インターネット空間では、誰もが自由に発言し、議論を交わすことが可能です。これは、既存のマス・メディア(特に新聞・テレビ)とは大きく異なる点です。こうした中、「ハフィントンポスト日本語版」に、ジャーナリストで「メディア・アクティビスト」と名乗る津田大介氏のインタビュー記事が掲載されました。私は、津田氏の政治的スタンスを深く知っている訳ではありませんが、記事ではある程度正しく現状を分析しているようです。

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    ここからが本文です。

    津田大介氏のインタビュー記事

    少し古い情報で恐縮ですが、連休最終日の10月10日に掲載され、インターネット上で話題となった記事があります。ジャーナリストで「メディア・アクティビスト」と名乗る津田大介氏が、「ネット上の争いでは『リベラル』は99%負ける」、と主張した、ハフィントンポスト日本語版のインタビュー記事です。

    「ネット上の争いでは、リベラルは99%負ける」 津田大介さんが訴える政治運動の姿とは(2016年10月10日 12時20分 JST付 ハフィントンポスト日本語版より)

    本日は、この記事をベースに、最近の「情報発信」について、いくつか考察をしてみたいと思います。

    リベラル≒左翼

    議論の前提として、私自身は津田氏の普段の主張を詳しくは存じ上げていません。あくまでもリンク先の記事に記載された内容だけから、議論を展開したいと思います。

    初めに、「言葉の定義」の問題です。記事のタイトルにもなっている「リベラル」とは、いったいどのような政治勢力・主張を意味するのでしょうか?実は、記事の中で「リベラル」そのものについて明確な定義はありません。しかし、文中からは、今年7月の都知事選に出馬し、小池百合子候補に大差で敗北したジャーナリストの鳥越俊太郎氏や、彼を応援する勢力、さらには既存のマス・メディア(特に、一般に左派メディアといわれる、朝日新聞や毎日新聞でしょうか?)を指している用語のようです。

    「リベラル」といえば、英語では「自由主義者」という用語であり、これが転じて米国では「穏健な民主主義者」などの意味で用いられているようですが、個人的には、鳥越氏や彼を支援する勢力を「リベラル」と呼ぶには非常に強い抵抗があります。一つのエピソードですが、私自身、都知事選に「泡沫候補」として出馬した桜井誠氏の選挙演説を新宿に聴きに行き、「鳥越氏を応援している」などと叫ぶ共産党の街宣車による猛烈な妨害を目撃しました。桜井氏の選挙演説を妨害した勢力が「リベラル」の代表格であるとは限りませんが、少なくとも鳥越氏を応援している勢力には、対立陣営の選挙演説を物理的に妨害するような者たちが紛れていたことは事実です。

    いずれにせよ、津田氏のいう「リベラル」の範囲は不正確ですが、文脈上、「『保守』に対抗する勢力」という意味で用いられている点は間違いなさそうです。ということは、津田氏のいう「リベラル」とは、おそらく世間でいう左翼勢力(もっといえば、最近のネット・スラングでいうところの「パヨク(?)」)と範囲が重なっているのではないでしょうか?

    「99%負ける」とは?

    というわけで、私自身はこの記事を読む際に、「リベラル」を「左翼勢力」と読み替えることにしました。津田氏のインタビューの中で出てくる「リベラル」は、本稿では「左翼」という意味であることを明示するために、(違和感はあるものの)「リベラル(=左翼)」などと表現してみたいと思います。

    津田氏は「日本のリベラルは現実に負けている」という、都知事選で惨敗した鳥越氏の指摘に「同感です」と述べたうえで、情報発信全般について、「保守の人の方がマメ」だと指摘します。津田氏に言わせれば、「保守の人はネットを活用して自分たちの主張をマメに訴える」のだということですが、「保守の人はネットを活用していて、リベラル(=左翼)はネットを活用していない」という状況に関しては事実でしょう。

    そのうえで、リベラル(=左翼)の問題点として、津田氏は、彼らがスマホやSNSなどの新しい技術に対する好奇心が薄いためか、

    「自分たちの理念を左でも右でもない一般の人に、わかりやすく説明する努力を放棄してきた」

    と述べています。これもまた、非常に重要な指摘です。事実関係として、リベラル(=左翼)が自分たちの主張をきちんと誰にでもわかりやすく説明する努力を行っていないため、きちんと勉強して情報発信を続ける保守層に勝てるわけがない、ということです。

    左翼はテクノロジーを敵視する!

    もう一つ、津田氏のインタビュー記事に、興味深い下りがあります。

    「日本の労働運動は、テクノロジーを敵視してきた一面がありました。たとえば郵便局に郵便番号が導入された際には、すごい反対運動が起きました。(中略)日本の旧来型リベラル層は、ITを否定する人が多いように思います。」

    そういえば、IT化・システム化を拒んだ組織の典型例と言えば、旧社会保険庁と、その後継組織である「日本年金機構」でしょう。私自身も昔から社保庁や年金機構と書類のやりとりを何度も行っているのですが、この役所(と機構)は、昔から頻繁にシステム障害や情報漏洩を起こしてきたためか、事務処理能力も極めて低いのが特徴です。「消えた年金問題」も個人情報漏洩も、結局は自治労などのサボタージュの末に発生したものではないかとしか思えないのです。

    また、慰安婦問題を捏造した朝日新聞社は、この問題に関して日本国民に対するきちんとした説明責任を一切果たしていませんが、インターネットの言論空間を敵視している証拠の一つといえるかもしれません。

    日本の左翼が議論で負けるのは必然

    津田氏は、「ネット上の争いになると、リベラルは99%負ける」と主張します。ただ、肝心の「なぜネット上の争いになると、リベラル(=左翼)が負けるのか」については、どうも津田氏は「保守系の人は積極的に情報発信しているが、リベラルは情報発信に積極的ではない」といった「態度の違い」にその原因を求めているようなのです。

    私に言わせれば、もちろん、「リベラル(=左翼)」が情報発信をしない、というよりも情報発信すらできない、という点に一つの問題があることは間違いないと思います。しかし、最大の問題点は、「左翼の主張の立脚点が誤っている」、という点にあります。

    マス・メディアの問題

    奇しくも津田氏のインタビュー記事でも触れられているとおり、都知事選で惨敗した鳥越氏は、

    「毎日新聞の記者としてスタートして、「ザ・スクープ」などテレビ朝日のニュース番組の司会者になるなど、既存のメディアとの関係は長かった」

    のです。つまり、既存メディア(新聞・テレビ)が好意的に取り上げてきた鳥越氏が惨敗したということは、都知事選という場を通して、マス・メディアの在り方に、東京都民から疑問符が付きつけられた、ということではないでしょうか?もちろん、「マス・メディア」「新聞」「テレビ」などと一括りにすることは、いささか議論としては乱暴です。しかし、少なからぬメディア(特に朝日新聞、毎日新聞、東京新聞、NHK、TBSなど)は左翼勢力に極めて甘く、保守勢力に対して極めて厳しいスタンスで臨んでいます。

    日本の左翼は、もともと、既存メディアである新聞やテレビなどを主な活動場所としており、その新聞もテレビも利権でがちがちに守られているため、左翼やジャーナリストらの多くが全く勉強しなくなったのは必然でしょう。

    日本を愛せない政治家たち

    また、国会中継などを見ていると、残念ながら民進党や共産党を中心とする野党議員のレベルの低さに、思わず呆れ返ってしまいます。民進党・共産党の国会議員らの代表質問などを見ていると、たとえば予算委員会なのにオスプレイの質問をしてみたり、憲法審査会の場でもないくせに憲法の質問をしてみたり、と、極めて低レベルです。

    また、二重国籍疑惑をきちんと説明すらしていない蓮舫氏が代表に選出された9月の民進党臨時党大会では、壇上に掲げられている日の丸に敬礼をする議員としない議員が混在していましたが、日の丸はわが国の国旗であり、日本国の象徴です。それに敬礼すらできない人たちが国会議員を務めているとは、非常に恐ろしい話です。

    学生運動崩れの残骸

    津田氏のインタビュー記事に戻りますと、津田氏は「ネット上で情報発信が少ない背景には、リベラル(=左翼)がマス・メディアで多数派になったことがある」と指摘します。そのうえで津田氏は、

    「リベラルが既得権益化したとも言えます。戦後の日本は民主主義がインストールされていく過程でリベラルが台頭し、知識人も含めて標準的な日本の思考になっていった。でも、それが既得権益化したことで彼らに対する反動が押し寄せているようにも思えます。」

    と述べているのですが、これは部分的には正しいといえます。

    敢えて反論するならば、マス・メディアが既得権化したのは、部分的には戦時中の国家総動員法などの段階にまで遡れる、という点でしょうか。その恩恵を受けた朝日新聞社は、戦時中は戦争を散々煽っっておきながら、戦後は「一億総反省」などと思想転向します。さらにはテレビ局も、悪名高い「キー局制度」などにより、新規参入が厳しく規制され、既得権益化していったのです。

    さらに、「安保反対運動」などの学生運動で、学問の府である大学の貴重な書籍などを燃やしたような左翼連中の残骸が数多くマス・メディアに就職し、戦後、日本の論壇を支配して来ました。

    インターネット時代が到来すれば、これらの「既得権益層」が勢力を失うのも必然といえるでしょう。

    保守層の正体はサイレント・マジョリティ

    ところで、津田氏のインタビュー記事には「リベラル」の定義が掲載されていないのと同様、「保守」の定義についても記載がありません。これをどう考えるべきでしょうか?

    津田氏に言わせれば、私自身も「ネット保守」の一人なのかもしれません。しかし、リベラル・左翼層が「保守層」と敵視する勢力は、実は何らかの組織を持っている訳ではなく、むしろ一般の社会人がブログで情報発信をしている、というケースも多いのです(私自身もそうですが…)。

    さらに、リベラル(=左翼)が敵視するウェブサイトといえば、「2ちゃんねる」などの掲示板やその関連する「まとめサイト」でしょう。これらのサイトを見ると、日々、左翼の主張(朝日、毎日、東京などの左翼紙を含む)が叩かれていますが、擁護する意見はほとんど見られません。つまり、「ネットの保守層」は、極端な左翼的主張に違和感を抱き、これらの記事を叩いている、という仮説が成り立ちます。

    しかし、「ネトウヨ」(?)の代表格であったはずの桜井誠氏は、今年の東京都知事選に出馬したものの、得票数は10万票あまりと、鳥越氏の135万票の10分の1以下でした。

    ここから導き出される仮説とは、

    • 保守層の正体とは、マス・メディアの報道に違和感を覚える一般の日本国民(つまりサイレント・マジョリティ)である
    • 保守層は左翼の主張には反感を抱くが、統一した政治的主張を持つ存在ではない

    ということではないかと思います。桜井氏の言動は、見る人によっては「極端な主張」にも見えますから、保守層の間でも桜井氏を支持する人と、そうでない人が混在していることは間違いありません。

    いずれにせよ、日本の「リベラル(=左翼)」がネット上ですぐに論破される理由は、彼らの思想が間違っているからであり、また、彼らがマス・メディアという既得権益に保護されていて、何も勉強していないからです。そもそも、何も勉強しない左翼言論人の発する情報ほど、社会にとって有害な存在はありません。それを、インターネットという「公正で民主的な手段」を使うことで駆逐することができるのならば、日本の民主主義がまた一歩、大きく前進した証拠です。うまくいけば、早ければあと数年後にも、大手マス・メディアの倒産が発生するかもしれません。

    ただ、まだまだ油断はできません。日本を良くするために、私も「市井の社会人」という立場で、これらの問題には積極的に関わっていきたいと考えています。

    ※本文は以上です。

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    著者のコンタクト先:info@shinjukuacc.com

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