北朝鮮情勢が日本国民に突きつける覚悟

北朝鮮情勢が緊迫化していますが、それと同時に目立つのは日本の存在感の高まりです。いつまでも「平和ボケ」のままでいることは、そろそろ許されなくなってきています。

昨日の記事へのメールについて

本題と関係ありませんが、本日は最初に「脱線」しておきます。

昨日、私は『小池ファーストの会大躍進と安倍政権』という記事を公表しましたが、これについて、コメント欄ではなく、メールで次のようなご意見を頂戴しました。

小池知事の都民Fの勝利は、有権者が選択した結果で有る。

貴方が支持してた自民党は、有権者(東京都民)に都政を任せてたら不安だと判断したからでは?

前回より7p上がった投票率は、投票所へ自らの意志で足を運び都民Fの公認候補に投票した結果で、それを否定的に論じるのは民主主義の否定では?

そもそも、腐敗知事と評する根拠はは?

私は、小池知事は歴代知事の尻拭いに奔走してる最中だと見えますが・・・

安全が担保されてる豊洲移転も、石原慎太郎知事が決めた安全規準をクリア出来て無くて、議会で決めた検査途中で移転を前倒しで施行しようとしたのを、ルールは守りましょうと戻しただけでしょう?

そこから、色んな不正が発覚して市場をどうするかのオプションが加えられた。石原慎太郎の喚問も調査に全面協力すると言ってたのに、体調不安を理由に(公開ヒアリングが嫌だったと思われる)拒否。

では、書面回答を求めても0回答。

承認喚問を決めたのは、知事では無く議会ですが?

五輪会場問題も、知事が行動したら約300億円の削減。

知事就任から一年間の行動が、都民が下した都議選の結果だと思われますが?

誤植も含め、そのまま転記しております。メールをいただくのは非常にありがたいのですが、記事の内容についてご意見があるならば、ぜひ「コメント欄」に書き込んでいただいた方が良いと思います。

それはさておき、言葉を選ばずに申し上げるのは申し訳ないのですが、

前回より7p上がった投票率は、投票所へ自らの意志で足を運び都民Fの公認候補に投票した結果で、それを否定的に論じるのは民主主義の否定では?

の下りについては、はっきり言って、あなたの読解力が不足しています。文章を正しく読んで下さい。確かに私は「有権者の意思決定過程および投票行動が、マス・メディアによる偏向報道に相当のバイアスを受けているのではないか」と主張しましたが、「自分にとって気に入らないから、この選挙の結果を否定すべきだ」と書いたつもりはありません。というか、「選挙結果を否定的に議論することは民主主義の否定だ」と決めつけて批判することこそ、言論封殺であり、どこかのマスゴミやパヨクの主張と全く同じです。つまり、あなたの意見の方が、よっぽど自由主義と民主主義を否定しています。

さらに、

安全が担保されてる豊洲移転も、石原慎太郎知事が決めた安全規準をクリア出来て無くて、議会で決めた検査途中で移転を前倒しで施行しようとしたのを、ルールは守りましょうと戻しただけでしょう?

の下りについても、事実関係が誤っています。行政上の手続を無視して豊洲への移転延期を独断で決めたのは小池都知事です。私はあなたに、「マス・メディアの報道を鵜呑みにするのではなく、事実関係をもう少しちゃんと調べてみてはいかがでしょうか?」と謹んで申し上げたいと思います。

ただ、私は自分自身の記事に否定的なコメントが付いたとしても、それを排除するつもりはありません。冷静な議論の形式を取っているのであれば、全く問題ありません。どうかこれからは、オープンなコメント欄に記載してください(もっとも、いま紹介したメールのようなレベルでは、当ウェブサイトにコメントを下さるハイレベルな皆様の批判には耐えられないと思いますが…)。

当ウェブサイトは、「独立系ビジネス評論サイト」を標榜しています。新聞・テレビなどのマス・メディアと異なり、私は「これが正しい情報だ!」と決めつけ、読者の皆様に押し付けるつもりはありません。読者の皆様は私の意見に賛同して頂く必要など全くなく、むしろきちんと論拠を示した反論は大歓迎です。これが、当ウェブサイトとマス・メディアとの最大の違いです。

もちろん、私自身の記事も、事実関係の調査が甘い部分もありますし、主観的・きめつけ的な記載となっている箇所も多々あるかもしれません。そうであるならば、「事実関係が異なる」にせよ、「主観的意見が異なる」にせよ、根拠をもって反論してください。私の意見が正しいか、コメント主様の意見が正しいかは、読んで下さった方々が判断します。

これが「新時代のウェブ・メディアの在り方」なのです。

北朝鮮情勢と日本のプレゼンス

メディアが取り上げなくなるミサイル発射

さて、北朝鮮が昨日も弾道ミサイルを発射しました。

北朝鮮による弾道ミサイル発射事案について(1)(2017年7月4日付 首相官邸ウェブサイトより)

首相官邸ウェブサイトによると、「7月4日(火)午前9時39分ごろ、北朝鮮西岸からミサイルが発射され、40分間飛翔し、日本海のわが国の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定される」としています。

また、BBC(日本語版)によると、北朝鮮は4日、発射されたミサイルが大陸間弾道ミサイル(ICBM)だったと発表しました。仮にICMBだとすれば、米国本土に到達できる飛行距離を持ちます。もっとも、BBCによると、米太平洋軍司令本部はこのミサイルについて、(ICBMではなく)中距離弾道ミサイルだと分析しているそうです。しかし、何度もミサイル発射を行うことで、練度も上昇しているでしょうし、それだけ危機のレベルも高まっているはずです。

それなのに、北朝鮮によるミサイル発射が乱発されているためでしょうか、次第に報道の扱いも小さくなってきているようです。尖閣周辺海域で中国当局の船舶が頻繁に領海侵入を繰り返しているのと同様、日本のメディアは次第に「あぁ、またか」とばかりに、次第に感覚が鈍ってきているのではないでしょうか?

余談ですが、次のCNNの報道には、強い悪意を感じます。

北朝鮮がミサイル発射 トランプ大統領「他にやることは?」(2017.07.04 Tue posted at 12:10 JST付 CNN日本語版より)

この記事のタイトルだと、当事者の一人であるトランプ大統領が、北朝鮮情勢を巡って無責任な発言をしたかのように感じてしまいます。CNNもしょせんは「アメリカの朝日新聞」なのでしょうか?

「日本」が言及される機会が激増した!

さて、北朝鮮によるミサイル開発は由々しき問題であり、私たち日本人にとっても、到底看過できるものではありません。

こうした中、北朝鮮当局が「米国を射程に収めた」と公言していることから、この問題は、日本だけでなく米国でも大きく取り上げられています。その一例が、次のワシントンポスト(WP)の記事です。

North Korea claims successful intercontinental ballistic missile test, defying international condemnation(2017/07/04 03:29 ET付 WPより)

私が注目する下りは、次の一文です。

Japanese Prime Minister Shinzo Abe appeared to share Trump’s frustration, if not his tone. In remarks to the press, he vowed to work closely with the United States and South Korea, but called on China and Russia to do more.(日本の安倍晋三総理大臣は、トランプ(大統領)のいら立ちを共有しているように見える。記者会見で安倍氏は米国や韓国との協力に言及しただけでなく、中国やロシアに、もっと努力をするように求めた。)

いかがでしょうか?ワシントンを代表する政治紙に、安倍総理の名前が真っ先に挙がるようになったのです。憲法第9条第2項という「殺人憲法」の制約下で、戦後70年以上、軍事力の行使を禁じられている日本は、これまで、国際的なプレゼンスに乏しかったのが実情でしょう。しかし、いまや米国のメディアが

北朝鮮危機=安倍(総理)の発言

という反射をしているのです(ついでに申し上げるなら、リンク先記事の冒頭には、東京の街角に設置されたモニターを眺めながら歩く日本人ビジネスマンの写真が掲載されています)。

また、次のCNN英語版(香港)でも、安倍総理の発言が引用されています。

North Korea tests missile it claims can reach ‘anywhere in the world’(香港時間2017/07/04 17:37付 CNNより)

CNNは

Japanese Prime Minister Shinzo Abe said the launch “ignores repeated warnings from the international community,” and shows the threat had “further increased.”(日本の安倍晋三総理大臣は今回のミサイル発射について「国際社会の警告を再三無視したものだ」としつつも、それと同時に脅威が「さらに増した」との見解を示した)

と述べており、ここでも安倍総理のプレゼンスの高まりが伺えます。

日米中電話協議の意味とは?

既に多くのメディアが報じていますが、今回のミサイル発射に先立ち、ドナルド・トランプ米大統領は米国時間日曜日、日本の安倍晋三総理大臣、中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席とそれぞれ電話会談しました。

Trump talks North Korea threat in calls with China, Japan leaders(2017/07/03 11:32 ET付 ロイターより)

ロイターによると

(President) Trump spoke with Chinese President Xi Jinping and Japanese Prime Minister Shinzo Abe ahead of expected meetings with the leaders of Asia’s two biggest economies at a Group of 20 nations summit in Germany later this week.(今週後半にドイツで予定されているG20首脳会合に先立ち、トランプ(大統領)はアジア最大級の経済大国である中国の習近平大統領、日本の安倍晋三総理大臣にそれぞれ電話した)

と述べています。

日米のメディアの報道からは、この協議の内容については正直よくわかりません。しかし、あくまでも私の主観的な想像によれば、

  • トランプ氏が日本の安倍総理に電話したのは、トランプ氏が日本を頼りにしているため
  • トランプ氏が中国の習近平主席に電話したのは、北朝鮮問題を巡り圧力を掛けるため

だと思います(※ただし、これは客観的に確認が取れた事実ではなく、あくまでも私の主観的な想像です)。

日本は北朝鮮のミサイルが向けられているという意味で、北朝鮮による大量破壊兵器開発の「当事国」であり、また、米国にとってはかけがえのない同盟国です。一方、米国は中国を北朝鮮に対する主要支援国とみなしているようであり、おそらく4月の米中首脳会談でも、「中国は北朝鮮を説得せよ、さもなくば米国はX日以内に北朝鮮攻撃に踏み切るぞ!」との「密約」が出来上がっているのではないかと思います(※もちろん、この点についても私の主観的な想像です)。

ここでいう「X日」とは、50日なのか、100日なのか、それとも200日なのかはわかりません。しかし、トランプ氏が中国に対し、「期限」を切っている可能性は非常に高いと思います。

ロシアと韓国を外した理由とは?

ただ、このトランプ氏の行動で、通常のセンスを持っていれば、「なぜロシアと韓国が外されているのか?」と感じるのではないでしょうか?

このうち、トランプ大統領がロシアを電話協議の対象から外した理由については、私にはよくわかりません。というのも、あまり目立たないものの、ロシアは中国と並んで、北朝鮮に対する有力な支援国だからです。もちろん、接している国境の長さは中国とは比べ物にならないほど短いのも事実ですが、しかし、北朝鮮という国家の成立には、ロシアの前身であるソ連が深く関わっており、ロシアとしては北朝鮮を「準衛星国」とみなしていても不思議ではありません。

仮に中国が北朝鮮への石油供給を止めたとしても、ロシアが北朝鮮に供給する可能性は濃厚です。その意味で、トランプ大統領がロシアを協議先に加えなかったことが、私には不思議でならないのです。

一方、韓国を電話協議の対象から外した理由として、考えられる仮説は2つあります。

1つ目は、つい先日、米韓首脳会談を行ったばかりであり、あえて電話会談をする必要がないとトランプ氏が判断した、という仮説です。「どうせG20の機会で日米韓首脳会談をするから、いま慌てて電話協議をする必要はない」、とでもいうことでしょうか?

しかし、私が考える仮説はもう1つあり、そちらの方が可能性は高いと見ています。それは、

「米国政府が韓国政府を全く信頼していないから」

ではないでしょうか?

先日も『米韓同盟の消滅が視野に入った</id=”su-post-3161″>』で申し上げた通り、米韓首脳会談では、両国間の最重要な懸案事項である高高度ミサイル防衛システム(THAAD)の朝鮮半島への配備遅延について全く言及がなく、それどころかトランプ氏は、「米韓関係は朝鮮戦争という血で固めた同盟関係だ」と強調し応分の駐留経費負担などを求めました。

トランプ氏の姿勢は、明らかに「韓国が裏切るなら、同盟関係を終わらせるぞ!」という脅しに近いといえるでしょう。もしかして、日曜日の日米電話協議でも、

トランプ「安倍さん、韓国のこと信頼して良いと思う?」

安倍「韓国は外交の軸足も定まっておらず、日米陣営を裏切るかもしれないと思う。いちおう北朝鮮に対する牽制として、表向きは『日米韓』と強調しながら、裏では重要な情報は韓国には渡さないようにしよう」

トランプ「わかった、そうしよう」

といった会話が交わされているのかもしれません(※繰り返しですが、この会話も客観的事実ではなく、あくまでも私の主観的な憶測です)。

半島情勢、怒涛の激動も!

私が以前から当ウェブサイトで、マス・メディアの報道姿勢や野党(とくに民進党)の体たらくに強い怒りを表明しているのは、朝鮮半島情勢が極めて緊迫化している最中であるにも関わらず、マス・メディアも野党も、「もり・かけ問題」の追及や閣僚の発言の揚げ足取りばかりに終始しているからです。

もちろん、私は無条件に安倍政権を支持している訳ではありません。しかし、今ここで安倍政権が倒れてしまうと、日本の安全保障は非常に大きな混乱に陥ります。その意味で、私はマス・メディアや野党に対し、別に安倍政権を「礼賛」する必要はないにせよ、せめて事実に基づいて建設的な意見を述べて欲しいと強く思うのです。

いずれにせよ、朝鮮半島情勢を巡る緊迫度だけでなく、安倍政権が率いる日本のプレゼンスが高まっていることは間違いありません。その意味で私は、「朝鮮半島有事」という危機を乗り切るだけでなく、日本が「普通の国」に脱皮する貴重なチャンスにするくらいの覚悟を、日本国民に問いたいと思うのです。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. ムル より:

    更新ご苦労様です。
    やっぱりあれICBMでしたね………
    遂にレッドラインの一線目を超えたわけですが中国、アメリカ、ロシアは果たして動くのか

  2. めがねのおやじ より:

    毎日の更新ありがとうございます。週刊紙、新聞などは東京都議選で自民が大敗した、都民ファーストの会を都民は選んだとか、安倍は終わったなどとセンセーショナルにブチ上げてます。もう何度も言うのもバカらしいですが、これはいろいろ問題を抱えた東京の都政と、自民都連の腐敗構造によるものが大きいです。それに首都であることからマスゴミはニュースにしやすい。これが隣りの850万人以上も人口のいる神奈川県でも、ここまで叩きますか?埼玉県は?大阪府は?この報道量の5%ぐらいではないですか。そこに目をつけたマスゴミが安倍政権打倒、自民憎しで狙いを定めてやったこと。ハッキリ言っておくが小池氏は風見鶏よろしく党をあちこち渡ってきた方です。持論、見識が明快でスジが通っている訳ではない。また豊洲の延期を決め、五輪の経費見直しがたった数百億円になったのも小池氏の判断である。バレーやボートレースの会場、メーンスタジアムなど新設せずとも横浜、味の素でも十分。森など阿呆で脳内筋肉の元首相ら既存勢力の抵抗に遭い、手も足も出なかった。新規着工予算などゼロベースで考えないと、ドラスティックな改善など出来るはずがない。豊洲や五輪は小池氏の前から決まっていたことだが、火の粉が飛んできたら逃げず、政府など協力先を求めて根本的に改善提案を出し、行動するべきであった。五輪にカネをバラまくような時代ではない。まあ、他県の私など都議選など関係ないし興味もない。ただ小池氏は、かなり考え方が右寄りで、左傾よりマシ。南鮮など小池氏躍進でかなりショックを受けているようだ。
    昨日、また北がミサイルを発射し、事もあろうに日本のEEZ内に打ち込んだ。それでも南鮮は対話重視、バカに付ける薬はない。それでも日本政界はこれほど緊迫してるのに、しょうもない野党の揚げ足取りばかり。空理空論のいちゃもんなどやめなさい。
    私も安倍政権が全く正しいとは思ってないです。人材の育成は出来てないし、ダークな部分もあるがオツムもフトコロも行動もチープな野党には任せられない。半島問題が今後ますます尖鋭化する中で、憲法第9条第2項の撤廃と3項、自衛隊の明文化の達成を願っている。

  3. げんた より:

    もうそろそろ米中が設定したと云われる『100日の執行猶予』の期限が迫ってきましたね。

    通告無しでの先制攻撃に期待します。

  4. spaceman より:

    小池知事に関しては、私はまだ評価保留です。これまでの流れを見ると極めてポピュリズムの傾向が強い政治家に見えますね。(ポピュリズム自体について否定的に捉えてるだけではだめだと思いますが。)つまり、現状は「順風の雰囲気」に乗った状態で勢いがあるが、結果が伴っていないという判断です。豊洲問題では共産党の加勢を利用しましたが、小池さん自身はけっこう右派的色彩の強い人で、ときにそれは危険ライン(あくまでも私の基準でですが)に達するレベルだと考えています。(そのことと関連しているのかどうかは不明ですが、都民Fの後継代表野田さんというのは、現行憲法無効=明治憲法復活を唱えるようなアナクロな活動をしていた過去があると聞いています。)

    私は憲法改正を願っています。
    しかし、それは現行憲法が、制定後70年も過ぎてあきらかに世界の現況に合わなくなっているからであって、美しい日本を取り戻したいなどと考えているからではありません。いかなるものであっても無謬の聖化物として固定化したり崇めたりするのは、知的退嬰に他ならなりません。昭和憲法であろうと「美しい日本」であろうとそれは同じです。不断に現況を分析し対応を思念し、必要とあれば変化を厭わない「科学的」な姿勢こそ前提とすべきでしょう。左派であれ右派であれ、宗教に堕してはいけません。その点から、以前「美しい日本」などと口走ってした安倍さんを信用していませんでしたし、ましてや精密な議論を無視してお題目的に反安保や反原発を唱える連中はまったく信用できません。
    (ちなみに、現在の安倍さんは自ら「宗教的」な部分を封殺しようとしている姿勢が見えるので、ある程度信用しています。)

    ところで、昨日の北朝鮮のミサイル、さすがにどのマスコミも大きく取り上げました。
    一方、今月2日に津軽海峡で中国の情報収集艦が領海侵犯したという事件があったようですが、これを大きく取り上げたマスコミは少なかったように思います。私がこの情報を知ったのも、1日以上たってからでした。津軽海峡をはじめ、日本のいくつかの海峡に関しては、日本政府の領海の設定の仕方にも瑕疵があって、一部の政治家はかなり問題視しているようです。
    尖閣での中国の動きをマスコミはもはやほとんど大きく取り上げませんが、2日に津軽海峡で起こったような事態は、もっと大きく取り扱われるべきだろうと思います。マスコミのこのような報道姿勢がいらぬ陰謀論を招く元凶でもあるでしょう。

    私は、一見離間しつつあるようにみえる北朝鮮と中国が、究極ではどこかでつながっているような気がしてなりません。金正恩の一見幼児的な姿勢が、まったくなんの裏付けもなしにとられているとは考えらにくいからです。いや、正確に言うなら、そう捉えるべきではないと思っています。安全保障については、最悪を想定しておかねばなりません。アメリカと北朝鮮の間に何かが起こったとき、中国が傍観しているだけだとは考えにくいのです。ですから、中国艦船のちょっとした領海侵犯も、何か意味があるのではないかと勘ぐってしまいます。

    まあ、しかし、その前に自国のマスコミですね。
    昨日、百田尚樹さんが外国人記者クラブで日本のマスコミ批判をしたそうですが、マスコミ自体を変えることは難しくても、マスコミに対する疑念を拡散するという点では意義のある一歩かと思います。

  5. としし より:

    毎日、内容の濃い記事を楽しみにしています。

    さて、本日の冒頭のメールのくだりには考えさせられました。

    内容については、何も問題を感じません。
    むしろ、メールを送ってこられた方のような発想をしている方が
    まだまだ、まだまだ、
    まだまだ、まだまだ、
    まだまだ、まだまだ、
    まだまだ、まだまだ、
    多数派なんだってことに対する驚きです。

    ただ、希望も同時に感じます。
    メールの主の方も、このサイトを読み、自らの時間を使ってメールを書かれた
    わけで、この話題に対して十分にマジメに取り組もうとされているのでしょう。
    管理人様の返信を見て、「もしかして、オレのインプットが不十分なのか?」
    などと思っていただけるかもしれませんしね。

    余談
    先日の「侮日新聞」というのを見て、くだらんキャッチフレーズを思いつきました。
    「私たち毎日新聞は人を大切にします。
     もっと人を大切にするため、新聞名に人の字を入れます。
     人を大切にする侮日新聞」
    お粗末様。

  6. spaceman より:

    連続投稿失礼します。
    ご存知かもしれませんが、このような記事がありました。

    http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51946

    不勉強にして筆者である在日朝鮮人の大学教授をあまりよく知りませんが、わりと客観的な分析だと思います。

    以下、思考実験ですが・・・・・・

    たぶん、日本が独自の、しかも強力な核抑止力を持つことが、少なくとも今後一世紀ぐらいを最も平和に過ごすための、最善の解なのでしょう。中国が表裏に渉って日本の力を殺ぐべく策動するのは、日本にそのような力を持たせないためだと想像します。すでに経済力のある日本が物理的にも強力になると、自分たちの意志(覇道)が通しにくく様々な面で優位に立てなくなるからです。むしろ、日本が物理力を持ったとき初めて、彼らは「対話による平和」を真剣に求めるようになるのかもしれません。それが表面的なものであっても別にかまわないのです。敵対よりはずっとましですから。
    このあたりの文脈においては、朝鮮半島は、単なる従属変数にすぎません。

    人間は残念ながら自分の意志で生きたい生物です。他者の意志に従って生きることはなかなかできるものではありません。
    他者の意志のままに、多少の領土や権利を失っても「流血なし」で生きたいのなら、第九条の永久遵守もありです。

    1. 匿名 より:

      そうかなぁ?李英知って経済学部教授のくせにやたらと政治ばってるひとでしょ?リンク先の記事見たけど、

      >WSJ紙はアメリカの歴代政権との距離が最も近いことで知られる。したがって、同紙編集長の見解はトランプ政権の本音と見て良い。

      ?そんな話聞いたことねぇぞ?

      >保守と革新、改憲と護憲――。右回りであれ、左回りであれ、出口のない議論に明け暮れる。堂々めぐりだ。

      いやだから会見して普通の国になれば北朝鮮に自衛隊を派遣して拉致された人たちを取り返しに行けるようになるし日本がICBMや核武装すれば北朝鮮への対抗措置としては十分だろ?節穴なの?この人の論文?

  7. 極左 より:

    今日の記事にも考えさせられました。民主主義ってなんだ?言論の自由ってなんだ?ってね。

    たびたびこのブログにコメントしていますが、私は自分のことを左翼だと自覚しています。しかし、このブログ主さん、左翼がコメントしても絶対に削除しないんですね。そのことが不思議です。だって左翼のブロガーって自分に気に入らないことがあったらすぐに削除するんですもん。

    それはさておき。
    ブログ主さんにそんなメールが届いていたんですね。ブログ主さんのおっしゃる通り、そういう思いを抱くなら、個人的にメールなんて送り付けてないで、こちらのコメント欄に書き込めばいいのに。わたしも左翼ですけど、こちらのブログ主を批判したり記事を批判してますが、削除されたことなんて一度もありませんよ?たぶんブログ主さんが言うとおり、批判は自由ですから、気に入らないことがあったらここにコメントを書いて批判したらいいのに。現に私のコメントが削除されないで残ってるんですから。

    ブログ主さんはよくマスゴミって表現使います。私はその表現が大嫌いです。できたら使わないでほしいと思います。ブログ主さんはマスゴミ、マスゴミって批判してるくせに、そのマスゴミの報道を好んで引用してるじゃないですか。批判するなら引用しなきゃいいのに。そう思います。

    けれどここのブログ主さんはマスコミと違って好きに批判していいってことらしいですね。そこはめちゃめちゃフェアだと思いますよ。それに転載も自由らしいですから、2チャンネルとかに転載してぼこぼこに批判してもらってもいいってことですか?その点については素晴らしいと思います。

  8. 北朝鮮のミサイル・核開発について少々うがった考え方をして見ました。
    北朝鮮に対する厳しい経済制裁(中国は弱めですが)にもかかわらず、これだけ煩雑に実験が行われているのはそれなりに支援があると考えられます。
    中国はICBMは支援できますが、SLBMについてまだ無理だと思います。両方の技術を持つのはロシアです。そう考えると、ロシアが北朝鮮制裁に非協力なのも納得できます。
    ただし、北朝鮮とアメリカが実際に戦争になればさっさと手を引き、戦争が終わった直前に侵攻してくるでしょう。(日本の敗戦時と同じように)
    そうならないためには、米軍が戦時作戦統制権を変換して撤退し、かつてのアチソンラインと同じように北朝鮮の侵攻を誘うのが一番でしょう。そうすれば戦争は朝鮮半島のみで行われ、両方とも崩壊し、荒れ野原になって永久保存されるでしょう。
    ちょっと過激ですかね。

  9. ショルティー より:

    小池都知事のこれまでの行動は、全て都議選に向けられていたのでしょう。選挙は勝たなくてはいけません。どんな手を使ってでもです。マキャベリが説くようにです。ですから、選挙の結果を見届けて小池都知事は都民F代表をおりました。実に狡猾です。都民Fは寄合い状態ですから、各マスコミが報道しているように内紛を予想しているのでしょう。一時的に保守系を預かる、森さんへ一矢報いるのが小池都知事の第一の目的、第二は小池都知事の存在感へのアピールです(自民党幹事長で返り咲く?)。今回の選挙でそれが満たされました。その結果、どうなるのか?数年後には小澤ガールズと同じ運命が待ってます。自民党安倍総理の補完的存在に結果なって行くのでしょう。民進党からの離脱組は全て保守系です。公明党も自民党へのアピールですね。池田教祖が余命いくばくもなく、その相続に腐心していると思われます。国税がたぶん狙ってますから。故に、今回の選挙でも安倍政権は揺ぎません。そもそも、政治家は平気で人を切り、騙す悪党が本質で、殺すぐらい何でもないが、あえてその様な事をしない孤高の人がなる職業だと思います。小池都知事は少し大袈裟ですが大悪党の素養は十分に有ります。蓮舫なんかカワイイカワイイですね。
    韓国ですが、アメリカからその順位を落とされました。共同声明にサード配備が明記されなかった事、記者会見が無く、映像を見ても上下院の議員達が見当たりませんでした。ちょうど、第二回目のオバマー鳩山会談を思い出させます。が腐っても鯛、これが韓国と日本国の格と言うことでしょう。相当にトランプ政権は韓国を警戒した事と思われます。

  10. 匿名 より:

    ここのコメント欄、レベル高過ぎwww
    韓国はもうレッドチームに成りました。もう手遅れです。慰安婦合意も破棄するしソウルとプサンの慰安婦増も撤去できなくなったし、こうゆう状態で日韓友好って無理じゃん?www
    まぁ日本としては韓国が特別な関係じゃなくて普通のただの隣国か北朝鮮並みの敵国になれば日本にとってもベストシナリオだしアメリカもどうせ軍事同盟を破棄して韓国を捨てるだろうねwww
    G20でアベトラがムンジェインと会談するようだが多分これもアベトラがムンジェインに踏み絵を突きつけるだけだろうと思うよw

    1. ムル より:

      アベトラって結構いい感じの組み合わせですね発音しやすいし字数少なくて済むんで個人的に採用。
      同意します、流石に国際条約のウィーン条約破り続けながら友好は両者ともに無理ですね。
      しかしこうして北朝鮮危機が起きても軍事力が防衛以外に使えない&他国攻撃能力が皆無の日本だと選択肢が無くて悲しいですね。憲法改正と軍事力強化は今や日本にとって急務でしょう。

      正直韓国は北朝鮮よりも政策・軍事・経済も一貫した行動が取れていないので周辺諸国には印象最悪でしょう。無能な味方は敵よりも始末が悪いとはよく言ったものです。

  11. 清明 より:

    北朝鮮ミサイル・核問題では、日本は受動態でしか動けないわけですから出来ることは限られています。
    他力本願ですからアメリカの直接軍事力行使以外に、北朝鮮の核ミサイル排除はできないでしょう。
    そこで、アメリカが本気で軍事行動起こす気があるのかです。
    これまでの経緯を見ていると、アメリカは言うは勇ましいが、やることには消極的な感じが否めません。
    ティラーソン国務長官が今回のミサイルをICBMと認めました。
    今回のICBM発射実験成功でアラスカが射程に入ります。
    もし核弾頭が小型化されていればアメリカは核の標的から逃れられないということにもなります。
    そこで、アメリカの本気度が試されます。
    実際に米軍が行動を起こすとすれば、秘密裏に端緒を開くでしょうから予測は出来ませんね。
    出来れば早く行動を起こしてほしいというのが日本(小生)の望みです。

    日本はすでに北朝鮮ミサイルの標的になっているわけですが、実際には日本にはそれこそ何の防ぐ手だてもないのが実情です。
    坐して死を待つくらいなら、日本も核兵器とそれを運搬する手段を自前で持つべきだと思います。
    核兵器で対抗する手段を持てば、核攻撃されることはないでしょう。
    しかし実際に日本が核兵器を持つことに反対する国は多いのです。
    特に国連安保常任理事国で、しぶしぶ認めそうなのは米国ぐらいで他の4か国は間違いなく絶対反対を叫ぶでしょう。
    であるならば、中国や米国が北朝鮮の核兵器ミサイルを完全排除するよう日本は求めるべきです。
    それが出来なければ、日本は自衛のためにも核兵器とそれを運ぶ手段を保有する権利があります。

    もう一つの方法はNATOのように、核兵器の管理・監督は米軍が担い運搬手段は自衛隊が担う「ニュークリア・シェアリング」の導入です。

    どちらにしても核武装の一番の難敵は、北朝鮮はじめ反対する外国勢力より、護憲を念仏のように唱える護憲平和市民団体などの反日日本人ですけどね。

    1. ムル より:

      トランプは孤立主義を全面に出し米国有権者の支持によって大統領になっています。
      そんな米国との間に果たしてアジア版NATOが実現可能でしょうか?

      核保有は私も賛成ですが内外の反対が強過ぎて実現までに時間がかかりすぎるのが問題だと思います。
      それに核を保有しても運用手段が無くては話になりません、寧ろ日本は核保有は難易度が高過ぎる為それ以外の新戦略兵器開発に重点を置いてはどうでしょうか?

      例えばクラウス・シュワブ氏が纏めた第4次産業革命には国際安全保障を一変させるエマージングテクノロジーに生物化学兵器、宇宙の軍事化などを挙げられています。
      生物化学兵器はバイオテクノロジーや遺伝学、ゲノミクスの急速な進歩により高性能な致死性の高い兵器誕生を容易にしています。宇宙の軍事化はアニメを見ろ以上としか

      核戦争はMADにより現在までバランスが取られていますが技術革新により出現する新兵器にバランスを取ることが出来るかは未知数ですが少なくとも核保有国に対しては使える兵器と言う点で対抗できると思います。

  12. 匿名 より:

    更新ありがとうございます。ブログ・ツイッターとも楽しみに拝読しています。
    会計士様が再三に亘ってご主張されている通り、国を守る上では、やはり公共電波を自由化し、フェアな報道が出来ないメディアを排除していく事が最も重要であると痛感しています。都議会選然り、隣国の暴挙然り、天皇論然り、政府批判然り。既存メディアは正に「百害あって一利なし」信憑性があるのは天気予報くらいでしょう。特に国の将来を担う若年層はネットを通じて着実に正しい情報を得る力を醸成していると思います。そういう意味でも会計士様のような存在は大変重要です。引き続き情報発信にご尽力頂ければ幸いです。応援しています。

  13. マロンP より:

    いつも楽しみに拝見しています。
    北朝鮮への安保理の制裁として「国連分担金を3%にする」というのはどうでしょう。
    (常任理事国で分担率が最低のロシアを参考にしました)
    ICBMや核開発が行えるのなら、この程度は支払えるでしょう。
    分担金滞納の恐れもありますので、「滞納中は国連議場内での自由な発言を禁止する」のような
    制裁も必要かもしれません。
    (分担金滞納への制裁が実施されると滞納国が少なくなる事も期待されます)
    更に、宇宙へ届くミサイル技術や核技術を保有している国へも「国連分担金 最低3%」を
    課すようにすると、核保有国が増えてくるにつれて、貧しい国の負担軽減に繋がり事になりますね。

  14. mko より:

    偶然こちらのサイトにたどり着き、興味深く拝読させていただいております。
    (コメントもとても興味深く拝読しております)

    今回の北朝鮮による「ICBM」に関しての、野党・マスコミ各社の取り上げ方が
    あまりにも「ヘタレ」でびっくりしてしまいました。

    ただ、あまりにもこの問題を大きくし過ぎるとやはり、「憲法9条」問題が浮上してしまうため
    加計・森友問題でその影を薄くしてしまおうとしているように見えて、とても怖いです。

    他のコメント主様達程の知識は全く持ち合わせてはおりませんが、
    これからも、拝読させていただきます・・・

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