マス「ゴミ」と呼ばれるゆえん

最近、私は韓国の動向ばかり追いかけてきましたが、冷静になって振り返ると、日本国内のメディアに変な社説が大量に掲載されているのに気付きました。本日は2本目の記事として、「パヨクメディアのトンデモ社説」を紹介したいと思います。

もう騙されない日本国民

パラダイム・シフト

韓国の朴槿恵(ぼく・きんけい)大統領は3月10日、憲法裁から罷免判決を下され、失職しました。朴氏に対する罷免は韓国の憲政史上初めてのことです。私に言わせれば、これは韓国が遂に民主主義国として「越えてはならない一線」を越えてしまった瞬間です。今後、韓国は北朝鮮との赤化統一に向かうのか、それとも中国の属国化を目指すのかの違いはありますが、いずれにせよ、「日米と同じ陣営に属する民主主義国」というステータスには変化が生じるに違いありません。

ただ、一つだけ間違いないことがあります。それは、韓国社会の「反日」は変わらない、という点です。

一例を挙げれば、ソウルの日本大使館前や釜山の日本総領事館前に設置された、「慰安婦問題を象徴するニセの少女像」の問題があります。これは明らかに2015年12月の「日韓慰安婦合意」の趣旨に反する構築物であり、日本政府による度重なる抗議にも関わらず、韓国政府はこれを撤去せず、放置しています。

日本政府は対抗措置として、今年1月9日、駐韓日本大使らを一時帰国させましたが、それ以来、大使らの帰任は実現していません。こうした状況に対し、大統領罷免を機に、日本でも「大使を帰任させよ!」という、極めて不見識な主張が出ています。

パヨクメディア「慰安婦像があっても大使を帰任させよ!」

「パヨク」とは、劣化した左翼勢力を揶揄するために、ここ数年、自然発生的に出てきた用語です。そして、「パヨクメディア」とは、朝日新聞や毎日新聞、その他多数の地方紙を指します。

まずは朝日社説から。

(社説)朴大統領罷免 国政の安定化が急務だ(2017年3月12日05時00分付 朝日新聞社説より)

朝日新聞は「戦時中に朝鮮半島で日本軍が少女20万人を戦場に強制連行し、性的奴隷とした」とされる、いわゆる「従軍慰安婦問題」を捏造した新聞だけあって、主張も非常にわかりやすいです。日本人にとっては情報としての価値が皆無に近い韓国国内の政治情勢を無駄にだらだらと論じたうえで、朝日新聞は日本政府が大使を一時帰国させている件を巡り、次のように述べます。

日本政府は、いわゆる少女像が釜山の日本総領事館前に設置されたことの対抗措置として、2カ月以上も駐韓大使らを一時帰国させている。だが、韓国ではこれから政治論議が一気に活発化する。大使らを早く任地に戻し、新政権ができるまでの情報収集や対話のパイプづくりに万全を期すべきである。

さすが日本を破壊するメディアの面目躍如、といったところでしょうか?慰安婦像問題を棚上げにして、日本が韓国に譲歩して大使を韓国に戻せ、ということです。ただ、こうした「トンデモ社説」を掲載しているのは、「慰安婦問題を捏造した朝日新聞」だけではありません。次に、毎日社説についても紹介しておきましょう。

朴大統領罷免 挫折乗り越え安定望む(2017年3月11日付 毎日新聞社説より)

毎日新聞もダラダラと無駄に長くて読み辛い社説ですが、同紙も

重要な隣国が激動に見舞われている中、日本の長嶺安政駐韓大使は現場に不在である。慰安婦問題を象徴する少女像の問題で政府が一時帰国させたものだが、ソウルに帰任させる時期ではないか。

と述べています。

どこかにテンプレートでもあるのでしょうか?

他にも、地方紙を中心に、似たような主張が多々見られます。

慰安婦問題の合意履行を巡り、駐韓大使が一時帰国して2カ月が経過した。約束が守られなければ日韓関係は前途多難だが、次期政権とのパイプづくりを強めるためにも大使の帰任を検討する時期ではないか。」(2017/03/13付 福井新聞社説)

次期政権とのパイプづくりを図り、合意履行への取り組みを求める必要がある。駐韓大使帰任の検討も含め、次の一手を探るべき時だ。」(2017/03/13付 中國新聞社説)

日本にとって韓国政治の安定は、北朝鮮の核・ミサイル問題に連携して対処する上で不可欠だ。慰安婦少女像を巡る対応に反発し、一時帰国させた駐韓大使の帰任についても、新政権との対話を見据え検討を急ぐべきではないか。」(2017/03/12付 河北新報社説)

はて、どこかにテンプレートでもあるのでしょうか?判で押したように似たような社説が量産されるのは、地方紙の「お約束」といえるかもしれません。

慰安婦像については日本国民が納得しない

ただし、「パヨクメディア」が一生懸命、「大使を韓国に戻せ」と主張していたとしても、慰安婦像撤去が実現していないうちに大使を帰任させることは、日本国民が納得しないでしょう。

詳しくは近日中に申し上げるつもりですが、日本国民は新聞やテレビなどの「マス・メディア」に騙されないようになってきているのです。おそらく、不勉強・不見識きわまりない「パヨクメディア」の報道を、日本国民が見捨て始めているのです。これ自体が一つのテーマとして面白いと思います。

パヨクメディアと民進党の親和性

私自身、現在、いくつもの仕事を抱えていて、半ばパンクしている(笑)状況にありますが、それでも明日か、もしくは近日中に、「パヨクメディアと民進党」についての小論を掲載したいと思います。

どうかご期待ください。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 清明 より:

    >朝日新聞「国政の安定化が急務だ。」
    >毎日新聞 朴大統領罷免 挫折乗り越え安定望む

    韓国の立場なら、朝日&毎日の主張は慟哭する今の韓国を代弁したものなんでしょう。
    購読者が日本人なんですから、日本の立場の新聞であれば、この様な酷い主張はとおりません。

    本当なら次の大統領が日韓慰安婦合意に反対で不満があっても、前(朴槿惠)政権が合意した国家間の合意を履行するのが、次の政権を担当する者の当たり前な責務だと思うんです。
    それを反故にしようとする政権と関係維持など、日本政府として及びもつかいないことです。
    日本政府としても次の政権の対応を見て、政府の取るべき方針を決めればいいわけで、朝日も毎日も何でこんなに焦っているのでしょう。

    朝日新聞はチョウニチ新聞とルビ振っといた方がいいんじゃないんでしょうかww
    それなら日本の購読者も朝日の主張を理解できると思うんですww
    とてもじゃないが、日本人として買ってまで読む記事じゃありませんよ。
    ついでに毎日新聞も侮日新聞と名称変更して欲しいなww

  2. くまモン より:

    初めまして、このブログを読ませて頂いたのは少し前からですが、要点のまとめが上手く非常に分かりやすくて感動しました。
    私自身はやはり中国、韓国はとんでもない国だと思いますが、それは世界中どこの国も同じです。
    日本もあまり違いません。
    それより私が一番嫌いなのはマスメディアですね、彼らは一番大事な情報と言う武器を独占して、かれらの都合の良いように世論をコントロールして来ました。インターネットの登場でそれも出来なくなりましたが、インターネットがなければと思うとゾッとします。
    もう彼らの掛けた魔法は解けました、国民を騙してきた報いを受ける番でしょう。
    今はまだ中国や韓国も情報をコントロールしてますが、いずれ限界が来るのは確実でしょうね。
    現在の若者は賢く、情報を自分で精査して嘘には簡単に騙されることはないでしょう。
    我が国の未来は明るいと信じてます。

    インターネットがなければ

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