シュールな笑いを誘う韓国メディアの記事

本日も「2本目の記事」です。シュールでナンセンスな笑いを誘う記事を発見したので、メモがてら、是非、紹介しておきたいと思います。

都合が悪いと「お互いが悪い」

日本政府が韓国に対し、大使召還などの措置を取ったことを受け、日韓関係が大きく動いているためでしょうか、最近、1日2本記事を更新しているような気がします。それでも本日は、ある意味で「シュールでナンセンスな笑いを誘う記事」を発見しました。メモがてら紹介しておきます。

【社説】釜山慰安婦少女像めぐる韓日葛藤…国益中心に解こう(2017年01月07日12時40分付 中央日報日本語版より)

私にとっては「貴重なネタ新聞」である中央日報日本語版が掲載してくれた、「本日の逸品記事」(?)です。

リンク先は、釜山の日本領事館前に慰安婦像が設置されたことで、「韓日関係」(※「日韓関係」の韓国側からの表現)が急速に冷え込んだことを「遺憾だ」と主張する記事です。適宜ツッコミを入れながらポイントを抜粋しておきますと、

韓日両国は、東は米国優先主義を主張するトランプ次期政権から、西は自国の安保を前面に出す習近平政権から圧迫を受けている

⇒別に「日韓両国が」圧迫を受けている訳ではありません。日本は安倍晋三総理大臣がトランプ政権と発足直後に首脳会談を行う予定ですし、その安倍政権の中国に対する牽制は、今のところ非常にうまく行っています。「圧迫を受けている」のは韓国だけでしょう。

日韓両国は北朝鮮の核の脅威とも向き合っている。その両国が手を握るどころか過去の歴史のためにまた関係悪化に向かうというのは、いかなる理由であれ残念なことだ

⇒日本は韓国抜きで、直接、北朝鮮の脅威と向き合っています。別に韓国が存在しようがしまいが、関係ありません。

今回の葛藤をめぐる対応を見ると、双方ともに過ちを犯している

⇒都合が悪くなると、「双方に反省すべき点がある」などと言い放つのは、韓国メディアの常套手段です。この場合、「過ちを犯している」のは、一昨年の「慰安婦合意」にも関わらず、日本大使館前の慰安婦像を撤去しないばかりか、国際法に違反して新たな慰安婦像の設置を許した韓国政府の不作為です。一方の日本は、一昨年の「慰安婦合意」に基づき、「国家予算から10億円の資金を拠出」するという義務を既に履行しています。義務を誠実に履行した日本には一切の過失がない一方、義務を誠実に履行していないばかりか、新たな不法行為まで行った韓国に、この場合は全面的な過失があることは間違いありません。

日本政府はもう少し慎重に対応するのが望ましかった。釜山少女像設置を主導したのは韓国政府ではなく市民団体だ。釜山東区庁を含む韓国当局はこれを防ごうとしたが、爆発直前の世論に押されたのだ。これを勘案せず直ちに日本大使召還という超強硬対応を見せたことで、日本政府は両国間の葛藤を深めた

⇒中央日報日本語版は、日本側による大使召還などの措置を、一貫して「超強硬姿勢」と批判しています。しかし、韓国だって、今まで散々、都合が悪くなったら大使を召還してきたはずです。そして、韓国当局が「爆発直前の世論に押された」といった事情は、日本の領事館前に日本を侮辱する銅像を設置することと、全く関係ありません。年末年始の正月休みの影響があったとはいえ、日本大使召還という対応を取るまでに、設置から1週間以上かかっている点からも、「直ちに超強硬姿勢を取った」とはいえないでしょう。

今回の事態で改めて痛感するが、両国ともに円滑な疎通のために水面下チャンネルの復元に努力しなければならないだろう

⇒水面下での意思疎通チャネルが存在すること自体は、確かに外交上、有益に働くこともあります。ただ、日韓関係はこの「水面下の交渉」で、今まで随分と韓国側から煮え湯を飲まされてきた、という側面も否定できません。そして、円滑な意思疎通を不可能にしてきたのが韓国側の理不尽な反日姿勢だったことを考えるならば、「日韓関係の修復」に「努力しなければならない」側は、明らかに日本ではありません。韓国です。

その意味で、本日のこの中央日報日本語版に掲載された記事は、「都合が悪くなると日本にも責任を押し付ける」という、韓国メディアの「ご都合主義」が余すところなく発揮されていて、非常に興味深いと言えるのではないでしょうか?

明日の予告

ここ数日、日韓関係などに関する記事が続いていたので、明日は久しぶりに、普段と少し趣向を変えて、日本のマス・メディアの状況や問題点に触れつつも、「インターネット時代に必要な情報発信の方法」について、雑感を述べてみたいと考えています(ただし、大きなニュースがあった時には緊急で内容を差し替えるかもしれませんが…)。是非、ご期待ください。

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