、テキストのみのプログに
      「パケット代」という文言
      どのような通信手段を使っておられるのか?
      通信会社に、ぼったくられていませんか?

    2. 左翼 より:

      ぶたさん さん

      この123とかいうコメントは、たぶん、書き捨てだから、この人物に何を言っても意味がないと思いますよ。ただ、123って人の書き込みを見ると、非常に恥ずかしながら、日本の左翼的論壇の退廃を痛感しますね。身内の恥をさらすようですが、我々左翼の間では、最近は自分たちに都合が悪い議論を封殺しようとする傾向が強いのですよ。

      何度も書いてますが、私はこのブログ主と全く違う政治思想を持ってます(といっても消費税廃止とか、一部の主張はここのブログ主と合致してますが)。しかし、私は左翼といっても議論はしなければならないと考えており、右翼の人たちとネットで議論しているうちに、日本の左翼には二つのパターンがあると気づきました。

      一つは自分の意見を戦わそうとする人であり、もう一つは、自分に都合が悪い情報を見なかったことにする、なかったことにする人たちです。右翼でもネトウヨ見たいに自分が信じたいと思う情報しか見ない人っているじゃないですか。それと同じですよ。最近だと個々のブログ主もパヨクって言葉で批判してますけど、自分の都合が悪い意見を罵詈雑言を使って封殺する人がいるんです。いや、残念ながら左翼の方がそういう勢力が多いかな?

      まぁ、ここのブログ主のことだから、123って人の書き込みみたいなレベルが低い書き込みはスルーするんじゃないでしょうか?正直、私のような左翼から見てもこういう書き込みは目障りですが、ここのブログ主の方針では批判的意見も消さないみたいだから、我々読者の側でスルーしてあげましょうよ。

      1. ぶたさん より:

        左翼様
        ご指摘ありがとうございます。

        左翼様のご指摘どおりだと思いましたが、つい「カチン」ときて、書いちゃいました。

        いいおっさんが、大人げないと反省しております。

        左翼様のコメントは、読みごたえがあり、自分の意見を堂々と主張されているので、参考になりますし、いつも、楽しみにしております。
        これからも
        どうかよろしくお願いいたします。

    3. mko より:

      はいはい・・・
      あなたもマスゴミに騙されている一人なのですね・・・

      嘘つくわけない・・じゃなくて
      歪めて、報道しているのです。

      堂々と「我々は偏向報道します」って宣言しているの
      知らないのかな?

      自分達にとって都合の悪いことは報道しないって
      発信されていることを知らないなんて、無知にも
      程があります。

      報道すべき部分を隠して、編集して発信しているのです。

      加計問題の中継きちんと見ました?

      前川さんが、自民の青山さんの質問に対し
      タジタジだった部分とか、前愛媛県知事の答弁とか
      全然発信していないじゃないですか・・・

      もっと、「じゃない」じゃなく
      きちんとした根拠を示して批判してください。

  6. mko より:

    話は全く違いますが、外相「河野」って・・・
    どう読みますか?

    麻生派ですよね
    やっぱり「スワップ」まっしぐら?

    なんだか嫌な予感がします

    1. porter より:

      さすがに安部と麻生がスワップは許さんだろ。つーか南鮮が慰安婦号意破棄しようとしててスワップをそんな相手と結ぶほどアホじゃねーし。安倍麻生プラスガースーを説得するほどの政治力ないんじやね?

      1. むるむる より:

        同じく、慰安婦合意は安倍首相の決断で行われたのでここで合意を破棄したり履行しない韓国を許す行為しちゃ安倍首相の顔を潰す様なものだから無理でしょ。
        ただ河野に決めた理由はまだ謎ですね、そこだけは注意?かな
        日本って強硬派の外相に中々出来ないのが悩みの種ですね(安全保障を確実にする軍事力が無いからしょうがないっちゃしょうがないけど

        取り敢えず今月の22日危機にも対応できる様に準備だけはしましょう。

    2. mko様、およびその他のコメント主の皆様

      いつもご愛読を賜り、また、コメントを頂き、大変ありがとうございます。心より感謝申し上げます。

      さて、河野太郎氏が外相、野田聖子氏が総務相に就任するなど、今回の内閣改造を巡っては、さまざまな憶測が流れていることは事実です。これにつきましては現在、小稿を準備中であり、もうすぐ書き上げますので、のちほど当ウェブサイトに上梓する予定です。

      内容を簡単に予告しておきますと、ジャーナリストの有本香さんのご説明が一番すっきりするように思えます。つまり、「一番危険な人物こそ一番近くに置け!」という原則です。私もおおむねこのご見解には賛成であり、派閥の均衡、政権の安定、政策の推進という「最適解」がこの人事に示されているのではないかと考えます。

      河野太郎氏は自他ともに認める親韓派ですし、なにより、悪名高い「河野談話」で知られる河野洋平元衆議院議員の子息でもあります。当然、放っておいて好き勝手に行動させれば、「韓国を助ければ結果的に日本のためにもなる」といった理屈を立てて、日韓スワップを推進しようとする危険性もあります。安倍総理が河野太郎氏を外相に抜擢した理由は、こうしたリスクを踏まえつつも、敢えて「親韓派」を外相に据えることで、政治生命というリスクを河野太郎氏に負わせるためではないでしょうか。

      本来、コメント欄は読者の皆様のためのスペースであり、私自身がコメント欄に書き込むのはよくないのですが、話題性が高く、また、専門性が高い論点でもあるため、私自身が補足させて頂いた次第です。

      なお、この見解はあくまでも私自身のものであり、議論の流れを方向付けるものではございません。どうか引き続き、ご自由にご意見、ご感想を賜りますと幸いです。

      新宿会計士

  7. めがねのおやじ より:

    ぶたさん mkoさん むるむるさん porterさん ついでに123
    この123とやらは、荒らし。ここまで来て書き込みだけするヘタレです。書き方もあまり頭良くなさそうなんで、左翼でもシンパでもない、ただの阿呆ですね。ムシでOK。
    あと、河野の事が気になりますが、新自由クラブの親父とは違うと思います。放言もないようだし。南鮮はなんか期待出来るニダ、かもしれませんが、親分の麻生氏や安倍首相の顔に泥塗ったら、生涯ドサ回り、もっと言えば選挙で
    公認貰えません。菅氏あたりがキッチリシメてくれてると思います。

    1. 左翼 より:

      そうですね。多分本物の左翼もこんな程度の低い書き逃げなどしませんよ。尤も最近は、我々左翼もレベルが落ちて居て、自分に都合の悪い意見はあーあー聞こえない、酷い場合だとデモや歌や踊りで大騒ぎして封殺しますからね。そういうのを最近はパヨクと言うらしいですが、元々我々左翼はもっと自由に議論する知識人が多かったはずです。

      残念ながら、ここのブログの脇にも表示されている左翼ブログを読んでも、共感したからよし、コメントしようと思っても、殆どの左翼ブログはコメント承認制なので、よっぽどブログ主に気に入られるコメントしか表示されないのです。

      私は何度も申し上げてる通りここのブログ主の主張には共感してません、安部政権も支持してません。あの自民党の改憲案、あれ滅茶苦茶ですよ。ブログ主さんの憲法の考え方は自民党の改憲案と相入れないと思いますが、その点についてのブログ主の見解を知りたいですね。

      でも、ここのブログ主は自分の主張と違って居てもコメントを無条件に認めてくれるので、議論の姿勢としてはとてもフェアだと思いますよ。対する左翼はまともに反論できないから、ああやって書き逃げするんです。

      とても残念ですが、今の日本の左翼の劣化は否定できないでしょう。

      1. 通りすがり より:

        私の左翼論壇の主張のイメージは『憲法9条が世界平和に繋がるので、憲法9条は絶対に守らなければならない。他国に攻撃されても絶対に攻撃をし返してはいけない。他国を攻撃するくらいなら、攻撃を受けて死んだほうが良い。そういった姿勢を身をもって世界に見せることで、最終的には世界が武器を捨て、世界全体の平和に寄与できる』といったものだと思っています。

        私も昔はそれに近い感情を持っていたことがあります。ただ、今は2つの点で、その考え方には同調できていません。1つ目は個人的なことですが自分に子供ができたことです。中国や北朝鮮の攻撃で自分はともかく、自分の子供が殺されることは到底容認できないと思います。自分自身が思想的にどう感じ、どう死んでいくかは勝手だと思うのですが、その思想に子供まで巻き込むのは親の身勝手だと感じています。たまたま私が仕事で2年間ほど外国に赴任して、その際にいろいろな考え方があると感じたことと、子供が出来たことをきっかけに、今では私自身は戦争の抑止力としての軍備に肯定的な立場に変わりました。

        2つ目は中国の新疆ウイグル族に対する弾圧と、それを受けた焼身自殺の現状です。ウイグル族の中では中国の非業を自らの焼身自殺という形で世界に訴えています。しかし、それでも世界は一切変わりません。ドイツなどは自らの利益のみを考えて中国との関係をますます強めようとしています。日本も同じだと思います。戦争反対を唱えて無防備の状態を続け、中国や北朝鮮の攻撃を受けても反撃しなかったところで、世界には何も響かないと思います。それは単なる無駄死だと思います。

        ところで、小野寺防衛相は昨日夜の防衛省での就任会見で、安倍総理から「防衛改革の大綱」(防衛大綱)の見直しと次期「中期防衛力整備計画」(中期防)の検討について指示があったとして、「中期防の検討を進めつつ、その前提となる防衛大綱見直しについて不断の検討を行っていきたい」と述べました。日本の安全のために、敵基地攻撃能力を防衛システムの中に入れるように頑張ってほしいです。

        1. spaceman より:

          >他国を攻撃するくらいなら、攻撃を受けて死んだほうが良い。

          私も、これを「その人個人として全うする」という姿勢なら尊重したいと思ってきました。通りすがりさんと同じように若い頃は自分自身でもそんな考えを持ったこともあります。

          ただ、最近の左翼は、上記のような理念など持っていないのではないかと思いますよ。
          というのは、まず、自衛隊の存在自体を否定している左翼はわりと少ないということです。また各所でのやりとりを見ていても「外国が攻めてきたらどうする」という肝心な話題になると、そんなことはありえないと議論拒否したり、言葉を濁して話を変えたりといったケースが多いからです。後者については、テレビや公開されている動画などを見た限りの私の印象に過ぎませんが。

          私は核武装賛成派ですが、現実的にはかなり難しいと思っています。国内の反対も根強いでしょうし、いざとなったら同盟側の諸外国が黙って承認するかどうか。(アメリカでは日本に核武装されるかどうかについてけっこう真剣に議論されているということは聞いていますが。)

          「いつでも核武装できるんだぞ」という「暗黙の姿勢」を見せておくけばよいと主張する人もいます。けれども、これが現在の北朝鮮の冒険主義に対して通用するかどうか。また、暗黙のうちはいいんですが、口に出してしまうと、それを口実に「予防攻撃」されてしまうという危険性もはらんでいます。

          となってくると、現実に検討すべきは、おっしゃるように敵基地攻撃能力の担保が第一ということになるのでしょうね。
          そして、たぶんその次は、アメリカ頼みにはなりますが、核のシェアなんだろうと思います。

        2. 左翼 より:

          >他国に攻撃されても絶対に攻撃をし返してはいけない。他国を攻撃するくらいなら、攻撃を受けて死んだほうが良い

          だいたいおっしゃる通りです。世の中の左翼は、そういう思想を持っています。世界平和の理想論は、ジョン・レノンの歌にもある通り、Love & Peaceなんですよ。もちろん、それと同時に左翼の中にも限定的ながら反撃能力を持つべきだと考えている人もいますけどね。あくまでも究極の理想形として世界平和を追及する中で、そういう理念形態を理想と考える、ということであって、現実に外国から攻撃されても反撃しないというSEALDSみたいな考え方は、それこそ最近パヨクと批判されている連中の浅はかな考えだと私は思います。

          ただ、皮肉なことに、日本国憲法は成立するときに日本共産党が反対していたのですよ。意外と知らない人が多いと思いますが、(この憲法だと日本が攻撃されたときに反撃できない)とまともな主張をしていたのです。今の共産党は労働貴族者政党に成り下がっていますから、想像できませんけどね。

          私自身は左翼ですし、日本国憲法は維持すべきだと思いますが、(平和理念を掲げることは大事だと思います、批判されてもそう主張します)、ですが、金科玉条のごとく、自衛隊は違憲だ、外国人が攻めてきたら酒を酌み交わして侵略を止める、といった非現実的な主張をするほど愚かではないと思います。ただ、ここのブログ主さんが主張する通り、(自衛隊は憲法典に違反している)という状態が生じていることは事実だと思います。それをどう整合させるかについては、左翼も左翼なりに、妥協できる点はないかと考えているのです。

          マスコミはそういう左翼の存在を全く報じませんけどね。

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